そしかいする度に時間が巻き戻るようになった   作:青菜

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第4章 小さな撹乱
第17話


 スコッチが死なない未来を掴むのに何度も失敗した一因として、不自然なNOCバレが挙げられる。NOCバレの原因を潰しても次から次へと別の原因が現れるのだ。ここまでやれば大丈夫だろうと安心した途端にスコッチNOCバレの知らせが入る絶望感は忘れられない。

 

 あの一連の流れを思い返せば思い返すほど、「スコッチは公安の潜入捜査官である」という情報が前提にあって、それを組織に周知させるために何者かが証拠を用意しているとしか思えなかった。

 

 そしてスコッチの正体を知っている人間など高が知れている。公安の誰かだ。

 故に公安にはスパイか裏切り者がいるはずだと秋は考えている。

 

 組織が潰れたあとスコッチが公安へ戻った時にも内通者が残っていたら、もう一度スコッチが狙われるかもしれない。

 

 彼の死を回避するためにかけた労力を思えば、全てが終わった後にスコッチがあっさり始末されるなど到底納得できなかった。

 ……断じてそれだけである。ただ単にスコッチに死んでほしくないとかそんなんじゃない。ないったらない。

 

 

(ってわけで、これから私が目指すのは裏切り者だかスパイだかの特定。警察庁に所属しているバーボンは無事なことを踏まえると、内通者は警察庁の情報にまで手を出せない立場だ。おそらく警視庁公安部内部の人間であるところまでは簡単に想像がつく)

 

 

 次に内通者を探す方法だが、これもすぐに思いついた。ちょうどいいポジションの人間が一人いるではないか。

 警視庁公安部に指示を出す立場にいてスコッチを大切に思っている人物。バーボンこと降谷零。彼と手を組めば内通者の特定もその対処も完璧にこなしてくれるだろう。彼にはそれだけの力がある。

 

 最後に降谷から内通者の正体を聞き出せればしめたものだ。次の周からは相手が事を起こす前に始末するだけでいい。これでスコッチの死に繋がる要因は完全に断ち切れる。

 

 

 しかし一見完璧に思えるこの計画にも欠点はある。

 表向きスコッチを殺したことになっているせいで、秋はバーボンに死ぬほど恨まれているのだ。内通者の話をしてもまともに取り合ってくれないだろうし、根拠であるスコッチNOCバレの経緯に触れようものなら怒りが爆発するかもしれない。

 なにせスコッチが死んだ周で、彼に自決を促したと勘違いされていた赤井が観覧車の上でバーボンと殴り合いになったと風の噂で聞いたことがある。恐ろしすぎる。

 

 

(私の国宝級の顔を傷つけないためにもバーボンからの好感度回復は必要不可欠。そのために利用するのがシェリーだ)

 

 

 シェリーは絶賛逃亡中である。

 姉である宮野明美が殺されたことにより研究をボイコットしてから色々あって組織から脱走した。大体ジンのせいで。ジンのせいで! 

 

 

(……まぁそれはともかく。シェリーがベルツリー急行に乗るという情報を得た組織は列車内で彼女を始末することにした。送り込まれるのはベルモットとバーボンなんだけど、バーボンが大人しくシェリーを殺すつもりだとは思えない。シェリーほど重宝されていた科学者ならまだまだ使い道はあるはずだし、バーボンも生きたまま連れ帰ってあの方たちを説得。そのまま組織で飼い殺す方向に持っていくつもりだろう。しかし私はベルツリー急行でシェリーが死ぬと()()()()()。これを利用するんだ)

 

 

 何が起こるのか具体的には知らないが、予想外の展開で死にかけるシェリー! それを颯爽と助ける秋! 「もしかしてそこまで悪いやつじゃないのか……?」となるバーボン! これがバーボン懐柔計画の全貌である。

 

 

(不明瞭な点が多いせいで雑な部分はあるけど、きっと上手く行くはずだ。なんてったってこの私なんだから)

 

 

 完璧にかけた自己暗示のおかげで、考えれば考えるほど失敗するビジョンが見えない。秋が恐れていると唯一認める存在である()()が現れれば話は別だが、よっぽど巡り合わせが悪くない限り偶然彼と遭遇したりはしないだろう。

 

 秋は成功を確信して、意味もなく髪をかき上げてから不遜な態度で笑った。

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 シェリー殺害予定場所であるベルツリー急行は、廊下からして絢爛な装いだった。鈴木財閥が誇る最新鋭の豪華列車なだけある。

 

 秋は廊下を歩きながら、自身の耳に入っている小さなインカムへと意識を集中させていた。

 

 

『邪魔者も居なくなったところで最後の確認といきましょうか』

 

 

