混血のカレコレ【Over the EVOLution】   作:鬱エンドフラグ

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〜ライダーバトルに参加するとどうなるのか?〜

俺の名はモブ男

俺は今ライダーバトルというバトルロワイヤルに参加しようとしている。

神崎士郎「最後に存在できるライダーはただ一人。ライダーを倒せ。戦え」

なんでも最後の一人になれば最後の1人になるまで勝ち残れば、叶えたい望みが叶えられるらしい。

神崎士郎「戦いに勝ち残れば、お前が望むものはすべて手に入る。戦え。戦って望みを叶えろ!」

そして俺は目の前の神崎士郎という男からカードデッキを渡され、さっそくモンスターと契約しようとした。

フラグちゃん「立ちました!」

モブ男「あれ?フラグちゃん」

フラグちゃん「モブ男さん!ライダーバトルに参加するのは死亡フラグです!ライダーバトルに参加するということは他の参加者と殺し合いをするうてことですよ?そしたらモブ男さん自身の手を汚すことになりますし、モブ男さんもいつか他の参加者に殺されることなりますよ!」

モブ男「フラグちゃん、そんなこと百も承知さ。それでも俺はどうしてでも叶えたい願いがあるんだよ」

フラグちゃん「そこまでして叶えたい願い…それって一体…」

モブ男「俺の願い、それは………ハーレムを作ることだ!!」

フラグちゃん「…は?」

モブ男「このライダーバトルに勝って、俺は念願のハーレムを手に入れるんだ!!ぐへへへへ」

フラグちゃん「最低です!!」

モブ男「というわけでモンスターと契約!君に決めた!」

フラグちゃん「ああ!モブ男さん!!」

ボルキャンサー「これは契約だ。モブ男の夢を私に見せてくれ」

モブ男「よ〜し!それじゃあさっそく————ヘシン!」

そうしてモブ男は『仮面ライダーシザース』へと変身した。

シザース(モブ男)「どう?フラグちゃん。俺かっこいいでしょ!ゴージャスな金色で高級な蟹、俺にピッタリでしょ!」

フラグちゃん「えっと、なんか死亡フラグがものすごい勢いで増えたんですけど…」

シザース(モブ男)「それじゃ、俺はミラーワールドで戦ってくるよ。今の俺は、負ける気がしねぇ!」

フラグちゃん「その台詞モブ男さんが言うと死亡フラグです!!」



星狩りと少女と卵焼き

「俺の名前は蛇塚惣真、この喫茶店のマスターだ」

 

「喫茶店…?マスター?」

 

フィーアは困惑した顔で惣真を見ていた。

 

自分が何故こんな場所にいるのか全く理解出来なかったのだ。

 

自分はトッププレデターの研究施設で実験を受けていたはず…。

 

目の前にいる蛇塚惣真と名乗ったこの男性は何者なのだろうか。

 

「…こいつを見りゃ、俺が何者なのかわかるんじゃないか?」

 

そんなフィーアの様子を察してか、惣真はあるものをフィーアに見せた。

 

フィーアは目を大きく見開いた。

 

惣真が手に持つモノ…それは——————『エボルドライバー』

 

 

惣真が手に持つソレを見た瞬間、フィーアの脳裏に記憶が蘇る。

 

 

思い出すのは、腰に赤いデバイスをつけた黄金の怪人。

 

その顔は蛇を彷彿とさせ対峙する者を威嚇してるかのようで、見る者全てが恐怖する。

 

そして————————自分の頭に優しく置かれる怪人の手。

 

『立てるか?』

 

自分に差し伸べられた手。

 

あの時掴んだ怪人の手は何故かとても温かく感じた。

 

 

「もしかして…黄金の怪人、ですか?」

 

「正解!俺こそが巷で噂の怪人さんだよ。ちなみにあの姿での名はエボルだ」

 

「え、でも、人間ですよ、ね?」

 

「人間じゃねぇよ。かといって異宙人でもないけどな」

 

「???」

 

フィーアは頭の上に疑問符を浮かべていた。

 

