前略、イ級食べて艦娘を助けて繰り返してたら夕立と時雨がよく遊びに来るようになりました。
「白蛇さん!夕立とあそんでほしいっぽい!!」
「ゆ、夕立…」
"白蛇"私に付けられた呼び名だ。何で白蛇なのかって聞いてみたら、レ級の私の顔は少し怖いけど寝顔が可愛いからだそうだ。
寝顔が可愛いって……因みに名付け親は響。
「ぽい〜!!」
「……はいはい、何して遊びたいノ?」
「ん〜と………あ!演習がしてみたいっぽい!!」
「「……え?」」
演習ってあの演習だよね……私演習弾持ってないよ?
ていうか私、戦艦だから……下手したら夕立殺しちゃいそうで怖いんだけど……
「夕立、僕も白蛇さんと演習したいけど……無理じゃないかな…白蛇さんは戦艦だし」
「なら時雨が白蛇さんに艤装を貸せば良いっぽい!」
「……!!」
「時雨、その手が合ったか見たいな顔をしないでくれるかな?」
そんなに私と演習したいの……?その前に艦娘の艤装を深海棲艦が使えるかどうかじゃないかな?って、それよりもっと根本的に違うことがあるじゃないか。
「あのさ、私の艤装は
私が提案をすると夕立がだいしゅきホールドで突撃してきた。私と夕立はほぼ身長が同じだからそのまま勢いを殺せずに吹き飛ばされた。
それにレ級の足じゃいくら戦艦の力を持っていたとしても陸じゃ踏ん張ることなんて無理だよ。
「ぽい〜」
「……ウズウズ」
「……ん」
「……ッ♪!」
夕立を撫でていたらなにやら時雨がウズウズしてたから片手を広げてやると時雨も抱きついてきた。
……そんなに私に抱きついて楽しいかねぇ……まぁ私は役得だけどね。
その日は夕立と時雨とわちゃわちゃしてたら夕方になっていたから私が鎮守府近海まで送って帰らせた。
因みに暁達と夕立達は同じ鎮守府で、なんと天下の横須賀鎮守府だ。
私が集中的にまわっている海域を攻略している時に私と出会った為、横須賀鎮守府の艦娘には私に助けられた艦娘が多い。
勿論他の鎮守府の艦娘もいるが、助けた数だけで見たら圧倒的に多いのだ。
「……そういえバ、暁かラ手紙を貰ってたな」
島に帰り、泉に浸かっているとふと思い出して、月明かりを頼りに暁の手紙を読む。暁や響からは良く手紙を貰うけど、紙とかペンが無いからまだ返したことが無い。正直申し訳ないが、そもそも深海棲艦との手紙なんて見つかったら即解体されてしまうから返す気もない。
「……ふふ、やっぱり暁はれでぃだね」
拙い文字で書かれた少し背伸びをしたような文章で書かれてる手紙はとても可愛い。それに間違った漢字や書き直した跡を見ると思わず笑みが溢れてしまう。
『最近やっとながとさんがイ級を捕まえて来てくれました。ながとさんにはいっぱいお礼をしてから、間宮さんに料理して下さいと言ったら何故か熱があるのかとか、変な食べ物を食べたかと聞かれて入渠させられてしまいました。その間にながとさんが捕まえたイ級はていとくが処分してしまいました。とても悲しかったです。』
「うん、まぁイ級を料理しろと言われてもなァ。それに深海棲艦を食べるなんて正気じゃないからね……提督、かぁ……」
正直人間は嫌いだ。けどそれはこの世界に来てから。
つまりこの
人間だった頃は人間関係が面倒と感じる程度で、普通に友達もいた。何故かメンヘラ製造機と呼ばれていたが。
【白蛇さん、いつか私達の提督さんと会って欲しいっぽい!きっと白蛇さんと提督さんは気が合うっぽい!!】
ふと夕立に言われた事を思い出す。確かに夕立達の提督は気になるけど………
人間に対するこの感じはなんて言ったらいいか……こう……食わず嫌い?に似た感じと言うか……何か嫌いなのだ。でも食わず嫌い……会わず嫌いになるなら……
「会って見ても…良いのかな……?」
もし会って他の深海棲艦みたいになったら……そうしたら夕立達に私を止める、もしくは
「
「ッぽぉ〜いッ!!!」
バッチャ〜ン!!
「うぎゅ!?」
翌朝、寝起きで少し寝ぼけながら泉の中でふよふよしているとお腹に衝撃が走り身体の中の空気が吐き出される。
私は痛みに悶えながら空気を求めて口をパクパクさせる。
お、おのれ夕立……!!私に何の恨みがあるというんだ!
「し、白蛇さんご、ごめんっぽい…」
「ね、寝起きは勘弁して……!!」
「はっはっはっ!流石の白蛇でも夕立のタックルは堪えるか!」
「な、なが、もん……!」
「ながとだ!」
未だにお腹を押さえて震えているとながもんが見下ろしてきた。悶えてる私が面白いのかニヤニヤしていた。
「お前と演習ができると聞いてな!今日は私と陸奥、赤城と加賀も来ているぞ!」
んっん~?そこに夕立達を合わせると戦艦二隻、正規空母二隻、駆逐艦二隻……?なぁにその編成?て言うかあなた方鎮守府の主力艦隊じゃなかった……?何で今日来てるの?
「ながもん、鎮守府は大丈夫なの?」
「ながと、だ!」
うるせぇ
「最近は深海棲艦も静かになっているし、白蛇のおかげで海域も解放できた。だから鎮守府は今休止中なのだ」
「なるほどねぇ……」
なら主力が来てもいい……のかな?
そんなことを考えているとながもんが私を抱き抱えて耳元でささやいてきた。
お?我戦艦ぞ?
「その、夕立や暁は提督にお前の事を話しててな。提督がお前に会いたがっているのだ。……人が好きでないのは承知しているが、今日提督も演習を見に来ても構わないだろうか……?」
昨日覚悟決めたばっかりで急だなぁ……まぁ、ながもんと陸奥、加えて正規空母もいるなら……
「……正直私が人間に会ったらどうなるかわからない。もしもの時は……わかってるなら、提督を連れてきて」
「……承知した」
私の言葉を聞いたながもんは私を下ろして海辺へ行ってしまった。さて、ながもんは提督に伝えに行くだろうし……暫くは夕立と時雨と一緒に遊んで……「白蛇さん!」……はぁ?
後ろを振り返ると白い学ランを着こんだ若い女性がいた。学ランには勲章やらなにやらが着いている。
まさかこの人が提督……?
「あなたが白蛇さんでしょ!?」
「提督!白蛇から離れろ!どうなるかわからんと言っただろう!!」
遅れてながもんが私と提督の間に割って入った。
おっかしいなぁ……私とながもんがわかれてから5分もたってないんだけどなぁ?て言うことは元々この島に来てたってことかな?
改めて提督を見るとながもんが私との間に入って「よくみえないでしょ!?」とか言っている。なんというか……所謂アホの子と言うべきか……横須賀の提督になるほどの人材だから優秀な人の筈だが
……なんか大丈夫そうだな〜……あんだけ覚悟してたのにあほらし……
「白蛇!何ともないか!?」
「……はぁぁぁ……大丈夫そうだよながもん。何か警戒してた私がアホみたいだよ」
「そ、そうか……?」
「アホってまさかあたしのこと!?」
やっぱり絶対にアホの子だこの提督
今回難産でした。
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