The Bullet of Guilty.   作:@Little

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今回はキャラバンと合流し、そこから東京エリアへと向かうってシーンです!

少しだけ、集といのりの純愛?が見れるかも知れません←

話の数え方の変更をしました!! 輪ってぶっちゃけおかしいな、と……笑
ですが、凛々しいの"凛"なら良いか、と思ったのでそっちに変更しました。


第5凛 始まりの都市へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市街地での"あの日"から5ヶ月が過ぎた。今は秋の心地よさも無くなり、寒さが真冬へと近付いている頃。

 

 

 

正確な月日は分からないが、翌々考えてみると矛盾点ばかりだ。ダアトとの決戦。あの時は、確かに冬だったはずだ………………。

 

 

 

…………だが、5ヶ月たった今も冬に近いづいている気がする。むしろ、あの古びた校舎内で目覚めた時は、確実に夏に入る手前位だった。"あの日"から少し経ってから、蝉が鳴き始めたのだから夏に近い季節、7月頃だったのは間違いない。

 

 

 

それから5ヶ月経ったという事は、恐らく今は12月頃だろう。それならばこの肌寒い気温も納得出来る。

 

 

 

…………だが、これが矛盾点なんだ。

 

 

 

普通なら、三ヶ月毎の四季を超えて同じ季節に戻って来る。それは、僕らにとっては当たり前な事。

 

 

 

なら何故、5ヶ月しか経っていないのに僕らはまた、冬の気温を肌で感じる事になるのか? …………その答えは、意外にも簡単に解決する。

 

 

 

それは、1ヶ月と少し前に、2人で色々な事を整理している内に"この世界"は僕らの居た"世界"ではないと言う答えにたどり着いたから……………………

 

 

 

…………何故、僕らは異世界に飛んでしまったのかは分からない。もっと早く気付けたかも知れないけど、迫り来るガストレアのお陰で正直な所、そんなこと考えている余裕もなかった。だからこそ、余裕のある時に情報の整理をしたら、その答えにやっとたどり着いたって訳だ。

 

 

 

少なくとも、分かる事1つ。

 

 

 

僕らは、この「ガストレア」が蔓延する世界で生き、最後まで戦って行く事だけ。

 

 

 

…………それが、僕らの選んだ"茨の道"だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いのりside

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達は今、3日前に道中でたまたま出会ったキャラバンと、共に行動をしている。

 

 

 

私達が"異世界"に来たと言う事に気が付き、色々とこの世界の情報を得るために、積極的に色々な人達から話を聞いているんだ。まぁ、あの日以来の久しぶりに生きている人達に出会ったから、嬉しくって"話す"と言う気持ちもあるけれど。

 

 

 

私達が聞いた話によると、彼らは"大阪エリア"から"東京エリア"と言う所に向かっているらしい。

東京や大阪が"エリア"と言うのが分からないので、ガストレアのせいで記憶喪失という事にし、更に情報を聞き出す。

 

 

 

2021年。今から約"9年前"に突然、ウイルス性寄生生物ガストレアは現れたらしい。そこから直ぐに、第一次ガストレア戦争が勃発。人類はガストレアに敗北し……敗北した人類は、"モノリス"と呼ばれる漆黒の壁の内側、通称エリアと呼ばれる箱庭に追いやられた。

 

 

 

かつて人類が統治していた世界は、異形のバケモノたちが闊歩する死の世界と成り果ててしまい、その中で細々と、"エリア"と呼ばれる箱庭で震えながら暮らす人類達だったが、戦争に負けてから数年。

 

 

 

人類は、「民警」と呼ばれる対ガストレアのスペシャリスト、プロモーターとイニシエーターでペアを結成し、ガストレアに少しずつ対抗を始めたらしい。"あの日"に見たライセンスは、今話に出た「民警」の物だろう。

 

 

 

「…………そんなことが…………」

 

 

 

「おいおい、嬢ちゃん。記憶喪失何だろうが、あんただって関係者なんだぞ?」

 

 

 

「…………そ、そうだね」

 

 

 

キャラバンの彼の言葉に、私は苦笑いしか出来ない。世界は違えど、その頃は何せ私達……ガストレアウイルスではなく、アポカリプスウイルスの被害を受けていたのだから。故に、苦笑いしか出来ないのだ。

 

 

 

それからは、何故キャラバンでこのような未踏破地域を移動しているのか聞くも、なんでも…………"大阪エリア"の大統領である 斉武宗玄 (さいたけ そうげん)の「独裁者」ぶりに、愛想を尽かし、聖天子の居る"東京エリア"に移り住むためらしい。

