気がついたら祟り神様(純粋)と一緒に呪術の世界にいた話 作:時長凜祢@二次創作主力垢
「うーん……これが良いかなぁ……こっちも似合いそうだなぁ……あ!こっちも良いかも!」
ショッピングモールにたどり着き、早速足を運んだブティック。こっちの世界にも向こうと同じように、安くて尚且つ種類豊富の店があったことに少しだけ驚きながらも、お財布に優しいと思い入ってみたら、太歳星君はすぐにレディースの服が並んでるブースの方へと向かっていった。
すぐにその後を追い、あまり離れすぎないようにと注意しようとしたところ、そこでは太歳星君があれも良いしこれも良いといろんな服を物色していた。
「セイ。一人で離れすぎないで。」
「りょっか!なぁなぁるかるか!これとかるかるかに似合いそうなのだ!」
「ん?どれ?」
「これだぞ!るかるかはスカートって言うヒラヒラした奴も買おうとしていたし、この服なら合うかもしれないのだ。」
「本当?じゃあ、あとで試着してみようかな。」
「見たい見たい!そう言えばるかるか。スカートって色々あるみたいだぞ?どんなスカートを選ぶんだ?」
「そうだね……私はあんまり短すぎるスカートは得意じゃないから、こんな感じの長いスカートを探すつもりだよ。」
「なるほどなー。じゃあじゃあ、こんな服はどうだ?るかるかにきっと似合うと思うのだ!」
「……へぇ……確かに、こんな感じの服装は割と好きだよ。」
「やったー!じゃあ、スカートはこんな感じがいいと思う!」
「……ちょっと色が可愛らしすぎないかな?」
「そうでもないと思うぞ?るかるかなら絶対に似合う!」
「そうかな……。」
「うん!試着してほしいぞ。」
「じゃあ、これとこれを試しに着てみようかな。」
「わはー!絶対可愛いのだ!」
側から見たらどう思われているのだろうか。
明らかに歳の離れた二人組。女は小学生くらいの少年にあれを着てこれを着てと服を手渡され、少年からは絶対に可愛いだのなんだのと褒められている。
……かなりシュールな光景にしか見えなさそうだと苦笑いが出そうになった。
でも、太歳星君が服を選んではどうだと聞いてくる姿は可愛らしくもある。何より楽しそうにしているから、考え過ぎなくてもいいかもしれない。
「るかるか。試着はまだか?」
「もうちょっと服を見てからね。もしかしたら、他にも着たくなるような服があるかもしれないし。」
「りょっか!」
「こっちにおいで。逸れないように手を繋ごう。」
「うん!」
太歳星君と手を繋ぎ、ブティックの中をうろうろする。すると、パジャマなどが売られているコーナーにやってきた。
新しいパジャマか……少しだけそこを見て回りながら、どんなパジャマが売られているのか確かめていると、明るい声でるかるかと名前を呼ばれた。
声の方へと目を向けてみれば、そこにはペンギンパーカーを手にしている太歳星君の姿が……。うん……なるほど?
「なぁなぁるかるか!これ買ってほしいのだ!」
「……ちょっと値段を拝見。」
値札に目を向けてみれば、意外にもお手頃価格だった。ふむ……ラムダたちとの記憶は曖昧だけど、頭の片隅にはやっぱり存在しているんだな……。
サイズはキッズと通常のサイズがある。……太歳星君が手にしているのは通常サイズ……うーん……まぁ、これなら大きくなっても着れそうだな……。
「これくらいなら買えるね。いいよ。」
「わっはー!やったのだ!」
買うことを承諾すれば、太歳星君は笑顔で喜びを表現する。微笑ましく思いながら、優しく頭を撫でれば、気持ちよさそうな表情を見せた。
「じゃあ、そろそろセイが選んでくれた服を試着しに行こうかな。」
「行こ行こ!」
楽しそうな太歳星君。呪いの神であるこの子を表立って連れ歩いても大丈夫なのかと少しばかり心配していたけど、連れ歩いて正解だったかもしれないな。
まぁ、あの最強の男に出くわさなければ基本的には平穏な生活を送ることができるのだから、ビクビクと気にしている必要はなかったのかもしれない。
……だからと言って、警戒を緩めるつもりは全く持ってないのだけど。
「……意外と似合ってる………かな……?」
「意外とじゃないぞ。るかるかによく似合っているのだ。」
「そう?」
「うん!ワガハイは嘘をついてないぞー!」
「……そっか。人から見てそう見えているのなら、きっと似合ってるんだろうね。」
そんなことを思いながら、試着している服の値段に目を向ける。うん。持ち手の金額で十分買うことができるね。
お年玉とお小遣いを一部貯金に回して過ごしていた分、懐はなかなかに温かいのである。
「じゃあ、今日はこれくらいかな。」
「買うのか?」
「うん。選んでくれてありがとうね、セイ。」
「どういたしまして!」
籠の中に入っている服をレジの方へと持っていき、さっさとお会計を済ませる。
レジに立っていた店員さんは、なんだかすごく微笑ましげって表情をしていたけど、もしかして、私たちのやり取りを見ていたのだろうか……。
だとしたらちょっと恥ずかしいんだけど……うん、気にしない方がいいかな……?
