引き続き衝撃に備える姿勢(訳:自衛)をご愛顧ください
推しうちの子が徐々にチート気味になっていく…
2095/5/16(月)
【達】
「ではっ…先生は知っていたのですか!?」
深雪がそう声を張って師匠に詰め寄った。吹きすさぶ冷気を押さえ込みつつ、本人を引き止めることはしない。自分にとっても師匠の言葉は予想外のものだったから。
「うん。いかにも彼女たちの境遇は、穏やかとは言えないようだね」
「…確か、関わりはもうない…という話では」
「少なくとも
「師匠…それは詭弁では」
「まあ詭弁じみた言い方にはなってしまったね、それは認めよう。けれど、達也くんは察していたんじゃないのかい?」
「お兄様?」
…深雪の矛先がこちらに向いた。師匠はにやにやと笑みを浮かべている。本当に人が悪い。
「落ち着け深雪…察しまではしなかったけど、違和感はあった。師匠の調査中、古御堂識に
「っ…!!では、先生はなぜ…」
「…正直なところね、僕は君たちをあまりこの件に関わらせるべきではないと思ったんだ」
「…どういうことですか?」
「どうもあの
「管轄……もしや、警察内部にも?」
「正確に言えば提携する古式が内部にいる、だね。…まあおおよそ30年前、組織解体に向けた全面戦争の頃から深い因縁があるからねぇ。あまつさえそこに幻人君という火種が飛び込んで、どうやら再燃してしまったらしい」
「ですが!だとしても、識や螢が巻き込まれる謂れは…っ」
納得いかない様子の深雪の叫びを、師匠は手で制した。
「落ち着きなさい深雪くん。彼女たちは当事者として、自ら望んで巻き込まれている…もとい、参加しているようだ。心配する気持ちはわかるけど、信じてあげることも大事だよ」
「…はい」
「それと深雪くん。識くんとは仲がいいようだけど、うまくやっているかな?」
「へっ?」
「師匠?それはどういう意図の質問でしょうか?」
失礼を承知で割り込んだ。おどけたりからかったりすることが多いとはいえ、師匠がそこまで踏み込んでくることは珍しいので。
すると師匠は少しばかりうつむき、声を低くして告げた。
「実はね……識くんは、調査している僕たちのことに気づいていたようなんだ」
「!……師匠のことに、ですか?」
「僕だってことまでは突き止めていないだろうけど。すでにあの"盗み聞き"を向けられたこともある。…さらに言えば、幻人くんも気づいている素振りはあったけど、アクションを仕掛けてきたのは識くんだけだった。まあ当然、声ひとつ聞かせてはいないけれどね」
忍である師匠ですら存在を察知されるほど…意図せずとも表情が険しくなっていたのだろう、師匠は声音をもとの明るいものに戻した。
「まあ前にも言った通り、手出ししなければ身に危険が及ぶことはないだろう。けど…識くんには、少しばかり警戒しておいた方がいいかもしれないね」
・達也
今回は妹の付き添いに近い立ち位置。彼はちゃんと気づいていました。さすおに
・深雪
前話の事件を受け、兄とともに八雲先生のもとへ突撃かました
・八雲先生
これがまだ言ってなかったこと。警告だけはしておこう。軽率に手出しするところじゃないよ。なお盗み聞きからは即座に逃れていた
・『深瀬』
「いつのまにか警察車両も来てい」たのはそういうこと
・識
視線や気配に敏感なのは自身が盗み聞きのスキルを持つ故に育ったものの模様。視線に敏感+圧倒的行動力=恐ろしい子…!
うーん話の構成的に急に出ることになってしまった"星人教"…詳細は後程