 バーボンの鼻持ちならない声がする。邪魔者呼ばわりされたせいで思わず眉が跳ねた。

 乗車名簿を盗み見て突き止めた彼らの客室へ出向いたのが数分前。シェリー殺害に力を貸したいと申し出た途端、バーボンによってつまみ出されたのも数分前。彼らの客室に滞在できた時間は五分にも満たなかった。

 

 

(まぁ、その一瞬で置いてきた盗聴器の音声をこうして聞いてるわけだけど……)

 

 

 シェリー殺害の詳しい概要さえ掴めればこちらのものだ。タイミングよく現場に乱入してシェリーを助けるだけでいい。バーボンからの印象は少し良くなり、いずれ手を組む布石となってくれるだろう。多分……おそらく。きっと。

 

 

『ベルツリー急行が運行したこの五回すべてで、必ず同じ列車、同じ部屋をとる乗客が確認されています。決まって八号車のAからE室を予約している彼らが、今回も八号車に乗り合わせるのは安易に予想できました。その上そろって大火災に巻き込まれた過去持ちとなれば利用しない手はない。ボヤ騒ぎでも起こせば一発で混乱状態になってくれるでしょう』

 

『そうね。シェリーに組織の存在を匂わせておけば、ボヤ騒ぎが私たちの罠だと気がつくはずよ。そうすれば避難指示が出された後、シェリーは自ら火元へやってくる』

 

『指示通り避難したら他の乗客を巻き込んでしまう。それならば一人で殺された方がマシだと考えて、ですか』

 

『ええ。そこをバーボン、あなたが押さえるの。後は決めていた通りに貨物車へ誘導する』

 

 

 貨物車へ誘導した後の作戦を聞き終えると耳からインカムを取る。後は雑談に見せかけた探り合いが繰り広げられるだけだろう。聞く意味はない。

 これから何が起こるのかはおおよそ理解した。何度も同じ時間をやり直している間に組織で聞きかじった情報とつなぎ合わせて考えると、貨物車でアクシデントが起こってシェリーが死ぬのだろう。

 

 そして先ほどの会話によると貨物車でシェリーと対峙するのはバーボンのみ。シェリー救出作戦にもってこいの状況だ。

 

 考えながら、立ち並ぶコンパートメントの横を通り過ぎる。

 先ほど発車したばかりの列車が徐々に速度を増す。窓の外の動きが早くなる。

 

 と、そこで。少女の弾んだ声が思考に割って入ってきた。集中力が四散し、自然と少女たちの会話へ意識を傾けてしまう。

 

 

「そういえば聞いたわよ。おじ様がイケメンを雇ったんですって?」

 

「ちげえよ、ガセだガセ! アイツが勝手に押しかけてきてるだけで俺は認めてねえっつーの。ったく、人手は足りてるってのになんで男なんざ雇わないといけねえんだよ」

 

「ちょっとお父さん、そんな言い方……」

 

「事実だろーが。だいたい売り込みに来てるにしては態度がデカいんだよ態度が」

 

「僕あの人のこと知ってたよ!」

 

 

 ……聞き覚えのある声だ。

 もしかしたら、もしかしたらだが、ヤツかもしれない。

 思考がそこまで及んだ瞬間、心臓が暴れ始める。耳が役割を放棄する。雑音として処理された彼らの会話が右から左へと流れていく。

 

 

「本当、ガキンチョ。イケメン?」

 

「うん。佐藤刑事が取られるんじゃないかって高木刑事が心配するくらいにはね!」

 

「ああ、そういえば探偵団のみんなで高木刑事の恋愛相談に乗ってるって言ってたわね」

 

「うん! 結局杞憂で二人はくっついたわけだけどさ」

 

「相談に乗ってたってより無理やり聞き出したんでしょうけど」

 

「ははは……」

 

「にしても佐藤刑事との仲を心配されるんなら刑事さんだったのかな? 元警察関係者って言ってたし」

 

「いいや、確か高木刑事は爆発物処理班の人だって──」

 

 

 今にも暴れ出しそうな恐怖心をなだめすかすのに少々時間がかかった。

 秋は油が切れたブリキ人形そっくりな動きでぎこちなく振り向く。最悪なことに予想は的中していた。

 

 

(げっっっ! 江戸川コナン!!)

 

 

 ヤツの姿を見て叫ばなかった自分を褒めてあげたい。

 

 江戸川コナンとは、秋が恐れていると認める唯一の存在だ。

 ずっと前の周に、黒い服を着てジンと電話をしていただけなのに盗聴器と発信器をつけられたあげく、最終的にFBI包囲網まで敷かれた事件があった。それを裏で操っていたのが江戸川コナンだった。

 かろうじて逃げ切れたものの、秋は一連の事件によってトラウマを刻み込まれている。

 

 とても子供とは思えない頭脳や行動を目の当たりにして恐怖を抱いたのもある。執拗に追いかけ回してくる執念に酷く怯えもした。

 

 しかし何よりも恐ろしいのは彼の目だった。真っ直ぐ真実だけを見据えるあの目を向けられると、自分の存在全てが否定されている気がして惨めになる。

 

 

(よし! 計画は全部中止! 次に停車する駅で降りよう!)

