乾と坤を操る神様達と無個性少年   作:プリズ魔X

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……大丈夫だよね? 評価バー黄色になったりしないよね?
そんな風にビクビクしながら書いた体育祭編です。遅くなってすまぬ……


雄英体育祭 開催! 相性最良の第1種目

◇◇待合室◇◇

 

「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

 

「コスチューム着たかったなー……」

 

「公平を期すため着用不可なんだってよ。」

 

「普通科とかはコスチューム無いもんな。あっ、この菓子美味しい。」

 

『さて乾坤、選手宣誓は?』

 

(敵を作らず信仰を。でしょ?分かってる)

 

『まぁ、下手に優等生を無理に演じなくてもありのままでやればいいさ』

 

皆が思い思いの方法で時間を潰している中、突然轟が緑谷に声をかける。

 

「轟君……何?」

 

「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う。」

 

「へ!?うっ、うん……」

 

自分でも当たり前だと思っている事を言われた緑谷は、キョトンとしていた。

すると次第に轟の語気が強まる。

 

「お前、多分オールマイトに目ェかけられてるよな?別にそこ詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ」

 

「おお!?クラスナンバー2候補が宣戦布告!!?」

 

「急に喧嘩腰でどうした?直前にやめろって……」

 

轟の宣戦布告に、上鳴達はざわつき切島は仲裁に入った。

 

「仲良しごっこじゃねぇんだ。何だっていいだろ」

 

「轟君が何を思って僕に勝つって言ってんのか…は、分かんないけど… そりゃ君の方が上だよ…実力なんて大半の人に敵わないと思う…客観的に見ても…」

 

「緑谷も、そーゆーネガティブな事は言わねぇ方が……」

 

緑谷が自分を卑下すると切島がフォローしようとするが、緑谷は前を向いてさらに続けた。

 

「でも……!みんな、他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって遅れをとるわけにはいかないんだ! 僕も本気で獲りにいく!」

 

「……おぉ。」

 

そう言った緑谷の目に迷いはなかった。

すると轟は僅かに目を見開き、少し困惑したようだ。

 

それぞれの思いを抱え、A組生徒達は入場した……

 

 

 

 


 

 

 

『雄英体育祭!! ヒーローの卵たちが我こそはと鎬を削る、年に一度の大バトル!! どうせテメーらアレだろ!?こいつらだろ!!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた鋼の卵!!!ヒーロー科ァ!!1年〜!A組だろぉぉ!?』

 

 

 

プレゼントマイクの紹介と共に、A組の生徒達が入場する。

 

「わあああ…人がすんごい…」

 

「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか…!これもまたヒーローとしての素養を身につける一環なんだな」

 

「めっちゃ持ち上げられてんな…なんか緊張すんな爆豪…!」

 

「しねえよただただアガるわ」

 

『人が沢山いるねぇ! こりゃあ信仰の集め甲斐があるってもんさ!』

 

『ま、その為にも私達含めて頑張らないとねぇ〜。他のみんなには悪いけど、この大会、全部1位を獲る!』

 

「母さん……まぁ手を抜くのは良くないね。全力で行こう!」

 

緊張のあまりぎこちなくなる緑谷、冷静に上を見上げながら分析する飯田、ソワソワする切島、平常運転の爆豪、観客の反応はそれぞれだった。

 

『B組に続いて普通科C・D・E組…!!サポート科F・G・H組も来たぞー!そして経営科………』

 

普通科、サポート科、経営科の生徒達も入場する。

だが、あからさまにヒーロー科ばかりが注目されているので特に普通科の生徒達は不満そうだった。

 

 

 

「選手宣誓!!」

 

過激なコスチュームをした18禁ヒーロー『ミッドナイト』が、壇上に立ちピシャンと鞭を鳴らした。

 

「18禁なのに高校に居てもいいものか」

 

「いい!」

 

思わず呟く常闇に被せ気味に峰田が肯定する。

 

「静かにしなさい!!選手代表!!1ーA 東風谷 乾坤!!」

 

「はいっ!」

 

「忘れがちだけど乾坤って入試1位だったよな」

 

乾坤が選手宣誓に向かっている中そう瀬呂が言うと、普通科の女子生徒が嫉妬なのか付け足すように言った。

 

「ヒーロー科の入試な」

 

『宣誓、私達はヒーロー精神に則り、正々堂々と戦うのをここに誓います!!選手代表、東風谷 乾坤!』

 

『あぁ、それと一つだけ付け加える事があります。……俺は君達を真正面から徹底的に叩き潰す! 全員纏めてかかってこい!』

 

そして、そのまま頭を下げて壇上から降りた。

すると、案の定会場からはブーイングの嵐が巻き起こった。

 

「調子乗んなよA組コラァ!!」

 

「ふざけんなテメーーー!!!」

 

「死ねぇーーーーー!!!」

 

「どんだけ自意識過剰だよ!!この俺が潰したるわ!!」

 

当然B組や他の科の生徒達は怒りを乾坤にぶつけた。

そんな中、乾坤の普段とは違う感じにA組は不思議に思っていた。

 

「なんか東風谷君、いつにも増して真剣だね?」

 

「言い方はともかく、東風谷君もこの雄英体育祭に全てを賭けているというのか! 俺も東風谷君に負けず頑張らねば!」

 

「東風谷君……何処かで会ったのかなぁ……」

 

そんな中、緑谷だけは乾坤の出す雰囲気にどことなく既視感があった。

 

一方、壇上ではミッドナイトが競技の説明をする。

 

「さーて、それじゃあ早速第一種目行きましょう!」

 

「雄英って何でも早速だね」

 

ミッドナイトの説明に、麗日がツッコむ。

 

「いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!!さて運命の第一種目!!今年は……コレ!!!」

 

ミッドナイトが指し示すプロジェクターには、『障害物競走』と書かれていた。

 

「障害物競走…!」

 

「計11クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周、約4km!我が校は自由さが売り文句!ウフフフ…コースさえ守れば何をしたって構わないわ!さぁさぁ、位置に着きまくりなさい…」

 

説明が終わると意図的に狭めに設計されたであろうスタートゲートが開き、ゲート上部に設置されたランプが点滅を始める。

 

『障害物競走なら私の出番だね! 任せて乾坤!』

 

乾坤(諏訪子)は後ろに陣取り、乾坤が出せる最大サイズとほぼ同じ大きさのミシャグジ様を創り出す。

 

波乱の雄英体育祭が今、始まろうとしている!

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