The Bullet of Guilty.   作:@Little

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分かる人には分かるタイトルのモジリ具合。エクス的なカリバーさん笑

最後らへんはギャグを組み込みました。会議もやっと終わります!
珍しく眠れなくて今日はオールで書いてました。この後寝ないでとか辛いけど、仕方ない仕方ない笑 眠さ故に多少変です。……多分。


第13凛 "約束された焼肉の件"

 

 

 

 

 

 

集side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………………あなた達は、何者ですか?』

 

 

ELパネルの先から、聖天子様が透き通った声で疑問を投げ掛ける。それは勿論、僕らの事についてだ。

 

 

「………………僕らは「便利屋「Lost † Christmas」のオーナーと副オーナー。それ以外の何者でもない」……いのり?」

 

 

僕の言葉に被せる様に、いのりが"凛"として言い放つ。僕は驚いた。偶に彼女は、自分の思った事をはっきりと言うのだ。それがまさか"国家元首"に向かって、はっきりとそう言ったのだから。

 

 

『便利屋「Lost † Christmas」?』

 

 

『…………聖天子殿、知らないのですか?』

 

 

『えぇ、菊之丞さんはご存知で?』

 

 

『勿論でございます。従業員はたったの2人。電話一本で即依頼受託の、失敗無しリピーター続出の巷で噂の"便利屋"でございますよ。噂では"ガストレア関連"も受付けるとか。

 

だが、まさか…………その2人が『罪の王冠(ギルティクラウン)』だったとは………… 』

 

 

パネルの先で2人、聖天子様と天童のご老人が会話を始める。目の前に居るのだから、本人に聞けば良いと思うのだが…………?

 

 

『…………そっちは知っています。 それ程までに有名ですからね、その異名は…………。 失礼ですが、お二人のお名前をお聞きになっても宜しいですか?』

 

 

聖天子様は、僕らの名を聞きたいらしい。だが…………素直に話すべきなのか? やはり…………政府と言うのは出来れば関わりたくはないのが本音だから。この世界の"日本"は、少し似ているんだ。僕らの世界の"日本"に…………。まるで、世界から日本全土が"人間"と見られていなかった"あの世界"に。裏で、アポカリプスウイルスの実験場の様になっていた"日本"に…………。

 

 

もし、GHQのように……この世界の政府が"大虐殺"を始めたら? 24区の様な事が"東京エリア"で起きると言う事だ…………。更に戦火が広がれば、他のエリアも巻き込まれるだろう。もしそうなったら、流石に"エンドレイヴ"のようなモノが出て来るとは思えないが、戦闘の影響でもしもモノリスが壊れたりしたら、ガストレアの侵入を許す事になる。それに加えて政府との戦闘となるだろう。そう思える程に"エリア"とは、政府の手が掛かった"籠の鳥"状態にしか思えない。

 

 

ハッキリ言ってしまえば…………1度経験しているからか、"東京エリア"も僕といのりから見れば、ガストレアウイルスの"実験場"にしか見えないんだ。

 

 

「…………集?」

 

 

「………………」

 

 

『…………どうしました?』

 

 

「…………え?」

 

 

あ…………、しまった。頭の中で考え過ぎていた様だ。此処で嘘を着くより、本音で話した方が後味が良いかな…………? 僕はそう思って、口を開く。

 

 

「……………あの、すみませんが言わせて貰っても良いですか?」

 

 

『??…………どうぞ』

 

 

「………………僕らは"政府"と言う物、そのものを信用出来ません。…………ですから"政府"ではなく、"聖天子様"個人として"私達"のお名前をお伝え致しますが、宜しいですか?」

 

 

「………………集、やっぱりあの時の…………」

 

 

いのりの言う"あの時"は、恐らく…………"祭"の時の事だろう。勿論、忘れた事など無い。……あれも、僕の"罪"の1つなのだから。

 

 

