「……ン?どこダこ…こ?」
目を覚ますと真っ暗なナニかに入れられていた。本当にどこダここ。なにも見えないし。
「ん~?ん?糸、か?」
ペタペタと内側?を触っていると指先に引っ掛かる感覚があり、引っ張り続けることができた。
糸……だとしたら、私は今繭にでも入ってンのかな?……改造されてた筈なんだけどなぁ……
「てカ、狭い。鬱陶しいなァ…」
尻尾も背中辺りでぎゅうぎゅうに詰められてる感覚があって凄く窮屈だ。
私は前世から狭い所に入れられたり、身動きを制限されるのが物凄く嫌いだった。それは今でもそうで、なんならレ級の体になった影響なのか更に拍車が掛かった。
岩場に足を挟んでしまった時は一瞬で頭に血が登って岩を砲撃で砕いた位だ。
「まぁ、暫くしてれば妖精さんが出してくれるか」
そんなことを考えた私がバカだった。
ps.今すぐ目の前のナニかを殴って脱出しろ 未来のテメェより
一時間経過
「……はやく出してクレネェかな…」
3時間経過
「もしかして今夜だったりスる…?」
7時間経過
「妖精サン!?起きてェッ!?気が!キガクルウ!!!」
9時間経過
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!ダセ!カってぇんだよ糞がァァ!!」
長時間閉じ込められていて身動きが取れない不快感と退屈さで怒りが臨界点を越える直前まで追い込まれた。
一度、明石と妖精さんには悪いけど主砲をぶっぱなそうとするとカチ、カチと音がなるだけで何も出なかった。
改造前に全部出したの忘れてたよ糞が!一発位残しておけば良かったわ!
今はもうガリガリと目の前の繭を引っ掻いている。それはもう怒り狂った動物のように。
「ッ!ガァァア!!!」
プツンと頭の中でナニかが切れた音がした瞬間に心臓が高鳴って全身が熱くなっていく。
特に腕と足が熱くなってビキビキと作り変わっていくような感覚があった。
その感覚に合わせておもいっきり繭を刺すように殴ると腕が貫通した。貫通した瞬間一瞬ポカンとした。
(ウデ 貫通 破れる=出られる)
それを理解した瞬間に何度も何度も腕を刺しては抜くのを繰り返して、脆くなった繭を両腕でこじ開けた。
俺の名前は砂糖 茶菓子。ちゃがし、じゃなくてさかしだ。さとうさかし。文字だけで甘ったるい名前だが俺は嫌いじゃない。
お察しの通り菓子関連の家系だった。
……
俺はそのあと鎮守府に保護されて今まで生きてきた。
俺の養父になってくれた垣田元帥には感謝してる。……大概やべぇ奴だとは思っているが…
話を戻そう。
俺は垣田元帥に恩を返すためにも、助けてくれた艦娘にもう一度会うためにも憲兵になった。
そしてあのバカ…横須賀鎮守府の提督の協力もあって、ここ横須賀鎮守府に憲兵としていることができている。
大きな影…影さんは大きかった筈だから戦艦の筈だ。
が、俺が憲兵になってはや4年。未だに影さんの手がかりは掴めてない。まぁ諦めるつもりは毛頭無いけどな。
だから、今日も聞き込みをしようと、現場にいた金剛と交流があるって噂の金剛に話を聞きに来たんだが……
「………」
「おォ~ヨ~シヨシヨシヨシsnake、大丈夫デスよ~」
「フッー!フッー!」
「いい子ですネ~すぐにビッキー達が来ますからネ~」
レ級を犬みたいに宥めてるのを見に来たんじゃねぇって……なんのプレイだよ……?
あれから何分程たっただろうか……いやまぁこの際時間はどうでもいい、うん。あのあと俺とレ級と目が合った瞬間に更に暴れだしたため金剛が慌てて押さえた。
「な、なんで急にッ__Watts!?カッシー!?何故いるんでアイタァ!?と、とにかく今のsnakeはvery dangerousデスッ!「お姉様!ただいま戻りました!!」Nice Timing!雷電はカッシーをお願いシマス!!ビッキーと暁は手伝ってくだサイ!!」
俺があまりの情報量に唖然としているといつの間にかいた雷に服を引っ張られ、電と共に工廠から連れ出された。
金剛達が見えなくなるところまで連れてこられると何で工廠にいたのかを聞かれた。
「金剛に用があってな、卯月に聞いたら工廠に向かったって聞いて」
「……卯月ちゃんなら、忘れててもおかしくないです…」
「頭の中の8割は悪戯しか考えてないものね…」
電は遠い目をして、雷はウンウンと納得したように頷いていた。
悪戯は5割くらいだろ。
「さんざんな言われようだな卯月今度はなにしたんだよ。最近大人しいと思っていたがやらかして説教でも__いや卯月は今はいい、それよりなんでレ級が鎮守府に?」
雷電説明中………※※※
「……そういえば
数日前に憲兵を集めてなにやら言っていたような気がする。非番の日にたたき起こされたから聞いてなかったが。……腹がたってきから後で嫌がらせでもしてやろう。
今思えば鎮守府の警備強化やら工廠回りの見回りが増えたのはレ級…白蛇のためか。
確かに大本宮の
『…そう、
俺が憲兵になると垣田元帥に言われた事だ。
あの時親父は俺が復讐したいから憲兵を目指していたと思っていたらしい。まぁ、確かに俺は深海棲艦に家族を殺されたのだから思うところは、ある。
けど深海棲艦と纏めて仇にしてしまえば切りが無くなる。それに、侵攻の首謀者はわかっている。そいつだけが俺の仇だ。
「まぁ、レ…白蛇がいる理由はわかったけどなんであんなに暴れてたんだ?」
「それが…わからないのです…」
「私たちもさっき教えて貰ったばかりだから…ちょっと様子を見てくるわ」
雷はそういって工廠の中に向かった。暫くすると電もそわそわとし始めた。話を聞く限り六駆とは仲が良かったみたいだから心配なんだな。
「電、心配なら行ってきて良いぞ。戻ってくるまでここで待ってるから」
「あ…で、では失礼するのです!」
パタパタと電も工廠の中に向かっていった。
「さて…暇になったことだし昼寝でもす「うぎゃぁぁあ!?」「お姉様!提督が海に投げられました!」「今はほっとくネ!霧島は左の尻尾を押さえるネ!!」……るかぁ」
あいつ泳ぎ得意だし。
【メヴィのトリセツ】
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「はよ投稿しろ」
「続き早くしろハゲ」
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