 

 

 

「独裁者」のフレーズが出た途端、集は顔を俯かせて影を指していた。…………祭を失った後の事を思い出したのだろう。確かに、集のあれは「独裁者」だった。だが、私は知っているよ? あなたがどうすれば生徒の皆を、24区から解放出来るのかと、悩みに悩んでいた事を。

 

 

 

24区の天王洲第一高校の地下で、私に相談してくれたよね? どうすればいいのか分からないって、僕は間違っているのではないかって、必死に葛藤していた事も知ってる。

 

 

 

守る為には「独裁者」となり、ヴォイドの弱い人達をクズと罵りながら、戦いから遠ざけるために自分の後ろに追いやっていた事も。そのせいで、色んな人から恨まれても、それを続けた事も…………

 

 

 

………………だからこそ、今の集が居るんだよ?

 

 

 

復活した涯に……右腕を切り落とされた時も。

その後の2人での辛い逃亡も……全て乗り越えて来たからこそ、私達は"此処"に居る。

 

 

 

そんなあなたの不器用な優しさを知っているからこそ…………、アポカリプスウイルスから、"私達"の世界を救えたんだよ?

 

 

 

集が作戦の一部として涯により、態とGHQに捕まった時も。

 

 

 

涯に集をつなぎ止める為に、無理矢理心を揺さぶる様な事を言えと言われた時も。

 

 

 

自分の力の事で、悩みに悩んであなたに「化け物」と言われた時も、集の居ない六本木での作戦で、私達は罠に嵌って捕まってしまい、助けをあなたに求めた時も。

 

 

 

六本木で起きてしまった"2度目のロストクリスマス"の影響で、元はお台場である24区がGHQにより封鎖されてしまい、その理不尽な24区での暴挙から、皆を"守る"為になった「独裁者」の時も。

 

 

 

24区に存在するダアト本部での、涯と真名との最終決戦の時も。

 

 

 

集は、最後までその不器用な優しさで、私を温かくしてくれたよね?

 

 

 

だからこそ、私はあなたに…………集に付いて来たんだよ?

 

 

 

そんなあなたが大好きだから、傍に居たいからって。

 

 

 

私は、穏やかな微笑み作って集を見る。すると、私の視線に気が付いたのか、集は私の方に向き直り、私を見ると微笑んでくれたんだ。そんな集を見ると、私も自然にまた微笑んでいて、嬉しい気持ちになる。

 

 

 

俯かせ影が指していた顔から変わり、笑ってくれた集を見て、良かった。と、私がそう思っていると、キャラバンの男が私に声を掛けてくる。

 

 

 

「なぁ、そういや嬢ちゃん。あんたって"呪われた子供達"なのか?」

 

 

 

「…………呪われた子供達?」

 

 

 

呪われた…………?? それは一体、どういう事だろうか??

 

 

 

「知らないってことは、"やっぱり"違うみてぇだな? ま、呪われた子供達自体、10歳未満じゃなきゃおかしいしな。 嬢ちゃんの年齢じゃ有り得ねぇな。

 

悪いな、こんな事聞いちまって? 赤目だから、どうしてもそこんとこ気になっちまってな?」

 

 

 

「…………どういう事?」

 

 

 

彼の言っている事が、全くもって理解出来ない。私は確かに赤い瞳だが、それなら集だって、「王の能力」を使用すると、紅い瞳に変わる。赤に関する瞳に、何か問題でもあるのだろうか??

 

 

 

「…………あれ? 「民警」の話の時に話してなかったか? それは悪かったな。

 

"呪われた子供達"ってのは、ガストレアと接触した事のある妊婦の胎動の中で、ガストレアウイルスが侵入して、そのウイルスを取り込み、適応させた10歳未満の幼い"女の子"達の事を指すんだ」

 

 

 

ウイルスを取り込み、適応させた幼い女の子達…………? それって、アポカリプスウイルスを研究し、解析した結果に生まれたヴォイドゲノムみたいに…………。

 

 

 

「王の能力」を使える"集"の様に、その子達は、ガストレアの"何かしらの力"が使えると言うの…………?

 

 

 

「ん〜分かり易い特徴は、寄生生物ガストレアの特徴である赤い目と、モデルとなったガストレア自身の力を、引き出せる事だな。

 

そのガストレアの能力によって、IISOと言うイニシエーターを訓練させる機関に鍛えられた"呪われた子供達"は"人間"のプロモーターの相棒、イニシエーターとなり、「民警」のペアとして、ガストレアと戦うんだ」

 

 

 

………………赤い目。だから、私にあんたも呪われた子供達なのか?って聞いてきたんだ。でも、それってつまり…………"あの日"ライセンスに登録されていたイニシエーターである蘭も、"呪われた子供達"で、ガストレアの力を引き出せる存在だって事だよね?

