遊戯王の世界に転生したが、原作イベントを踏み外すと世界滅亡なんて冗談じゃない   作:鏡路の一般兵

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・アニメ/原作的時系列
バトルシティ本戦中

箸休め回(?)

倉瀬未登場の空白期間が長いのはバトルシップに乗れず乃亜編に参加できなかったせいなので、アニメ的には1年半近くまともに出てこないですが、実は作中時系列だとあまり時間がたってません。
ドーマ編は羽蛾と竜崎がバトルシティが終わって、自宅に帰る前に始まりますからね。
そしてそこからアメリカに行って帰る手段を確保するためのKCグランプリなので、ここの時系列はかなり過密。
なんとパラドックス襲撃イベントもこのあたりなので、場合によっては週刊世界危機どころか、週3世界の危機ぐらいの頻度で世界の危機が発生している。


バトルシティ編 ~ 精霊と千年アイテム ~

 

 さて、マリクに闇のゲームを仕掛けられながら、それをなんとか乗り切った俺だったが、結論から言うとそこでデュエルディスクの故障と体の疲労によりリタイア。

 

 モクバが呼んでくれたKCの医療班から応急処置を受けつつ、海馬社長から神についての情報を聞き出される中。

 原作だと後から判明することであり、このデュエル中はマリクも語っていないから今は話さない方が良いよな……。

 ということで、神の効果は知らない。まったく分からない。最初は壊獣のルール効果で喰ったのと、神というならそれに見合った耐性があると思っていたので、守備力6000の反射ダメージをぶち込めばなんとかなると推測してぶち込みました。

 そう語って誤魔化していたのだが、これを聞いた社長はと言うと「その手があったか!」という感じで一瞬だけ呆けたような顔を見せた。

 

 ……あれか、魔法カード「デビルズサンクチュアリ」を使って受けたダメージを反射、失敗しても神への召喚に繋ぐという発想はあったが、自分のモンスターに罠を使って反射ダメージで勝負を決めるという発想は無かったということか。

 まあ社長だし、どうしてもパワープレイに意識が向きがちだよねとか思っていたら、ちょっと悔しそうな顔をしていたので、「先日のデュエルで究極竜にやられたお陰です」と言ったら少しだけ社長の頬が緩んだ。

 

 実際問題、究極嫁を相手にすると俺の手持ちカードでは中々破壊できないので、どうやって汎用的な手段で打開するかとなると、罠や魔法を警戒されにくい守備表示のまま反射ダメージをぶち込む選択が一番現実的なのだ。

 メインフェイズに行われる魔法・罠の攻防だと、その過程で対処されたり蘇生系の魔法罠でリカバリーされることが多いのだが、バトルに入ってから反射ダメージで反撃する手段という方法は遊戯王ワールドに限らず対応されにくい。

 特に裏守備のセットエンドだと、表側のモンスター・カードを破壊といった効果が通らないため、叢雲ダイーザで強貪を使った後にダ・イーザをセット。相手の攻撃を誘って反射ダメージでワンキルというのは、マスターデュエルでもよくやっていた思い出がある。

 

 ともかく、マリクについては話せるところと話せないところを織り交ぜつつ、海馬社長とカードトークを楽しんでいると、神の召喚反応が再び発生。

 これは遊戯と人形のオシリス戦!絶対見たい!!と、付いていこうとしたのだが、残念なことに体が動かなかった。

 せっかく遊戯王ワールドに来て、現地に行けるチャンスがあるというのに、社長が遊戯を叱咤する光景を見逃すとか、そんな悔しい事ある???

 

 俺はそのまま神のカードや闇のゲームに関する後遺症を調べると言う事でKC関連の病院に搬送され、あー、この後神の激突で通信機器が破壊される迷惑この上ない事態が発生するんだよな。

 あれはKCが賠償してたりするのかななどと考えながら、ベッドの上でバトルシティ本戦をテレビで観戦していたのだが……。

 

「少年、君は一体何者だい?」

 

 そんな俺の前に音もなく現れるのは、白い民族衣装を纏った男。原作でもアニメでも映画でも、結局正体や目的がよく分からず謎ばかりが増えた男、シャーディーである。

 え、シャーディー?なんかシャーディーが来たんだが……。え、なんで????

