暗殺とテストと召喚獣 作:麒麟
「……普通だね」
「そりゃクラス分け初年度からひどい教室だったら国からも叩かれるだろうしスポンサーもつかないだろ」
と俺は少し苦笑してしまう。一学年からクラス差別があったなら即この学校も問題しされるだろう
教室に入ると既に数人の生徒が入って雑談をしている。グループ分けという面では矢田が居て正解だったな
すると一人のショートカットの女性が自分に近づいてくる。先月色々とお世話になった少女に苦笑してしまう
「あら?久しぶり」
「…おっ?ユウか。てか先月会ったじゃねーか」
「貴方結局忙しくて……ユウっていうのやめてくれないかしら」
「いや、だってお前名前で呼んだら嫌がるじゃんか。木下って言えばヒデも振り返るしそ
れ以外ならなんて言えばいいんだよ」
「優子でいいわよ。もう小学生の頃じゃないんだから」
「まぁぶっちゃけあだ名で呼ぶ方がよっぽど恋人らしいってずっと思ってたけど」
「貴方人が気にしていたこと言うのやめた方がいいわよ」
呆れた様子の木下優子に俺も苦笑してしまう
「…あっそうそう。こっちは矢田桃花さん。同じ中学で今年も同じクラスだった友達」
「えっ?あっ矢田桃花です」
「貴方本当に身勝手すぎるわよ。初めまして。聞いているかも知れないけど、このバカの友達の木下優子です。まぁ貴方達のことはこのバカから聞いているかも知れないけど」
「…お前も大概だろ?」
本当に変わってないなぁと思いつつ頭を掻く
まぁこれでも優等生で通ってるわけだし外分けは出来る方だろう
「珍しいね。佐伯くんがここまで仲良い人って」
「ん?まぁ俺と同類だしな。俺とは反対の意味でだけど」
「…どういうことよ」
「そういうところだよ」
「あだち充みたいに返さないでよ」
「……なんであだち充なんて知っているんだよ」
「あなたの部屋にあるからでしょ?あなたの家行っても去年は殆ど帰ってくる時間遅かったから適当に漫画見るしかなかったのよ」
「本当に仲いいね」
笑っている矢田に俺も優子も苦笑してしまう。元々がお調子者やバカとして通っているのでこういうことを受け入れてくれる友達がいることは本当に楽なのだ
「でも、私あの学校の結末って知らないのだけど。貴方話してくれるって言ってたわよね」
「それについては時間はあるからゆっくり話すよ。隠れ家になってくれたし」
「あっ。木下さんの家に潜伏してたんだ」
「まぁ烏間先生には場所バレしてたと思うけど、一般人だからむやみに関わることもできないからな」
昨年度末俺たちのクラスメイトは捕まり監禁されていた中で俺は地図の制作やドローンの
整備など、最後に先生に会うために俺は自分の刃を磨き続けた
「潜伏期間の矢田にも話してなかったしあのタコのことは俺も知らないことも多いしな。話せないところも多いけど話すよ。どうしてあんなにも殺せんせーに会いたかったのかをな」
矢田も俺も恐らくずっとあの時はからずっと気にしているのだ
殺せんせーを殺し、一歩踏み出すきっかけを掴めないでいるから
入学から一年が経つにつれて普通なら人間関係が変化する
のだが結局俺は今までの交友関係に変化することはなかった
「ふぁ〜」
「あんた眠そうね」
「まぁ振り分け試験前だしな。少しだけ寝不足ぎみ」
「ふ〜ん。そういや桃花は?」
「遅れるって。つーかお前ら本当に仲良くなったな」
実際人間関係が一番変わったのは優子と矢田だろう
成績上位者でこの学年で成績が飛び抜けている10人になっており、竹林が学年次席、磯貝と片岡が学年4〜6を争っていて、優子、俺が基本的に7、8矢田が10位が基本になっている
「つーか優子は音楽とかもう少しあげろよ。いくら総合点数的には関係ないけど、音楽や家庭科に関してはFクラス並だぞ?」
「あんたが取りすぎなのよ。音楽や家庭科美術では主席って」
「普通なら保体でも一位取れるはずなんだけど……トップ2が取りすぎなんだよな」
「それは同意するわ」
学校へと向かう途中もテストの話ばかり
まぁこれが普通なのだが
そうして学校に向かう頃には矢田はいない
それがどこか違和感として残っている
そしてそれはチャイムがなってもその席は空席のままであった