検定が終わったのでモンハンの合間に初投稿です。
不定期更新なので遅くなっても更新さえすれば失踪していないと言えるはず……
キャベツ祭りを終えた次の日の朝、歴代ぶっちぎり最大数のキャベツを収穫してほくほくな冒険者ギルドにてカズマと食事をしている。
突然ドラゴン化して暴れまわった件に関しては、変身する前に冒険者ギルドの職員も説明を聞いていたこともあり、日本人あるあるなチートスキルでござるとごり押した結果なんとか理解してもらえた。
カズマにはゲーミングチェアについて聞かれたので、ちょくちょく魔法で現代日本に行って買い物をしていたと説明した。今は使えないと言ったら残念そうにしていたが、パソコンのハードディスクでも破壊してほしかったのかな?
「レベルが12まで上がっている……キャベツ狩りだけでこんなに上がるとか、効率よすぎでは?しかもブレスも手加減(口加減?)してそんなに死なせてないのにここまでレベル上がるとか、魂云々の説明がつかないのでは?」
「俺も2レベあがって6になったぜ。経験値に関しては……キャベツが空飛ぶ世界で真面目に考える方が無駄なんじゃねぇかな……」
「鉄の塊を空に飛ばす世界も、他の世界から見ればおかしいと言えなくもないでござるがな。葦名ではNINJAが凧で空を飛び*1、狭間の地では気球が空に浮いてたでござる。たんぽぽの綿毛みたいなものだと考えればキャベツだって飛ぶやもしれん。いやないわ」
「ないよな。そういやさ、ハザマってスキルとかどうしてるんだ?俺は今回の分でキャベツ狩りで知り合った人たちに教えてもらった片手剣スキルと初級魔法スキル覚えたけど」
「スキルなぁ……一応カードに色々書かれてるのは見たけど、拙者はほら、強くて別ゲーム状態でござろう?正直あんまり必要なスキルとか思いつかないのでござる。攻撃は多分全力だせば防げる生き物とかいないし、防御も別に何されても(生き返るから)死なないし。元の世界に戻れる頃には、研究用に色々な魔法を覚えて帰ろうかなってぐらいでござる」
「すげー自信だ。まぁ頼もしいのはありがたいけど。じゃあ装備とかは?別ゲームっていうなら別の凄い装備とかあるじゃん?」
「確かに昔は片っ端から持ってない装備を際限なく収集してたでござるが、鍛冶技術を習得した結果、大体の物は自分で作れるようになってしまってな。伝説の武器なんてのもあるなら惹かれるでござるが、my最強武器が既にあるでござるから、空気を読んでいきたいと思ってるでござる」
「なるほど……マジでやることなくなったエンディング後の主人公みたいな感じなんだな。レベルカンストは……ゲームじゃないから延々と生き物を殺して回るやべー奴になっちまうか」
ゲームじゃないのに延々と生き物を殺して回った結果やべー奴だと狭間の地で陰口を叩かれまくった拙者に対する嫌味かな?
この世界では挨拶感覚でバクスタ決めるとか許されないだろうし、世界観が葦名と狭間の地と現代地球という、ある種偏った知識しかないからうかつに動きたくないのだ。他の世界に迷惑かけたらラニ殿に怒られそうだし。
「まぁ拙者の事は超便利なお助けNPCくらいに思っておけばいいでござる。今更野心とかもない*2のでな。カズマ殿はこれからどうするでござるか?キャベツでまとまった金が手に入ったでござろう?」
「ああうん。百万くらい稼げたから、いい加減装備を揃えようと思ってる。いつまでも布の服にショートソード装備じゃ流石にな。ダクネスは壊れた鎧を直して、めぐみんは杖を新調するらしいし、俺も一新だ。アクアは知らん」
「アクア殿は既に全身神器装備だから不要でござろう。あれで装備は超ガチでござる。カズマ殿の装備に関してなら、試しにこんな物を用意してみたでござる」
ルーンから一枚の小さな紙を取り出して渡す。それは長方形をしていて……まぁ率直に言えばチケットだ。
「なになに……"初回限定無料10連ガチャSR以上確定チケット"なにこれ?いや分からんでもないけど、その上でナニコレ!?」