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「るかるか〜!ワガハイこれが食べたいぞ!」
「アイスクリーム?」
「うん!」
「わかった。どの味が食べたいの?」
「んっとねぇ……これもいいし……こっちも捨て難いのだ……。」
「……一応、二つ合わせることはできるよ?」
「え!?いいの!?」
「うん。」
「わはー!!じゃあ二つ合わせる〜!!入れ物はカップにするのだ!」
「?コーンじゃなくていいの?」
「うん!だってこっちだと溶けちゃった時大変そうだし!」
「まぁ、確かに場合によってはベタベタになっちゃうね。」
「だからカップに入れてもらうー!」
「ん。了解。」
時は過ぎてフードコート。買おうとしていたものは買い終えたため、お腹を満たすためにやってきた。
まぁ、ちょっといろんな店を物色していたから、お昼を過ぎちゃったけど、楽しかったからよしとしよう。
そうそう……この世界にはFGOは存在していないみたいだった。ゲームセンターを抜けて、フードコートへとやって来たけど、アーケードのFGOがなかったんだよね。
それで、もしかしてと思ってスマホを開き、アプリの方を確かめてみると、FGOの検索結果は存在しなかった。
ネット内に話題も全くなく、呪術廻戦の世界には、FGOは存在しないと言う結論が出たのである。
まぁ、もしFGOが存在していたら、太歳星君がこうやって存在すること自体、あり得なかっただろうからよかった……のか?
「はい。セイのアイスクリーム。」
「わはー!ありがとうなのだ!」
「こっちこそ、今日は買い物に付き合わせちゃってごめんね。」
「んー?別に気にしてないぞ?るかるかとお出かけできて楽しかったからな。なぁなぁ、まだショッピングモールにはいるのか?」
「うん。もうしばらくいるつもりだけど。」
「じゃあじゃあ、ワガハイ、ゲームセンターに行ってみたいのだ!あと、本屋さんにも!」
「ん。わかった。じゃあ、残りの時間はそれらに行こうか。」
「やったー!」
喜ぶ太歳星君にほっこりしながら、自分のアイスクリームも受け取る。さてと、席に座ってゆっくりとアイスクリームを食べるとしますかね。
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「………うーん。まさか、休憩がてら甘いものをと思ってちょっと足を運んだショッピングモール内で、あんな子らを見つけることになるとは思わなかったね。」
二人の少年少女がフードコートに座ってアイスクリームを食べる中、そんな二人の姿を遠巻きに眺めている者が一人いた。
それは銀髪の青年だった。目元は目隠しで覆われており、瞳は表に露出していない。
しかし、その青年の見た目がいいことは一目瞭然で、買い物に来ていた女性たちは色めき立つ。
だが、女性が賑やかしているにもかかわらず、彼が目にした二人組は気にしていないのか、先程購入していたアイスクリームを口にしている。
「あれってどう見ても呪霊……いや、呪霊?どう見ても呪霊レベルで収まるような可愛らしいもんじゃないでしょ……。」
独り言を呟きながら、青年は少女のすぐ隣でにこにこと無邪気に笑いながら、アイスクリームを食べている少年へと目を向ける。
側から見たら仲睦まじい姉弟にしか見えないが、彼の目には、少年がとんでもない存在であることが視えていた。
自分たちが回収している特級呪物である指……その本来の保有者たる呪いの王、両面宿儺。
無邪気な笑顔を見せながら、少女と共に過ごしている少年からは、それと同じか、下手したらそれ以上の呪力が揺らめいており、暴走でもしたらどうなるかわかったもんじゃないと考える。
「明らかに特級……だよなぁ……。しかも特級の中でももっとやばいタイプのそれ。なんでこんなのがファミリーが集うショッピングモールなんかにいるの。」
青年は、自身の表情が引き攣っていることを嫌でも理解する。これまでいくつもの呪いを祓ってきた彼であっても、背筋が凍りそうなほどの気配だった。
次に青年は、少年と一緒にアイスクリームを食べている少女へと目を向ける。
無邪気に笑いながら、一緒にアイスクリームを食べている恐ろしい存在のことを、彼女は怖がっている様子がない。
むしろ彼女は少年を受け入れており、彼との間に確かな繋がり……契約とも取れる結びつきを得ているようだった。
つまり、あの少女は共に過ごしている存在を受け入れており、取り憑くことを許していると言うわけだ。
「……なんで平気でいられるのかめちゃくちゃ疑問に残るけど、仲がいいってことだけはわかるね、うん。」
雰囲気からして、多分、少年の姿を持つ呪いは、少女に危害が及ばない限り何かすることはないと考えることができる。
では、少女に危害が及んだり、少女が害されたと感じるようなことが発生したら?