 

 

 秋は瞬時に逃亡を決めた。

 

 それだけあの少年は恐ろしいのだ。見た目と中身のチグハグさからして、妖怪とか化け物の類だと思う。控えめに言って二度と関わりたくない。姿を見るだけで鳥肌が立つ。

 だから、この状況において最も優先すべきは江戸川コナンからの逃亡だ。残念だがシェリーには正史通り死んでもらうしかない。バーボン懐柔作戦は別のものを用意しよう。

 

 

 

 

 

 ……と思っていたのに、シェリーを炙り出すボヤ騒ぎが起こってもなお秋は列車内にいた。急遽終着駅に到着するまで停車しない取り決めになったせいで下車するタイミングを逃したのだ。

 どうせ殺人事件でも起こったのだろう。車内で事故が発生したとしかアナウンスされていないが殺人事件に決まっている。江戸川コナンが乗り合わせた列車で人が死ななくてどうする。

 

 

『繰り返します。八号車で火災が発生しました。七号車と六号車のお客様は念のため前の車両に避難していただくようお願いします』

 

 

 客室にとどまったまま次の動きを決めあぐねていると、何度目かの避難勧告が流れた。

 秋は隣に置いた乗車券を一瞥する。乗車券に書かれている通りここは七号車だ。指示に従うのなら避難する必要がある。

 

 

(でもなぁ……)

 

 

 不審な動きをして江戸川コナンに目をつけられないためにも素直に避難しておくのが定石だろうが、問題はコナンを見かけたのが六号車だという点だ。彼が乗っているのが六号車だとしたら避難場所で鉢合わせるだろう。それは嫌だ。

 

 

(本当に火事が起こっているわけじゃない。シェリーを炙り出すためにベルモットたちが騒ぎを起こしているだけだ。悩んでいる時間はまだあるけど……)

 

 

 そこまで考えたところで、誰もいないはずの廊下から物音がした。足音だ。大きさからして子供のものではない。つまり江戸川コナンではない。

 

 ドアと壁の境目に耳を当てる。足音が遠のいたのを確認してからゆっくりとドアノブを回す。

 秋は扉から頭を出して廊下を覗き、女性の後ろ姿を捉えた。珍しい茶髪が目を引く。

 

 シェリーだった。よくよく考えれば彼女を八号車へ向かわせるための罠なのだから彼女以外であるはずがない。

 

 

(このまま事が進めばシェリーは死ぬ)

 

 

 確認するように頭の中で唱えた直後、どういうわけか彼女と関わった日々が蘇ってきた。なんだかんだ顔を合わせれば雑談するし妙な親近感もあった。それなりに親しかったと思う。

 死ぬとなると少し寂しい相手だ。スコッチとは違って自分の身を危険に晒してまで助けたいとは思わないが。

 

 

(……だからどうした)

 

 

 秋は変な思考を吹き飛ばすように頭を振った。今後の動きを考えなくては。

 乗客に紛れて避難するのはもう無理だ。アナウンスがかかってから随分と時間が経ってしまっている。すでに避難しているであろうヤツの注意を引いて怪しまれるのがオチだ。

 秋に残された選択肢は二つ。このまま部屋に居続けるか、シェリーを追いかけて当初の作戦を実行するか。

 

 

 なぜだか強い光を宿した二対の目が頭をよぎった。江戸川コナンとスコッチ。真実から決して目を逸らそうとしない二人の目。

 

 

 腹は決まった。

 このまま部屋にこもり続けた場合、不自然だと江戸川コナンに見咎められるかもしれない。シェリーを追いかけた方がまだマシだろう。万が一見つかっても、火災現場へ向かう少女を止めようとしたと言い訳ができる。

 ……それだけの事だ。

 

 秋は一歩外へ踏み出し、八号車に向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 八号車には煙が立ち込めていた。火災を偽装するためにバーボンが仕掛けた煙幕だろう。

 

 わざと足音を鳴らして歩く。

 八号車の最奥、貨物車の目の前で銃を掲げているバーボンと貨物車の中にいるシェリーに近づいて秋は第一声を発した。

 

 

「久しぶりだね、シェリー」

 

「……僕たちの邪魔はするなと言い含めたはずですが」

 

 

 代わりに答えたのはバーボンだった。秋に目をやってもなお銃口はシェリーへ向けたままだ。

 

 

