いやぁ…時間の流れって早いですね…
その後、夕飯の時間になっても来ない事を不思議に思った提督が部屋に来て私たちを起こした。
いつの間にか私は尻尾を丸めて暁達を体の方に引き寄せて寝ていたらしい。
前を歩いている提督は一緒に来ていた雪風にその取った写真をけらけら笑いながら見せている。
そして私を見てさらに笑い出した。
「この綺麗な写真の裏側はこうなってますw!」
提督が別の写真を見せると雪風は暁ちゃんをいじめちゃ駄目てす!と提督を注意をした。が、それでも提督は笑っている。
これが横須賀の提督かぁ……はぁ……
「……いい加減に笑うのをやメてヤってよ……」
「むぅぅぅうッ!!」
「あ、いたッ!ごめん!ごめんッて!」
提督はむくれた暁にぽかぽか腰を叩かれて小走りになりながら逃げ出した。
提督が笑って、暁がむくれているのはもちろんちゃんとした理由がある。
それは、私の鎖だ。
私たちが一塊になって寝ている際に鎖が下敷きになっていたみたいで私以外の4人には鎖の跡が残っていた。
電は脇腹に
雷は太ももに
響はお腹に
暁は__頬っぺたに、だ。
まぁ暫くむにむにと頬っぺたをマッサージしてあげれば跡は目立たない程度には治った。
何故か絶対に見えない場所に跡がついた響にもねだられたのは謎だった。
それにしても響はいい匂いしたな……海水の匂いが染み付いている私とは大違いだね。
まぁそれはそれとして、
「あノ~、雪風?」
「はい!なんですか?」
「なんで私をミながら歩いてるのかナ?危ないから前をミて歩こうか」
「はい!わかりました!」
雪風は返事をすると私の後ろに回った。
……いやなんで?
雪風は依然としてニコニコとしたままで、私を支えている響達も不思議そうにしている。すると、雷が質問してくれた。
「雪風、どうして白蛇さんを見ながら歩こうとするの?」
「歩き方がてちてちしててペンギンみたいで可愛いからです!」
……ペンギンかぁ…確かに自分でそんなこと考えてたけど、けど!
改めて言われてると恥ずかしいな…まだ支えられながらじゃないと歩けないし……
岩みたいにすこしでも凹凸があればうまく歩けるんだけどなぁ……
「あ!やっときた~!ほらほら!皆待ってるよ!」
食堂につくと、既に提督が入り口にいた。暁はもう先に入って待っているようだった。
暁に一人にするのも心配だと雷と電は食堂に入っていった。
………一人にするだけで妹に心配される姉って…まぁ暁だしね。それにそれだけ仲がいいってことだし
「響は行かなくていいの?」
「電と雷がいれば大丈夫さ、それに雪風だけじゃ白蛇さんを支えるのは大変だろうからね」
「そーそー、そもそもただの人間でか弱ぁ~い私が支えられるわけ無いじゃん。あ、私先に行ってるから呼んだら入ってきてね~」
「はい!」
バイバーイと手を振って食堂に入っていった。
……さっきから思ってたんだけど、何で全員で入って行かないんだろ?響も雪風も行こうとしないし……なんで?
「入ればわかるよ」
さいですか
それから雪風に尻尾の中を覗き込まれているうちにドアが開いて提督に呼ばれた。
中に入ると食堂内には沢山の艦娘がいた。……おかしいな、私たちは夕飯のに呼ばれた筈なんだけど……?
「ほら白蛇さん、挨拶挨拶」
「……なンデ?」
「なんでって、白蛇さんの歓迎会だけど?」
「初耳だが!?」
「あれ~?」
あれ~?じゃないだろう!?それってかなり重要なことだと思うんだけど__ねぇ響?何で顔をそらしてるのかな?ナ?
