「おい!よそ見をするな白蛇!!」
「……ア?___ふぎゃっ!?」
砲弾を避けれなかった白蛇はドゴォン!と水飛沫の中に消える。
「あちゃぁ……いいの入ったなぁ…大丈夫かいな、あれ」
龍驤が額に手を当てて空を仰ぐ。
肝心の白蛇はプカプカと浮かびながら目を回している。
「はぁ……神通、那珂と一緒に白蛇を端に寝かせておいてくれ、他は引き続き演習を行う!熊野、入れ替わりで入れ。3分後に再開する」
「わかりましたわ」
「お、頑張ってね熊野~」
長門は鈴谷に応援される熊野の後ろ姿を見送り、端に寝かされる白蛇を見て顔を深いため息を吐いた。
「はぁ……まったく、何があったんだ?天津風がいると使い物にならなくなるが」
「私は知らないわよ…何かしてしまったかしら…?」
してないわよね??と、同意を求める天津風はどこか不安そうにしている。
数日前のあの日、改造を終えた白蛇は暴れて金剛姉妹、追加で長門と陸奥によってやっと取り押さえられた。
それからだ。
その日を境に白蛇は一人でいる時間は心ここに有らずと言わんばかりに呆けることが多くなり、天津風が視界に入る度に目で追うようになってしまった。それがたとえ、
それを心配した艦娘がこぞって理由を聞いたり、更にはカウンセリングまで受けたりもした。だが、
「ン~…なんか、なぁ…ものたりナいっていうカ……なんかがたりナいって言うか…」
と、本人もわかっていない様子だった。
それに加えて、時折憲兵達の声がするとその方向を見るその目は普通ではない時がある。
(歓迎会の時のこともあるから心配なのだが…今は青葉達の情報を待つしかない、か)
「はぁぁぁ……まァたヤッチッた…」
やぁ皆、現在一人で黄昏てる白蛇です。
……最近やらかし過ぎてて正直しんどくなってる。
いやね?オレ自身もおかしいなって思ってるんだよ。
なんか白黒が目に入る度に何故か天津風がちらつくし…けんぺーさん達の声がやけに気になるし……何でだ?
「はぁぁぁ……………ていうか、オレいつまで鎮守府にいれば良いんだ?」
明石曰く、「深海棲艦の改造後のデータを取りたいんです!」ってことらしいけど……流石に長くないか?
……いや、長引かせてるのオレだろうなぁ……主砲の性能と筋力が上がっただけで、やらかしてるしなぁ……………記録見るたびに苦笑いだし……
「はぁ……「隣、良い?」ンぇ?」
突然話しかけられて振り返って見れば、そこには天津風がたっていた。
「あ、あァ良いよ」
「そ、ありがと」
「…………」
「…………」
き、気まずい…!!
天津風とは別に不仲とか、別にそんなんじゃないんだけどッ!
「チラッ」
「ん?」
「あァッ、い、いヤナンデモ…ない……デす…」
め、めっちゃ見られてた……?や、やっぱ怒ってたりするのかな……?オレいると訓練とか演習とか満足に出来てないみたいだし…
「ねぇ、ここに、よく来るの?」
「え、い、いや……今日が初めてカな…」
「ふぅん……ねぇ」
「ひゃい!?」
天津風はオレにのし掛かるように顔をズイっと近づけてきた。
ちかい!?近いよあまつん!?
「明日も、ここに来る?」
「え、き、今日がはじ「来る?」め、こ…来ます…」
「そう…そっか……うん。じゃぁ、また明日も、ね」
「あ、アァ…?」
言うだけ言わせて、更にはポンポンと頭を撫でて何処かに行ってしまった。
「……なんダったんだ……アッもう帰ンないと!」
____夕食後、第6駆逐隊部屋にて
「天津風が……?いや、その時間は駆逐艦全員が集められて講義を受けていた筈よ?」
「……エ?」
天津風の事を話してみると雷にそんなことを言われた。
「で、でも本当だし…」
「もしかして、他の鎮守府の天津風じゃないかな」
「………あッそっか、確かにそうだ。雰囲気ゼんぜンちがっタし」
そういえば、ここはアニメじゃなくて現実なんだから同じ艦娘が何人いても不思議じゃないもんな……ん?でも、それならなんで別の天津風がいたんだ…?少なくとも、同じ艦娘、響が二人だとか睦月が三人だとか見たことないんだけどな……
「普段はそんなむやみやたらに建造をしたりしないんだよ。たとえ建造をして同じ艦娘が建造されたら一度本宮に送られて一括で管理下置かれるんだ」
「こコろを読まれた……だとッ……!?」
「白蛇さんはわかりやすいからね、だいたいのことはわかるよ」
そのまま響はよいしょ、とオレの膝の上に座って体を預けてきた。お風呂上がりということもあってか、まるでゆたんぽみたいに暖かくて、甘い匂いがした。
あぁ~…子供体温暖かい……言ったら変に拗ねられるから言わないけど、極上のゆたんぽだ……スッゴい眠くなる……あ……だめだこれ…
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