間違いなくその瞬間大規模な被害が発生し、これまでとは比にならないほどの死者が辺りに転がるだろう。
─────……あれ、絶対呪霊どころじゃない。祟り神とかそんな分類にあたるよね。なんなのかまでは詳しく調べてみなきゃわかんないけど……あ、いや、でも祟り神って絞れたりする?となると、正体はすぐにわかるかな。まぁ、眼で視てもいいんだけど、視ても大丈夫な奴?なんかダメな気がするんだけど。
思考をぐるぐると回しながら、ジッと少年と少女を見つめる。すると、不意に少年の方と自身の視線が絡み合った。
その瞬間、青年は背筋を駆け上がるような寒気と、あまり感じたことがない恐怖にも似た感情に一瞬取り憑かれる。
確かに絡み合った少年の瞳。それが、不気味な色を持ち、間違いなく自身を睨みつけていたのだ。
─────……こっっっっわ!?何あれ!?やっぱり触れたらいけないタイプの案件じゃん!!
慌てて顔を背け、少年の視界に入らない場所へと移動する。こんな感情に襲われることなんて滅多にないと腕をさすりながら、人混みに紛れてその場を後にする。
その際、もう一度確認するように少年と少女へと目を向ける。少年はすでに視線を青年から、隣にいる少女の方に向けており、先程の氷水に放り込まれたかのような寒気を感じるような姿ではなく、こちらに目を向ける前の無邪気な少年のような雰囲気に戻っていた。
「……はは。流石にあれは僕でも骨が折れそうだね。ていうか、あれって倒せるの?封印までしか行き着かないとかならないよね?」
自身の力の強さには自信がある。しかし、これまでのように、周りに被害を出すことなく祓うことは不可能なんじゃないかと思えてしまうほどの呪霊……いや、呪い神と言ってもおかしくなさそうな存在。
もし、あの力を少年の隣にいた少女が行使するようなことになれば、どれだけの悲劇が発生するのだろうかと、割り出せない答えに頭を悩ませながらも、青年……五条 悟は、まずはどうするべきかを思案する。
─────……あの子、こっち側の管轄にするべきかもしれないな。いつ、誰を呪うかわからないし、無意識に力を暴走させてしまう可能性も否めない。年寄りたちには見つからないようにしないといけないかな。見つかった瞬間、あの子は間違いなく死刑扱いになるだろうし、それに少年の方がキレたりなんかしたら、間違いなく上層部は全員アウトになって消える。まぁ、正直あいつらの考えには嫌気が差してるから庇い立てするつもりはないけど、呪いの種類によっては一族全員が……って可能性もかなりある。流石に、上層部みたいな連中以外の一般人……上層部の親戚……遠い親戚もか……。そう言った存在までも捕捉するレベルの呪いとかになったらまずいし。とりあえず、まずはあの子らにどうやって接触するべきかを考えないとな〜……。
あの子に接触した瞬間、祟られたりしないよね?なんてことを考えながらも、五条はショッピングモールを後にする。
敵対することなく穏便に終わらせる方法は……と思考回路を動かしながら、ひとまず高専に戻り、そのあと時間を見て二人組の様子を観察することを決めるのだった。
そんなことが、アイスクリームを食べている間に起こっているとは思っていない少女、瑠風は、祟り神の少年、太歳星君と一緒に、時間いっぱいショッピングモールを満喫するのだった。
瑠風
太歳星君とショッピングモールを満喫中。
まさか、店内に一番会いたくないと思っていた呪術廻戦の登場人物である五条 悟がいることに気づかなかった。
太歳星君に選んでもらった服は、どれも自分好みだったため、また服を買いに行く時は、一緒に来てもらおうかなと考えている。
太歳星君
瑠風とショッピングモールを満喫していた際、五条の気配に気づき、牽制するように睨みつけていた祟り神様。
瑠風を傷つけるような行動を取ったらどうなるかわからない。
おそらく全力祟りにより捕捉できる対象の血縁者全てを祟り殺すと思われる。上層部たち、彼は怒らせてはならない。
五条 悟
ようやく出てきた最強教師。
たまたま寄り道として訪れていたショッピングモール内で、まさかの祟り神様と遭遇した上、睨まれて本能的な恐怖心が一瞬駆け巡った。
あれ何?絶対呪霊の枠じゃ収まらないよね?怖っ!
祟り神様の力が暴走したり、おそらく使役していると思わしき少女が誰かを呪うようなことになったら絶対被害が大規模になるし、祟り神様と戦ったら自分は無事かもしれないが周りにも絶対とんでもレベルの被害が発生すると考え、なんとか少女を高専に引き入れ、監督することはできないかと思案中。
他にもサーヴァントを出すとしたら?
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