「白蛇さん早くっぽい!」
「あ、チョ、夕立ひっぱんないあだぁ!?「ぽいッ!?」」
「ぷっククク………白蛇、だ、大丈夫か?」
やぁ皆。白蛇さんだよ。私は今天下の横須賀鎮守府にやって来ているよ。それより笑ったながもんは後で殴ってやる。
私が転んだ理由は夕立に引っ張られたこともあるけど、一番の理由は
「夕立、白蛇さんは長門と陸奥に任せて暁達とか曙達に白蛇さんが来たって教えてきてあげて?多分暫くはここに居るだろうし」
「本当っぽい!?白蛇さんお泊まりするっぽい!?」
「ま、まぁ深海棲艦の改修なんて初めてだろうし…」
アニメだと改修には1半日から1日掛かる筈だからね。だから必然的に一夜過ごすことになるね。
「了解だ提督。白蛇の事は私と陸奥に任せておけ」
「ぽいぽいぽい~ッ!!」
「ちょ、待って!夕立!」
そして夕立と時雨は走り去っていった。…よしながもんを一発殴ろう。てや!
「ぐぁッ!?な、何をするんだ白蛇!?」
「人が苦労しているのを笑ったお返しだよ」
長門は理不尽だと不満げな顔をするが白蛇には関係ない。笑うほうが悪いんだから。
そんなやり取りをしていると陸奥が早く行くわよとバランスを崩さないように手を貸し、両足に付いている鎖をじゃらじゃらと引きずりながら歩き始めた。……床に傷付いてないよね?
右側には陸奥、左側には長門と両側をビッグ7に支えられて歩くこと数分が経っても未だに工廠には着いていなかった。理由は明確で白蛇の歩みが遅いだけである。
長門と陸奥も転ばないようにとしっかりと支えているが二人とも内心は白蛇が一歩進むごとにフラつくためハラハラしていた。
やっぱコンクリは歩きにくいから嫌いだッ!?
「ふぎゃッ!?」
「ぬあッ!?」
「きゃッ!?」
白蛇の片足の鎖が曲がり角を通った時にどこかに引っ掛かり足を取られてびたんッ!と顔面から床へダイブする。長門と陸奥も白蛇側へ引っ張られお互いに頭をぶつけて悶絶していた。
「ぐおぉ……陸奥、無事か?」
「だ、大丈夫よ……それより白蛇は___無事じゃぁ…なさそうね!?大丈夫!?」
「へ、へーきダ…」
び、ビックリしたぁ…鎖が何処かに引っ掛かったみたいだね…それより、これどうしよう…
白蛇の視線の先には先ほど顔面をぶつけた床へ向かっていた。コンクリート性の床にも関わらず小さなクレーターが出来上がっていた。
「あ~…やっちった……提督に謝っておかないと…」
「そんなこと言ってる場合じゃ無いでしょうが!!長門!ここは私がやっておくからもうおんぶでも抱っこでも良いから早く明石の所に連れてって!」
「え、ちょナンデ!?」
陸奥が真っ青な顔で叫ぶと長門は白蛇を俵抱きにして廊下を走り出した。白蛇が理由を訪ねても長門は舌を噛むから黙っていろと言うばかりで答えてはくれなかった。
尻尾をぶつけないようにするのも大変だから早く降ろして欲しいんだけどなぁ?
そんな事を考えていると長門がドアを蹴り開けた。
「明石!急患だッ!!」
「え?ふぁい?__ぎゃぁぁあ!?深海棲艦じゃないですか!?」
「馬鹿者!こいつが白蛇だ!それより早く手当てをしろ!」
「いやぁぁぁあ!?」
「明石ぃぃいッ!!!」
一方白蛇は長門により既にベッドへ投げられており、一連のやり取りを見ていた。
手当て…?あ、さっき転んだときにおでこ切っちゃってたのか。だからあんなに陸奥が驚いてたのね……
自分の額を触ってみると深海棲艦特有の青黒い血液がベッタリと着いておりやっと自分の状況を理解した。
尻尾から泉の水が入ったボトルを取り出してベッドが濡れないように頭にかけてから少しだけ飲み込むと傷口がグニュグニュと動く感覚がしたあとに触ってみると傷口が消えていた。
「正気に戻れ明石ぃぃい!!」
「いやぁぁあ!!!」
「……私はどウしろと?」
いや本当にどうしろと……て言うか切り傷位であんなに騒ぐとはね…
「し、白蛇さん?」
「ン?」
ドアを見るとそこには暁を筆頭に第6駆逐隊が集まっていた。何故か全員がとても心配そうな顔をしていて、暁と電は目が潤んでおり、急にビクリと怯えた。白蛇はチラリと長門達を見ると何故か二人とも気絶していた。
………今の一瞬で何があったんだ?まぁそれはともかく
「…………」
姉妹を放っておいて私に引っ付いている響をどうにかしないとね。あ、ちょナンデそんなペタペタ体を触るんですか?いやちょっと服めくるのは
「あ~、ヒビキサン?」
「こら響!白蛇さんが困ってるでしょ?」
「………うん、ごめんね白蛇さん」
「いやいいんだけどね…」
雷が言うと響は離れ…無いんだね。響は体をペタペタ触ったり服を捲ったりするのはやめて膝の上にストンと座った。暁や電もいつの間にか隣に座って私をジーッと見ている。
う~ん??どうシたんだ?