「ね~ぇ~白蛇さ~ん?響を見てても進まないから挨拶は~や~く~」
提督に言われて見回すと目の前の料理を早く食べたいと視線で訴えられていた。主に空母が。
「うッ、え~ト、夕立からキいてると思うけど、私が白蛇のレ級だ。今日は訳あっテ泊まるこトになったからよろしく」
「はい!挨拶終わり!じゃぁ乾杯!」
提督が言うと皆グラスを掲げて乾杯と言って各自料理を食べ始め、雪風は姉妹達と合流すると言って別れた。
遠目にだけど天津風の服、やっぱり透けすぎじゃないかな…?通気性が良いとかのレベルじゃなくてさ、丸見えだよ。うん。
……そういえば、
アイツとはよく推し艦娘のことについて語りあったなぁ……
この娘のどこが好きだとか
指輪を渡した後の対応の違いが萌えるとか
利根と筑摩の服はどうなってるかアーケードの画面に張り付いて確認しようとしたり
艦これを知っている人が少ない中、唯一の提督仲間で……あれ、ナンだっけ…アイツの名前…そもそも、男……だったっけ?いや、なんか、違う。でも、合ってる。何が?もどかしいな…言葉がつっかえて出てこない…
「白蛇さん?」
「ッ!あ、あぁごめん、チョッと考え「なんで、泣いてるんだい?」エ?」
指で目を擦ると指が濡れた感じがした。
私が泣いているという事実を確認した瞬間に、何故かぼろぼろと大量の涙が頬を伝っていったのがわかった。
……本当に何でだろ?別に、悲しい訳じゃないしどこか痛めた訳でもない。
「え、ほ、本当にどうしたんだい?」
突然泣き出した私を見て響はオロオロし始めた。
ごめん、むしろ私の方が聞きたいんだよ。
「いや、大丈夫、だいじョうブだから」
これ以上泣いていると響が大変だし、何よりこの賑わっている食堂の雰囲気を壊すわけにはいかない。
鎖を振り回さないように気を付けながら袖でゴシゴシと涙を暫く拭くと収まった。
響はその後も私を心配してくれた。
「本当二何でもナイかラ」
「……はぁ…白蛇さん、私はあなたの心は読めないけど、吐き出したいコトがあったら、何時でも私は受け止めるから」
「……ありがと」
やだこの娘優しい……イケメン過ぎ……アッまた涙出てきそう…
もしかして、
暁達と合流すると、暁はオムライスをとても美味しそうに食べてた。
もちろん、ケチャップを顔をくっつけながら。
「ほら暁、また付いてるぞ」
「むぎゅ…ありがと!」
「……電」
「?どうかしましたか?」
「
「はいなのです。長門さんはよく他の駆逐艦とも仲良くしてくれます」
ふぅん……仲が良いのは良いんだけどさ、流石に暁を膝に乗せてご飯を食べるのは…まぁ本人達が良いならいっか。
ながもんは暁についたケチャップをナプキンで拭くとハムスターみたいに頬張っているのにデレデレにしながら頭を撫でていた。
うぅん……やっぱりアニメとは違うんだね。
駆逐艦は戦艦を怖がったりしてないし、戦艦の威厳!みたいなのも感じないし。
「お待たせ白蛇さん」
「ん、おかえり」
「電!ちょっとそこ空けて!」
料理を取りに行ってくれていた二人が帰ってきた。
私だと支えがないと歩けないから取って貰うしか無かったんだ。
……あと、どうしても尻尾が邪魔になるからね…
「すこし悩んだんだけれど、やっぱり鎮守府と言えばこれだと思ってね」
そういって響は私の前に置いてくれたのはカレーだった。
艦娘用ともあってか、物凄い大盛だ。多分4人前位はあるんじゃないかな?
「おぉ~…カレーか~」
そう言えばこっちの世界にきてからは勿論、前世でも長らく食べてなかったなぁ…たしか、両親が死んで独り暮らしを始めて…4年くらいかな?
「懐かしいな…じゃぁ、いただきます」
とにかくカレーを一口食べると、口のなかで大きめのジャガイモが溶けるようにしてなくなった。
うっま!?ナニこれうっま!?___いった!?
あまりの美味しさにパクパクと食べていると舌を噛んでしまった。
でも関係ない!染みるけど!
そして無言で食べ続けているとあっという間に完食した。
いや本当においしかった。これなら週5でも食べ続けれる……にしても本当にこの体よく涙出るね?正直鬱陶しいよ…
「ふぅ…ん?ドうしたのながもん」
「…あ、あぁいや何でもないさ。それにしても凄い勢いで食べてたな?そんなに気に入ったならもう一皿貰ってこようか?」
何気なく腹に手を当ててみると、すこしぽっこりとしていて少し苦しかった。
「いや、カレーは食べられそうに無いかな…」
「普段はイ級を平らげているのにか?」
「……確カニ!」
「何故自分で気づかないんだ…」
いやだって……思ってみれば、イ級でお腹いっぱいになったこと無いな…何でだろ?