『…………あなたに何があったのかは分かりませんが、"そんな事"でいいのなら私は平気ですよ? 便利屋さん?』

 

 

『………………聖天子殿、宜しいので? 今のは政府に対しての…………』

 

 

『菊之丞さん。良いんです。彼らには、"何か"重いモノを背負っている。…………そんな気がしたんです。 なら、少しでも重荷を増やさない様、接しようと思いましたから…………』

 

 

『………………判りました』

 

 

今の会話から分かるに、聖天子様"個人"としては信用は出来そうだと分かった。 それに…………こんな事は初めて言われた気がするよ。"重荷"を増やさない様にって。 人の心情を読むのが上手いのかな?

 

 

…………それじゃあ、コチラも彼女に対して誠意を込めて答えないとね?

 

 

「………ありがとう。 申し遅れましたね。私の名前は"桜満 集"。便利屋「Lost † Christmas」のオーナー兼、依頼執行人をやっています。以後お見知りお気を。…………次はいのりの番だよ?」

 

 

「………分かった。 私は"楪 いのり"。便利屋「Lost † Christmas」の副オーナー兼、集の相棒をやってます。宜しくお願いします」

 

 

僕らは"一応"、国家元首と言うことで僕らの中で"最大限"、礼儀正しく名乗りを上げる。…………今のが礼儀正しいかは、人それぞれかと思うけども…………。

 

 

『ありがとうございます、お二人共。 あの、私"個人"としては、依頼を頼んでも宜しいのですか?』

 

 

………………? 聖天子様が、僕らに頼む事等あるのか…………? 基本、周りの人達で何とかなりそうだけど? まぁ……拒む必要も無いし、良いかな?

 

 

「はい。そう言う事ならば、構いませんよ? 事務所の電話番号などは分かりますか?」

 

 

事務所、というか"マンホールハウス"にある一室なのだが………………。

 

 

『それはコチラで調べて起きます。 このような"政府"の手の届く所で、電話番号を晒すのも嫌かとお思いですが…………』

 

 

「…………それもそうですね。 お気遣いありがとうございます、聖天子様」

 

 

『いえ、お気になさらずに。…………それと、その"力"?は、お仕舞いにはならないので?』

 

 

………………?? 力?? 僕は辺りを見回す。そこには、2本の大剣と、大量の白銀に輝くプリズムが漂って居る。…………そこで今更気が付いた。

 

 

「…………「王の能力」を解除するの忘れてた。」

 

 

僕はいのりの方に向き、左手に持つ"いのりの剣"

を彼女の胸元に鋒を向けた。すると、彼女の胸元は真っ白く光り、プリズムが螺旋を巻きながら、剣が吸い込まれる様にいのりの中に戻る。

 

 

その光景を見る木更や蓮太郎、聖天子様に天童のご老人、"腹ペコ娘"に"未だに名前を知らない"巨剣の青年、周りの人達は驚く。 人の中から剣が出て来たと思ったら、今度は人の中に戻るのだ。そんな光景、普通は見られない。それはさぞかし驚く事だろう。…………僕自信、最初は驚いたしね。

 

 

「後は…………真名の剣を」

 

 

いのりの剣は戻し、今度は真名の剣を僕に戻す。胸元の前に柄元を持って行き、先程の様に柄の方から僕の中へと戻って行った。それと同時に、身体の強化されていた感覚も無くなり、紅い瞳も通常の"茶"の瞳に戻った事だろう。

 

 

『…………凄い、ですね…………。あのような大剣を身体の中に仕舞うとは…………』

 

 

聖天子様が、素直に驚きながらも疑問を投げ掛けてきた。 …………だが、1つ間違っている。仕舞って要るのではなく、戻しているのだと。

 

 

「…………1つだけ違います。仕舞って要るのではなく、戻っているんです。自分の身体に、自分の心が」

 

 

『…………心が戻る? それはどういう事ですか?』

 

 

「先程の影胤さんとの会話中、僕は自分の"力"について話しましたよね?