「長門~明石ぃ~?白蛇さんは___………??えっと、これはどういう状況?」
どうしたものかと困り果てていると陸奥が来てくれた。何とかしてビッグ7。
「ありえないわよその水……」
「正直私もそう思ってる」
陸奥にこれまでの事を伝えるとボトルに入った泉の水を見てうわぁ…って顔をされた。
結論から言うと6駆達が心配しているのも陸奥が慌てたのも私がおでこから流血したからだった。
艦娘が陸にいる間は耐久力だけは人間と対して変わらず、ちょっと丈夫位で普通に怪我をするらしい。
それなら修復材を使うなり入渠すれば良いんじゃ?と聞いたらそうではないらしい。
艦娘の怪我が治るのは
しかも、陸での怪我はものすごく治りにくいし絶対に後が跡残るらしい。
かといって、陸で銃で撃たれたから死ぬ……と言うわけでは無いらしい。あくまでも『陸』つまり大地属性がある怪我が治りにくい。
だから土砂災害、とか高いとこからの落下だと普通に死ぬらしい。
……わ~お…めんどくさ
つまりあんなに慌てたのは
顔に傷跡が残る
出血量が多くて重症に見えた
6駆は顔面血だらけの私が運び込まれるのを見てしまったから不安になって来た。
ということだった。
「まぁ、怪我モ治ったからいいんジャナイか?」
「まぁそうなんだけどね……」
「あ、あの、白蛇さんは何で光ってるのですか?」
「そういえばそうね!何で光ってるの?」
目をキラキラさせて聞いてくる暁達に対して私に引っ付いている響はそういえばそうだったみたいな顔を向けてきた。うすうすわかってたけどクール響じゃなくてフリーダム響じゃないか??
長門達と演習をしたら改造できるようになったから暫く鎮守府に厄介になる事を伝える。
「ならお泊まり会ができるわね!!」
むふ~とドヤ顔になる暁。かわいい。
正直改造したらすぐ出ていくつもりだったんだけど……まぁいいか。それを聞いて聞いていた陸奥も明石もこんなだし、改造は明日からだから良いと言ってくれた。ついでに提督にも言っておいてくれるらしい。
「じゃあ早く行きましょう!レディのあたしが鎮守府を案内してあげるわ!!」
「…じゃおねがイしようかナ」
そして暁達に支えられながら部屋を出ていく。暁が私と右手を繋ぎ、雷が私の腰……尻尾?辺りを支えてくれてる。途中階段の上り下りがものすごく大変だっけど案内をして貰っているうちに歩くのは慣れた。
案内して貰ったのは食堂、演習場、出撃場、大浴場(入渠所)、そして戦艦寮、重巡洋艦寮、軽巡洋艦寮、駆逐艦寮の順番だった。
食堂では間宮さんと鳳翔さんが夕飯の仕込みをしてて私が食堂に入った瞬間に艤装を展開されてしまった。まぁ急に深海棲艦が来たらそうなるよね。
言い方は悪いけど空母の火力では私は傷一つ付かないから「艤装展開かっこよ!」ってなってたんだけど、暁がすごい慌てて説明して事なき終えた。去り際に間宮さんと鳳翔さんが
「白蛇さんってイ級以外にも食べられるのかしら…?」
って言ってた。多分普通に食べられるよ?確信は無いけど。この世界に来てからまともなのは食べてないけど。
演習場は今日は誰も使ってなくてがらんとしていたけど、砲雷撃の的がいっぱいあって、ちゃんと弾薬庫があった。めちゃくちゃ頑丈そうな扉の中に綺麗に砲弾が並んでて、魚雷は映画で見るような木箱に数本ずつ纏められてて中には緩衝材が詰まってた。
出撃場は~…うん、まぁ普通っていうか、ここから入ったからね。特筆なし!
大浴場は入り口は二つあって、片方は各寮から通じている入り口と出撃場から直通している入り口があった。寮がある方向と出撃場がある方向は真逆だからこの構造でないといざというときが大変だかららしい。
それはともかく、浴場のタイルが傷つかなくて良かった…
戦艦寮に入ると、なんか色々とデカかった。ドアからトイレ、置いてあるものが全部デカイ。暁達もでっかい!って目をまたキラキラさせていた。いや入ったこと無かったの?
