The Bullet of Guilty.   作:@Little

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今回は、閑話休題ですね。少しのほほんとさせたいな、と思いまして←




第14凛 "聖なる天使は子供の様に"

 

 

 

 

 

 

集side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「髪の毛、長くなったなぁ…………」

 

 

この世界にきた日から、髪の毛を整える位しかしていないから随分と伸びたと思う。右耳に髪を掛け、ピンで✕印に止めてある。これが何気に楽なんだ。まぁ、最近はずっとこれだけどね?

 

 

防衛省での会議………………いや、焼肉屋での一騒動から数日が経った。各自、携帯の連絡先を教え、あの日は解散したんだ。…………蓮太郎は、口の中モゴモゴさせて痛そうだったけど。

 

 

そんなこんなで僕は今、便利屋の仕事中だ。今回の依頼は極普通なモノ。届け物を届けると言う運び屋の依頼。だから僕1人で済ませられるために、いのりには事務作業を頼んでおいた。届け物を受け取る為に、僕は一度、依頼人のアクセサリーショップに足を運んだ。…………女物の。流石に恥ずかしかったけど…………、まぁ、乗り切ったよ。

 

 

運ぶ方法は、代引き引き換え。代引き引き換えとして僕が先払いし、受取人から依頼料金と代引き料金を合わせた金額を受け取る。まぁ、この世界では分からないが、結構メジャーな宅配方法だろう。僕は料金を払い、品物を受け取った。

 

 

…………2,5000円とは意外と高いな。少しビックリしたよ。 まぁ、代引きだから仕方ないけど。品物を受け取った僕は、そのお店の店主に受取人の事を尋ねる。

 

 

そこの依頼人によると、届け先は女子高校生らしい。確か…………木更の通っている"美和女学院"の生徒だったかな? 何でも、31区の"Venus Cafe"と言う喫茶店で待っているらしい。今日は"平日"なのに、だ。本当に居るのか?

 

 

…………まぁ、依頼人の頼みだから、そう思ったとしても僕は行くしかない。例え、受取人が居なくてもね…………!! だが、思うんだ。こんな小さい物を何故、運ばせるのか…………と。大きさからしてネックレスか、指輪だと思うけど…………? これなら、自分でも"取り"に来れたんじゃないのかな?

 

 

「………………まぁ、良いか。仕事だし」

 

 

僕はそう思って、呑気に指定場所まで向かったんだ。……………………誰が"受取人"なのか知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………此処で合ってるよね?」

 

 

携帯の地図を見ながら辿り着いた店の看板には、「Venus Cafe」と文字が描かれている。 間違いないようだ。僕はその店のドアを開き、店内のモダンでレトロなその雰囲気に、一瞬息を呑む。

 

 

「…………これは……凄いな……」

 

 

カウンターバーもあり、数々のお酒なども並んでいる。二階席もあり、そこには映画が流せるスクリーンも設置してあって、夜にはお酒を飲みながら映画を楽しめるようだ。まぁ、お昼はカフェとして機能しているみたいだが。ま、それはさておき、

 

 

「さて……、受取人の方を探しますか」

 

 

僕は受取人の方を探す為に、カフェのカウンターに居る、白ワイシャツを着こなす初老の渋いマスターに話を掛ける。

 

 

「すみません、便利屋の者何ですが。本日、このお店の方に、荷物受取で来店された方などは居ますか?」

 

 

「受取の方ですか? いえ、そのような事は承っておりませんが、現在のお客様は1名様のみなので、その方がそうかもしれませんよ?」

 

 

「本当ですか? 分かりました、ありがとうございます」

 

 

今の時間のお客は1人。恐らく、その人が今回の受取人だろう。 そうでなかったら、ただ恥ずかしいだけだが…………。僕は店内を歩き、奥の方へと向かう。すると…………

 

 

「…………居た。多分あの人かな?」

 

 

後ろ姿的から見るに、美和女学院の制服を着ている。なら、確実にあの人が受取人だろう。

 

 

「すみません、便利屋の者ですが………………?」

 

 