 

…………大事な家族であり、親友が言ってました。

 

"これは『心』。それは『命』。形相を獲得したイデア…………「理想」を"ヴォイド"として具現化する力"。

 

…………そう言う"力"なんです。人の心の"コンプレックス"や"想い"によって形が異なります。もっとわかり易く言えば、いのりと僕の中に居る姉の"心"を、僕が外に"想いの形"として取り出した物が、先程の"2本のヴォイド剣"なんですよ。」

 

 

『………………人の"心"を、"形"として取り出す……』

 

 

「………………それに、取り出した"ヴォイド"がもし破壊等されたら…………その人は"有無を言わさず"──────死にます」

 

 

『────────ッ!?!?』

 

 

「お、おい!? 集さん、嘘だろッ!?!?」

 

 

「う、嘘ですよね? 集兄様……!!」

 

 

「…………嘘何かじゃないよ。実際前に…………僕の大事な友達が、僕を助け様と…………。"彼女"から取り出した、その"優しいヴォイド"が破壊されて、僕の目の前で…………僕を助ける為に、その命を散らして行ったんだ。

 

"大切な人と己を武器にして戦う"。

 

…………文字通り、いのりと僕は…………命を懸けている事には"変わらない"」

 

 

真名の剣は、真名の心から取り出してはいるが……その真名の心は、僕の心の中に居るんだ。恐らく、もしも"真名の剣"が壊れたら、僕も死ぬだろうな。だから、"己"と言うのはそれも兼ねている。

 

 

「…………そんな……ッ」

 

 

「…………大丈夫だよ木更。以前なんて"いのりの剣"で、放たれてしまった"サテライトレーザー"すら"無傷"で破壊し、防いだからね」

 

 

僕は、木更と蓮太郎に"だけ"聞こえる様にボソッと呟く。それを聞いた2人は"ギョッ"として驚いていた。

 

 

「………………何で"心"がそんなにも頑丈何だよ!! サテライトレーザーを無傷で破壊って、まずレーザーを目視で破壊したって言う、集さんの身体能力もスゲェよ……。最早、どっからツッコミを入れれば良いのか分かんねぇよ…………」

 

 

…………まさかの蓮太郎からの盛大なツッコミ。まぁ、確かにルーカサイトの時の"サテライトレーザー"を無傷で防げたのは奇跡とも言えるだろう。………………まぁ、こっちは"超高威力レーザーキャノン"での対抗だったけどね。今はややこしくなるから言わないでおこう。

 

 

『………………すみません。話は変わりますが、宜しいですか? 先程、心を破壊されたら…………と聞きましたが。集さん、いのりさん。申し訳ないのですが、今回の『七星の遺産』の件ですが。………… 内容を聞いたお二人にも、参加して欲しいのです。』

 

聖天子様からの直々の依頼か…………。いや、内容を聞いたら降りれないんだもんね。 それはもう、仕方がないから了承しよう。

 

 

「分かりました。元々、内容は聞いてしまいましたし、降りる理由もありませんよ。ですが、蛭子 影胤。…………僕にはどうも、彼が"望んで"参加しているとは思えないんです。」

 

 

「やっぱり集兄様もお思いで………………?」

 

 

「という事は…………木更も?」

 

 

まさか木更が、僕と影胤さんの会話からそこに行き着くとはね。なら、蓮太郎もかな?