まぁそれはそう言うものとして、お腹が一杯になってしまった私は挨拶や興味を持って来てくれた艦娘達とお話をしたりしていた。
主に駆逐艦は私の格好や尻尾に興味をもったみたいで、卯月に関してはスカートめくりみたいな事をしてきた。
いやまぁ、同性だから良いんだけどね。
私も最初の頃に気になって見てみたけど上と同じ黒の水着だった。お尻の方は鏡が無かったから見れなかったけど、どうなってるんだろうね?触った感じはパンツに尻尾穴がついてるみたいだったけど。
「な、何で履いて無いぴょん!?」
「いや履くもノ無カったし、そもそもこレ多分水着だから」
それに普段からスクール水着で歩き回る潜水艦がいるんだからそんなに騒がなくていいだろうに。
そう言えばでっちとかイクとかはっと……あら、酔っぱらって寝てラぁ
「皆さんお静かに!提督からお話があります!」
皆が料理をほとんど食べ尽くした辺りで大淀が言うと、一瞬で静かになった。こういうところは軍らしいね。
「え~、今日は皆で久しぶりにこうやって集まってご飯を食べれて嬉しかったよ。盛り上がってくれた白蛇さんの歓迎会だったけど、時間も時間だから今日はここまで!解散!」
提督が言いきると各自がお皿やコップの片付けを始めた。
私は、まぁうん。
尻尾デカイし2本もあるし、
そもそも一人であるけないし…
要するに役立たずだから暁達と一緒にさっさと食堂から退散した。
私の歓迎会だったのに、後片付けも手伝えないのはかなり心苦しい…せめて、今度資材を持って来ようかな……?いやでも頻繁に出入りするわけにもいかないしな……あれ?
「こっちって、お風呂じゃなかったっけ?」
「当たり前でしょう?ご飯を食べたらお風呂に入って歯を磨いて寝るのよ!今日は長く食堂にいたから遅くなっちゃったし、混む前に済ましておかないと」
流石雷ママ。時間管理もしっかりしてる。
そして、脱衣所に入って思い出した。
私、服脱げないじゃん…どうしよ……て言うかお風呂入ったこと無い!
「白蛇さん何してるの?何で服脱がないの?」
暁は下着姿のまま不思議そうに私を見ていた。クマさんか……
暁に手首の鎖を見せながら言葉を続けた。
「ほら、コレのせいで袖が通らないんだよね…それに今まで服を脱いだことも、お風呂に入ったことも無いんだよ?」
私がそう伝えると暁と響は私によってきてクンクンと嗅ぎ始めた。
やめて…臭いとか言われたら泣けるよ…?
「クンクン…なんか、みかんみたいな匂いがするわ!」
「うん、柑橘系の匂いだね。嫌いじゃないよ」
「こら暁!」
「響ちゃんも!白蛇さんが困ってるのです」
結局私はどうするかという話になったけど、もうそのまま入れば良いんじゃないかという風になった。
普段から服のまま潜水してるし。
でも流石にビキニやネックウォーマーは脱いだ。
流石にマナーが悪いからね。因みにビキニはフックとかじゃなくてヒモだった。私、後ろで結べないんだけど…まぁ頼めばいっか。
パーカーは下まで降りきらないタイプだからそのままで入った。
私が髪を洗ってあげたり、背中を洗ってあげてたりすると4人は尻尾を洗ってくれた。
初めての感覚だったけど凄い気持ちよかった。
お風呂を上がって、暁にビキニのヒモを結んで貰って部屋に戻るとお昼寝もしたのに響以外はもう眠そうだった。
そういえば、私ってどこで寝れば良いんだろう?
「あぁそう言えば白蛇さんもここで寝るんだよ?今布団を持ってくるから待っていてね」
「あ、そうナんだ。ありがと……ん?でも今私っテ発光してるから迷惑じゃ…」
「改造の発光は夜になれば一度収まるのです。だから一緒に寝ても大丈夫なのです」
「そうなんだ」
都合良いね?
響が持ってきてくれた布団を敷くと、何故か皆はわざわざベッドから布団を下ろして床に敷き始めた。
どうやら今日は皆で川の字?になって寝るみたいだ。
「じゃあおやすみなさい、白蛇さん」
「うん、おやスみ」
出して欲しい艦娘とか、シチュエーションがあったらどんどんコメントしてください。
正直出したい艦娘が多くて自分では決めきれないんです
出して欲しい艦!
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