「返して欲しい?何故」
「それは私達の物だからだよ」
「…成程、味方が居るのか」
俺は背中から刀を抜き、構える
宝塔とやらはポッケに仕舞った
相変わらず便利なポッケだ、何でも入る
「さてまぁ、返す義理もないからな
俺はお前を知らない、それだけで戦闘の理由は十分だ」
カチリ、とM500のハンマーを起こす
そいつはあからさまに嫌そうな顔している
「私ゃ戦いは得意じゃないんだ…」
「んじゃあトットコ帰るんだな」
空を飛びし帆船を刀で指しながら言う
だが、彼女は目をぱちくりさせるだけだ
「何だい、私があれに乗ってたとでも」
「お前を今日に至るまで見たことが無いんで…な!」
刀を振る
だが、それは避けるのが簡単だったのか当たらない
ネズミ女はへらへらとしている
…頭が良く、ずる賢い奴の特徴だ
常に笑顔を作り、相手から情報を聞き出そうとする
因みにこのタイプの1番の被害者は善良な性格である
竹林に居たてゐと同じ感じか
「…っと、来たみたいだ」
「…チっ」
上から虎柄の女が降りてきた
尻尾も虎のそれ、右手に槍を持ってる
それを見るだけで、手に力が入る
「こんにちは」
「よぉ、随分と忙しそうだな、お前さん」
ゆったりと、しかし力強い声が聞こえる
なるべく余裕を保って返事をする
ちなみに適当では無くちゃんと相手の顔でそう言おうと判断した
その目が俺のポッケから動かないからである
「何だ、俺のジョークでも欲しいのか?」
「貴方のポケットにある宝塔…返して頂きたい」
「これか?」
俺はポケットから素直に宝塔を取り出す
代わりに左のM500をホルスターに仕舞った
それを見た瞬間、虎柄が固まった
「な…ありえ…ない」
「ご、ご主人?」
ネズミ少女も困惑している
俺は特に動じる事は無い
「確かに悪意が無いならば持つ事は出来る…だが…!」
虎柄はどうやら想定外の事に面食らっているらしい
何に面食らっているのか…
俺は右の黒刀をクルクルと回した
「その光は…!宝塔の力が使える者が持たなければ!出ない!」
「!?」
ナズーリンは俺を見る
どういう事かは分からない
だが、今の発言で分かったことは…
俺は、この宝塔を扱える
それが、何故か分かった
初めて触った
初めて見た
それなのに、扱う事が出来るという自信がある
「ヘッヘッヘッ…」
不思議と、笑いが込み上げてくる
そして俺は宝塔を大きく掲げた
「行くぞ!」
瞬間、宝塔から激しい光が辺りを包む
眩しくない、逆に心地の良い光だ
その光がようやく収まった
「どうして…!どうして貴方が宝塔の力を…!」
「さてな、使えるもんは使うだけだ」
そのまま、言葉を続ける
「光よ」
辺りを淡い光が包み込む
そして俺は、刀を振りかぶる
その、法力で覆われた黒刀を
〇
「…何これ」
「UFOですよ!UFO!未確認飛行物体!」
霊夢はとある物体を手にしていた
それは円盤型の飛行物…つまりUFOだった
色は銀では無く、赤
…なんか違う気がする
「変な物ねぇ」
それを下から、上から視線で舐め回す
金にはならなさそうだ
「…?あれもじゃない?」
「ほ、本当だ!全部取っちゃいましょう!」
そのまま、UFOを取り続ける
動きが変則的だが、追いつけない訳では無い
次々と未確認飛行物体を捕まえていく
「こりゃ面白いな、コレクションに加えるか」
「魔力の欠片も感じないわ…何これ」
魔理沙が指先でUFOを弄る
霊夢は霊力とも妖力とも違う何かを不思議に思っている
「大体集めましたけどぉ…何なんでしょう、これ」
今の今までこんな物が幻想郷を飛び回った所を見ていない
見たならば好奇心旺盛な天狗が新聞にしているはずだ
「むぅ…」
そうやって、首を傾げていると…
「よう」
声が聞こえた
霊夢はその声が誰のものか直ぐに分かった
「霊覇?何で…」
殺気
大幣を振り向きざまに振る
それは霊覇が振った刀とぶつかり、火花を発した
霊夢は彼の目をよく見る
狂気にも、殺意にも支配されてないいつもの目
「…どういうことかしら」
「ソイツを渡してもらいたくてね」
魔理沙が持っているUFOに目を向ける
「何か用でも?」
「へへ、少しな」
魔理沙はUFOを魔法で宙に括る
早苗も持っていたそれを魔理沙に渡し、括った
「実を言えばそれを欲しがっている奴からの依頼でな」
「アンタが素直に人のいうことを聞くとはね」
霊夢は少し意外そうに言う
彼が他人に影響されるとは思わなかった
いや、命令に従うというか
「何、価値があっただけだよ」
「戦わないといけないのですか…?」
「邪魔をするなら、容赦はしない」
霊覇は擦りあったままの刀を思い切り振り払う
ホルスターからM500を抜き、左手で構える
余裕そうに、煙を吹かしながら
「いいねぇ、やってやろうじゃないか」
魔理沙か八卦炉を構える
霊夢は少し面倒くさいようだ
「あまり戦いたくないけど、仕方ないわ」
彼の強さはよく知っている
彼も殺すまではいかないだろう
そうおもいながら攻撃を始めたも
もレもレ!