「うむ。カズマ殿のスティールを見て思いついたのだが、拙者はこう見えて超大量の余った武器防具アイテムを持ち歩いているでござる。ならばスティールを使えば実質ガチャになるのでは?と思ったのでござるよ。幸運もお互い高いゆえ、同意の下なら双方納得いく形に収まるようなスティールをできると思った次第」
「えぇ……理屈は分かるけどさぁ……なんか世界観違わない?ファンタジーだけど、ファンタジーじゃないっていうか……スティールの練習にもなるし装備貰えるのも助かるけどさぁ……」
「物は試しでござるよ。チケットは雰囲気作りのオマケなのでどうでもいいとして、スティールを10回するだけでござる。ぱんつ以外も盗れるか確かめてみる意味でもやってみるでござるよ」
なおあらかじめ触れただけでもヤバイ物や、色々とアレな物*3なんかは細かくデカい箱にいれて封印してある。うっかり朱い腐敗*4なんてばらまくハメになったらえらいこっちゃだからだ。
狭間の地ピックアップガチャは安心安全。ウンコも毒も入っていない。レアリティなんか考えてないからSRとか無いけど。
そういうわけで冒険者ギルド裏の広場に移動した。
「まぁ別にスティールするからって同意があって返せるんだから気楽にやればいいか。正直面白そうではあるし、じゃーやってみるぜ!」
そうして10回スティールしてもらった結果。
チェインメイル
鍛石【1】
失地騎士の大剣
剣士の足甲
葦の地の手甲
ゆでエビ
鍛石【1】
緋琥珀のメダリオン
重力刀
打刀
「ほー。中々面白い結果になったでござるな。初心者向けスターターパックみたいになりつつも1品ロマン武器を引く。幸運高いと気の利く結果になるもんでござるね」
「高級でもなさそうな防具揃えつつ武器とアイテム?が少しか。これはかなり上々の結果なんじゃないか?刀があるのはめっちゃ嬉しいな。この謎の柄が重力刀でいいのか?あとぱんつ引かなくてマジでよかった。呪われてるわけじゃなかったんだな……」
「これは拙者が宇宙怪獣*5の椎骨を加工して作った、重力を集め刀身と成すロマン武器でござる。柄にある小さな窪みに指を入れると魔力が吸われて刀身ができるのでやってみるでござる」
「へぇ!重力の刃とかめっちゃかっこいいじゃん!どれどれ……」
カズマが柄を握り魔力が流れると、ぶおんと黒く揺らぐ刀身が現れる。完全に黒いライトセーバー(光ってはいない)なのでかっこいい。我ながらいい出来だ。
「おおおおお!!……すげー疲れる!終わり!……で、これって切れ味?威力?はどんな感じなの?」
「切れ味はうん……竹刀以上木刀未満って感じでござるかな……」
「それって切れないって言ってるのと同じだよね!?え?なに?こんなにかっこよくてすげー消耗激しいのに木の棒以下なの!?実用性ゼロ!?」
「いやまぁ……触れた一瞬で物が引き裂けるくらいの重力強度だと、起動した瞬間柄がぶっ壊れるのでな。ギリギリまで耐久と威力のバランスを取った結果でござる。使い道がないわけではないのでござるよ?ゲーム的に言うならガード無視の物理持続ダメージ系刀身でござるから、岩とか鎧とかはビクともしないけど生き物相手なら刀身を当て続ければそのうち内臓やられて死ぬでござるよ!」
「それ普通の刃刺した方が早くね?それで普通の刀や大剣も引けたんじゃない?幸運流石!やっぱ世の中運だわ!」
「ロマン武器だし、オンリーワンな使い道あるだけでも良しとして欲しいでござる。軽いし小さいから邪魔にならんし」
「まぁかっこいいのは確かか……大剣のほうは、いかにも大剣!って感じだな。使いこなせればかっこいいけど、今の俺には重すぎて無理だわ」
「カズマ殿はめぐみん殿より筋力ステ低かったでござるからな。レベルアップで超えたかもしれんが、まぁ鍛えてないと無理でござろう。この大剣を振り回せるくらい強くなるって努力目標でござるな。邪魔なら預かっておくでござる」
「頼むわ。防具はちょっとサイズ調整必要かな?見た目バラバラなのもちょっと気になるけどまぁいいか。他のアイテムの説明してもらっていい?」
「このメダリオンは身に着けておけば所有者の生命力が少し増えるお守りでござる。ポケットにでも入れておけばよかろう。ゆでエビは、美味いだけでなく一分程防御力が上がるでござるよ。しかも腐ったりしないでござる」