 

 

 

「で、俺達普通の人間と同じように、"呪われた子供達"もウイルスの侵食率ってのがあって、平均だと21%位かな? それが、傷を負ったり、ガストレアウイルスを注入されたりして、侵食率が50%を超えると…………ガストレア化する」

 

 

 

「ッ!?!?!?」

 

 

 

侵食率が50%を超えるとガストレア化する!? じゃあ蘭は、あの時既に50%を超えていたんだ…………。 だからこそ、あんなにも懇願する様に、"人のまま殺して"と願ったんだ。イニシエーターとして、呪われた子供達として生まれたが、人間として最後まで生きたかったから…………

 

 

 

「…………まぁ、要するに"呪われた子供達"も、俺達もぶっちゃけちまえば、変わらないって事だ。あんたの相棒?の兄ちゃんだって、気を付けなければ行けねぇ。理解したか、嬢ちゃん? 」

 

 

 

そして彼は、集の方を見て私にそう言う。ここでは、「王の能力」を持つ集でも関係ないんだ。…………そう思うと、少しだけ不安になる。

 

 

 

「…………大丈夫だよ、いのり。僕は死なない」

 

 

 

…………私の暗い表情に気が付いたのか、今度は私が集に励まされてしまった。全く。私もダメだなぁ。"主"にガストレアと戦うのは集なんだ。私はそれのサポートしか出来ないのに、励まされるだなんてね? …………でも。

 

 

 

「………………ありがとう、集」

 

 

 

「……ふふッ。気にしないでよ、いのり」

 

 

 

そして、私と集は笑い合う。お互いが、お互いを信じてね? …………なんだか周りの視線が刺さるな。周りからは惚気てるみたいだと、思われている?? 別にそんなつもりではなかったのだけれど……?

 

 

 

「………………見てて和むなァ、あんたら」

「………………そうだな。この御時世、こんな良いカップル久しぶりに見たぜ…………」

「しかも、美男美女!!!! カーッ!!!! 羨ましい!!!!」

「だが、初々しいのか見てて恥ずかしいな?」

「…………いいなぁ。私もあんな恋がしたいわ」

「そうよねぇ。今じゃ恋も難しいしね?」

「……………………爆ぜろ」

「だが、あんたら見てると、少しは希望ってのが湧いてくる気がするよ」

「うんうん♪ 正に愛の力!! ひゃー!!」

「彼、良いわよね…………、あのピョンと跳ねた白メッシュが特に似合うわ!」

「……………………ハゼロ」

「何その白メッシュ贔屓は!! 基準おかしいって!!」

「まぁ、良いんじゃない?? 確かにあのメッシュも似合ってるし。 地毛なのかな??」

「おいおい、お前ら観点が変だぞ?? カップルに聞くこととすれば1つだろ…………」

「そうだぞ!!!!!!」

「よし!! 此処はキャラバンのリーダー「お前はダマレ」…………すみません」

「で、あんたたちは………………」

 

 

 

 

「「「「「「「「「「何処までいったの??」」」」」」」」」」

 

 

 

……………………私と集の恋人ととしての評判から、集の白メッシュ褒めから、まさかのキャラバン全員からの総質問。これには私もポカン、としてしまう。だが、段々意味が分かって来たら自然と顔が熱くなってくる。あ、あれだよね?? キスとか…………ゴニョゴニョ…………あわわわわ!!

 

 

 

「………………い、いのり??」

 

 

 

どどどどどどうしよう!!!! し、集とキスやら何やら!!!! いや、嫌なんかじゃないよ!! は、恥ずかしいだけ!! あわわわわ!!!!

 

 

 

「…………のり!!!! ……いのり!!!! いのりッ!!!!!!」

 

 

 

「ッ!?!? な、何、集ッ!?」

 

 

 

「え、いや…………いのりが何か変だったからさ」

 

 

 

「え、あ…………ご、ごめんなさい…………」

 

 

 

………………私ったら、す、凄い事考えてたせいで、集に心配されちゃったみたい。

 

 

 

「………………いやぁ、初々しいねぇ」

「えぇ、えぇ。見てて恥ずかしいわ」

「何と言うか、彼女の方が回線ショートしかけてたな」

「それだけ、恥ずかしいんだろ??」

「可愛いじゃんか、彼が羨ましいよ」

「だけど、二人共落とすの難易度高そうよね、お互いさ」

「まぁ、そこは頑張ったんじゃね??」

「…………それはそうでしょうけど」

「まぁ、いいじゃん!!」

「そうね…………で、」

「さっきの答え、聞いてないけど??」

 

 

 

 

「「「「「「「「「「結局どうなの?」」」」」」」」」」

 

 

 

 

………………再度、全員の意見が見事にハモった。このキャラバンは、お笑い芸人でも育ててるのだろうか…………??