当然だろう。人間でも異宙人でもなければなんだというのか。

 

「…あの、私は研究施設にいたはずなんですけど……」

 

「あー…実はな」

 

惣真はフィーアが倒れた後のことを話した。

 

研究員がヤケを起こし研究所を爆破したこと。

 

そして気を失っていたフィーアを自らが経営する喫茶店nascitaへと連れ帰ったこと。

 

「…とまあ、そういう訳だ」

 

「……そうだったんですか」

 

説明を終えた惣真に対し、フィーアは納得いかないような顔をしていた。

 

「…どうして、私を助けたんですか」

 

「ん?あー、そうだな。お前からトッププレデターについて知ってるかぎりの情報を聞きたかったからだな。それに、子供をあんな場所に放っておくわけにはいかないだろ?」

 

「…」

 

「えーっと、たしかフィーアだったか。腹減ってないか?」

 

「え?」

 

「飯、用意してるからさ」

 

惣真はそう言ってフィーアをリビングに連れていった。

 

 

 

惣真SIDE

 

俺はフィーアをリビングのテーブルの前に座らせ、お粥の入ったお茶碗と卵焼きが乗った皿を置いた。

 

病み上がりだし食べやすいものが良いと思ったのだ。

 

「はい、おまちどうさん」

 

「…」

 

フィーアは目の前に置かれた料理を見て戸惑っていた。

 

「食べなきゃ体力つかないぞ」

 

「…」

 

「言っとくけど毒なんか入れてねえよ」

 

「えっと、いただきます…」

 

フィーアはフォークで恐る恐る卵焼きを口に運んだ。

 

 

「……————」

 

するとフィーアはポロポロと涙をこぼし始めた。

 

「え、ちょ、おいおい!?どうした!?」

 

俺はフィーアの様子に困惑しつつ、皿の上の卵焼きを一つ手に取り、口に運んだ。

 

(っっ!?あっっっっま!!!)

 

卵焼きはまるでお菓子かと思うくらい甘かった。

 

(砂糖の量間違えたか!?いつもはこんなミスしないのに)

 

こんなものを食わされたらそりゃ泣きたくもなるだろう。

 

「わ、わりぃ、フィーア!すぐ新しいの作るからその間にお粥で口直しを———」

 

「いえ…違うんです…」

 

フィーアは首を横に振りながら否定した。

 

「美味しいです…すごく…」

 

「い、いや無理しなくていいんだぞ?」

 

「いえ…本当に、美味しいです…」

 

フィーアはその後も涙を流し続けながらも、卵焼きとお粥を平らげた。

 

「ごちそうさまでした」

 

「お、おう、お粗末様でした」

 

フィーアは空になった食器を前に両手を合わせた。

 

「…あの、その、ありがとうございます」

 

「え?あぁ、気にすんなって」

 

「でも、助けてもらった上に食事まで頂いて……」

 

「子供がそんなこと気にすんな。それに俺が勝手にやったことだしな」

 

「…あの、あなたは…惣真さんはどうして私にそこまでしくれるんですか?」

 

「うん?」

 

俺はその質問の意図がよく分からなかった。

 

「私は…人類の発展のために作られた実験動物です…。情報を聞き出すだけなら、ここまでするメリットもないはずです…」

 

そう言いながらフィーアはじっとこちらを無表情に見つめてくる。だがその顔はどこか悲しげだった。

 

「うーん、なんつーか。さっきも言った通りお前を助けたのは俺の勝手だ。お前が今までどういう扱いを受けてきたのかは知らないけど、少なくとも俺はお前のことをただの実験動物だなんて思ってないし、これからも思わない。それだけだ」

 

「……」

 

フィーアは黙り込んでしまった。

 

「なぁ、実験動物って言ってたけど、ちょっとその辺りも含めて詳しく教えてくれないか」

 

「…」

 

フィーアは無言のまま俯いた。

 

「嫌なこと思い出させちゃったか…」

 

「……いえ、大丈夫です」

 

フィーアは、今までのことを話し始めた。

 

