何のとりえも無い少女が異世界で生き抜くお話(チート能力は無い模様) 作:カルデアの廃課金マスター
微小特異点修復で休日も潰れる日が多いので投稿は亀速度になります。目安としては1カ月。(今話は約1カ月かけて書いたゾ)
数件の感想を頂きました。モチベーション維持に繋がるのでありがたい。
日付は特に伏線などはないです。書いてる当時思った内容。つまり、解読しても意味ないゾ。
H月A日
今日は初めて友達が出来た。
ソルマ君と言うらしい。
数日前から村を一人で歩いていると、一人の男の子に声をかけられたのだ。
幼女先生と一緒に村を歩き回っていた時に見かけた子だったはず。
同じくらいの年頃で、ルーデウスとは違ってやんちゃだ。
子供視点での村案内をしてもらった。
親に見つかり難い場所の情報とかいる?
あ、怒られた時に隠れる場所かぁ……。
3~4歳児が居なくなった時、保護者の気持ちを教えてやるべきか……?
I月H日
ソルマ君が他のお友達を紹介してくれた。
男の子ばかりだが仕方ないのかな?
U月S日
今日と言うか、昨日の出来事。
でも、日付的には今日になるのかな?
とりあえず夜の事。
何時も通り床に就いた私だったが、物音で目が覚めたのだ。
ルーデウスが魔法の練習をしていた。
夜遅くまでお疲れ様です……寝ないの?
って感じで床に就くように促したんだけど……隣の部屋から聞こえて来たんだよね。
男女の喘ぎ声が……。
うん。
どう考えてもパパウロとゼニスママだ。
二人して顔を見合わせちゃったよ。
物凄く気まずい空気が流れたよ。
私は前世の記憶からその声がどういう状況下で聞こえて来るものなのは知っている。
対してルーデウスはまだ1桁の子供。
そう言うコトは知らないはずなのに、コッソリと部屋を抜け出して部屋に突撃をかまそうとしてた。
あれか、「パパママプロレスしてるの?」って奴かな?
私?楽しそうだとは思ったけど、やっぱり前世の記憶が邪魔をして行動を阻んだ。
両親の喘ぎ声を聞いても発情もしなければ、不快にも思わないのは、精神が身体に引っ張られてる影響か?
何がどっちに引っ張られるか実際に遭遇しないと分からないのがめんどくさい。
結局のところ、私はルーデウスに着いて部屋を出た。
パパウロとゼニスママのアレが見たいと言う訳でなく、ルーデウスに着いて行った方が楽しそうだと言う本能からだ。
廊下に出るとパパウロとゼニスママの部屋を覗き込む幼女先生を発見した。
……この先は幼女先生の名誉の為に伏せようと思う。
夜の出来事が衝撃的過ぎてその日に練習は身に入らなかった。
A月B日
不公平だと思う。
私は魔術しか習っていないのに、ルーデウスは剣術も習えるという点だ。
「異世界に転生したのなら剣と魔法は外せない」と昔おばあちゃんが言っていた気がする。
その影響か、私も剣術を習ってみたい欲が爆発寸前だ。
早急に何とかする必要がある。
A月T日
困った時はリーリャに相談。
これが身に付いてしまったらしく、真っ先に相談した。
すると、リーリャが空いてる時間に鍛錬を付けてくれるようになった。
どうやら昔パパウロと同じ道場に居たらしく、初級程度なら指導する事も可能ならしい。
アスラ王宮で働いてた時に怪我を負って退職したらしく「満足に動けないがお嬢様の相手をする程度なら問題ありません」と本人もやる気なので、私はそれに甘えることにした。
A月I日
リーリャとの特訓が始まって数日が経った。
リーリャが満足に動け無くても問題ない理由が分かった。
指導者が動く必要が殆ど無いからだった。
剣術を習おうと土台が無ければ何もできない。
最近やってる事は専ら筋トレ。
腕立て伏せに腹筋、後は走り込み。
S月A日
体力作りがきつすぎる……。
自分から言い始めたことだけど、リーリャマジで容赦ない。
限界を見極めるのが美味いのよ。
親バカパパウロならこうもいかないだろう。
I月S日
辛い筋トレと走り込みを乗り越えた甲斐があった。
今日は休息日。
流石に毎日鍛錬してると身体が追いつかない。
まだまだ子供なので休みは欲しいのです。
ソルマ君とそのお友達と一緒に遊んだ。
手始めに鬼ごっこをしたのだが私完封勝利した。
少し大人げない気もするが、久しぶりの遊戯を全力で楽しむのは楽しかった。
……今度は少し手加減してあげよう。
E月I日
さらに数週間が経過した。
変化が一つ起こった。
夜のお勉強が始まった。
別にR18禁のことではない。
5歳にも満たない子供に性教育は早すぎるし、そんな家なら家出してる。
普通に夜の時間帯に行うお勉強の事だ。
内容は雑学?一般常識?的な内容。
この世界の事も知っておいた方が何かと役に立つ、と幼女先生に言われて始まった夜のお勉強。
私としてはどっちでも良かったんだけど、ルーデウスが妙に乗り気だったので同じ部屋な私も一緒に受ける事になった。
内容は主にルーデウスのペースで進んでいく。
私は基本的に傍聴するだけのお勉強会だ。
まぁ、言語や文字を覚えるのに手間取ったとは言え、頭の出来は前世の記憶から続けて悪くはない。
聞くだけでもある程度の事は覚えていられる……はずだ。
しかし何故だろう。ルーデウスには一向に敵わない。
私の弟優秀過ぎない?
