pixivに上げた奴です!

我慢の限界突破して闇堕ちして違う意味で一線超えてしまったトウカイテイオーです(オイ

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闇堕ちテイオー

気がついた時には見知らぬ部屋にいた。

 

「あれ、ここは……」

 

取り戻した意識と、ぼんやりとした視界が明確になっていく。今自分がいる部屋は、自分から見て正面に扉が一つしかない窓の無い何処かの地下室の様な部屋だった。もっと、他にも情報を得たい為に体を動かそうとした。が、しかし、ガチャガチャっと金属音が擦り合う音だけが鳴るだけで上手く体を動かす事はできなかった。

 

「うそ……だろ……」

 

慌てて後ろを見ると手が後ろに回され部屋のパイプと手錠で結ばれていた。嘘……だろ……

 

「なんで、こんな事に……」

 

部屋に備えたかけられていたエアコンから来る冷たい風に当たりながらも昨日の事を思い出す。昨日は、いつも通りテイオーを指導していて、それで、真夏で暑かったから汗かいていた所にテイオーからスポーツドリンクとタオルの差し入れを貰って、その後、そのスポーツドリンクを口にして……して……その後の記憶が、ない……

 

「クソッ!」

 

それ以上に記憶が思い出せない事に苛立ちを覚え、ガチャガチャッとパイプと手錠が擦れ合う音が鳴る。ただ、飲んで後の記憶がないと言う事はそのスポーツドリンクに何かが仕込まれていたと言う説が濃厚なんだが、そのドリンクを差し入れたのはテイオーなんだよな……

 

「いや、でも、まさか、そんな筈は……」

 

自分が指導しているウマ娘に監禁されるなんて心の底から信じたくない。何の前触れもなく扉が開く。扉の外の光に目がやられ黒い人影が部屋に入ってくる。

 

「あ、起きたね、おはよー、トレーナーさん」

 

部屋に入ってきた人影は自分の前で足を止める。ただ、嫌な予感が当たったのか声からして自分が担当しているトウカイテイオーの声だった。

 

「テ、テイオー」

 

目がだいぶ慣れて、目の前に立って笑みを浮かべていたテイオーの事を下から見上げる。

 

「ん?どうしたのトレーナーさん?」

 

「お前、スポーツドリンクに何か仕込んだのか?」

 

こちらの問いにテイオーはフフッと体を揺らして笑う。

 

「流石、トレーナーさん、もうそこまで意識が回復しているんだね、そうだよ、ちょこっと睡眠薬をいれたんだ」

 

安易とテイオーが白状する。自分の嫌な予感は当たってしまっていた事にショックだったものの何故、テイオーがこんな行動に出てしまったのか理解で聞かなかった。

 

「そんな事して、僕を拘束して何が目的なんだ」

 

「そうだね、拘束の理由ね、でも、トレーナーさんが悪いんだよ?」

 

フッと笑ったテイオーは目の前でしゃがむ。それから、死んだ目になった顔を近づけてくる。

 

「トレーナーさんが人気者なのは分かるよ、でも、そのせいで、トレナーさんに誰かが抱きつくのを見て、トレーナーさんがボクに秘密にしてボク以外の人とお出かけして、いつも蚊帳の外にいるボクがどんな気分や気持ちになっているのか、トレーナーさんは知ってる?」

 

フラッと首を傾げたテイオーに何も返せず口籠ってしまう。た、確かに他のウマ娘達から多少ボディタッチがあったり、桐生院トレーナーとか手綱さんとかとテイオーに何も伝えずに出かける事はあった……それについては、こちらに落ち度はある……

 

「トレーナーさんからボク以外のウマ娘の匂いがする、トレーナーさんがボクに秘密にして朝帰りをする、その度にずっとボクは嫉妬に晒されて、我慢し我慢し我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して……」

 

死んだ目と淡々とした口調でこちらを追い詰める様にテイオーが言葉が一旦止まりジッとこちらを見てくる。死んだ目のテイオーの目の奥は真っ暗以外の何も無く、感情を読み取る事はできなかった。

 

「……もうボクは耐えきれなくなったんだ」

 

死んだ目のまま、そう言葉を放ち不敵な笑みを浮かべ立ち上がったテイオーはこちらに背を向ける。

 

「だから、トレーナーさんをボクだけのトレーナーさんにしたかった、それだけなんだ、それにボク、気づいちゃったんだ」

 

上半身だけ振り返ったテイオーの死んだ目が再びこちらを捉える。

 

「人間ってウマ娘より弱いって、そんな手錠ですら突破できないって、だから、ボクはここでトレーナーを独り占めする為にこうしたんだ」

 

確かに、人間はウマ娘より弱い、でも……

 

「……こんな事をすれば、たづなさんとか、学園長とか直ぐに気づくだろ」

 

「だいじょーぶ、だいじょーぶ、ずーっとここにいて貰う訳じゃないし、疑われない様に定期的にはトレーナーとして外に出て貰って普通の生活を送ってもらうよ、勿論、この事を告げ口やボクから逃げようとしたら分かるよね?」

 

死んだ目のテイオーは、それはまるで獲物を視界に捉えたライオンの様な雰囲気を携えていた。

 

下手したらやられる。

 

そうこちらが直感したのを他所に、テイオーは狂気に満ちた笑みを浮かべ再びこちらから背を向けこちらに向かって手を振る。

 

「じゃ、また昼ご飯の時に会おうね、トレーナー♪」

 

「おい、待て、テイオー!まだ、話は終わってない、おい、扉を閉めるな!」

 

こちらの叫びを無視して背を向けたテイオーは部屋を出て行き、代わりに扉が閉まり部屋が暗転するのだった。



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