「たまに金剛さんにあふたぬーん?に誘われるけど、お庭でやるから寮には入ったこと無かったの!」
「金剛さんの紅茶は美味しいのよ!」
「は、榛名さんのスコーンもとっても美味しいのです」
「次はブルーベリーとブランデーにしようかな…」
おい響、もしかしてロシアンティーかなにかをやってるな?飲酒…飲酒……なのか?いやでも艦娘だし……私も中学生くらいの時には呑んでたしなぁ…そこら辺はわきまえてるだろうしほっといていっか。
そして肝心の金剛達は今日はオフだったみたいで町に出掛けてるらしい。艦娘が出掛けられる世の中なら良かった。よく艦これの二次創作では反艦娘派とか、とにかく艦娘に敵対的な組織とかがあったりするからね。まぁもっともそんな奴らがいるなら私ガ殺シテ潰ス
っと、話が逸れたね。それで、そのあとは他の寮を回った。重巡の寮では利根と筑摩に会った。
会ってわかったけど、私が助けた利根が
軽巡寮にも行ったけど、まぁ特に何もなかった。でも重巡寮とも作りが変わらなかったし。そして最後に駆逐寮、やっぱり駆逐艦だけあって沢山の駆逐艦達がいた。もう駆逐艦全員いるんじゃないかってぐらい。
駆逐寮に入った瞬間に飛びかかられたのはすんごいびっくりした。最初はまた夕立かと思ったけど、正体は漣だった。
「んっふふ~♪どうも白蛇さん!あの時はうちのぼのたんがたいっへんお世話になりまして「こらぁッ!!」ふぎゃ!?」
私を押し倒して頬擦りをしていた漣がドロップキックで吹き飛ばされて悲鳴を上げた。
吹き飛ばした本人はスタッと綺麗に着地をして寝転んでいる私に手を伸ばした。
「久しぶりね白蛇、漣がごめん、たてる?」
「あぁ、大丈夫。久シぶりぼのたん」
「ぼのたん言うなっての…」
そう言いながらも私を立たせたあともまた転ばないように支えてくれる曙。そう、どろどろに甘やかしたい艦娘ランキング上位曙だ!
それと、曙と漣も私が助けた艦娘だったりする。利根と違ってもともと知ってるけどね。助けた経緯を簡単に説明すると、夜戦で負けかけている曙達を助けたけど、その時の手持ちの泉の水が足りなくて「私よりそこの馬鹿に使いなさいよ」って言うから言うと通りにして、弾薬も尽きかけてたから島につれていって曙の修復と補給をした。
その間に主に漣から質問責めにされてそれで横須賀の所属だってしったんだよね。
その漣は今暁達にこら~!と追いかけられてる。
「待ちなさいこのピンク!」
「淫乱ピンクとは酷くないですかな!?」
「い、いんらん?そんなこと言ってないわよ!」
「白蛇さんに手を出してただですむと思って無いよね?」
「暁に変な言葉を教えないで!」
「電の本気を見るのDES!!」
「え、ちょあ!?ご、ご勘弁ぉぉああ!!??」
おりゃぁあ!と四人で囲んでボコスカ殴る暁達に漣は一瞬でぼろきれみたいになった。大丈夫かと近づいたらI'll be backしててそれを見た曙がトドメと言わんばかりに鳩尾を踏みつけると「ふ"ぉ"お"!?」とおじいちゃんの様な声を出して一瞬だけ体を震わせて動かなくなった。………さすがに可哀想になったから泉の水をぶっかけておいた。
そして暁が案内の途中だった!と思い出して曙とは別れることになった。これから遠征だったらしい。
「夕立から聞いたけど、暫くいるなら私たちの部屋にも顔出しに来てよね。朧も会いたがってたから」
「アいよ、遠征気を付けて」
当たり前よ、と曙は漣を引きずって行った。……相変わらず漣の扱いが雑だ。
それからも色々な駆逐艦に絡まれて夕立にも押し倒された。途中龍驤がしれっと混ざってたけど本当に気がつかなかった。まぁそんなこんなで鎮守府探検は終わって、今は暁達の部屋でのんびりしてる。最初こそは色々な事を話してたけど、鎮守府中を歩き回ったからかうとうとし始めて今は私の尻尾に乗っかったり、枕にしたり抱き締めたまま全員寝てしまった。
そういう私も尻尾から体温が伝わってきて眠くなってきてしまった。
……そう言えば水の中以外で寝るの初めてだな……zz
出して欲しい艦!
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