漂流傭兵小噺~なんで右も左もケモ耳ばっかなんだ、いやそんなことよりまずはカネだ龍門幣だ!~ 作:ラジオ・K
ところで、Bloodborne、そろそろ10年だそうですね?(期待している頭の中の瞳)
数合の打ち合いが始まった、と思ったときにはもう終わっていたのだ。
「ふん」
それはただの蹴り。
特に武道からの所作ではなく、むしろ無邪気な子供のそれを思い出させる。
ただし、その威力――
「ぐ――――――――――――ぁぁぁああああ!?」
デリヴァの体が宙を飛ぶ。
軌跡は一直線、さながら大地との平行移動のごとし。
朽ちる家屋も、誰かが作った粗末なバリケードも、石積みの壁も、中央広場に鎮座する錆びた銅像さえも、その動きを阻害すること、叶わじ。
風が伝えること曰く、
彼女の蹴りは大岩を砕く。
「丈夫なのね」
「じゃあ恐魚なのね。間違いないわ」
「――ふ」
実のところ、狩人はそれなりに素早い。
例えばこの時、
ぶっ飛ばされた獲物より速く動き、姿勢を低く保ち背後から――体を固めて一歩踏み込み、防御不可の真下から一気に突き、打ち上げる。
後にこの時の技について聞かれたとき、スカジ曰く。
「巨人狩りよ」
「
「聞こえなかったの?」
「……ダメなの? 権利? もろパクリ? よくわからないわ」
「いい名前だと思ったのだけれど」
「なら名前なんて必要ないじゃない」
「どうしても必要? なら……」
「厄災潰し」
風が伝えること曰く、
彼女の大剣は山々さえ刻むという。
「――くそ、なんで……」
大地そのものが持つ力により、強制的に空中から地上へと叩きつけられたデリヴァは、ただ呻くことしかできない。
その眼には激しい攻撃によるダメージ以上に混乱があった。
生まれ変わったばかりの幼年のような。
ココハドコ? オレハナニ?
左肩から右腿の先まで大地の亀裂のような、裂傷。恐ろしい勢いで真っ青な血が流れ出る。
その異形の血は大地をしとどに濡らす。
傷口からは叩き切られた筋繊維が海藻のように揺らめいでいた。グロテスクなそれは生命力の強さというより、死への距離が遠すぎるという解釈を見るものにもたらす。
実際に近づく狩人の表情は多少の歪みがあった。
ただし、その赤き瞳は――
「言い残すことはないわね?」
「う……」
開きかけた口は意味を発するより早く掴まれ、持ち上げられる。
遠目から見たら人に似た海藻を持ち上げる狩人といった様相となる。
拘束を解こうとする足掻きなのか、左手が狩人に迫る。
その動き、瀕死であり、弱弱しきそれを狩人の左手が勢いよく
わざわざ拘束を解いたのは余裕の表れか。
獲物は再び地に落ち、膝立ちの状態から動けない。
狩人はそっと屈む。
この状況下でなお美しい銀糸が血だらけの顔をくすぐり撫でる。
「新しい世界は来なかったわね――偽物にはオ似アイダ」
右手の剣を大地に突き刺す。
空いた手は貫手に。
獲物の胴体を貫き、目標を抉り出す――
それは、考えられる限り、最大の追撃技。
――内 臓 攻 撃。
青ざめた血、赤き肉臓、舞い散る。
硬軟様々な破片に塗れた黒手のグローブを開くと
ぴちぴち、ぴちぴち
陸揚げされた魚のように跳ねる心。
開いた口から艶めかしく舌が煌めいて、
手元がゆっくりと近づく――
明日からR6Sコラボスタート!
オペレーター「Ela」、引きます!(素振り)
次回は9月下旬の予定です、お楽しみに!
文体、だいぶ変わったように思いますがいかがでしたか?
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いいぞもっとやれ!
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ちょうどいい感じ
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いまいち、読みづらい