訳ありはどこにでもいる。簡単な話。   作:諸喰梟夜

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前回の後編+α

本文を間違えて前書きにコピペしちゃうのやめたい


8.【識】はい拍手~。わーすごーい。 +α

 

 

【識】

 

 さて、作戦はこう。……とでも私が説明できると思ったか?残念ながら門外漢もいいところな私には具体的に何をしてるのかよくわからない。ただ確かなのは「今現在、周囲から私たちは茂みの向こうにいると錯覚されている」ということ。はい拍手~。わーすごーい。

 先頭はほのか、その後ろを私たちは静かに、しかしできる限り早足で移動している。後ろをカバーするためにコノハが最後尾。上級生たちに気づかれることなく順調に進んでいた…のだが、ちらっとコノハの方を見たとき、前にいた雫にどしんっとぶつかった。

「痛っ……え?ちょっとどうかした?」

「ほのか?」

「あれって…達也さん?」

「はん?…あーはいはい」

 

 誰…と思ったけど、聞こえてきた声で思い出した。シバタツヤ、だったか。一昨日月曜の放課後、正門前で聞いた名前だ。タメらしいので勝手にシバくんと呼ばせてもらおう。

そのシバくんは現在、取っ組み合いをしている二人組を止めに入っている。…なんか二人組の動きが妙にわざとらしいような。気のせいか?

「よく知らんのだけどどちらさん?」

「同じ一年だけど、深雪のお兄さん」

「入試で無駄のないすごくきれいな魔法を使っててね、すごく印象に残ってたんだ」

「ほーん」

 

 …けっこう濃いお方でしたな………総代さんと関係あるんだろうなと思ったけど兄弟でしたか。あと雫はいつの間に総代さんを名前呼…あ~そっかそっか同じクラスだよね把握。

 二科生のようだけどまあ、今回の入試にその辺はあまり関係なかったんだろうね…と思っていると、シバくんが二人の間に割って入った瞬間、彼に向かって魔法が飛来するのがわかった。

「あ」

「危ない!」

 思わず声が出た(雫は叫んだ)けど、シバくんはその魔法(エア・ブリットというそうだ)を軽い身のこなしで躱した。ほのかと雫はほっと胸を撫で下ろす。

 

「あれを避けるんだ…」

「しかも今見てなくなかった…?」

 あれだ、いわゆる「背中にも目がついてるのか」ってやつだ、半端ない。前の正門前の騒動の時といい、かなりハイスペックでは…?

 シバくんはエア・ブリットの発射地点の方向に向かおうとするが、二人組がまた揉め出して…いや違うな、あれは完全に妨害してる動きだろう。ちょっと"聴いて"みたけど、言い争ってる内容もいまいち要領を得ない……ははーん察した。グルだな。

 

「おーいシキ~」

「んぇ?ごめん聞いてなかった何?」

「襲撃されてる達也くんのためにさ、私たちで証拠押さえちゃおうよ!」

「乗った!」

「即答…」

 あっはっは、いいじゃん楽しそうだもの。私、見た目は真面目そうらしいので意外に思われることが多いけど、行動原理は基本その程度だったりする。

…あれ、そういえばツッコミが飛んでこないような?

 

「光井さ~んさすがに限界そう~」

「へ?…あ!」

 そうだった光学迷彩的な魔法やってた完全に忘れてた!ほのかの魔法がどこかのタイミングで解けてしまっていて、代わりをほたるんとコノハでやってたらしい。…けどエキスパートと言っていい高レベルだったほのかのに比べれば…

 

「精度低いからさすがにバレそうだわ……もうここまで来たんだし、あとは走って逃げるわよ!」

「は、はーいっ!」

 ほたるんの鶴の一声を受けて、私たちは走って逃げ出したのであった。

いやーいい運動になった。

 

 

【 】

「そうだ、昨日頼んだ人探しなんだけど、収穫はあったかい?」

「はい、お兄様が言っていた通りの生徒をデータベースで見つけましたので、顔写真データだけ許可をいただいて借りてきました」

「…うん、間違いない。…高塔……聞かない名前だな」

「彼が何か?」

「あぁ…擬似キャスト・ジャミングを使ったとき、気になることがあってな…こちらのジャミングに対して、想子をばら撒いて防御したんだ」

「防御…?剣術部ですか?」

「剣術部でも剣道部でもないようだったよ。少し離れたところにいて、騒ぎとは無関係だ」

「無関係だった…にもかかわらず防御を行なった、と?」

「いや、不思議なのはそこじゃないんだ。あの擬似キャスト・ジャミングはどうやら闘技場の外まで広がってしまっていたらしい。なにぶん使っていたCADも、旧式だけどエキスパート仕様の高級品だったからね。

…問題は、彼が動いたのがジャミングと()()()()()()()、ということだ」

「な…!?」

「近くに他の生徒もいたが、想子は明らかに彼から出ていた」

「…お兄様はもしや、彼が私たちの脅威になると…」

「…確証は持てない。ただあれほど鮮やかに防がれてしまうと、やはり警戒せざるを得ないかな。杞憂に終わってほしいところだけどね」

 

 

 





・識
髪型は整ってるし着崩したりもしない見た目は優等生。しかし行動原理はアレ。自由人だけど幻人に影響されたわけではない。念の為。
スキルが再登場しました。使ってる間は聴覚全集中しちゃうので周りの音を聞いてない。…原作(優等生)参照前にこの辺まで書いてたけど思った以上に聞いてない。要領を得てるかどうか確認してたからね仕方ないね。

・エイミィ・ほのか・雫
このあと識と一緒に少女探偵団始動。彼女たちとの絡みが多いため優等生のほうをちまちま揃えています。現在八巻。

・螢・コノハ
このあと少女探偵団には不参加。だって部活決めてないし。
螢の得意魔法は振動系だけど光波は専門外。でもとっさに埋め合わせに動けるだけ偉い。


・司波兄妹
幻人を認知。ひとまず要警戒の人物とした
何だかんだこの二人のキャラを一番把握できてない気がする作者であった
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