何のとりえも無い少女が異世界で生き抜くお話(チート能力は無い模様) 作:カルデアの廃課金マスター
47月q日
パパウロが読み聞かせてくれる本は面白い。
ペルギウス伝説はよくある魔王を倒す勇者の物語っぽくて好きだ。
ルディはあまり気にいらないみたいなのが残念。
子供ならこういった物語の方が面白くていいと思うのに。
g月日日
偶にルーデウスの案内の下で家の探索を行うが、ルーデウスは直ぐに書斎……?家に数冊しかない本が置かれている部屋に籠ってしまう。
つまらない上に、文字が分からないのに読むのはどうかしてる。
……文字を覚える必要があるのは分かるが、私にはなかなかどうして難しいらしい。
f月q日
文字を覚えるべく本を眺めているが、集中力が前世よりも圧倒的に足りないらしい。
直ぐに飽きてしまう。
そうなると暇だ。
大抵はボーっとゼニスママの家事か、外で鍛錬してるパパウロを眺めている。
どちらも家に居ない時はメイドのリーリャを眺めて過ごす。
そうしてると、と構って欲しいと思われているのか、こっちに来て相手をしてくれる。
お仕事放り出さないで……。
f月ぉ日
ルーデウスが二階でおねしょしてたらしい。
2歳にもなっておねしょとはしょうがない弟だ。
大きくなったらこの事でからかってやろうと私は決意した。
l月」日
多分3歳になった。
多分と言うのは、この世界では暦が完全に正確ではないからだ。
誕生日らしいことも全く行わない。
窓から見える景色…主に植物のサイクルから1年を予想して3歳だ。
子供の成長は早いと言うが、全くその通りと実感する。
子供の出来ることは限られてるが、それにしてもほとんど不自由なく動けるようになったのは大きい。
一度出来てた事が出来なくなった時はこんなにももどかしいとは思いもしなかった…。
;月4日
何事もなく日々は続く。
この幼い体にも大分慣れてきた。
頭の出来が悪いのか、やはりまだ文字は曖昧だ。
日本語の様に文字と読みの構成が似ているのだけど、前世の知識……慣れ親しんだ日本語が邪魔をしているのかな?
k月4日
ルーデウスは相変わらず本をずっと持ち歩いている。
ゼニスママやパパウロ、リーリャの前では持ち歩くだけなのに、一人か私以外が居なくなると本を開いて読んでいる。
やはり既に文字を覚えてるみたい。
天才か?神童か?
私なんぞ簡単な単語がようやく分かり出したところぞ!?
8月1日
今日は凄かった。
情報量が多い一日とでも言える。
いつものように家の中でボーっとパパウロの鍛錬を眺めていると、二階から大きな破壊音が聞こえて来たのだ。
あまりの衝撃にビクッと跳ねてしまい、椅子の上から転げ落ちてしまった。
ゼニスママのお陰で大事には至らなかったが、幼い身体に頭を打つのはやばいよ。
目の前が真っ白に一瞬なったよ。
パパウロが急いで二階に駆け上がり、私を抱き上げたゼニスママが後に続くと、そこには壁をぶち破ったルーデウスが居たとさ……。
ゼニスママの腕の中で成り行きを見守っていると、ルーデウスが中級魔法を使って壊したそうだ。
うん……。
3歳を少し過ぎたあたりのショタが中級魔法で壁をぶち壊した。
この世界にとっては常識なのだろうか?私もこのくらい出来なきゃだめ?とゼニスママを見つめたら絶句してた。
良かった。普通じゃないみたい。ついでにナデナデをしてもらえて私は満足です。
一番肝心な事を忘れてた。
家庭教師を雇うことになった。
8月2日
何故家庭教師を雇うことになったかをかいつまんでみる。
弟であるルーデウスが3歳にして中級魔法はぶっぱっなった→ゼニスママ「うちの子天才!!家庭教師付けましょう!」→パパウロ「男の子には剣術をうんたらかんたら」→ゼニスママVSパパウロ→リーリャ「両方学べば?」→以上、法廷解散。
