本来なら銀座事件と呼ばれる異世界軍の襲来。
何をどう間違えたのかアストラギウス銀河の最低野郎たちが全高4m程度の人型機動兵器、ATに乗って――ついでにキリコ・キュービィー付きでギルガメス、バララント軍、ならず者などが物凄い数で転移してきた。
万単位で。
民間人の被害?
んなもんより自分達の命が、仲間を盾にしてでも生き残るのが最低野郎クオリティである。
『どこだここは!?』
『構わねえ!! 殺しゃしまいだ!!』
などどファッティー(地上型)やチャービー、ギルガメスカラーのスコープドッグやスタンディングトータスなどが暴れ狂う。
他にもベルゼルガ、ストロングバックス、パープルベアー、オクトバなどのレアな機体も混じっていた。
さながら銀座はAT博覧会状態。
物凄い勢いで殺し合い、ついでに異世界の帝国軍や銀座の民間人も殺しまくる。
そしてAT達も死にまくる。
ATは装甲圧は平均8mmぐらい。
どんぐらいの薄さかと言うと自動車よりちょっと0・2mmぐらい厚い感じ。
9mm拳銃を撃てば余裕で車を貫通できると言えばどんぐらい致命的に薄いのか分かるだろう。
ちなみにスコープドッグの主武装は30mm弾。
AT相手なら余裕で貫通できる。
キリコ仕様は異常に硬い? 気にしちゃいかん。
『ワケの分からないところで死んでたまるか!!』
『クソ!! どこに逃げりゃいい!?』
『ひゃはははは、殺しても殺してもうじゃうじゃ湧いてきやがる!!』
などとAT乗り達は帝国軍の怪異やら人間やら、警察、避難した民間人を殺しまくりながら銀座から散り散りになって行く先々を焼け野原に変えて行く。
『ここは何処だ!?』
『知るか!? 殺せ!?』
そして何処からともなく最低野郎達が補充されていく。
たぶん裏で神の思惑でも働いているんだろう。
☆
AT同士の戦闘は自衛隊が出動した頃にはより過激さを増し、帝国軍は囚われた日本人もろともほぼ全滅して異世界に逃げたが一緒に逃げ込んだり、向こう側にも出現したAT乗り達のせいで全員死んだ。
『あの人型機動兵器、見境なく攻撃してくるぞ!!』
『あ、あいつら味方を盾にして――』
まるで地獄絵図だ。
自衛隊の隊員達は吐きそうになりながら最低野郎達に挑む。
一体殺しても百体は湧いて出て来る異常な状況。
銀座は死の町と化し、血と硝煙、そしてポリマーリンゲル液の臭いが満たしていた。
☆
最終的には米軍まで出動する最悪の事態に発展。
簡単に言うとあの最低野郎ども、米軍にすら攻撃を仕掛けた。
ついでに世界各国の大使館も襲撃して焼け野原にした。
日本の国会議事堂とかも炎上した。
空港も飛行機が撃墜されたりして、外国人が大勢犠牲になった。
やんごとなき方が住まう場所? 語るまでもないだろう。
この大惨事は七日、七晩続き、死の七の日間ともいわれ、犠牲者の数は数万を超えると言われている。
破壊されたゲートよりも前に日本はまず銀座に現れたならず者をどうするかで頭を悩ませることになった。
このならず者、半年近く経過しても日本各地で暴れまわって食料を略奪しまくったり、ATの整備をするために他のAT乗りを襲撃して周辺を廃墟に変えたりした。
国際社会もこんなならず者を放置するワケにもいかず、とにかく最低野郎どもをどうするかで頭を悩ませることになった。