 

「何者って一体……。どういう意味で……?それにあなたは……?」

「そのままの意味だ。神に選ばれず、千年アイテムを持たず、古代エジプトでの因縁も無く、何も持たないままに神を退けし者。君は一体なぜ神に対抗できる」

 

 なんでだろう。

 強いて言うなら、ここが遊戯王ワールドで、やらなければ死ぬから抵抗したってだけなんだけど……。

 確かに言われてみると遊戯王ワールド的に、選ばれしデュエリストでも無いのに神に対抗できるってのは、遊戯王ワールドの住民として違和感があると言われると否定はできない。

 

 何せ神とはあの決闘王、ファラオの魂を持つ遊戯ですら一度は勝負を諦めて膝を突きかけた相手なのだ。それを初見で、闇のゲームが行われる中、何故最後まで抵抗出来たのかと言われると答えに窮する。

 強いて言うなら手札が良くて先攻で出される分には処理できそうで、そのまま反射ダメージでなんとかできそうだったからなのだが……。

 

 どうこたえるべきなのか。相手はシャーディー、千年アイテムの所持者にして守護者。

 千年アイテムの効果で物理的に嘘が通じる相手ではなく、下手に嘘をついた瞬間に罰ゲームどころか殺しに来るということもありえるし、ペガサスの時と違って今回はデッキに相談する時間もない。

 そうなれば正直に答えるしかないわけだが……、これ、答えていいのかな。

 

「神に対抗できる理由。どう答えてよいのかは分かりませんが、俺が答えた内容を信じるかどうかは別として、納得いただけるならお答えします」

「信じるかではなく、納得できるかか。良いだろう」

 

 シャーディーは俺に続きを促すように千年錠で指し示した。

 いやまって???こいつ納得できなかったら千年アイテムに頼る気か????

 納得できなかったら勝手に心を覗かれた挙句、組み替えられる可能性もあるとか流石にふざけてんのか????

 ペガサスの時は自分から開示する必要があるから開示しただけで、流石にいきなり危険物を突き付けられるのは承服しかねるんだが???

 

 落ち着け、シャーディーは千年アイテムの番人。そしてファラオの魂を呼び覚まそうとしている、いわば主人公側の人間。

 漫画版ではなんかちょっと色々やってたし、アニメ版では謎の存在ではあったり劇場版で謎が増えたりしたが、一応は徹頭徹尾遊戯の味方陣営であり、俺と敵対する理由は存在しない。

 

 ファラオの傍にミレニアムアイの所持者と一緒に現れ、その上で神に対抗した激烈な不審人物。

 だからこそシャーディーは俺の前に現れ、遊戯の障害となりえないかを確かめに来たと考えれば、今回突然現れたことの意味が通る。だったら俺の思う答え、思いをそのままに言えばいい。

 

「神よりも恐ろしいモノを知っているからです」

「…… ……」

 

 シャーディーは答えない。

 神よりも恐ろしいモノ、三幻神よりも恐ろしいモノ。そんなものを知っている人間がいるわけがない。そういった困惑を抱いているのだろうか。

 信じてもらえるかどうかはかなり怪しい。何故ならシャーディー本人は古代からの因縁を理解している稀有な人物だから。

 その体は既にバクラによって滅ぼされているため精霊のような存在らしいが、その知識は漫画やアニメで語られた部分しか知らない俺を容易に上回るはず。

 だからこそ、神よりも恐ろしいモノを知っていると言う俺の考えに困惑して……。

 

「…… ……」

 

 いや、まって。精霊のような存在。

 そして何も答えないシャーディー、まさかこれは沈黙しているのではなく……トランス状態になっていて、俺の回答を待たずに精神世界に入られてる!?

 体全体から血の気が引く、心を勝手に組み換えられるかもしれない恐怖。

 

「ちょっと待ってよ。嫌だ。心を勝手に組み替えられるのは嫌だ。それだけは……だから、助けて……」

 

 得体も知れない何かの感情が俺の中でうごめく中、俺はデッキを握り、この場で唯一縋れるものにひたすら祈りを捧げた。

 

 

―――

 

視点:シャーディー

 

 ガンッ!

