うんうんそれは作者が悪いね
俺でもまあうんそれは全然エタるけど
ほな(立ち去る)
「あいつら何してんだ?」
「ん?」
たまたま姉弟で買い物に出かけていた帰り道、弟の友達であるヒデノリから「河原 たすけて」とだけ書かれたメールが送られてきたと弟から聞き、なんだなんだと駆けつけてみれば……。
そこには夕暮れに照らされた三人の男女が立っていた。
二人の男子には見覚えがある。片方は件のメールの送信主であるヒデノリ。そしてもう片方は、何故かポケットに手を突っ込んでキメ顔のヨシタケ……そしてもう一人、黒髪の女子高校生。
ここからじゃ顔は良く見えないが……なんか、え、何……なんか始まりそうな感じ?
「急ぐぞヒデノリ、どうやら風が街に良くない物を運んできちまったようだ」
……何を言ってんだアイツは?
いや待て……落ち着いて考えろ、そうか、うん、なるほどね全然流れは分からん、分からんが……とにかくなんか……そういうごっこ遊び的な感じのアレだな!
良い感じの夕日、良い感じに吹いてる風、なんとなく上がるテンション、高校生特有のテンションのままに行動に移して一つの流れが出来る、あの感じ!
恐らくは、なんか三人だと物足りないな……そうか、人員が足りないんじゃないか? せっかくだしタダクニも呼んでみたらどうだ? なるほどその手があったか、さっそく呼んでみよう。
みたいなやり取りがあったに違いあるまい(※違います)
となると……。
チラと弟の方に目を向ける。きっとお前も私と同じ考えのはずだ。視線に気付いたのか私と目が合う弟。
「……??」
あっダメだこれ全然分かってない。どうしよ。う~ん……。仕方ない……じゃあこうしよう。
===(どうにでもなれ~なヒデノリ)===
「急ごう、風が止む前に」
何を言ってんだ俺は?
もういいよ! 行けるとこまで行ってやるよちくしょう!!
「待ちなさい」
ハッ……!? あ、アンタは……第三の救助隊、タダクニく……んのお姉さん?!
「な、何故ここに……!?」
「……同じような事を考えている馬鹿が、ウチにも居たのよ」
そう言って、手元の方に視線を落とすタダクニ姉、そこには……何故か気を失っているタダクニの姿があった。(※魔法で気絶させてるだけなので外傷はありません)
た、タダクニッッッ!? な、なんで……。
『せっかくならさあ、彼女が出来る手品とかねえかな~ なんつって あるわけないかアハハ』
お前が最後の希望だったのに……!!
「一体どうしてこんな事を……!!」
「……もうこの風に誰も奪われたくないのよ」
あとなんでそんなノリノリなんだアンタも!! 良い大人が恥ずかしくねえのかよ!!
「どういうつもりだ! アンタまさか、俺達を裏切るのか!?」
ヨシタケお前もか。
なんでさっき恥ずかしい目に遭ったのにまだ続けるんだよお前は! 顔赤いまんまだぞ! いいってもう! やめよ!?
「裏切る? いいえ……これが貴方達の為……」
そう言いながら……う、浮いたーーーッ!! 軽率に浮くなアンタは!! タダクニの首しまってないそれ? ていうか毎回どうなってんだよそれは!!
ッ!! 待て、こんなん見たらこの子どんな顔するか分かったもんじゃ……。
「!???!????!! !???!?!???」
あっ流石に驚愕と困惑が勝ってるわ。そりゃそうですよね。俺達もそうでした。
「どうしても……やらなきゃいけないんですか……!!」
終わろ? いや、マジで……もういいでしょ? もうこっからどうするかとか……ねえ? 最初からノープランなんだからさ! もう充分でしょ!? もう一生分の青春ラブコメファンタジー体験したって!!
「クソッ……!! アンタとこんな形で戦う事になるだなんん!? てっ……!!」
ヨシタケーーーー!?!? お前どうしたそのオーラ!! なんか身体から金色のオーラ噴き出してるぞお前!? なに? なんなの!? 怖いよお!! これもタダクニ姉の手品って事? どういうこと?
「あ、あの、え? なにこれ……?」
いやこっちが聞きてえよ。腕に縋り付かれましても。お前が始めた物語だろ。
どうしよ、どうするんすか? ていうかどうしたいんだよアンタは。
「……その子は?」
「彼女、は……」
たった今さっき出会って顔は今知った名前も知らない女の子ですけど!? ど~うしよ、これなんかいい感じの設定捻り出さないとか? 出すとしたら貴女から出してくれません? あ、ダメそう。
「……彼女は、関係無い……!!」
「……あ……!」
「ふぅん……巻き込みたくないってわけね」
違いますホントに知らなくて、関わりが無くてですね。
なんかもう勘違い系主人公みたいになっちゃってんじゃん、ウケる。ウケねえよ。
そして貴女も「か、庇ってくれた……?」みたいな顔してんじゃねえよ。
「いいわ……それなら……場所を変えましょう!!」
「グワーーーッ!?!?」
「ヨシタケェ!?」
と、飛んだーー!? ど、ドラゴンボールみたいな舞空術でタックルした勢いのまま飛んでったーー!? ヨシタケ大丈夫!? 大丈夫かそれ!? タダクニもあれ完全に首キマってたよね!? 本当にどうなってんの!? どこまで行ってんの!?
「……ッ! すまない……俺、行かなくちゃ……!!」
もう知らん! このまま帰る!!
「えっあっ、ぶ、びゅじに帰って来て……!?」
うん分かったびゅじに帰るね! そう強く頷いた俺はそのままその場を走り去った。
後から、タダクニの携帯を通じて俺に「これで正解?」とメールが来た。
無視した。