妹霊夢?もう幻想入りしたよ
音速でイクゾー
「は、学校ダルいな」
「分かるぜ、それ」
燦莉の溜息に霊覇も賛同する
現在高校3年の1番高い人達である
学校というのは基本ダルい
数学とかどこで使うよあんなもん
それはそうと、とある人物が走ってきた
ここからでも視認出来る緑髪
ここらでは珍しい神職の女の子
「や、お前急ぎすぎだよ」
「燦莉さん!霊覇さん!おはようございます!」
「おはやう、元気過ぎるぞ」
この東風谷早苗という女、元気過ぎる
いつしか転校してきた奴で結構浮いていた
少し声をかけたら凄い勢いで神を語り出した
取り敢えず、その時は場を変えたものだ
それから何かと意気投合して今に至る
今日も見慣れた光景だった
早苗が走って、元気すぎると嗤って
そこから学校まで談笑して
つまらない授業を寝ながら聞く
それが、今日もあるはずだった
今日で、それが終わるとも知らず
〇
『斬―斬―斬――』
「それで…ここがこうなるど、わかったど?」
『kill―kill―kill――』
「よし、分かってるぽいど」
『今宵も報われぬ怨念が――』
絶賛、無線イヤホンで音楽を楽しみ中である
数学?んなもん知るか
3年聞いてて全くバレないなら続けるしか無いだろ
…それはそうとあの先生語尾すげぇな
ど、ってなんやねん
「それじゃ燦莉、やってみるど」
「分かりました」
燦莉が立ち上がり、黒板に向かう
俺は頬杖を着きながらそれを見ていた
そう、いつもなら、ここで燦莉がチョークで答えを書いていた
それは、底から来たような呻き声で阻害された
「うぶが」
変な声がしたかと思えば、先生が血を吐いて倒れた
それだけでなく、教室内の"男子だけ"が血を吐きはじめる
「燦莉!」
「何だコレ」
その異様な様子に、無線イヤホンを仕舞って燦莉に寄る
早苗も慌てながらコチラに走ってきた
「な、なんなんですかこれは!」
「逃げるぞ」
「俺の家に一旦退避だ」
俺はそういうと、階段に向かった
各教室から男子が出てきたかと思えば、血を吐き倒れる
1.2人がキョロキョロと辺りを見渡していた
階段をかけ下りる
燦莉も慣れた手つきで降りる
下駄箱がすぐそこにあった
「まっ、待ってくださいぃー!」
早苗が息を切らしながら走ってくる
靴を履き替えるとそのままグラウンドに出た
止まらない
校門を出る
そして、近くの茂みに寄った
そこには、ガレージがあった
「入れ!」
「よっと」
3人が入ったのを確認すると、扉を閉める
はぁはぁと荒い息がガレージに響いた
…
……
「…あれは」
「分からん」
目の前で何が起きた?
それが今の疑問だった
目の前で男達が血を吐き、死んだ
何だ?何が起こっている――
「ウイルス、か」
「可能性は高いな」
こんなウイルス、人為的な物だろう
もしかしたら突然変異かもしれないが
――戦争?
「こんなとこには居られないな」
サイドカー付きのハーレーがガレージの真ん中にあった
見た限り綺麗で、ガソリンも入っている
「まず服装を整えよう」
「そうだな、お前ん家に服置いていた気がする」
「燦莉さんが?どうして」
「少し遊びのな…」
倉庫に遊びで使う服やなんやらがあった筈だ
…それと、アレも
俺の後ろに燦莉が乗り、サイドカーに早苗が乗り込む
「…あれを使うかもしれんな」
「ありゃ非常時だろ」
「今がそうだ」
ガレージのシャッターが開く
バイクは原付のそれしか無い
ま、やり方は同じだろ
威勢よくエンジンが鳴り、回転する
勢いをそのままにガレージから飛び出した
〇
ここの立地は良くは無い
学校から電車等を除いて1番離れている
と、いうのも父の1人暮しであるから
家が広すぎるからと物を置かせてもらったりした
その、父は血溜まりの中に倒れていた
それを窓から確認すると、バイクを止める
そしてそれをガレージに入れた
車は無かった
「早苗、玄関で待ってろ」
皆が入った後、早苗に言う
既に鉄の匂い、あの匂いがした
ハッキリ言って、慣れた
早苗ははいと言って、窓の外を見始めた
「燦莉」
「早めに片付けよう」
そう言って扉を開けた
血の匂いが直に鼻に刺さる
俺は少し顔を顰めた後、それに向かう
「どうする」
「ロッカーにでも入れとけ
俺は血を拭く」
「あい」
燦莉が動かぬそれを抱えあげると、ロッカーに押し入れる
父の衣類がぶち込まれたそれに同じように立てかけた
霊覇はアルコールや洗浄剤を使用する
そうして、時間を忘れる程擦っていれば血は消える
犬のように嗅覚が優れてなければ分からない
「早苗、良いぞ」
「お、お邪魔します」
俺は台所にナフキンを投げると、二階に進む
そこには2つのトビラがあった
片方は鉄を使われたものだった
片方は、壁にあった木製
鍵を取り出し、鉄扉を開く
「よし、着替えるぞ」
「了解」
部屋の中にはエアガンが大量にあった
棚の中から2人は服を取り出し、着替える
慣れた手つきでそれに手を通す
「おし」
「燦莉」
「おっと…マガジンは?」
「予備3個」
もうひとつの小さな棚からSOCOMを取り出す
エアガンでは無い、実銃だ
引き金を引いたら人を殺せる、道具
「…」
M500を持つ
その重さはそんなに感じなかった
にわかに、外が騒がしくなってきた
「早苗の家は神社だったな
かなりの秘所にあったはずだ」
「そこなら隠れれるだろう」
「に、逃げましょうか」
そしてまた、ガレージに向かった