 

 神に畏れずに立ち向かった少年、倉瀬の心の中に入り込んだシャーディーは、それと同時に何者かに足を払われていた。

 何が起こったのか分からないまま体勢を立て直そうとするが、一瞬で勢いよく地に転がされ、首筋に冷たい何か……金属を突き付けられる。

 当たり前だがこんな経験は彼にとって初めてであり、何が起こったのか、まったく理解が追い付かない。

 

「ご苦労様です。フルルドリスさん。後は私にお任せを」

 

 辛うじて動かすことが出来る首と眼を使って何が起こったのかを確認しようとして、その前に現れたのは白い法衣と仮面を身に着け、巨大な杖を手に持った男だった。

 そんな怪しい風体の男、教導の大神祇官は地に伏したシャーディーの背に杖を押し付けて動きを封じると、そうなってからようやく首筋に突き付けられていた何かは離される。

 自分に突き付けられていたものを咄嗟に確認しようとして、辛うじて目に入ったのは銀光を放つ剣。そして剣の持ち主……全身鎧に身を包んだ長髪の騎士だった。

 

「な……なにを……」

「それはこっちの台詞なんですよ。なんなんですかね。千年アイテムの持ち主ってのはこんなのばかりですか?」

「大神祇官殿、それではペガサス殿に失礼だぞ」

「いえいえ、ペガサスさんも最初はたいがいでしたよ。

 もっともあれは完全に偶発的な出来事であり、お互いの不理解が生んだ不幸な事故でしたから、そこから歩み寄って良い関係を築くことが出来たというだけです。」

 

 一つの体に二つの心。

 それだけを見ればファラオの魂を宿す少年もそうであったが、倉瀬の心の中は異質に過ぎた。何と言っても、心の中に倉瀬本人がいないのだ。これはどういうことだと必死に周りを見渡すと、鎚を持った少女とその隣にいる白髪の少年。

 腕にハンマーのような何かを装着している男と魔法使い風の男が並びたち、その全員が冷たい視線をシャーディーに向けている。しかもそれはあくまで現在視界に入るだけの話であり、冷たい視線はシャーディの視界の外、複数の所から感じられていた。

 一体いくつの心が彼の中に存在しているのか、冷静な思考を心がけようとすればするほど、考えは泥沼に嵌っていく。

 

「申し訳ありませんね。ちょっと我々も今は気が立ってまして、穏便な対応をする余裕はないんですよ。」

「ど、どういうことだ……」

「言ってしまえばあなたがた千年アイテム所持者の不始末でマスターが負傷してしまいましてね。その後にコレかと。

 いえ。いいんですよ。普段から便利な力を使いなれていると、相手が答える前であってもついついそれに頼りたくなる。分かりますよ。」

 

 飄々と何も気にしていないように、同時に煮えたぎる憎悪が伝わるように。

 背に押し付けられた杖がほんのりと圧力を増すと同時に、相反する感情を乗せた声がシャーディーの脳を抉る。

 

「す、すまなかった。だが私はファラオのため、貴殿らのマスターが何者なのか……」

「知る必要があった。構いません。そういう事情があることは知っていますから。周りをゆっくりと見回してください」

 

 教導の大神祇官に言われるがまま、シャーディーは地に伏せたまま必死に周りを見回す。

 先程までいた人影、全身に感じられた冷たい視線はフルルドリスと呼ばれた全身鎧の騎士を除いてその場から消えていて、もはやその残滓すらも存在していない。

 今の倉瀬の心の中にあるのは、いくつもの映像が流れるテレビと何かの本。後は丁寧に額に収められたカードだけだった

 

「マスターの心の中はこれだけ、どうです?安心しました?」

「分からない……これを見て何を安心すればよいのか……」

 

 でしょうねと。教導の大神祇官はからからと笑い、フルルドリスは剣の柄を捩じり切らんとばかりに握りしめていた。

 

「そのテレビに映っている映像。全部この世界、あるいは並行世界の未来です。」

「何を言って……」

「ソレはマスターがいない世界が辿った光景であり、断片的なモノでしかないという但し書きは付きますが……。

 我々は貴方が知っている以上に状況を理解していて、ファラオが自分の記憶を取り戻そうとしているのを応援しているということだけでも分かって頂ければと思います」

 

 その言葉を聞いてシャーディーが目を凝らせばなるほど確かに。

 あるテレビには遊戯がラーの翼神竜に挑む様子や戦いの儀に挑む様子。

 あるテレビにはバイクやボードに乗ったデュエリストが見たことも無い召喚法を操る様子。

 そしてまたあるテレビには召喚したモンスターに乗って、これまた見たこともない召喚法を操る様子が描かれていた。

 

 これが未来の姿なのかという驚きと共に、そもそも何故このような光景が一人の心の中に眠っているのか、全く考えがまとまらない中。教導の大神祇官は畳みかけるようにして話をつづけた。

 

「当然、我々はファラオの真実の名も知ってますし、邪神の復活やその手段も理解しています。

 マスターはその上でファラオの邪魔をしないように。しかしそれでいてファラオが名を取り戻せないなんてことが無いように応援しているんですよ」

「……は?」

「貴方が既に死人であり、霊体であることも分かっているので、全ての疑問は無意味です。そういうことだと、理解できなくても理解してください」

 

