その軌跡を振り返る――――
序章:荒廃した世界
地球環境の悪化と疫病の流行、そして戦争によって荒廃した世界で国連を中心とする統治体制が確立するも、富裕層がそれを私物化し大衆を肥やしにして自らを肥え太らせる道具に変えてしまう。
それに反発する民主勢力と富裕層の私兵集団との間に大規模な戦争が勃発、最終的に民主勢力が勝利するものの富裕層側の最後の拠点であるパリにおいて民主勢力側の軍が非戦闘員に対して大規模な虐殺を行い、将来に禍根を残すのだった。
勝利し世界の統治権を取り戻した民主勢力は世界の様々な問題、とりわけ大きな問題である子供不足に対処する為に子供を護ることを目的とする組織“Children Safety Secretariat” (児童安全事務局、略称:CSS)を創設する。
しかしCSS内部に、パリで虐殺を行った将兵を中心とする過激な派閥『レイヴンズ』が誕生し着実にその勢力を拡げるのだった――――
第1章:傷ついた騎士
時は西暦2080年。CSSに所属する兵士ラルフ・フォルツ中尉は、かつて世話していた子供達をCSS(特にレイヴンズ)に反発するテロリスト、スペードによって殺された過去を持っていた。
そして、そのスペードがCSSに対して本格的に宣戦布告を行い本部を襲撃したとの報せが入ると復讐心に駆られ単身で本部へと向かう――――
だが、スペードと対峙したラルフは彼を追うか、あるいは死にかけた子供を救うかの二択を迫られ最終的に子供を救うことを選択するのだった。
第2章:姫と巨人
時は西暦2070年。ラルフの物語から10年前。旧中国エリアから旧日本エリアに留学する大学生だったユェン・メイファンはレイヴンズの強権的な姿勢に反発したことが原因で逮捕され収容所に入れられる。
そこでレイヴンズの兵士達もまた人間であり、力でレイヴンズを滅ぼすことは何の解決にもならない事を悟るのだった。後に仲がいい兵士であるアレクセイ・ヤムキン中尉に救出されたメイファンはある決断を下す――――
第3章:鋼鉄の天使
時は西暦2080年。国連軍で技術中佐としてエクセリオン計画の中心メンバーとなったメイファンは出処不明の超技術で造られたエネルギーコアを動力源とする全く新しいパワードスーツ『エクセリオン』を完成させていた。
しかし、スーツ内部の神経接続システムの欠陥で着用者の候補メンバーが悉く廃人となったことで最後のメンバーである九鬼 志穂中尉はスーツ着用を恐れてしまいエクセリオンを起動できない状態が続く。
そんな志穂だったが、自らの弱さを認めてくれた少年ジェイクを救う為に恐怖を乗り越えてエクセリオンを起動させることに成功する。
第4章:小さな歌姫
歌うことが好きなごく普通の学生リンダ・コスタは国連軍の兵士マーカス・サイモン伍長と仲良くなり幸せな日々を過ごすが、マーカスがメイファン率いる特戦軍にスカウトされたことで運命が大きく変わってしまう。
レイヴンズの標的にされないよう、マーカスはリンダを突き放すという辛い選択をするのだった。
第5章:大きく動き出す物語
レイヴンズとの本格的な武力衝突に突入した特戦軍。旧中国エリアではエクセリオンを纏う志穂が何らかの特殊な能力を持つ少年ヤン・フェイリェンを救出。
ヨーロッパではラルフが反レイヴンズ運動の中心人物ミレーヌ・シェロンを狙ったレイヴンズの暗殺作戦に偶然居合わせ、それを阻止するもののレイヴンズの敵と見なされて所属基地の仲間の大半を殺されてしまう。
帰る場所を失ったラルフは特戦軍に身を寄せるのだった。
第6章:星の民
エクセリオンの動力源であるスタードライブは実は異星文明『星の民』が作り出したものだった。それを作り上げた『星の民』の王子アルタイルが拉致されたことを受けて、その妹であるヴェガは従者マルスと共に地球に向かう。
第7章:合流、救出
ラルフが所属していた基地に対するレイヴンズの粛清を逃れたエドワード・ハラダ少尉は地球に降り立ったヴェガ達と出会う。
その頃、リンダ・コスタはレイヴンズに反発する言動をとったことで目を付けられ収容所で過酷な拷問を受けておりそれを察知したハラダらは救出を決意する。
そして収容所で同じく救出に来ていた特戦軍と合流、レイヴンズが開発した新型パワードスーツの脅威を退けて無事にリンダを救い出すことに成功する。
第8章:歌姫と少女
マーカスと再会したリンダはそれまでの誤解やすれ違いを乗り越えて彼と結ばれる。そして特戦軍が身を隠すコミュニティーで歌手として活動を始めるのだった。
そんなリンダを熱心に応援する少女イルヴァ・サッソに星の民のプリンセスであるヴェガは特別な何かを感じ取る。
第9章:エクセリオンの呪い
アルタイルを救出するべくレイヴンズの極秘施設を襲撃した特戦軍。しかしエクセリオンに隠された呪いが志穂を蝕み、スタードライブから放出される粒子を媒介にして自らが殺した敵兵の苦悶の声や断末魔の叫びを直接聞き取れるようになってしまう。
ここから志穂はエクセリオンの呪いに苦しめられることになる――――
第10章:嵐の前夜
救出作戦が始まる前にアルタイルを移送されてしまったことで彼の救出には失敗した特戦軍。しかし、スピーディーな作戦実行が功を奏しレイヴンズが基地に残した重要情報を入手することに成功。
レイヴンズは潜在的な支持層も含めた世論の幅広い支持を背景に反対派を武力で排除する計画を立てていたのだ。
終章:これからの展開
束の間の休息は終わり、特戦軍とレイヴンズの武力衝突は更に激しさを増していくことになる。果たして特戦軍はレイヴンズの暴政を終わらせることが出来るのか?
流血と地獄の果てに各々が望む未来はあるのか……?
如何でしたか?今回はファイル01~ファイル22までの重要な部分を簡単にまとめてみました。
この先、メイファン率いる特戦軍は目を覆いたくなるような地獄をその目で目撃することになり長い戦いで心身共に苦しめられることになります。
しかし、作者として約束します。最後はハッピーエンドで終わらせる、と。