特撮怪獣に隠された秘密をレポート風に書いたものです。
**はじめに**
ここに書かれている文章は、学者の努力の解析により紐解かれた古代文字である為に、現代には無い単語等が含まれ、現代語訳にする際に近い意味の意訳となっている事をご了承下さい。
更に、とある機関の調査の報告を加え、我々に理解し易く記しているものであります。
**始まり**
日本の某所から発見された古代人が残した石版が事の発端であった。
そこから導き出させた巨大な古墳。
そこに刻まれていた、壁画と文字らしきもの。
その解析から発見された古代人の壁画・文字による本当の記録。
それ等は、我々現代人を驚かせるに十分なものであった。
更に、行われた炭素年代測定の結果も後押ししたと加えておく。
それは、人類史を…。
いえ…。
地球史を書き換える程の出来事だったと…。
**古代史**
東に、日出ずる国あり。
そこに、二つの大国あり。
一つを【トエイ】の国と言う。
もう一つを【ダイエ】の国と言う。
この二つの国は争うのではなく、競うことで互いに発展した。
栄華を極め人々は安寧(あんねい)のゆりかごに身を委ねていた。
ゆったりと流れる平和な時…。
誰もが、未来永劫このままであろうと疑わなかった…。
ある日。
突然、眠りを覚ます神秘の光。
それが天空に現れた。
光は三つの首と翼を持つ金色の怪獣となった。
後に、この三つ首の怪獣は、その姿から【岐頭累(ぎどら)】と名付けられた。
そして…。
金色の怪獣は、二つの国へ攻撃を始めた。
二つの国は反撃を試みるも、三つ首の怪獣には全く効果が無かった。
怪獣の三つの口から放たれる電撃は、街を破壊していった。
このままでは…。
街が…。
国が…。
否!
この星が、亡ぼされてしまう!
その判断から、二つの国は遥か昔に封印していた四神…。
いや、四獣…。
四体の怪獣を眠りから目覚めさす決断をした。
四獣とは四神の元になった怪獣達である。
国の東西南北に四獣を封印し、その力で護らせていた。
**四獣**
我々が知る四神と同じ配置の東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武であるが、それぞれが怪獣であった。
それぞれの怪獣を、古代の記録と調査機関の報告を交え紹介としておこう。
▽青龍
青龍と名前が付けられているが、実は青ではなく全身が黒の方が正しい。
頭部の小さいティラノサウルスの様な姿をしている。
二足歩行であるが、全く異なるのは腕であった。
二本の太い腕は、十分にその巨体に見合った太さな上に、戦闘に使用していた。
そして、最も特徴的なのは首の後ろから背中を通り、尻尾の先端まで生えている大きな鰭(ひれ)である。
この鰭(ひれ)を青く発光させ口らか放射するのが、青い火炎である。
観測から、鰭(ひれ)を放熱板としているもよう。
後に、この青き火炎は【放射火炎】と名付けられた。
この放射火炎は、非常に強力で高圧送電線を支える鉄塔を飴細工の様に溶かした事例が確認されている。
放射火炎を放つ動作の青き輝きを纏う姿から、この黒い怪獣が青龍と呼ばれる事となった。
近年、水爆実験により目覚めたとされていたが、青龍を殺そうとした攻撃であったともされている。
同一個体か、同種族か、親子かは、不明であるが何度も確認されている。
加え、米国では亜種らしきものまで確認された。
近年現れた個体は、幼体から生体へ変体するものまで現れ研究者を驚かせたと言う。
その上、頭部の形状変化…、変形と呼ぶ方が正しいと言える程に、上下の顎を4分割し全身を巨大発射口にした放射火炎は都市と支える大地を焼き尽くした。
近年では、海外で多くの目撃情報がある。
▽朱雀
我々の知る翼竜のプテラノドンの姿に酷似しているが、嘴(くちばし)には肉食動物の牙が生えている。
肉や血を好み人や家畜を夜な夜な襲って喰らっていた。
更に、単為生殖できる為に爆発的に増える事が出来る。
夜行性で日光に弱い…、とされていたが、出現個体により日中も活動出来るのもも確認された。
出現した個体に共通の特徴は首の骨が二本あり、これが音叉の役割を担っている事である。
この二本の首の骨で、朱雀は代表的な武器である「超音波メス」を発生させ、鉄骨等を斬り裂いた。
玄武の使用した『ウルティメイト・プラズマ(究極超烈火球)』により、地球(ほし)の『マナ』バランスが崩れ超進化した事もある。
二足歩行で地上でも活動できるが、あまり得意ではないと思われる。
また、青龍と共に出現した個体は、翼竜に酷似し嘴に肉食動物の牙をもつ姿ではあったが、全く違う種類であった。
特徴的であった「超音波メス」は使う事はなかった。
というよりは、超音波の発生器官そのものが無かったとの報告もある。
この個体は、二足歩行も得意のようで地上での活動も活発であった。
何故、朱雀だけが複数の種類存在するのかは、今後の研究によって証されるだろう。
▽白虎
この個体は、白き猫科の四足獣に酷似しているが、どちらかと言うと沖縄で魔除けとして祭られているシーサーに近い姿である。
もしかしたらエジプトのスフィンクスは白虎が元に造られたのではないかとの推測もある。
他の四獣に比べ出現個体が少なく調査が進んでいない。
最初に確認された個体は、古来より沖縄の守神とされ、とある王族に伝えられる歌で目覚めさせられた。