「邪魔? まさか! バーボンの手伝いをしにきたんだよ。ていうか二人のコンパートメントまで出向いて話を通そうとしたってのにバーボンが追い出したせいで、」

 

「ちょうど良かったわ。アドニス、あなたに言っておきたいことがあったの」

 

「あの時の文句を言おうと思ったけどまぁいいか。シェリーの話を優先してあげるよ。なにせ私はどこぞの銀髪ポエムやスカした探り屋と違って大人だからね」

 

「もしかして僕のこと言ってます?」

 

 

 バーボンが不機嫌さを隠そうともしない態度で言った。

 

 二人の会話がそれ以上続かなかったのは、シェリーの瞳がまっすぐ秋を射抜いたからだ。

 

 

「あなたは知っていたんでしょう? お姉ちゃんが殺されること」

 

 

 秋はシェリーの顔を直視したくなくて煙幕へと視線を移す。なるほど、姉の殺害を止めてくれなかった恨み言をこれから聞かされるわけか。気まずさが原因で明美殺害からシェリー逃亡までの間彼女を避けていたからこそ今のタイミングなのだろう。

 

 

「言い訳に聞こえるかもしれないけど、宮野明美殺害は事前に通達されてなかったよ。言っちゃ悪いけど彼女みたいな一般人の始末なんて日常茶飯事だし、特別取り上げられる話題でもないから」

 

「そうじゃなくって……『前回』も同じことが起こったんだからお姉ちゃんが死ぬのは分かってたでしょう? ああ、前々回も、それよりずーっと前もかしら」

 

 

 息が止まった。

 その物言いはまるで──

 

 

「どうしてお姉ちゃんのことは助けてくれなかったの?」

 

 

 最後に吐き出された問いかけが慟哭に感じられた。一方で彼女は別のことに気を取られている素振りを見せている。チグハグな態度だ。

 しかし些細な違和感などどうでもいい。それよりも問題なのは、シェリーがループ現象を確信しているとしか思えない言葉を発したことだった。

 

 

「なん、で」

 

「残念ながら時間がないの。『次』の私に教えてもらいなさい。話を聞き出すのは十三歳になった私。それ以前のタイミングで尋ねても、あの現象を確信できる材料は揃っていないから不信感を持たれて終わるわ。十三歳の私に、あなたが本来なら知り得ないはずの指摘をして私の仮説を立証させるのよ。……そうね、シェリーはゲノム創薬の専門書を姉に貸している、がいいかしら」

 

 

 そんな悠長なことは言ってられない。秋はパニックになりながらもシェリーを問い詰めようと一歩踏み出した。

 一人だけ話について来れていないバーボンが眉をしかめる。「一体なんの話です?」

 

 しかしシェリーは説明を求める二人を歯牙にもかけず、横の棚にかかった布をめくる。中には赤いランプが点滅する機械があった。

 

 

「時間がないと言ったでしょう? 爆弾よ。至るところに仕掛けられているみたいだし、時間が来たら最後貨物車ごと吹き飛ぶのは確実。あなた達は逃げることね、死ぬのは私だけでいいんだから」

 

「させませんよ」

 

 

 バーボンが何やら話し始めるが耳を通り抜けていった。そんなことに気を取られている暇はない。ずっと頭の中でシェリーの言葉がグルグルしている。

 

 

(シェリーはループ現象を確信しているけど彼女自身がループするようになったわけではないはずだ。もしそうなら宮野明美が死なないよう動くはずだし私を問い詰める意味もない。どうしてループ現象を知っている!? どうして私がループしていると確信した!? それらしいことを言ったことはあるけど、それだけでこんな突拍子もない現象を確信するわけがない。何か他の要因が──)

 

 

 それ以降の思考は爆発音に吹き飛ばされた。同時に熱風とむせ返るような火薬の匂い。

 

 

「手榴弾だ! 何者かが投げ込んだ!」

 

 

 バーボンが叫んだ。

 意識が現実に戻る。自分は扉の脇に背中を預けるようにして爆発から身を守っていた。咄嗟に体が動いてくれたらしい。

 向かい側ではバーボンが同じようにして身を隠している。

 

 煙が逃げ出し、代わりに新鮮な空気が流れ込んでくる。背後に大きな穴が空いていた。列車の連結部分が吹き飛んだせいで出来たものだ。穴の先に、やけに鮮やかな山の緑が見える。

 

 

「くそっ!」

 

 

 バーボンが外を見つめて悪態をつく。

 連結部分が吹き飛んだせいで貨物車が列車から切り離されていた。線路を進む音が響くたびに貨物車との距離が開く。

 

 ──そして、さらに大きな爆発音。

 貨物車が大爆発した。中にいたシェリーがどうなったかなど一目瞭然だった。


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