「ただいま、神奈子母さん、諏訪子母さん」
「お、おかえり乾坤!」
「乾坤……今日は大事な話があるの」
「うん……」
神奈子は少しぎこちなくなっており、諏訪子がとても険しい表情で語りかける。
「乾坤も薄々気がついていると思うけど、私達の存在は風前の灯と言っていいほど微弱な存在になってしまっているの……」
「長くても1年もつかどうかといったところだな……そして私達が生き残るための方法は2つ」
「前々からとある妖怪の賢者から幻想郷という所へ来ないかという誘いがあったのだけれど、そこに行ったら乾坤が死ぬかもしれない。でも乾坤を置いていくのもイヤ。これが1つ目。だから……2つ目の方法で私達を生きながらえさせる」
「……その方法は憑依だ。乾坤の体に私達が憑依して体を維持する。お前の体は少し特殊でな。私達信仰を必要とする神様の力を何倍にもして引き出す体質なんだ。常に憑依するという条件付きではあるが、私達を延命できるんだ……だが、失敗すれば私も乾坤も消えて無くなる。……それでも、それでも私達を受け入れてくれるか?」
沈黙がその場を支配する。乾坤もしばしの間考えてどうするか悩む。
「…………………………俺、やるよ。確かに死ぬかもしれないけど、母さん達と一緒に居られなくなるなんて嫌だ。母さん達を置いて死ぬのはもっと嫌だ!それぐらいだったら一緒に死んだ方がマシだ!」
「乾坤……本気なんだな?」
神奈子の最後の問いに覚悟を決めた目で乾坤は二柱を見つめ、頷く。
「じゃあ明日に本格的な儀式をするから、これから準備するよ!」
翌日、早朝の諏訪湖の畔にて憑依の儀式が密かに行われる。
「乾坤、儀式のやり方は教えた通りにやるんだ。こういうのは形式が重要だからな。くれぐれも茶々を入れるような真似はしないように」
1人と二柱は手を取り、目を瞑り、二柱が唱える。
「「我等、彼の者を依代としひとつとならん……」」
瞬間、二柱の体が淡い粒子に変わり乾坤を包み込む。粒子が乾坤の体に入り込むと、乾坤の頭の中に声が響く。
『……儀式は成功かな?聞こえる?神奈子』
『……問題ない。乾坤はどうなんだ?』
「……本当に俺の中にいるの?神奈子母さんと諏訪子母さんが……」
『あぁ、ちゃんといるぞ。……よっと!』
神奈子が乾坤の体の主導権を握ると若葉色の髪に神奈子の紫がかかっている青髪が混じり、黄色い瞳がルビーのように赤くなった。
『憑依している時はこんな事もできるんだ!たまに主導権を握っちゃうけど許してね?』
『うん。母さん達も何も出来ないのは窮屈だろうし構わないよ』
「あ、戻った。なんだか不思議な感じだったなぁ……」
『ま、じきに慣れるさ。料理とかの生活はちょっと大変になるだろうけど、それはガマンガマン!』
「うん!」
特訓回は書いた方がいい?
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興味無いね
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興味あるね
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関係ない、書け。
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はよ雄英行け