西暦勇者である郡千景は千景殿と呼ばれるタワーの建設に尽力する。自分の名前が入ってる、ということで張り切る千景だが⁉︎

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あそびにきたよん amorphousです。
拙い投稿ですがよろしくお願いします

アレ? どこかで聞いたことある話?


郡千景の楽しい千景殿建築 前編

 西暦勇者の1人である郡千景は故郷である高知県の小さな村から香川県のとある町にやってきていた。

「故郷に帰っていて忘れていたけど、建設中だった千景殿がもう完成している頃なのよね……」

 千景殿とは上里ひなたが計画し、建設しようとしている千々の景色を一望できるタワーのことである。本当は別の目的も担っている、と上里ひなたは言っていたが千景は詳しいことは聞かされていない。大社のまた勝手な都市開発だろう。だが、このタワーの名前はなんと千景という名前が入っているというではないか。人から注目されることに執着している千景にとってこのタワーの完成はある意味、自分の知名度拡大に繋がる誇らしいことなのだ。

 というわけで千景はタワー建設の責任者に立候補し大社に認められ一任されている……が、しかしタワーが建設される予定地はいまだ更地であった。

「ひどい真っ平じゃない! 高嶋さん‼︎ どういうことよ⁉︎」

 千景は慌てて建設現場(?)にいる山桜の花びらのシールをヘルメットにつけて被っている高嶋友奈に問う。

「だってぐんちゃん、大社から貰ったお金全部ゲームに課金してバイト私しか雇ってないもん」

「いいじゃない別に……貴女しか頼める友達、いなかったし……」

 言っていて千景は泣きそうになってくる。

「いいけどあと300年かかるかな〜。私不器用だから」

 しかし、その泣きそうな思いはすぐに吹っ飛ぶ。

「困る……わ。もう完成したと思って乃木さんに招待状送ったのよ……」

 

 

 

 

 香川県丸亀市にある丸亀城にて乃木若葉は鍛錬を行なっていた。

「若葉ちゃ〜ん。千景さんからお手紙きてますよ」

 上里ひなたは手紙を持って若葉に駆け寄った。

「なんだ? 千景が私に手紙なんて珍しいな」

 手紙を読み進めていくうちに若葉の手が震えていった。

『堅物の乃木さんへ 千景殿が出来たわ。ざまあ見なさい。これで私は貴女より愛される存在になれるわ。お土産を持って見に来なさい。いいお土産をね。 郡千景

P.S. お風呂上がりにバーテックスの襲撃は、嫌』

「なんだ、この文面は」

 若葉は遠い目をして瀬戸内海の方角を向いた。

「若葉ちゃん。面倒だな〜って顔してますよ」

「ああ、面倒な事この上無いな」

「でも行かないと千景さん、ヒステリー起こしますよ」

 ひなたの言葉に、若葉はうっ、と声が漏れる。

「そうだな。行かないと千景、村人を鎌で斬りつけるかもしれん」

 若葉はそう言って鍛錬の後片付けをし、支度を始めた。

 

 

 

「いいから高嶋さん…… 何か建てて。小屋でもいいから」

「え⁉︎ 小屋でいいの、ぐんちゃん」

「そう……よ。お願い、高嶋さん……」

 千景の必死の頼みに友奈は気合を込め叫んだ。

「わかったよ! うおおおおおおっ! 来い! 酒呑童子‼︎」

 友奈は内に眠る勇者の力を遡り、神樹の持つ概念的記録にアクセス。そこから精霊の力を自らの肉体に宿す。友奈の手には彼女の体格並みにある手甲が現れその巨大な手で木材を運び組み立てていく。

「凄い……わ。これが三大悪妖怪の力……」

 千景はただ、友奈の奮闘を呆然と眺めていた。

 

 

 

 




後編に、続け。

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