「……お守りは普通に嬉しい。ゆでエビはすっげぇ怖いんだけど?エビ食って一分防御上がるとかさらっと言われても、ゲームなら疑問に思わなくてもリアルで差し出されると恐怖しかねぇんだわ!腐らないとか何!?ほんとに俺の知ってるエビか!?一分の間肉体に何が起こってるんだよ!消化したらとかじゃなく一分て時間なのも分からんわ!」
確かに改めて言われてみると分からんでもない。葦名では舐めるとなぜか体が勝手にポーズを取ってしまう飴*6とかあったため、狭間の地でも謎食べ物に疑問を抱くことは無かった。
「ファンタジー慣れしてないでござるなぁ……漢方みたいなものでござろう。ポーションとかの回復薬だって普通に考えれば意味不明なのに、エビだけ批判するとか全世界のエビ好きを敵に回すでござるぞ」
「エビだと思えないから怖いんだよなぁ……」
まぁ実際このゆでエビはザリガニなのでエビじゃない*7のだが。狭間の地産のエビは明らかに命を狩りとるために進化してる大型モンスターで、普通の熊ではおやつにしかならないくらいの生態ピラミッドのエリートなので常食できる生き物ではないのだ*8。
「まぁ害は無いのでお昼にでも食べるとよかろう。冷めたりもしないのでな。そして最後に鍛石でござるが……ごほん。わぁ!(裏声)武器の強化素材を手に入れたんだね!(裏声)さっそく武器を強化してみよう!(裏声)」
「えっえっ何急に!?どんなノリ!?」
「さっき手に入れた打刀を強化しよう!(裏声)最初はサービスで無料で強化してあげるね!(裏声)」
「めっちゃチュートリアルじゃん……!分かりやすいけど、絶対なんか違うだろ……しかも声めっちゃそれっぽいのが逆に違和感でけぇよ。妙な特技を……色々できるの範疇が広すぎるだろ」
「武器と素材を渡してね!(裏声)」
「分かった!分かったから!!そのノリやめてくれよ!ファンタジー世界からリアル感が抜け出てくる!!」
作業台を取り出し、受け取った打刀を鍛石で打刀+1に強化する。実際に武器を作ってみると実感するが、このなんでも強化できる石の得体の知れなさがパない。純粋に硬くなるわけでも無いし、属性なんかも強化されるのが意味不明だ。鍛石そのものを武器にしてみてもただの石器と変わらなかったのも不思議。
「これでこの刀は+1でござる。大体一割強くなったと思ってもらえればいいでござるよ。」
「ゲーム的だなぁ……!強くなるならいいけどさ……」
「素材は拙者の地元の特産品なのでこの世界には存在しないので注意でござる。デイリーボーナスなんかも考えているでござるから期待していてくだされ」
「いいよ別にゲーム的にしなくて!リアルファンタジーを楽しもうぜ!……いやファンタジー住民からすればゲーム的な方がリアルファンタジーなのか?よく分からなくなってきた……!それよりさ、重力刀の方は強化できないの?ガー不なら鍛えれば強くなるんじゃねぇの?」
「もうフル強化済みだよ!!!!!!(裏声)」
Tips:重力刀
宇宙からの悪意の流星、アステールの椎骨を加工した武器
柄に魔力を流すことで重力の刀身を形成する
無理のある造りのため、実用性に欠ける暗黒娯楽品
これ自体は重力魔術の触媒でしかなく
刀というよりは短杖と呼ぶ方が適切であろう
サンブレイクのチャアク気持ちよすぎだろ!
毎日1万文字とか投稿している人は本当に凄いですよね。駄文です~とか内容が~とかありますが、量をこなせるというのはそれだけで凄いこと。ぼくにはとてもできない。
少しでもエルデン成分を出したくてガチャを実装しました。エルデ王だけど隻狼アイテムも持ってるので自由度高い。カズマの幸運が超高いので都合の良いアイテムを渡しても問題ないのが助かる。アクアが近くにいると幸運が相殺される(公式)なのでいつでもとはいかないけど。
ちなみに初期カズマは筋力12でめぐみんの17より低いけど、6レベカズマは筋力25あります(アニメ版)。ステータス自体は満遍なく全部伸びてるので、本編でもそうだけど育てば普通に戦えるタイプ。