僕はその人が座っているテーブルの横側に立ち、受取人であろう彼女に声を掛ける。だが、そこで帰って来たのは驚きの一言だった………………。

 

 

「…………お待ちしてましたよ? 何日か振りですね? 集さん。 …………あら? いのりさんはどうしたので?…………え、あの…………どうしました?」

 

 

………………僕はその受取人を、自分の視界に入れた瞬間。目をパチクリさせながら、思考と言う思考が完全にフリーズ(停止)した。

 

 

「………………あの、集さん…………?」

 

 

何故ならそこには綺麗な銀髪を持つ女性─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────悪戯が成功した子供の様に笑う"聖天子様"が居たからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

聖天子side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが今日、私は色々な人の目を掻い潜って"ある事"をします。因みに今日は平日ですが……私の通っている"美和女学院"は、首席で通っているために単位などは大丈夫なのです。つまり、人生初のサボりです、エッヘン!!

 

 

…………………巫山戯るのはこのくらいにして。

 

 

さて、今日は2日前から仕込んでおいたある作戦の実行日。月に3〜4日、学校に行く日があればいい方な私ですが、今日はその学校に行く日を1日無駄にします!! いえ、無駄にはしません!! 有意義に過ごすつもりです!

 

 

…………………そういう話ではありませんね。

 

 

本題に入りますね? 今日、私がする"ある事"とは、「集&いのりとお喋り会Vo. !」を決行致します!! これが、本日の私の一世一代の大仕事! ではありませんが、ある意味で一世一代の出来事ですね。

 

 

このように、サボりだなんてした事がありませんもの。ですが、これは中々に楽しいです。 私と同年代の子は、普段からこのような事が出来るのだなぁと思うと、少し羨ましくもあります。…………いえいえ、私は国家元首。そんな弱音吐いては行けません。 頑張るのです、聖天子!

 

 

さて、自分に活を入れた事だし、今日の作戦のおさらいです。

 

 

① 2日前から、アクセサリーのパンフレットで欲しいと思ったアクセサリーを、ショップの方に電話をし、"偽名"で注文。そのショップの方には、便利屋「Lost † Christmas」の方に、2日後の13時に「Venus Cafe」にて"運び屋"の依頼をして貰える様に頼みます。

 

 

② ショップの方から、運び屋の依頼成立したという連絡が入りましたので、私は"美和女学院"の制服をタンスから出し、当日の準備をします。

 

 

③ この銀髪も目立つだろうと思い、私はネット通販なる物で、黒髪の"ウィッグ"と言う物に手を出しました。要するに、カツラですね。

 

 

④ 菊之丞さんにバレると怖いので、出来るだけ隠密に行こうと思い、当日は学校まで徒歩で行こうと思います。

 

 

⑤ ウィッグが届いた様です。…………菊之丞さんが通販なる物が届きましたぞ!と、言って来た時は冷や汗をかきましたよ。ですが、これで準備は整いました。

 

 

⑥ 当日の朝です。スクールバッグにウィッグを入れて、徒歩での登校です。お昼までは普通に登校します!

 

 

⑦ お昼休みです。私は直ぐにお手洗いにてウィッグを被り、学校を抜けて「Venus Cafe」に赴きます!

 

⑧ 時間は12時40分。イイ感じです♪ 私はお二人の到着を心待ちにします。

 

 

⑨ タイミングが良いのか、今現在このお店には、私以外のお客様がご来店していないのです。これならば彼らも、直ぐに気付いてくれるでしょう。

 

 

⑩ 彼がカフェのマスターに声を掛けた模様。すると足音がコチラに近付いているのが分かります。すると、声を掛けられました!! ならば、こっちの番です!! 2人を驚かせようと……私は少し悪戯っぽく笑いながら、集さんといのりさんに返事を返しました。…………あら? いのりさんが居ないですね? それに、集さんも身動き一つしません。

 

 

………………一体どうしたのでしょう?

