女嫌いのあべこべ幻想郷入り   作:回忌

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東方版バイオ描きたくなってきた…

どうしよう、アンケートとるか

10以上あれば書こう、そうしよう


人里

「…あ、起きた」

 

霊夢の声が聞こえた

目を開けると、霊夢の顔が視界いっぱいに広がっている

太陽の光に俺は目を細める

 

「…どのくらい寝ていた」

 

「ざっと3時間よ、寝坊助さん」

 

「お前の方がそうだろうに」

 

俺は霊夢の膝元から起きると、背伸びをする

3時間、まだ人里で買い物は出来る時間帯だ

早苗は多分帰っているだろうな

 

「じゃあな、俺は買い物をしてくる」

 

「あ、じゃあ私も行かせてもらうわ」

 

霊夢がそう言った

 

「食材が無いのよ」

 

「そういうことか」

 

霊覇は頷くと鳥居に向かう

霊夢が首を傾げた

 

「飛ばないの?」

 

「飛ぶ?人間の俺には無理な相談だな」

 

「私飛べるわよ?」

 

「…そら凄いな」

 

霊覇はため息をついた

彼女が飛べるからといって己が飛べる訳では無い

 

「少し練習すれば飛べるわよ、ほら」

 

すっと霊夢の体が浮く

練習の問題なのだろうか

 

「…飛ぶ、ねぇ」

 

「軽い感じよ、空を飛んでいると思うって感じで」

 

霊覇は軽く目を瞑る

そして心を空にした

 

―――霊覇の足が地面から離れる

 

「…予想以上、かしら」

 

そんな霊覇を見て霊夢は冷静に観察する

彼は既に2m程浮いている

 

「霊覇、目を開けて」

 

「―――」

 

彼は軽く口を開ける

 

「…霊覇」

 

「…あ?霊夢…ん?」

 

霊覇は己の状態を見た

そして、まるで子供のように笑う

 

「おお、こりゃ…いいねぇ!」

 

その場でグルグルと旋回する

ピタッと止まったり、スーッと横移動したりして遊んでいる

 

「1回降りてみたら?」

 

「初回限定なんて洒落にならんからな」

 

霊覇はそういうと落ち着いて着地した

特に体に異常は無いらしい

 

「さて…」

 

また、力を込めた

先程のように体が浮く

 

「…これが霊力か?薄い膜みたいだ」

 

目を瞑りながら霊覇は言う

霊夢は頷く

 

「えぇ、強ければ強いほど薄く、固くなるの」

 

「はぁ、そうか」

 

彼は目を開けてこちらを見た

その目は歓喜に揺れている

 

「さて…対決と行こうか」

 

ニヤリと霊覇が笑う

霊夢が軽く鼻で笑う

 

「新参者が私に勝てるとでも?」

 

「それじゃあ遠慮なく―――」

 

瞬間霊覇の姿が消えた

予想外のスピードに霊夢は遅れて出る

 

「何そのスピード―――!文を軽く越えてるじゃない!」

 

既に彼は人里にたどり着いていた

早すぎて、視認できなかった

文でさえ残像くらいは見えるというのに

 

「…全く」

 

「お、遅かったな」

 

「たかが数秒よ…さ、行きましょう」

 

霊覇の笑顔に苦笑いで答えながら人里を歩いた

その視線は怪奇なものであって、心地よくはない

ここ"も"女性は嫌われているのだなと霊覇は思ったのだった

 

 

「で?霊夢さんと来たと?」

 

「そうだが?何か問題が?」

 

「いや、問題しかありませんよ」

 

「1人増えたところで変わりないだろ、アホか?」

 

「そういう問題ではありません!」

 

早苗と霊覇が口論しているのを少し離れて霊夢は見ていた

確かに友人が女を連れていたらこうなるだろう

だがまぁ、それがこうなるとは

 

醜悪な顔の女と出来のいい顔の男が言い争っている

 

その光景が珍しいのか、人里の人は奇怪な目で見ている

…そんな目で見るなよ私たちは化け物じゃない

陰口にイライラしながら霊夢は早苗の肩に手を置いた

 

「まぁまぁ、今日くらいは許してあげたら?」

 

「…むぅ、分かりました」

 

早苗はため息をついた

本来なら2人っきりで買い物する気だったのだろう

いい気味だ、霊夢は心の中で嗤う

 

「さ、行きましょう」

 

「そうだな、ここでグチグチ言っても意味が無い」

 

霊夢は静かに彼の手を握る

対抗するように早苗も逆の手を握った

 

「…お前ら」

 

もの凄く嫌そうな顔だ

多分今手がピリピリしているのだろう

ま、そんなこと知ったこっちゃ無いけど

霊夢はそう思いながら手を強く握る

 

「…はぁ、分かった」

 

そのまま歩き出す

なお、霊覇が面倒になって手を離したのは別の話だ

ただし霊夢はギュッと握って離さなかった

 

「俺は俺で買うものがあるからな」

 

そういうと彼は八百屋に入った

霊夢も手を引かれて行く

早苗は少し黒くなって入ってきた

 

「よぉ…あんちゃん、(そんな女連れて)厄日か?」

 

「(野菜が足りなくて自分の分が無かったから)厄日だな」

 

「そら(そんな女に囲まれて)可哀想に…安くするよ」

 

「(よし!これでミルヒィーユ作れる!)気遣い、恩に着る」

 

「(可哀想な)あんちゃんの為さ」

 

霊覇は貼ってある値段より安く食材を買う

霊夢はいくつかの野菜やらを買った

早苗も同じくだ

 

「さて、俺は帰るわ」

 

ふわりと空中に浮き、飛んだ

早苗は少し驚いたようだった

 

「霊覇君って飛べたんですか?」

 

「やらせたら出来たわ

 …恐らく弾幕ごっこも可能よ」

 

霊夢は少し顎に手を当てた

少し思考しているらしい

早苗が首を傾げる

 

「どうかしましたか?」

 

「いえ…彼は…」

 

霊夢は首を振ると袋を握り直す

そして何も言わずに飛んで行った

 

「あ、霊夢さん…」

 

その後ろ姿を追いかけようとするが、途中で止める

追いかけられるスピードではなかったらだ

 

「…どうしちゃったんだろう」

 

早苗はその場に立ちすくしたままだった

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