 

 

「俺もだ、集さん。 アイツ、昨日会った時とは……確実に雰囲気が変わっていたよ。 …………あんたを"目標"としてからな?」

 

 

『…………ですが、彼の言う"レース"に参加するのなら、それを阻止しなくてはなりません。もし、止められなかったら…………東京は終わります』

 

 

「「「「………………」」」」

 

 

………………確かにそうだ。余り気が進まなくとも、やるというのなら止めなくてはならない。…………だから、レース時に友として、目標としての"僕"とは会いたくないと言ったんだ。正々堂々と、真っ向から挑みたいから……………。

 

 

「…………」

 

 

『…………お辛いとは思いますが、お願いしますね?』

 

 

「………………はい」

 

 

僕は苦虫をかみつぶす様に顔を歪め、返事を返した。そんな僕の様子を見てか、少し申し訳なさそうに聖天子様が口を開いた。

 

 

『…………皆さん。先ほどの依頼を変更します。ケースの奪還もそうですが。まず、あの蛭子 影胤よりも先にケースを保護してください。さもなければ、東京エリアを滅ぼすであろう大絶滅が起こってしまいます。ですが、彼は"望んで"参加していない可能性が高いです。もしかしたら、説得出来るかも知れません。 その事も頭に置いて、任務に向かってください。

 

では、対象のガストレアが発見次第、皆様に連絡を致します。 それと、集さん達は"天童"社長から連絡を回して貰って下さい。 伝達は以上です。

 

皆さん、この度の件宜しくお願い致します』

 

 

そんなチャンスをくれた聖天子様の言葉に、僕らを含め…………会場内の民警たちは皆一様に頷き、今回の会議は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで僕ら4人は今、防衛省から出て来て、 蓮太郎のイニシエーターである"藍原 延珠"という子を小学校まで迎に行っている所。

 

 

あの後、影胤さんが最初座っていた場所の民警会社の社長が、自宅で怪我をしていると騒ぎがあったが、即座に対応した事で直ぐに病院に搬送され、命に別状は無いそうだ。恐らくは影胤さんの仕業だろうけど…………。

 

 

「………………そういや、いのりさん。いのりさんも集さんみたいに「王の能力」?だっけか? 使えるのか?」

 

 

………………まさかの蓮太郎の質問に、僕は吹きそうになる。 いのりが「王の能力」………………。想像しただけで面白いぞ…………ッ、ククク。だ、ダメだ…………、今笑ったら確実に…………!

 

 

「…………何か集、笑うの我慢してない? それと蓮太郎。私は"ヴォイドゲノム"を使って無いから、集の様には出来ないよ?」

 

 

「ヴォイドゲノム?」

 

 

「いのり姉様、それは一体何なのですか?」

 

 

「集に聞いた方が分かると思う。 使用者だし」

 

 

………………此処で僕に振るのかいのり…………!! 説明って言ってもな…………。専門的な事を話せば良いのか…………? いや、アポカリプスウイルスの事を話さなきゃ意味がない気がする………………。

 

 

「んじゃ集さん。そのヴォイドゲノムって何なんだ?」

 

 

「え、えーとねぇ…………、何ていうか…………その

、に、人間に存在するヒトゲノムのイントロンコードを解析し、内に秘めた力を"ヴォイド"の形で取り出せる…………もう"存在"しない薬?の事…………かな 」

 

 

実際、嘘は言っていない。かなり"抜いて"説明したが、もう存在しない事は確かだから…………。3つの内、僕が2つも使用しているし、もう1つは"ユウ"が使用しているから。

 

 

「…………ひとげのむ……? いんとろんこーど?」

 

 

…………やっぱり分からないよね。カタコトになってるよ蓮太郎。でも実際、僕も専門的な事は分からないし…………。

 

 

「…………わ、わかり易く言えば、 対象となる人物の"遺伝子情報"を読み取る力を得る、薬?だよ」

 

 

「…………なるほど、遺伝子情報を…………」

 

 

「…………話を聞くと、何か凄いわね。遺伝子情報って最早"神の領域"に踏み込んでるみたい」

 

 

………………木更の観点の良さには驚かされる。まさか、神の領域にまでたどり着くとは思わなかった。 実際ヴォイドゲノム自体…………神の領域を暴く、ヴォイドテクノロジーの頂点。と言われていたから。