 

 

 

 

 

 

聖天子sideout

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

集side

 

 

 

 

 

 

 

 

「───と、言うのが今日の作戦なのでした。」

 

 

「…………今の回想!? 回想だったのですか聖天子様ッ!?」

 

 

「しぃーッ!………声が大きいですよ、集さん!!」

 

 

「…………それ、聖天子様もですよね…………?」

 

 

「あ」

 

 

………………何、この状況……? 何で"国家元首"様がこんな所に…………? いや、僕の目の前に居るんだ…………。 さっきなんて驚き過ぎて、珍しく固まった程だよ…………!!

 

 

…………涯が生きていた時並に驚いたかも知れない。 うん、それ程までに驚愕したよ。 …………実は影武者です!!とか、そういうオチとか、"ドッキリ"とかならどれだけ良いか…………。僕は本当にそう思う。

 

 

でも、作戦の名前が確か──────

 

 

 

 

 

 

 

───────「集&いのりとお喋り会Vo. !」

 

 

 

 

 

 

 

「………………何でこうなったッ…………!」

 

 

こんな事になるなら、いのりに事務作業任せずに連れて来るべきだった…………!! ツッコミ所が沢山あり過ぎる!! 聖天子様ってこんなにお茶目な人だったの!? 国家元首のイメージを、僕が勝手に作り上げてただけなのかッ…………!?

 

 

「………………どうしました?」

 

 

「あッ! いえ、はい! 何でもありませんッ!!」

 

 

「………………??」

 

 

…………彼女は天然なのか?? 僕がテンパッている理由は、貴女何ですよ!? だから、そんな風に顔を傾げないで…………!! これ以上、僕を焦らせないで!!

 

 

「…………と、とりあえず落ち着くんだ。僕………」

 

 

…………中々無いよ、自分自身に暗示を掛けるのって。…………しかもこんなお昼の喫茶店で。

 

 

「…………さん? …………う……ん! …………集さんッ!」

 

 

「……ッ! な、何でしょう!」

 

 

「…………緊張し過ぎですよ。 出来れば、普段通りで居て欲しいのですが…………?」

 

 

…………そ、そのように言われましても……。 流石に国家元首様には、粗相の無いようにしなくてはならない気が…………。

 

 

「………………む、なら今日は"敬語禁止"です。恐らく、集さんの方が年上何ですからね?」

 

 

「………………ですが……」

 

 

…………ん? 今日って、まさか今日1日じゃないよね…………??

 

 

「そうしないと、今日1日"集"って呼びますよ?」

 

 

「…………あの、お言葉ですが聖天子様。それは全く脅しにもなりませんよ…………?」

 

 

うん。だってそれ、ただの"呼び捨て"だもの。…………罰でも何でもない、ただの呼び捨て。

 

 

「あら? そ、そうですね? えっと、じゃあ…………」

 

 

「…………じゃあ?」

 

 

「集さんといのりさんのお家に、今日1日居座ります!!」

 

 

「………………そちらが都合良ければ、僕らは別に構いませんけど…………?? 外周区ですけどね?」

 

 

「…………えぇ!? 良いのですか!? ……………って、外周区?? 付近には家など経っていなかった気がしますが?? 」

 

 

…………自分から言っておきながらそれですか……………。 この短い会話で分かったよ。 この人は確実に、"天然"だと言う事が。…………彼女のルックスが良いから、その"天然"が更に際立っている。 …………まぁ、普段はこんな子なんだなって言うのが伝わるよ。重苦しい"雰囲気"も、今はないしね?

 

 

…………まぁ、数日前に彼女から、ある意味"重い"依頼を受けてるけどね? 今は気にしない事にしよう。

 

 

「…………ふふ。その話は、何か注文してからにしようか? ──────"聖天子さん"?」

 

 

そんな聖天子様を見て、僕は小さく笑ってしまう。 彼女も、国民等からは"国家元首"と呼ばれてはいるが…………少し特別な環境に居る、普通の"女の子"なんだなって…………分かった事に。

 

 

そんな彼女を1人の"女の子"のして、僕は接する事にしたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集sideout

 

 

 

 

 

 

 

 






まさかのアクティブな聖天子様でした! ウチの聖天子様は少し天然?に、鳴って居ますね← うん、自然とこうなりましたよ何故か。 この聖天子企画、まだまだ続きますよ笑
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