ということで家庭教師を雇うことになったのだ。とはいうものの、決めたからと言って直ぐに雇えるはずがない。
貴族でもなれば決めたその日に人材を用意する事も出来なくもないと思うけど(偏見)、うちはただの家だ。
募集要項を決めて、街に求人の張り紙を出しに行く。
それなりに大きな街の冒険者ギルドに依頼を出した、と言っていたから誰も依頼を受けないと言う事にはならないはず。
でも、家庭教師の先生が家に来るまでは時間がかかるのは仕方ない。
4月9日
家庭教師が来るまでの間、ルーデウスに魔法を見せてもらった。
危ないので中級魔法はゼニスママからお許しが出なかったけど、初級魔法はなんとか親の目がある場所でならオッケーをもらったのだ。
感動的だった。
私の中で魔法言うのはまだ本の中の世界の話だった。
ゼニスママは魔法が使えるみたいだけど、日常生活では出番がなく、得意な回復魔法は誰かが怪我をした時に使っているみたい。
パパウロ?論外だった。魔法の「ま」の字も扱えないらしい。
話が逸れてしまった。
ルーデウスが魔法を見せてくれたのだった。
単純に何もない所から、水やら火やら土が現れて形を変えてく。
ファンタジーだ~と改めて実感する事が出来た。
」月q日
ルーデウスが魔法を使っている所を見ると、私も魔法を使ってみたいと思うのが転生者の性だよね。
なので真似してみることにした。
文字はギリギリ読めないので、感覚でやってみる。
双子で弟たるルーデウスが出来たのだ。
私に出来ない道理はない!!
^月^日
魔法って難しいんだね。
ルーデウスに倣って拙い声で詠唱を行っても何も起きなかった。
どうして……。
え月は日
私も魔法を習いたいと思っている事を知ったゼニスママが、家庭教師が来たら「1人増えても大丈夫?」と聞いてくれるようになった。
その分給料の上乗せが必要だけど、パパウロには頑張ってもらおう。
なんでも、元々女の子である私にはゼニスママが魔法の教育を施すつもりだったらしい。
*月?日
ゼニスママとパパウロが喧嘩した。
原因は勿論昨日の話だった。
私が原因で仲の良い夫婦に亀裂が入るのは忍びないので、私がパパウロにおねだりと謝罪を行った。
すると、一瞬で了承を貰った。
普段は嫌なハグをしてきたが、今日くらい許そうではないか。
き、筋肉が凄かったです…。
ゼニスとリーリャは呆れた目でパパウロを見てた。
r月!日
数日が経った。
あれからは特に何も起きてない。
魔法は一向に発動する気配がないので、家庭教師がやってくるまで待つ事にした。
後少しで全部読めそうなんだけどなぁ。
t5月あlk日
今日は遂に家庭教師がやってきた。
ベテランの冒険者と聞いていたので、ライトノベル主人公みたいな若いお兄いさんを想像していたんだけ、良い意味で期待を裏切られた。
幼女先生である!!
いや、本物の幼女と呼べる私ほど小さくはなかったが、明らかに成人してなさそうなちんちくりんだった。
しかし、実年齢は三十路越え。合法ロリはここに存在していた。
初日から早速授業は開始された。
私?ゼニスママの巧みな交渉術……ではなく単に報酬の上乗せと、幼女先生の人の良さが相まって無事に私も弟子にしてもらえた。
そういえば、何気に初めて家の外に出た。
空気が美味しい気がする。
ルーデウスは初めての家の外が怖いのか、初めはぐずっていたが私が手を引っ張って連れ出した。
こう言った細かい場所で尊厳を取り戻さなければ……。
しかし、庭からは頑なに出ようとしない。
妥協案として庭でやる事になった。
庭の良さについて力説してたけどルーデウス、君も初めて庭に出たよね?
