乾と坤を操る神様達と無個性少年   作:プリズ魔X

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人命救助訓練

「さて、今日のヒーロー基礎学だが、オールマイトに俺、そしてもう1人のプロヒーローの下行う」

 

「内容は昨日から一新……人命救助訓練を行う!」

 

「そんでコスチュームだが、着るかどうかは各自の判断に任せる。状況によってはかえってコスチュームが足枷になる場合もあるからな。」

 

「場所はここから遠いからバスで行くぞ。……あまり時間をかけるなよ?」

 

相澤先生の声と共にクラスはドタバタと準備を始める。

 

『今回は何を持っていくか?瓦礫を支えるにはオンバシラは欲しいだろうが……』

 

『まぁ全部持っていけばよくない? どうせオンバシラは地中に仕舞ってるんだし、ちょっとした道具なら私の能力で創ればいいし』

 

(うーん……まぁ救助訓練で何が起こるか分からないし、侵入者の件もあるから全部持っていこう。守谷の鉄の輪とオンバシラにケロ帽、注連縄……守谷の鉄の輪がスペースとるなぁ……)

 

『そりゃ輪っかだからね。どうしてもかさばるよね〜』

 

乾坤は結局会議の末、コスチュームのアイテムを全部持っていく事にした。

 

 

 

 

「みんな!バスに乗った順に席に座るんだ!」

 

 

皆がバスの前に到着すると、飯田が早速委員長らしく皆を先導する。

 

 

 

◇◇◇バス内◇◇◇

 

バス内

 

「くそう……こういう形だったか……!不覚!」

 

「意味なかったね!」

 

「ぐおぁぁぁぁ!!」

 

飯田がバスの席の構造が予想と違うことに悔しがり、それを芦戸が慰めようとするが、逆効果だったようだ。

 

「緑谷ちゃん。私って、思ったことはなんでも口に出しちゃうの」

 

カエルっぽい見た目の蛙吹が突然緑谷に言いだす。

 

「え、えっと……蛙吹、さん?」

 

「梅雨ちゃんと呼んで?貴方の個性……オールマイトにそっくりだわ」

 

「!!?? そっそうかな!? どこにでもあるありふれた個性だと思うけど……」

 

『うわ、緑谷君のあの挙動不審さは……あれは何かあるねぇ。個性に何か秘密があるのかな〜?』

 

『……本人が怪我するほどの威力の個性はありふれたものじゃないだろう……何か秘密があるな』

 

二柱が怪しんでいると、切島が割り込む。

 

 

「そうだぜ梅雨ちゃん!そもそもオールマイトは自分の個性でケガしねぇって!こいつのは似て非なるものじゃねぇか?」

 

何人かのクラスメイトがうんうんと頷く。

 

「それにしても、増強型は派手でいいよなぁ!俺の硬化は優秀っちゃ優秀なんだが、いかんせん地味なんだよなぁ……」

 

切島が自身の個性にコンプレックスがあることを打ち明ける。だが、ヒーローマニアの緑谷にはそんなもの関係ない。どんどん切島を褒めちぎる。

 

「そんなことないよ!プロにも通用する凄い個性だって!」

 

「プロなぁ!でもよ、プロヒーローって人気商売な所あるじゃねぇか。そうすると地味なのは致命傷なんじゃねえかなって思うんだ。」

 

「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み☆」

 

「でもお腹壊すのはよくないよ!?」

 

「……☆」チーン

 

青山の自信をまたもや芦戸が砕いて青山の表情を暗くする。

 

「やっぱり強さと派手さを兼ね備えた奴と言えば爆豪に轟、そんで東風谷だよな!」

 

「けっ……」

 

「そうか」

 

「……まぁ派手っちゃ派手かな?強いというよりかは汎用性が高いと言えるかな」

 

「そういえば東風谷ちゃんの個性って詳しく聞いてないわね。何なのかしら?」

 

「あー、それ俺も気になってたわ。蛇出したり風出したり、色々とやりたい放題だよな!どんな複合型個性なんだ?」

 

「……」

 

上鳴の言葉に3人がそれぞれの反応をする中、蛙吹が皆が思っていた疑問を発して、皆も興味津々になる。

 

『んー、障子にもう話してるんだし話してもいいんじゃないか?』

 

『ただの多重人格と思われるのは心外かな〜。みんなに話しちゃえば?』

 

「……いいよ。二柱からも許可貰ったし。俺の個性、守谷の二柱』だよ。八坂 神奈子っていう神様と、洩矢 諏訪子っていう神様が憑依してるんだ。神奈子母さんは天に関係すること、諏訪子母さんは地に関係することを操ったり、創り出したりできる。……索敵も風を使って出来なくはないけど、そこまで得意じゃない。髪と瞳に変化があれば母さん達が話してる。まずは諏訪子母さんからかな」

 

「はいはい! 私が洩矢 諏訪子! 乾坤に金髪が混じって瞳がアメジストみたいになったら私が動いてるんだ! これでも土着神の頂点だったんだよ?今は乾坤に憑依してるからもう土着神とは言えないんだけどね。あんまり調子に乗ってると……祟っちゃうぞ〜?」

 

『祟るのも程々にね? 次は神奈子母さん!」

 

「私が八坂 神奈子だ。紫がかった青髪で、ルビーのような瞳の時は私が出ている。私達が住んでいた守矢神社の表向きの神様だ。まぁ、乾坤をよろしく頼むよ」

 

「……神様って聞いてもっとこう……厳かな感じをイメージしてたけど、結構フランクなんだなぁ……」

 

「はははっ!その方が今は信仰を得られるんだよ。それに、堅苦しいのはあまり好きじゃないんだ。……っと、そろそろ着くんじゃないかな?私達の自己紹介はこれにて終了だ!」

 

「八坂の言う通りもうすぐ着くぞ。準備しろ」

 

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