戦闘力としては、他の四獣よりも低いが、地球の各地に眠る怪獣を目覚めさせる事が出来る…、と記されている。
が、実際に目覚めさせたわけではなく、あくまでも壁画に残された文字の解読情報である。
他の怪獣と同じく、元は四足獣であるが、後ろ足で立ち上がり二足歩行で戦う。
個体特種な技として、相手が発射した光線を右目から吸収し左目から威力を倍にして反射する『プリズム光線』という能力を持つ。
が、実体系の攻撃は返す事が出来ない。
この事から、古代の怪獣は光線系の攻撃を多く持つ個体が多かったのではとも推測される。
今だ、謎の多い個体であるとの調査報告が上がっている。
▽玄武
我々の知る巨大な亀の姿は、そのままである。
が…、口には鋭い肉食動物の歯と牙があり、よく見る亀ではなく、カミツキガメやワニガメの方が近い姿をしている。
その上、太く強靭な手足は、立ち上がり二足歩行での戦闘を可能にしていた。
どちらかと言うと、四足歩行の状態の方が稀である。
口からは、火球と呼ばれる火炎の球を吐き攻撃する事が出来る。
そして、亀と同様に頭・手・足・尻尾を巨大な甲羅に収納した後に、手足の四ヶ所からのジェット噴射により回転しながら空中を高速で飛べる。
この飛行能力はかなり高く、宇宙をも航行でき、他の星へ行った事もある…、らしい。
また、腕をウミガメの様なヒレ状態に変形させ、後ろ足部分のみのジェット噴射を行う高機動戦闘形態で、朱雀と思える翼竜との空中の決戦に勝利したこともある。
未確認ではあるが、地球(ほし)の生命エネルギー『マナ』を甲羅から吸収しプラズマ変換したものを胸部より放つ『ウルティメイト・プラズマ(究極超烈火球)』も使用した事があるらしい。
しかし、この技は玄武本人が躊躇う程の地球(ほし)規模の『マナ』変動を起こすという。
この玄武は、一貫して人類に友好的である。
特に、子供や女性に優しい。
玄武の背中で、拾った勾玉を会して少女との心の交流があったと記録されている。
後日判明したのだが、この少女の父親は…、元ネイビーシールズの対テロ部隊指揮官であり、現在はコックを務める変わった経歴を持ち、極秘裏に世界の危機を何度も救った人物であった。
この事から、この少女も世界を救う運命であったのかもしれないと推測された。
『マナ』バランスが崩れ大量発生した朱雀の大群に向かい【G?MAX】の単騎駆けを行い行方不明となったが、小さな卵から復活したとも報告されている。
*G?MAXとは?
リミッター解除による限界突破である。当然の如く、使用出来る時間は短い。G?MAX状態は極端に負担が掛かる為に、身体を徐々に蝕み崩壊させていく。そして、最後には体内エネルギーが玄武の内部から漏れたし爆発させてしまう諸刃の剣である。
**平行世界**
余談ではあるが…。
近年頻繁に起きている次元の壁…、平行世界からやって来るモノ達が、もたらせた情報によると、【光の巨人】の存在する世界には、沖縄に白虎と思われる怪獣が出現した記録があるらしい。
また、半世紀程前には、光の巨人と青龍に似た怪獣が戦った記録もある。
この青龍は、エリマキトカゲの様に首の周りに襟巻があったとか…。
この事からも、平行世界にも四獣が存在していると推測される。
**封印**
封印を解かれた四獣達と岐頭累(ぎどら)は、自分の敵が解っているようにまるで見えない何かに引かれ合い戦い始めた。
この戦いは壮絶であったのは、残された壁画が雄弁に語っていた。
それは大地を刳(えぐ)り、山を砕き、大河の流れをも変える程の天変地異を起こしたとも記されている。
地形どころか、地図そのものが描き変わる程の戦いが、いつ果てるとも無く続いた。
そして、迎えた戦いの終結に相応しいのは…。
痛み分け。
そんな言葉だった。
そう、岐頭累(ぎどら)を完全には滅ぼすには至らなかったのだ。
故に、東西南北に四獣を四神として配置し、中央に岐頭累(ぎどら)を封印した。
二度と蘇らない事を祈りながら…。
更に、その戦いに巻き込まれた二つの国は国の機能を維持出来なくなる程に衰退してしまった。
**キトラ古墳**
ちなみに、現在発見されているキトラ古墳のキトラは【岐頭羅(ギドラ)】が変化したものであるのは言うまでもないことである。
これは古代からの伝承を元に、再現され造られたものと推測される。
近年、『朱雀』『青龍』『玄武』の四獣と思われる怪獣が頻繁に出没し、【岐頭羅】が現れた事を鑑みたところ四神封印は機能していないと思われる。
しかし、近年の出現個体の研究から四獣や岐頭累(ぎどら)は、古代に封印された怪獣とは別の個体だ考える方が自然だとの報告も上がっている。
**最後に**
以上が、壁画の解析と関連する報告である。
が…。
近年、世界各地の怪獣の出現回数の増加に加え…、国家・秘密機関による出現の隠蔽の情報流出、更に人造怪獣(遺伝子操作、機械怪獣…等)の事から、この地球(ほし)の【マナ】バランスが崩れ、アンバランスゾーンへと突入しているのでは、との報告もある。
今後の怪獣出現に注意されたし!!!!
****END***
最後まで、読んでいただきありがとう御座います。
某古墳のニュースを見た時に、特撮怪獣達と脳内で組み合わさり…。
ネタに昇華したものです…。
ハリウッドで、また新しい怪獣映画が創られるとのニュース見て、頭の中のネタを外に出しました(笑)
機会ありましたら、
「また、ネタ小説書いてるよ。」
ぐらいな軽い気持ちで読んでやってください。