漂流傭兵小噺~なんで右も左もケモ耳ばっかなんだ、いやそんなことよりまずはカネだ龍門幣だ!~ 作:ラジオ・K
文章であれらを表現するの、キツイ……(涙目)。
というかタワーディフェンス×死にゲーという組み合わせってこれ如何に。
クソ野郎が口上を終えるまでご丁寧に待つ必要なんて、1ミリもねぇ!
俺はペラペラと
だが──
「手ごたえが、
魚人の
「くっ!」
俺は両足で魚人の胴体を蹴り、その反動で距離を取る。何だ、あれは。剣をブッ刺した時、途中までは手ごたえがあったのに、いきなり固い物に当たり刃が止まってしまった。そして今の顔からの針。予備動作らしきものは一切なかった……。
ああ、急いでは事を仕損じますよ? ■■■の
そうバカにしたように
さあさ、踊りましょう?
そう
「何!?」
移動が速すぎ──などと思っている最中に繰り出される重い一撃。その一撃は
「ぐはっ……痛ェじゃねぇか──くっ!!」
倒れ伏す俺の真横に音もなく現れる魚人。真上より繰り出される刃を転がり、
「剣がダメなら……こうだ!」
俺は両手にアサルトライフルを召喚。撃ちまくりながら突撃する。魚人は脅威とみなしたのか、腕を交差させガード。今だ!
十分に接近する前にアサルトライフルを捨て、
だが、その一撃は魚人の表皮がまるで水面のように揺れただけであった。手ごたえ、ゼロ。
残念でしたね?
魚人は両刃をゴム膜のように変形、俺を弾き飛ばす。地面に再び叩きつけられる俺。次の攻撃が、来る! そう思い前を向くと。
衝撃が
「な、に──」
ちゃんと見ましょうね?
魚人は俺の真下から、出てきたのだ! 防御が間に合わず、重い一撃を受け、無様にも痛みで地面をのたうつ。
「くそ、が……」
痛みでろくに呼吸ができない中、考える。なぜこいつはこんなにも速い? 単に肉体スペックの差ではない気が──いや、わかったぞ。
「てめぇ、の体──あれだろ? 水みたいなもんだろ。だから自由に予備動作もなしに変形できるし、形状を変えて真下から攻撃なんて、マネもできる……」
ゆっくりと立ち上がりながらそう種明かしをしてみるが。クソ、あちこちの骨にヒビが入ってるな、呼吸するのも辛い。1秒ごとに、全身を針で突き刺す激痛と鈍器で叩かれたような鈍痛が、波状攻撃を繰り広げてくる。
もう、これ以上攻撃を喰らうわけには……今、必要なのはあの時のような
俺は素早くサルヴィエント郊外の謎実験場で拾ったビン、それを召喚し中の液体を飲み干す!
……!!
数秒もしないうちに全身の痛みが噓のように消え、力が
「水は、攻撃できない……物理ならな!」
俺は三度突撃を敢行。今度は槍だ。魚人は何故か棒立ちだ。罠か? まぁいい──これでもくらえ!
持っていた槍を攻撃する寸前に手放し、代わりにバイク用の
一気に全身から火を上げる魚人!
よし、やったぞ! 奴をデカい松明にしてやったぜ! 後は熱で水分が消し飛ぶのを待つだけだ。上手くいくかどうか不安だったが、奴は今だ棒立ちのまま、効いている証拠のはず。最初はスタンガンとかで感電、と考えたがずぶ濡れの俺も被害を受けるから、採用しなかったというワケ。
どうにか、勝ったぜ……! さて、早くアズリウス達を安全な場所に運ばないと。
背を向け、一歩を踏み出し──
ようやく、逢えました……! そこにいらっしゃったのですね、■■■よ
「な──」
目の前に魚人が! そう認識した瞬間、腹に異物感。喉から灼熱の赤が勢いよく噴き出す! 目玉をどうにか下に向けると、奴の両刃が、俺の体を貫通していた。いう事聞かない頭をどうにか動かし、後ろに目を向けると、燃える水たまりが。
……ガソリンを、分離しやがったか……!
アーツであれば、良かったのですが。残念でしたね
クソが……!
俺はまるで幼子を高い高いをするかのように、持ち上げられる。腹から大量の血が
確か陸人のからだは、ここにたくさんの血が集まるのでしたね?
魚人の鏡面が、波打ち現れるは巨大な
魚人はデリヴァの心臓を丸呑みにした。
魚人はデリヴァの体をそこらへんに投げ飛ばした。
べちゃり、という不快な水音がする。
もう、動かない。
何処かで、クジラのような、鳴き声がした。
魚人は、勝ち誇るように両腕を広げ、天を見ゆる。祝福するように、雨が降り注ぐ。
お前はこれで終わりなのか???
異変が、生じる。
魚人は、突然藻掻き苦しみだす。まるで、先程の心臓が毒物であったかのように。
あ、が、が、ギィ!? ち、違う! これは、陸人のでは……違う、違う、違う!
魚人の口から、溢れ出す青い血。それは外の血ではない。内なる
珍しい客だから、特別に褒美をやろう。さぁ、元の世界の力を存分に使うとよい。
心臓を失ったデリヴァが、幽鬼のように立ち上がる。ぽっかりと空いた穴から、
デリヴァの双眸が、赤に染まる。
彼の口から、飛び出すは言葉ではなく。
■■■鬼■。
「ペルムの大噴火。」
それは、とても小さな、小さな音だったが。直ちに滅びを
デリヴァが今まで流した血、その全てが一斉に燃え広がる!
それはまるで煉獄のよう。辺り一面はその熱により融解し始める。
デリヴァの血を全身に浴びていただけではなく、取り込んでいた魚人は、逃れるすべはなく。外と内、双方から焼き尽くされる。
コ、コノチカラ、まさか……■■■と同ジコキョ……ギィヤァァァァ!!!
あっという間に、魚人は黒焦げになり、灰となり、焼失した。
アア、ケツゾクタチノ元へ、イザ参り……生きる。
それが魚人、
崩れ落ちるデリヴァ。
雲が晴れる。
太陽が昇り始める。
戦いは終わったのだ。
今日はハローワークへ通っていたため、少し投稿が遅れました。
そう、筆者は無しょ
ニェン
「お、呼んだかー?」
筆者
「当分先やで?」
あ、今更ですが、感想受付設定を非ログインユーザーにもできるようにしました。遅れてしまいすみません。
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あとがきの作者と、あるいはキャラ同士の掛け合い、いります? なお、毎回書けるかは保証できませんが……。
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両方ともいる
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作者&キャラのみ
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キャラ&キャラのみ
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そんな要素いらない