 シャーディーは冷や汗が隠せない。自分の正体を知る人間、今後の未来を知る人間。

 それがバクラや、ゾークに繋がっているとしたら一体どうなるのか。

 

 仮に繋がっていないとしても、これから繋がらない保証はどこにも存在していない。

 シャーディーは事実上、既に敵対してしまっているのだから。故に、教導の大神祇官が何を言ってもその言葉は届かない。

 

「つまるところ我々は味方ですよ、貴方の」

「そんなことが信じられ……」

「それはこちらの台詞です。マスターの心に無断で踏み入ってくる奴が味方だなんて信じられませんし、信じる気もありません。

 ただ、味方であることの証明として、貴方のことは無傷で解放して差し上げます。」

 

 だが、教導の大神祇官もその程度のことは分かっている。故に今回の件はただの脅しである。圧倒的に有利な状況を作り、無傷で解放する。

 それは敵対関係でないことをこれ以上ない形で宣誓し、敵対関係だと取られてしまったとしても、お前程度ならどうにでもなるから無傷で解放したと宣告する行動。

 ここに至り、シャーディーはようやく彼が本当にファラオの敵ではないと理解するが、既に全ては手遅れだった。

 

「大神祇官殿、マスターが……」

「ええ。感じておりますとも。シャーディーさん、そういうことですので今回は見逃して差し上げますが……」

「ま、待って欲し……」

 

 決定的に最初の対応を誤ってしまったことを自覚し、混乱した状態のまま何か出来ることはないか。

 今なら失点を取り返せるのではないかとシャーディは足掻く、しかし教導の大神祇官はそんな行動を許さず……。

 

「次、無断で入ってきたら、マスターの意志を無視して私がヤっちゃいますので御覚悟ください。

 運が良かったですね。私どものマスターが平和主義者で」

 

 パチンと指を弾き、シャーディーの意識を強制的に現実へと引き戻した。

 

―――

 

一人称:倉瀬カイン

 

 

「……はっ、はっ、はっ」

 

 トランス状態に入っていたシャーディーの意識が戻る。

 大丈夫……大丈夫なんだよなコレ。俺の心が組み換えられたりとかしてないよな。

 とにかく助けてほしい、でもシャーディーは重要人物だから可能な限り穏便に。そういうことを必死にデッキに語ったのだが……。

 

「ふぅっー、ふっーふぅー」

 

 待って、ねえ!俺の心の中で何があったの!

 転生者だから精神構造が遊戯王ワールドと違って、SAN値直葬案件だったりした!?

 それとも精霊の皆がやりすぎた!?どうなってるの!?

 

「あの、聞いてます?」

 

 でも、とりあえずここは何も知らないふりをしておこう。

 実際ペガサスがいないと俺は精霊の皆とは意志疎通が取れないし、何か聞かれても答えられないからな……。

 千年錠持ちなら一緒に俺の心の中に入ると言う選択肢もあるけど、流石に開幕千年錠を突き付けてくる奴と一緒に入るのはいくらなんでもご免被る。

 

 開幕マインドスキャンという意味ではペガサスも同じだが、あれはお互いに何も知らない状態での事故だったし、なんなら呑気に決闘者の王国に参加して、自分からペガサスに近づいた俺の方にも明確な落ち度がある。

 一度は精霊を頼って追い返してもらったが、その後はお互いに合意の上での協力関係だ。

 しかもファラオの魂を冥界に返すなら、自分が千年アイテムを使える時間はあと僅かだからと、バトルシティの前はKCとの打ち合わせと理由をつけて早めに日本に来て、わざわざ俺と精霊の皆のために時間を取ってくれていた程に良い人だ。

 今更シャーディーが千年錠で精霊とコンタクトが取れると言っても間に合っているし、なにより明確に俺という個人を狙ってきた挙句、開幕危険物を向けた挙句に人の話も聞こうとしない相手を信じられるほど俺はお人よしではない。

 

「大丈夫ですか?」

「うぅ…… 君は…… 君は本当に……何ものなんだ……」

「いや、それはこっちの台詞と言うか、いきなり俺の病室に現れてわけの分からんものを突き付けてきて、質問に答えたのに無視して固まってたのはなんなんです?」

 

 故に、俺の発言が塩対応になるのも仕方ないだろう。

 言葉に出して改めて思ったが、今回の件に関してはシャーディーのやっていることは素直に常識が無さすぎる。

 遊戯に関わること、ファラオに関わることである以上、不確定要素である俺を警戒するのは理解するが、やられた側としてはね……。

 

「まさか……知らないのか?」

「何をですか、というか俺の質問には何も答えないんです?」

 

 すっ呆けた俺の様子に困惑と疲労が隠せない様子のシャーディー。

 疑い深く、何かを探るような眼で見てくるが無駄だぞ。

 

 何かがあったんだろうと言う事は分かるが、何が起こったのかはマジで俺には分からんからな!!!

