サブタイは比較的適当に抜粋してます
2095年4月3日、入学式
【識】
会場には椅子が並んでいる…けどなんと言うか、とても分かりやすい感じになっていた。
「これ一科と二科で座るところ変えるやつなん?めんど…」
「いや、自然になってるだけだと思うよ?」
「かたや遠慮でかたや優越感、といったところかね…よし、ここはひとつ」
「待ちなさい、悪い予感が」
「おん?至って平和そのものだが^^」
いや、幻人君の「ここはひとつ」には悪い予感がする。そういうものだ、螢に共感。まあ私は乗り気だけどな!
幻人君は列を数えて、よっこらせ、と席についた。左右で言えば端っことはいえ前後で言えばど真ん中、後半の最前列の右端。自然と後ろの皆様の視線を集める形になるけど、幻人君はそんなこと気にしないわけで。
「…?どした?」
「いや、なんか思ったよりは確かに平和だなって」
「そんなこともありますよ^^」
「それ自分で言うんか…」
ツッコミを入れる庸介君を横目に私は幻人君の前に着席。呆れ顔をしながらも螢と衛君が私の横に並び、庸介君が幻人くんの隣に座った。わっはっは、これでみんな共犯だ。
ま、あとはおとなしく式が始まるのを待つだけなのでね。
❁ ❁ ❁ ❁ ❁
「攻めてたねえ総代さん」
入学式はつつがなく()終わり、窓口でIDカードを受け取ってまた合流。合流するなり幻人君がケラケラと笑いながら言った。ちなみに私と螢はB組、幻人君と衛君はD組、庸介君はG組だった。幻人君が言っているのは新入生総代…
"等しく"、"一丸となって"、"魔法以外にも"。…うん、外でいろいろひそひそ言うのを聞いたのも記憶に新しいこちらからしてはかなりきわどかった。首席合格した新入生総代である彼女だからこそできることだよね、あれは。
………まあ、見目麗しさに心奪われてる向きがけっこう多かったようなので、届いてほしいところに届いたかと言われれば…ちょっと悲観的にならざるを得ない、けど。うん。
「言うなれば社会問題みたいなやつだろうからね。生徒会は差別解消に意欲的らしいし、総代さんは一石を投じる期待の新人、といったところになるのかな」
「まあ誰しも僕みたいに好き勝手言わせときゃええ、とはならんしなぁ」
男子二人は賛同の構え。私も同じ…というかそもそも反対する理由が特にない。本日入学の身だぞこちとら。
ところで庸介君、IDカードの扱いが雑。さっきから何回落としてんの。コイントスはコインでやろうね?
螢は「興味ない」と一蹴した上で話題を変えた。つよい。
「ところで、このあとはどうするの?ホームルームは全員参加じゃないでしょう?」
そうそう。螢が言う通り、今日やらなければいけないことは全部済んでしまった。ホームルームも強制参加ではないのだ。
クラス内の親睦がどうのこうの言っても、私たち五人はもうクラスを越えた親睦を持ってるわけで……まあ要するに「別によくない?」となってしまうわけで。
「僕は一応顔出しとこうとは思うんやけど皆は…お察しか」
「そだねぇ~わざわざ初日から二人一組になってプライド(笑)高い皆様の中に突っ込んでいくのはちょっと」
まあ幻人君は行かないだろうとは思った。衛君も神妙な顔で頷いているから同じようだ。…幻人君の中で早くも同級生への不信感が火花を散らしている。確かに周囲からそういう声がしていることには気づいてるけども……ちょっと不安よ。
「んー…私もホームルームには出ようかと思うんだけど。螢は?」
「あたしも遠慮しておくわ」
「そっか~」
螢と幻人君、衛君はこのまま帰るというのでそこで別れた。心配そうにする螢には、あんまりうざいやつが来たら蹴り倒すから!と言っておいた。横で庸介君がすごい顔で見てきたけど。
・古御堂識
アクティブ
・高塔幻人
たぶん認識を改めるのは早い、気分屋なので
・深瀬衛
兄姉が卒業生/現役生なのである程度内情を知ってる
・月田庸介
この中では彼だけ二科生になった。一人称が僕
・宍倉螢
つよい
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4月3日はひとまずここまで、翌日に移ります
しかし私のことなのでここを忘れてまた書きために没頭するかもしれない…