K月U日
今日の夜のお勉強会では魔法の成り立ちについて習った。
きっかけはルーデウスが幼女先生に質問したから。
ハイエルフが元だという事が分かった。
エルフはファンタジー世界の基本だよね。
いつか会いたいものだ。
後、魔大陸にスペルド族と言う怖ーい魔族がいる事も習った。
幼女先生の反応はガチだったので、もしも出会う事が有れば土下座で許してもらおうと誓った。
N月N日
数か月経った。
魔法の方は余り進展していない。
何とか初級魔法が発動出来る程度。
中級魔法は詠唱も長くてやってられない。
何で幼女先生は長ったらしい詠唱を覚えられるのか謎。
私もルーデウスみたいに無詠唱で魔法が使えたら楽なのに。
M月A日
魔法と打って変わって、剣術の鍛錬は順調だ。
頭を空っぽにして剣を振るだけでいい。
型とか覚える必要があるんだろうけど、先ずは剣を沢山振るう事が大事だ。
決して、型を覚えるのから逃げてる訳じゃないよ?
T月N日
5歳になった。
明らかに1年以上経ってるのに誕生日を祝われないと思っていたら、どうやらこの世界では毎年誕生日を祝うと言う慣習がないらしい。
5歳、10歳、15歳と成人までの間、5年区切りで家族で祝うのが習わしだそうだ。
誕生日に付き物なのはプレゼントだ。
パパウロからは本だった。
小さい頃に文字を覚える為に「読んで」と強請ったのが効いたらしい。
私もルーデウスみたいに真剣が欲しかったよ…。
ゼニスママからは可愛い服だった。
5歳ともなればオシャレに目覚めてもおかしくない時期だからだろうか?
これは単純に嬉しいが……前世の世界と比べたらショボい。
ルーデウスは植物図鑑だった。
お勉強好きのルーデウスなので喜んでた。
幼女先生からはなんと杖を貰った。
正式名称はロッド?と言うらしいが、魔法と言ったら杖だろう。
曾お祖父ちゃん愛読していたと言う某イギリスの魔法学校が舞台の児童書でもそうだった。
なんでも、魔法使いは弟子にロッドを作成して渡すらしい。
ルーデウスが初めから魔法を扱えたので失念したとか。
ヒドイ。
R月O日
誕生日が来たからと言って何も変わらない。
朝起きてご飯を食べたら、お昼までは魔術の練習。
お昼後は筋トレや素振り、リーリャの手が空いた時は型を少しだけ見てもらう。
飽きた……一定の時間まで頑張ったら、後は夕飯まで自由タイム。
村へ出てソルマ君たちと遊んだり、幼女先生を見つけてぶらぶら後を追いかけたりして時間を過ごす。
魔法の方はあまり進んでいない。
初級がギリギリなので中級に移ろうにも移れない状態だ。
ルーデウスは上級魔法をも取得し、それらを組わせて発動する混合魔法と言う物を練習していた。
発動や感覚こそ分からない私だったが、ルーデウスと幼女先生が言ってる事は理解できる。
前世の記憶のおかげだね。
……まあ、私にはそれを行えるだけの技量と魔力が無いんですけどね。
F月A日
今日は久しぶりに休息ということで、一日中何もしないで遊んだ。
子供は遊ぶのが仕事だって聞いたことがあるから、これは仕事だった?
t月え日
更に数週間後。
今日は久しぶりにルーデウスと遊んだ。
いや、アレを遊んだとは言えるのか?
ルーデウスは庭には出るようになったけど、庭からは一歩も出ないから仕方なく庭で遊ぶ。
奴は魔法バカなので、私も使える水の初級魔法である『ウォーターボール』で水合戦。
前世の夏休みなどで、水鉄砲を使って水の撃ち合いをする遊びだ。
最近は暑かったので、水遊びで涼しく過ごそうぞ!!
合戦は魔力量と技量の差で当然の如く負けた。
まぁ、楽しかったから勝ち負けはあまり気にならなかったよ。
ひ月m
振り返る事が何も無いほど平穏な日常だった。
特筆すべき事も無かった。
n月b日
パパウロに剣術の鍛錬をしてることがバレた。
初めはリーリャが怒られていたけど、私が「無理矢理協力してもらってた」と言ったら黙った。
相変わらず私に甘いパパウロだ。
……むしろ、今日までバレなかったのが不思議。
意外と鈍感なの?