 

 

「でも、そんな力の使える様になる薬が、もう存在しないんだな?」

 

 

「…………それはね、蓮太郎。 ヴォイドゲノム自体生まれたのが"奇跡"のような物だからだよ? 本当にたまたま、開発に成功したたった3つのモノだから」

 

 

「…………いのりさん、何で集さんがそんなもん持ってたんだ?」

 

 

「ま、まぁ…………僕にも色々あるというか何と言うか………たまたま薬?が割れて、力を得たと言うか……………は、ハハハ……」

 

 

…………う、嘘じゃない!! 本当に最初の時は割れてしまって、たまたま「王の能力」を手に入れてしまったんだ。…………うん。

 

 

「…………たまたま過ぎますよ、それ。もしかして、集兄様もドジっ子属性でもあるんですか?」

 

 

「………………やめて木更、それは…………地味に心に響く………………」

 

 

うん。今のは心に響くよ木更さん。僕の心に500のダメージ! みたいなね?

 

 

「それにしても…………。何で去年まで、噂とか無かったんです? あの強さなら直ぐにでも噂になるだろうし…………」

 

 

「あ……えーと…………それ「蓮太郎ではないか!!」…………?」

 

 

た、助かった!! 誰だか知らないけど、話を反らせる!! 木更によると、その力があるのに、何故一年前まで出て来なかったのかって話だろう…………。こ、これは答えずらいから、本当に助かった。

 

 

「む? この2人は誰なんだ? 蓮太郎?」

 

 

この子は…………。昨日、ガストレア討伐時に居た蓮太郎のイニシエーターの子だ。

 

 

「あぁ、この2人とは"今日"知り合ったんだ」

 

 

「よろしく。私はいのり。"楪 いのり"だよ」

 

 

…………珍しくいのりが自分から自己紹介をしている。それには少し驚いたよ。次は、僕の箱だね。

 

 

「君が"延珠"ちゃんで良いんだよね? 僕は集。"桜満 集"だよ。よろしく」

 

 

「うむ! 集といのりだな! そして、どうやら先に蓮太郎達に聞いていたようだが、礼儀として名乗るぞ! 妾は"藍原 延珠"だ! よろしく頼むぞ!! ついでに、妾は蓮太郎の"婚約者(フィアンセ)"だ!!」

 

 

…………… "婚約者(フィアンセ)"…………? ………… え、 "婚約者(フィアンセ)"!?!?

 

 

「れ、れれれれれレレレ蓮太郎!?!?!?」

 

 

「ち、違う集さん、落ち着いてくれッ!!!! これは延珠が勝手に!!!!!!!!」

 

 

「………………いのり姉様、里見くん。幼女趣味なのよ?」

 

 

「………………蓮太郎、頑張って」

 

 

「ちがぁぁぁぁぁぁうッ!!!!!!」

 

 

その時、延珠の小学校付近で…………一人の男の悲痛な叫びが響いたとさ………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、僕達は延珠と合流し、約束していた"焼肉"に来ている。勿論、僕らの奢りでね? うん、肉の焼けるいい匂いがして来るね。

 

 

「…………しかし、妾も良いのか集?」

 

 

「勿論、"延珠"は子供なんだから、年上に甘えておきなよ?」

 

 

「…………済まぬ!! ありがとう!!」

 

 

本当に元気な子だなって思う。そうそう、呼び捨てで呼んでくれ!!と言われたために、彼女の事は呼び捨てで呼ぶ事にしたんだ。

 

 

「聞いて驚け、延珠…………!! 昨日のガストレアを叩き斬った飛ぶ斬撃。それを放った正体は…………」

 

 

「…………正体は…………?」

 

 

「…………なんと目の「肉焼けたよ!!!!」…………」

 

 

「ほら蓮太郎、早く食べないと固くなるよお肉が!!」

 

 