初日はルーデウスの無詠唱魔法?に戦慄した幼女先生に放置されて終わった。
ベテランの冒険者でも異常だと思う程、ルーデウスは優秀ならしい。
いかん、姉としての尊厳が無くなっていく。
r月qw日
次の日になってようやく幼女先生に認知された。
「昨日は放置してしまって申し訳ありません」と丁寧に謝られたが、昨日はしょうがないよね、と許した。
振り返ってみると何様のつもりなのだろうか?
しかし、こちとら本物の幼女なので大目に見て欲しいです(精神年齢20歳前後)
昨日のルーデウスと同じように、私も今の力を幼女先生に見せることになった。
昨日のルーデウスを見た幼女先生は私にも期待してくれる。
止めて。私にはあまり期待はしないで欲しい。
6月6日
幼女先生に文字を習う事になった。
私が魔法を扱うどころか文字すら完璧に読めないと分かると、幼女先生は明らかにホっとした。
平均かは判らないけど、異常ってほどでもないみたいです。
専属で文字を教えてもらうのはありがたい。
これまでもリーリャやゼニスママに頼っていたけど、二人も私に付きっきりで居る訳にもいかない。
これで文字をようやく習得する事が出来る!!
f月x日
幼女先生に文字を習って数日。
ようやく幼女先生に合格を貰った。
これでようやくスタートラインに立てる。
明日から念願の魔法だ!!
姫月型日
魔法が使えた!!
ルーデウスと比べるとまだまだだけど、第一歩が踏み出せたのは大きい。
幼女先生も褒めてくれた。
何かを成し遂げるのは気持ちいい。
魔月衛日
魔法を発動出来る様になったけど、その次の段階が難しい。
動かしたり、大きさを変えたりと色々ある。
詠唱を覚えて唱えるだけじゃダメなの……。
進みが遅い私と違ってルーデウスはどんどん成長していく。
双子なのに何がこうも違うのだろうか?
私が前世の記憶持ち(曖昧だが)だからだろうか?
普通は+に働かない?
q月LK日
ここ最近のサイクルを紹介しようと思う。
午前中は魔法のお勉強。
この時間帯、幼女先生は基本的にはルーデウスを中心に見ている。
私は昨日習った事の復習をしていることが多い。
ルーデウスのほうが断然才能あるから仕方ないよね。
午後はルーデウスは剣術の稽古。
パパウロに「私もやりたい!」と強請ったんだけど、女の子には甘いのかやらせてくれない。
偶に団らん中に話してくれたり稽古を見て分かったことなんだが、ルーデウスは剣術はそこまで才能がある訳じゃなかったみたい。
これで剣術まで才能があれば、チート能力持ちの転生者を疑っていたところだった。
ルーデウス「は」と書いてあるように、私は剣術を学ばせて貰えなかった。
パパウロ曰く「女の子に厳しい鍛錬をさせてなるものか」だそうだ。親バカである。
確かに嬉しいんだけど、私は剣もやってみたかった。
異世界と言えば剣と魔法だろう。
私はというと、午後は幼女先生との個人補修。
最近は文字を覚えたので、ルーデウスとの遅れを取り戻すかのように頑張っている。
いや、ルーデウスが優秀すぎるだけで、私は平均らしい。
3歳児だもんね。
あ月い日
幼女先生との個人補修は庭ではしない。
今日も一緒に村へとお出かけ。
今更知ったのだが、ここはブエナ村と言うらしい。
更に大きく括ると、アスラ王国フィットア領のブエナ村だそうだ。
きちんと国や領地の文化はあるみたい。
異世界転生あるあるの中世ヨーロッパかな?