野生の勘が鋭そうなイメージだったのに。
☆月4日
パパウロにバレた次の日から私も午後に剣術の鍛錬が組み込まれた。
リーリャの時間をそのまま引き継ぐ形なので問題はない。
ただ、ソルマ君たちと遊ぶ頻度が減ったのは悲しい誤算だった。
鯖月つ日
パパウロとの鍛錬数日目。
初めは筋トレをやらされそうになったが、筋トレの最中でルーデウスと同じかそれ以上体力があると分かったら打ち合いをさせてもらった。
そう、ルーデウス以上の体力と筋力だ!!
初めて弟よりも上回ったモノを持ててお姉ちゃん嬉しいよ。
女の子としてどうかとは思うモノだが……。
I月B日
昨日のルーデウスとの打ち合いはぼろ負け……とはならなかったが、経験の差で負けた気がする。
力や速さでは負けてなかった気がするから、パパウロの話よく聞いて型や動き方を覚えよう。
N月T日
パパウロの話をよく聞いて鍛錬の日々。
ファンタジーっぽい魔法に憧れが強いけど上手く習得出来なければ面白くない。
下手の横好きって言うけど、私はそこまで出来ないことに対して熱心になれなかった。
ルーデウスまでとは言わないけど、もう少し習得が早ければなぁ…。
まぁ、5歳児がやる事じゃないとは思う。
剣術は順調に進んでる気がする。
一応剣術に関する座学も少しだけ教えてもらった。
が、今日はもう眠いのと、頭の中を整理するから明日にしよう。
2月5日
一晩経てば頭もスッキリ。
寝たら忘れてしまっていた……何てこともない。
しかし、間違っていたら困るのでルーデウスと復習。
奴は頭が良いので完璧に覚えていた(戦慄)
以下、ルーデウスと一緒に纏めた事。
・この世界の剣術はかなり重要視されている。この世界の英雄や名のある冒険者なども殆どが剣を獲物としている。
・ファンタジー剣術らしく、岩などを一刀両断、剣閃と言う斬撃を飛ばすことができる等々。パパウロも岩を一刀両断して見せてくれた。テンション上がったね。
・ルーデウス曰く、剣術にも魔力が関係してるとのこと。身体能力強化と言う方向性に使っていると推測を披露してくれた。
・剣術は主に三流派が存在している。一つ剣神流。一つ水神流。一つ北神流。簡単に紹介すると、剣神流は一撃必殺を得意とする攻撃型の主流派。水神流は防御メインのカウンター剣術。北神流は何でもありの兵法的なものらしい。
・パパウロは剣神流を中心としつつも3つとも扱える。凄腕であるらしい。
主にこんな感じだ。
今後は剣神流と水神流を中心に習っていくらしい。
北神流をやらない理由は、パパウロが嫌いなだけ。
便利ではあるらしいが、剣士にとっては好まれない流派みたい。
0月0日
基礎を知った所で鍛錬の時間だ。
筋トレ、素振り、パパウロの真似をして型を覚える。時折ルーデウスやパパウロと打ち合い。
実に充実した毎日だ。
万月D日
ルーデウスの魔法への探求心は凄い。
この前幼女先生に魔法学校へ進む道もあると言われてた。
ルーデウスが幼女先生から卒業する日も近いと言う。
私はまだ中級魔法で手間取っている。
魔法はもう諦めた方が良いのかな?
でも、それだとせっかくお金を出してくれているパパウロとゼニスママに申し訳が無い。
もう少しだけ頑張ろう。
L月K日
今日も今日とて魔法の練習と剣術の鍛錬。
魔法は微妙だけど、剣術は少しずつ成長出来てる気がする。
I月N日
やったー!!
今日の剣術の時間。ルーデウスと打ち合いをしたら勝てた!!
最近は引き分けが多かったけど、初めて完全に勝利と言える状況になった!!
初めてルーデウスに勝てた……これほど嬉しい事はない。
今夜はいい夢を見れそうだ。
E月N日
ルーデウスに勝てた事で調子乗った私はそのままパパウロにボロボロに負かされた。
世の中簡単に行かないってことが分かったよ。
少しだけ慢心してた気もするので、良いタイミングで負けを貰った気がする。
しかし、打ち合いの後パパウロに物凄く謝られた。
鍛錬だからとやり過ぎた事に深く反省してるみたいだ。
女の子だからか、ルーデウスには言わないのはズルいよ。
世の中男女平等にしなきゃダメなんだよ。
N月K日
今日は真剣なお話があった。
家族全員と幼女先生を交えて家族会議だ。
私の今後についてだった。
今ならはっきりと分かる。私は魔法よりも剣術の方が得意だ。
ルーデウスもそろそろ幼女先生からの卒業も近い。
そこで、この先魔法を続けて教えてもらうか、それとも一区切り付けて剣術に打ち込むか。
それが議題だった。
議論に議論を重ねた結果、中級魔法を一通り習得した時点で卒業。今後は剣術を中心に打ち込んでいく事になった。
皆「私のしたい様にすれば良い」って言ってくれたから秒で決まったんだけどね。
魔法は中級魔法をある程度発動出来る様にしてお終い。
私はパパウロの後を継ぐべく剣士になる!!
ゼニスママ、ルーデウスが最強の魔法使いになってくれるさ。