 

 

 

「…………あ、あのですね?? ええと…………キス…………位です」

 

 

 

「…………ぶッ!!!! し、集!?」

 

 

 

…………な、ななななな何でそんなこと言っちゃうの!? え、えぇ!?!?

 

 

 

「…………おぉ、初々しい」

「いやぁ、若いねぇ! あんちゃん達」

「ふふふ、なんか聞いてて嬉しくなるわ」

「あぁ、もうすぐ東京エリアに着く。ダチの土産話には持って来いだな」

「確かにな」

「………………………エクスプロージョン、する?」

「酒の肴にお一つどうぞ!! 的なね??」

「カーッ そりゃあいい!! 後でどうよ??」

「………………ってか、爆発する?って英語と日本語で言った奴には、誰もツッコミ入れないの?」

「……………………気にするな」

「そうそう。気にしちゃ負けよ」

「………………どういう理屈だ」

「まぁ、まぁ。 おっ? 見えて来たぜ」

「お、おいあんちゃん達、見えるか?」

「…………ここからでも見えるだろう? あの巨大な黒の石版。あれがモノリスだ」

「あれ全部、ガストレアの苦手なバラニウムで出来てるんだぜ?」

「信じられねーよなァ」

「確かにな。だが、俺達人類は"アレ"に守られてんのは確かだ」

「………………そうだな。 よし、到着だ!! お前ら入国準備しろ!!!!」

「残念だが、あんちゃん達は避難民として入国だからな。入口でお別れだ。 機会があったらまた話そうぜ?」

「俺達キャラバンは他の手続きがあるんだ」

「あぁ。あんちゃん達はあっちに避難民入口がある。そうだ。嬢ちゃんにはキャラバンの物資にあった"茶色"のカラーコンタクトをやるよ。1年分かそこらはあるから平気だろ? ほいッ」

「それがいいな。 じゃあ俺達はここでな」

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「……じゃあ、元気で!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

キャラバンの皆が、私達に向かって笑顔で手を振りこの場から去って行く。………………良い人達だったな。まぁ途中、爆発しろ言われたけど。それに、カラーコンタクトまで貰っちゃった。赤目を隠す為に直ぐに着けなきゃかな?

 

 

 

「集、コンタクト着けさせて?」

 

 

 

「あっ、そっか。さっきのキャラバンの人達の話によると、いのりは目の色を隠さなきゃいけないのか。分かったよ、此処で大丈夫?」

 

 

 

「うん。 それくらいなら」

 

 

 

集に声を掛け、私はコンタクトを鏡も無しに付け始める。…………まぁ、何度か付けた事あるし、大丈夫だろう。うん。

 

 

 

…………大丈夫だと思いたい、な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

…………

………………

……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………正直に言うと、三十分掛かった。片目だけで。

 

 

 

「ま、まぁ………… 慣れてないなら仕方ない、よ。多分…………」

 

 

 

「………………行くよ、集」

 

 

 

「わ! ちょっと、いのり!?」

 

 

 

私は集の腕を引っ張って、グイグイ東京エリアの入口まで集を引っ張って行く。グイグイね。

 

 

 

「…………ちょ、変なフォローしたから怒ってる!?」

 

 

 

「…………怒ってないよ」

 

 

 

「う、嘘だぁ…………! いてッ い、いのり! そんな強く腕を握らないで!」

 

 

 

…………ふふ。そんな集の返答に、自然と笑が溢れる。今では、こんな些細な喧嘩も出来る程に、私は素直になれたんだ。……それもこれもね??全部、集のお陰だよ? だから、私は集に着いて行くの。…………私を変えてくれた集に、ね。

 

 

 

「…………大好きだよ、集」

 

 

 

私は、集には聞こえない様に本当に小さく、そう呟いたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いのりsideout

 

 

 

 

 

 

 

 




今回で、原作開始前の物語は終わりです。近い内に嘘界さん出します!!
次の話は原作に入るので、西暦で言えば2031年と言う事になりますね

では、早く更新出来たらと思います←
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