村へと足を運び、気持ちの良いお日様の下で補習。
とは言っても、やってることはそんなに難しくない。
幼女先生の後について周ってこの世界の常識的な事を実践して学ぶ。
どのくらいの期間になるか分からないが、長い付き合いになるのであいさつ回りも兼ねているらしい。
村を歩いて出会う人にあいさつ回りをして村外れまで行くと、補習が本格的に始まる。
つい先日までは文字を覚える授業だった。
ここ最近はもっぱら初級魔法の習得に時間を充てている。
基礎知識はルーデウスと一緒に学んだので、それの復習をしつつ実践練習だ。
ここには優先すべきルーデウスがいないから、幼女先生を独占出来るから午前中よりも捗っている気がする。
7月う日
長ったらしい詠唱を覚えて初級水魔法の『ウォーターボール』の発動に成功した!!
この調子で頑張っていきたい。
しかし、ルーデウスは無詠唱で魔法を発動していたので、先はまだまだ長い。
w月qP日
村へと足を運んでみて分かった事が幾つかある。
まず、幼女先生は初対面の大人には必ずビビられる。
理由を尋ねた所「もう少ししたら教えます」と言われた。
心の準備でも必要なのかな?
F月G日
ブエナ村はそれなりに発展してる村だ。
人口はそんなに多いイメージは付かないが、これは前世の記憶が影響してるからだろう。
交通の便も悪くない。
毎日ではないが、前世で言う都道府県に当たるフィットア領の中心都市ロアまで、荷馬車で大体1日もあれば付く距離らしい。
近くに魔物が出現する森もあるらしいけど、家のパパウロ率いる自警団が間引きしてるらしい。
O月T日
始まりは幼女先生が同伴だったけど、最近は一人でも村に遊びに行く事が許された。
条件は2つだけ。
日が暮れる前に家に帰って来る。
村からは出ない。
この二つさえ守れば自由だ。
と言うのも、幼女先生についてまわっても面白くないからだ。
A月N日
前回は語弊を生む書き方をした。
面白くない事は無い。
ただ、初めの方は楽しかったんだよ?
初めての家以外の世界。初めての植物、人、動物。
これを興奮しないで何が人間だ。
しかし、それも日常となると飽きてしまうのは必然だった。
幼女先生との補習も、魔力量の関係から午後全てを使える訳では無い。
魔力切れで倒れる寸前を見極める先生は、数時間も練習しないで解放してくれる。
正確な時間を知るすべはないから体感で15時前後。
つまり、大体2~3時間ほどの自由時間の話だ。
O月S日
自由時間の話で止まってた。
初めの方は幼女先生の後を付いて回った。
誰だって初めての場所を一人で周りたいとは思わないだろう。
ちっこいがこれでも大人であり、高ランクの冒険者なのだ。
道に迷う事は無いだろうし、迷っても何とかなるはず。
そういう魂胆だった。
幼女先生は村の人のお手伝いをほとんど無償で行った。
理由を尋ねると「村に馴染むため」と教えてくれた。
あいさつ回り以外にも色々と考える所を見ると、頼りがいのある大人っぽい!
I月I日
幼女先生の放課後について続き。
昨日も書いたけど、幼女先生の後を着いて行くのは楽しかった。
初めは……。
肉体年齢に思考が引っ張られるのか、うずうずして来たんだよね。
思いっ切り走り回ったり、村の子供たちと一緒に遊びまわりたい要求に支配された。
そこからは本能の欲求に従った。
幼女先生の話をよく聞き、村の境界線を教えてもらい、村の中でも危ない場所を確かめる。
家に帰って先ずゼニスママに話を通した。
パパウロは親バカなので、娘の私が一人で遊び事を承諾しないだろう。
いずれは一人行動を許されると思うが、男の子であるルーデウスが庭から先に全く行こうとしない今、パパウロはそれにかこつけて許さないはず。
だから、グレイラット家の最高権力者であるゼニスママを落とす。
ゼニスママを落とす切り札は幼女先生だ。
幼女先生からもゼニスママの説得に加担してもらい、ゼニスママを落とす事に成功!!
そのままの勢いでパパウロにも許可を取り付け、数日前にようやく一人で村に立ったのだ。
明日の投稿はないです。出来上がり次第投稿します。