自分が異宙の住民達よりも強い生物を作る実験、『デュアルコアプラン』と呼ばれる2種類の異宙人のDNAを人間の胎児に与えて作られたトッププレデターの実験体であること。

 

自分は正規品として選ばれ、あの研究施設に移されたこと。

 

そこで体に何かのガスを浴びせられたこと。

 

それからは『ライダーシステム』というものを使えるようになるために異宙の生物やガーディアン、そして『スマッシュ』という怪物と戦わせられたこと。

 

 

「…以上が私が知ってる全てです」

 

「…………」

 

正直想像していたよりも酷い内容に言葉が出てこなかった。

 

特にガスの話や『ライダーシステム』と『スマッシュ』という言葉で俺は強く歯を噛み締めた。

 

俺は激しい怒りを感じていた。

 

トッププレデターに対して、そして……————————自分に対して…。

 

人類発展の為に倫理を無視した非人道的な実験を平然と行うトッププレデターが許せなかった。

 

だが『ネビュラガス』『スマッシュ』『ライダーシステム』…

 

これらに関しては、俺の責任だ。

 

俺があの日、ヘマして連中にパンドラボックスを奪われたせいだ。

 

俺がトッププレデターに技術を与えてしまったんだ。

 

一体、この3ヶ月の間にどれだけの奴が実験で犠牲になった……

 

俺のせいで…どれだけ…

 

俺は血が滲むほど拳を強く握り締めた。

 

 

「そ、惣真さん…?」

 

フィーアが心配そうな目でこちらを見ている。

 

しまった。きっと今の俺はよほどひどい顔をしていたのだろう。

 

「すまん、なんでもないんだ」

 

「そうですか…」

 

フィーアはそれ以上何も聞いてこなかった。

 

さて、聞けるだけのことは聞いたどうするか。

 

「そういえばお前、親はいんのか?」

 

俺がそう聞くとフィーアは首を振った。

 

「私を含め実験体に親はいません。いたのかもしれませんが…会ったことはありません」

 

「なるほどな……」

 

行くあてはないってことか…。

 

「なあフィーア、お前はこれからどうしたい?」

 

「…わかりません。今までずっと人類の発展の為の実験動物として生きてきました。だから…どうしたらいいのかわからないんです…」

 

まあ、そりゃそうか。

 

トッププレデターという檻の中で生きてきたフィーアからしたらいきなり自由を与えられても戸惑うだけだよな。

 

しかし、このまま放っておく訳にもいかない。

 

俺は少し考えた後、フィーアにある提案をした。

 

フィーアをnascitaに住まわせてあげようと思ったのだ。

 

トッププレデターから解放されたとはいえ、まだ世間知らずの子供に変わりない。

 

そんな子供を1人で放置するわけにはいかねぇだろ?

 

それに他所で保護してもらうより俺の傍にいた方が安全かもしれない。

 

もちろん、フィーアの意思を尊重するつもりだ。

 

もし嫌だというなら、俺も無理強いするつもりはない。

 

するとフィーアはしばらく俯いて考え込んだ後に顔を上げた。

 

「…お願いします。迷惑じゃなければ、私を…ここに置いてください」

 

「迷惑なわけあるか。俺が提案したんだぞ?」

 

こうしてフィーアは正式にウチで暮らすことになった。




〜ライダーバトルに参加した男の末路〜

王蛇「ハアァァァァァァァァッ!!」

シザース(モブ男)「ほげええええええええ!!?」

王蛇「ッチ!!雑魚すぎて面白くもねえ!ああ…イライラするぜぇっ!!」

モブ男「や、やばい!!今のでカードデッキが壊れた!!」

ボルキャンサー「グルル…」

モブ男「え、ちょ、蟹くん?ナズェミテルンディス!」

ボルキャンサー「ギシャアアアアアア‼」

モブ男「ぎゃああああああっ!!?」

フラグちゃん「モブ男さーん!!」

モブ男「なんでこうなるんだよ…俺は…俺は…ハーレムを作りたかっただけなの、に…」

 モブ男 DEAD END

ボルキャンサー「ゲプッ…食べログ星2、と」
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