女嫌いのあべこべ幻想郷入り   作:回忌

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辺獄と呼ばれし場所

男が壁に頭を打ち付ける

 

その部屋は机がひとつ置かれた質素な物だった

壁には何かの広告がある、扉は上下に動く近未来の物

とはいえそもそも部屋の材質がコンクリなおかげで言うほど近未来では無い

 

ガンガンと、男は壁に頭を打ち付ける

 

打ち付ける度に黒い液体が中を舞う

何度か、いや何回も打ち付けた男は、壁を突き破った

 

黒い深淵

 

そこから鎖が伸びる

その鎖に引っ付いてきた男は部屋に放り出された

 

――

 

酷い目にあった

まだ椅子にされてケツを体に置かれる方がマシだった

ゲボりと、口から黒い液体が出る

 

「…、……?」

 

何か、変わっていた

さっきと何かが確実に違った

 

声が、出ない?

 

下顎を触った

 

無かった

 

下顎その物が無かった

首の部分を触ると、声帯が無かった

どういう事だ?普通ショック死するレベルだろう

 

だがまぁ、どうでもいいか

 

それほど問題でもない

 

立ち上がり、ドアに向かう

 

と、そのドアが開き、中から女が現れる

兵士がガバメントをこちらに向けて撃ってきた

 

ガバメントを持つ手を上に向けさせ、拳を胸にめり込ませる

体勢が崩れた女からガバメントを奪い、顔面を殴る

女は後頭部を壁にぶつけ、死んだ

 

スライドを引き、弾丸を挿入

 

扉に入る

 

そこにも敵は居た

長い廊下のような所だ、敵は数人

それ程強そうな奴もいない

 

武器もアサルトが数人、ナイフが一部程度だ

 

ガバメントを敵に撃つ

亜音速の弾丸は簡単に敵を殺していく

ナイフを刺そうとしてきた的の手を捻り、ナイフを奪う

そしてそれを持ち主に突き返してやった

 

アサルトが連射してくる

それを横に避けながらバレルを掴む

ガバメントをホルスターに仕舞い、敵のマガジンを掴んだ

そしてそのボタンを押し、マガジンは自重で落下する

ついでにコッキングもして相手に攻撃する能力を失わせる

 

もはやそれは鉄の塊だ

相手はリロードより殴打を選んだ

ストックでこちらを気絶させようとするが、させない

がら空きの脇腹を殴り、アサルトライフルを奪う

 

アサルト――FA-MASのマガジンを拾い、挿入。

コッキングをし、敵に発射

 

敵は理不尽を嘆きながら倒れる

 

そんなこんなで、敵は簡単に殺せた

突き当たりにあるドアから外に出る

 

外は、変わらなかった

赤い空間に浮島があるくらい

出てきた建物の横には看板があった

ただエクスクラメーションマークのあるそれはただの看板だった

特に力を秘めている訳でもない、看板

 

敵がわんさか湧いてきた

どうやら銃声を聞きつけてきたらしい

 

やることは変わらない、こいつらを始末するだけだ

 

力を振りまく時は心は人では無いと言われてる

何故なら確実に命を奪う事であるから。

防衛、攻撃、報復、どれもそうだ

無傷で攻撃とはなんともしずらいのだ

 

敵を撃ち殺す

頭やら体を弾丸が抉りとっていく

 

 

敵を全員殺した後、辺りを見回す

荒野だ、雑草も、もはや枯れ草すらない大地

それは世界が終わってしまった時のそれに近い

 

ふと、何かが降ってきた

 

それを避ける

 

それは人だった

ウエストバックを腰に付けた男

そいつは地面にめり込んだ

顔が地面にめり込み、黒い液体が広がる

どんな顔がよく分からなかった

 

装備は太ももにソーコムを装備している

 

誰だ、この男は誰だ

 

疑問が頭を駆け巡り、取り敢えず頭に手を置いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 好きだよ、ずっと 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――!!!!!」

 

情報の嵐が襲ってきた

 

恐らく、この男の記憶

博麗巫女の兄として生きてきた男の記憶

それはなんとも言えぬ歪んだ愛だった

恐しいソレは何故か愛として成立していた

 

この男は?一体?

刀を振るう映像が頭の中で再生される

2振りの―男は二刀流だったらしい―刀を自由自在に振るう

それはあらゆる障害を退けていた

 

死を操る亡霊

 

判決を絶対とする閻魔

 

心を読み心を糧とする覚

 

風を操り最速を名乗る天狗

 

鬼神もかくやという怪力の鬼

 

核エネルギーを扱う地獄鴉

 

それと戦う記憶が一気になだれ込んでくる

勿論の事神経系等は情報の多さに焼き切れそうになっていた

とっくの昔にオーバーヒートした頭にこれ以上の情報は毒でしか無かった

そんなことより頭が暑い頭が暑い暑い暑いあついあついアツイタイイタイタイタイタイイタイタイ頭頭頭頭あままあたたまままああたままあたまあたまあたまあたまああああああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ…!!!

 

霊覇は情報量に耐えきれず、地面に仰向けに倒れる

それにトドメを刺すかのように、大量の鎖刃が霊覇を突き刺した

 

どこから来たかも分からないそれに、霊覇は飲まれて言った

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