「あら?里見くん要らないのなら、私が貰うわよ?」

 

 

…………焼肉が来て分かった事、木更は食い意地が凄い。 その一言に尽きる。"いのりと木更(少食と大食)"のお互いの食す量が違い過ぎる。

 

 

「要るよ!! だから落ち着け木更さん!! 目が、目がハイエナの様だ…………!!」

 

 

「うるさい!! 久しぶりの豪華な食事よ!? 今食べなきゃいつ食うの? ────今でしょ!!」

 

 

そう言って、木更は肉を胃の中にどんどん収めて行く。少し高めの食べ放題でよかった…………。お金を下ろせば大丈夫だが、手持ちは3万しかない。 …………本当に食べ放題で良かった。1人5000円を超えても大丈夫だからね。うん。

 

 

「…………でだな? 昨日の白銀の斬撃は目の前に居るし「あ、サンチュ食べなよ蓮太郎!!」………………」

 

 

「ほら、延珠も!! 沢山食べな!!」

 

 

「う、うむ、分かった。 だが集………いきなりどうしたのだ?」

 

 

「ま、まぁ…………気にしないで?」

 

 

「…………??」

 

 

延珠が疑問に思い始めている…………。別にバレても問題はないが…………焼肉屋でバレるのは…………何か嫌だ。 ただそれだけの理由。

 

 

「…………まぁ、今は焼肉を楽しもうよ? 」

 

 

「おいおい集さん。俺はその焼肉での話の"ネタ"を提供しようと…………」

 

 

「………………生肉食べるかい?」

 

 

「………………全力で黙ります!!!!」

 

 

僕は"生肉"と言う武器を使い、蓮太郎を黙らせた。黙らせたと言うと、いのりが一言も喋ってないが、彼女は"ご飯中"は基本的に喋らない。何時も彼女は静かにご飯を食べる。まぁ、話掛ければ返してはくれるけど。

 

 

蓮太郎達には最初にそれを伝えてあるから、何の疑問も思わずに僕らは話しているんだ。

 

 

「なら、妾が蓮太郎の為に焼いてやる!! 喜んで食べるが良い!!」

 

 

「おっ、本当か延珠? ありがとな?」

 

 

「仲いいわねぇ、本当に」

 

 

「木更さん、その言い方だと誤解を招く…………」

 

 

………………今のは僕ですら"そう"見えたんだが…………。あながち、木更の思っている事は間違ってはいないと思う。

 

 

「 "婚約者(フィアンセ)"からのプレゼントだ!! たーんと食え、蓮太郎!!!!」

 

 

そして、まさかの"あーん"が僕らの目の前で始まった。 高校生と小学生の………………。いや、高校生と"幼女"の………………。

 

 

「お、おい!! 延珠!? こ、こんな所でそれは───」

 

 

「いいではないか!! ほら、早く口を開けろ!!」

 

 

………………これはいちゃつき…………なのか? 何か多少だけど蓮太郎を疑ってしまう。多少だけどね? いのりは無言ながらも、蓮太郎を見ている。恐らく、何も言わない事から蓮太郎の応援でもしているのだろう…………。

 

 

「おい延珠これ!! 豚トロじゃないか!! 冷まして、せめて冷ましてくれェ!!!!!!」

 

 

「お、口を開けたな♪ ホレ♪」

 

 

そして延珠は、返事を返す為に開いた蓮太郎の口に、焼きたての油たっぷりの"熱い"であろう豚トロを冷ましもせずに放り込んだ。…………あ、あれは絶対に熱いぞ…………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………あ、熱っちィィィィィィィ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、場所は違えど…………本日2度目の蓮太郎による"悲痛"な叫びが響いたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………少し高級な焼肉食べ放題店のテーブル席にて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集sideout

 

 

 

 

 

 

 




最後は巫山戯ての、"約束された焼肉の件(Grilled Meat Cullber)"でした笑 後悔はしません!!
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