 

「知らないと言うのなら……、すまなかった。迷惑をかけて悪かったね……」

「あっ、ちょっと!!」

 

 そして何も言わないまま帰って行って、物凄い消化不良に襲われる中……。

 冷静に考えたら、原作でもコイツってこんな感じの謎ばかりなキャラだったなと思い出したので……。

 

 どうやら無事に終わったらしいことに安堵しながらデッキに感謝を捧げ、一人回しで初動の展開を練習することにした。俺に彼らの声は聞こえないが、デッキを回すと伝わってくること自体はある。

 今回の場合だと、一人回しで初動の練習をした10回中、8回も教導の大神祇官とフルルドリスがセットで手札に来て、正直そう来られると手札事故気味だから練習にはならないんだけどなぁと苦笑いしつつ、この2人が主に何かをやってくれたのは分かったので、俺は感謝の言葉を述べながら一人回しを続けるのだった。

 

 実戦での手札事故は勘弁願いたいが、こういう時の手札事故は大歓迎なのだから。




次回からドーマ編に突入します。
倉瀬、遊戯王ワールドの人間にしてはよわよわ過ぎるのと、この時系列が過密すぎるので病院スタートである。

Q.これマリク戦で精霊激怒してるんじゃね?
A.当然してます。

内容的には神と戦った倉瀬を不審におもったシャーディーが訪ねてきて帰るだけなんですが、精霊組の現状の描写が今回の本題でした。
彼らの思いや考え、これからのスタンスはドーマ編で語られます。


☆掲示板回でやるか分からないこの世界線におけるアニメやカード環境に関する設定

・掲示板世界線アニメでの描写
どこかの回想シーンでシャーディー侵入からの流れが誤魔化されながら映像になってる。
たぶんシャーディーの足を払うフルルドリスの動きがやたら滑らかで素材になってる。
またマリク戦の掲示板回では忘れ去られてますが、遊戯 VS 海馬 が街頭テレビで放送されている時。
病室からテレビで観戦しつつ、穏やかな顔でデッキを一人で回してる倉瀬の姿が移ります。そしてラーの翼神竜に精神を焼かれた城之内と滅茶苦茶比較される。

・ペガサス
実は精霊組からの評価が激烈に高い人。
勿論ペガサスも親切心だけでやっているわけでは無く、実際にデュエルモンスターズの精霊とコンタクトが取れるのだから利用しないわけがないよね!
という極めて現実的な理由もあり、倉瀬と精霊の交流にクリエイター魂を爆発させ、インスピレーションの元にしている。

・教導の大神祇官
千年アイテム持ちを一方的に封殺しているように見えるが、開幕奇襲で動きを止めて動揺を誘い、相手が冷静になる前に情報を雨霰のようにぶつけて叩き出しただけなので実はあんまり余裕が無い。
情報を開示したのは独断。シャーディーは既に死人且つ記憶編で退場することが分かっているので、遊戯を事実上の人質にとって二度と関わってくるんじゃーぞボケカス(意訳)のノリで動いた過劇派の鑑。

倉瀬が千年アイテムに害されるのがミレニアムアイ、千年リング、千年ロッド、千年錠で4回目なのでそりゃキレる。

・フルルドリス
倉瀬のマインドに不法侵入者が現れそうな雰囲気だったので、入ってきた瞬間に取り押さえた。
僅かながらだが精霊組でしっかり描写されたカードの2番手。

・シャーディー
問答無用で千年錠を突き付ける危険人物(?)
ちゃんと話を聞いてから千年錠を使えば、倉瀬も理解してくれるし精霊だって穏便な対応を取ってくれます。
「原作知識」を理解していて、オカルトよわよわの倉瀬とコンタクトを取る関係上、ペガサスと仲の良い精霊がいてマリク戦直後な倉瀬の心に遊戯の心と同じノリで入るのはあまりにもタイミングが悪い。
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