モスクワ近郊にあるグリフィンの本社には、
「という訳で、ヘリアントス上級代行官に今日1日限りだが諸君の訓練の監督を任されたシャーロット・ブラウンだ。
君らと同じく指揮官職で、SO21地区アルハンゲリスクを担当している」
演習場に隣接するカフェ。赤い制服にベレー帽を被り、新品の銅バッチを身につけた新入り達を前にして、杖を片手にポケットに片手を突っ込んで仁王立ちする女の姿があった。
「軍人上がりが数人居ると聞いている。該当者は?」
「我々です」
手を挙げて立ち上がる中年の男。それに従い、周囲の男2人も立ち上がった。
そして、自らの元の所属を語り始める。
新ソビエト陸軍親衛人形旅団、空挺軍機械化混成人形大隊、ドイツ人民軍特殊人形小隊、どれも正規軍の中ではずば抜けた戦術人形の運用に長けた事で有名な部隊だ。
「ほう」
杖つきの女は、品定めするかのように新しい指揮官である8人を見た。
「それ以外は素人ということだな。よく分かった」
軍属からを除く全員に対する厳しい口調。その言い様が気に入らないのか、1人の女が彼女に質問をした。
「教官殿!」
「なんだ?」
睨むように答えるシャーロットに、言葉を詰まらせながらもピンクの髪をした女は続けた。
「ぐ、グリフィンでは制服着用が義務だと私は記憶していますが!指揮官殿はなぜ制服の着用を?」
シャーロットの着崩したスーツにコートの着こなしを見てだろう。
「バッチをしてるだろう?」
「では、制服の着用はしなくても良いのでしょうか?」
「いや、社の決まりじゃそうなってるな」
「で、では!」
勝ちの目を得たりと、女は続ける。だが。
「私は規定外だ」
その言葉を聞いて、女は止まった。
「り、理由を聞いても?」
「今日は教官役だからな、質問には答えよう」
そう言って、シャーロットは続けた。
「市街地戦において、前線に出るかもしれない指揮官が目立つ赤い制服を着用するなど的以外の何ものでもない。
隊列を組み、方陣を成して戦っていた中世ならいざ知れず、狙撃の危険性がある現代戦においてはその見た目は指揮系統を簡単に破壊させる為の切り札になる」
ピンク髪の女をシャーロットはみて、続ける。
「とまぁ、ここまでは現代戦での一般常識だが、制服を着る諸君らが相手にするのは人工知能が指揮する鉄血兵達だ。
治安維持を指揮したところで、やるのはテロリストの制圧でも無ければ後方の指揮所に閉じこもっての暴徒の鎮圧程度のことだ」
軍部隊が多く駐留するアレハンゲリスク。ただでさえ北極海で唯一の欧州との交易都市ということもあって海外マフィアやテロリストが絡む事件が多いのだ。
軍警察や治安部隊に協力する事の多いG&Kアルハンゲリスク支部においてはPMCであるグリフィン自体が標的となりうる。
「端的に言えば、私自身が標的になり得るんだ。私が表立って鎮圧を指揮することは無いが、テロの標的にはなり得る。ただでさえ、幹部クラスの指揮官が去年相次いで殺されたんだからな」
大袈裟なリアクションを取って彼らの質問に答えた彼女。
「質問は以上か?なら結構だ、演習の準備に入ろうじゃないか」
嫌な役を押し付けられたという自覚はある。
本来は訓練教官がやる仕事を、わざわざ私が教えてやる必要は無い。だが、それが仕事ならばこなさなければならないのが社会人だ。ましてやそれが同期同格に近いが少し階級が上程度の上官の頼みで、休日出勤のついでに起きたことでもだ。
私はカフェテリアを抜け、4月から新任指揮官となる新入りたちの準備の間に隣接する演習場へと向かった。
演習場は、G&K本社ビルの地下にある。
まぁ、演習所といっても軍の実弾演習が出来るほどの空間がある訳では無い。
ましてや民間施設や住居が近くにある中で広い
だから、機械と電力さえ確保出来れば問題のない
演習場は、その名に似合わないモニターやキーボードが並ぶ空間だった。
私はモニターが並ぶ中央のパイプ椅子に座り、マイクを入れる。
「準備はオーケーか?」
すると、即座に各員から準備が出来たとの回答が返ってきた。
「よろしい、では演習を始めようか」
演習の結果は、素人にしては上等だと言える程度だった。
戦闘経験のない、アマチュアが本格的な実戦訓練にしてはよくやったのだろう。
人形達の
素人同士はお互いが勘ぐるばかりで話にならず、論外だった。だが、素人と元軍属の人間での模擬戦はなんとも言えぬ接戦となった。
特にピンク髪の女、彼女は意外にやってのけるようだ。人形を指揮していた元軍人をなんと戦術で上回り、そして勝ってしまったのだ。
「結論から言えば、
演習を終え、カフェテリアで座る面々を前に私は冒頭のように仁王立ちで立っている。
「だが、元軍人が負けてしまったのは意外な結果とも、負けて当然とも言える」
「どういう事ですか?」
スキンヘッドの元軍属。自らを人形大隊から来たという男は私に質問した。
よっぽど素人に負けたのが悔しいのか、それとも向上心があるのか。
「君が部隊で運用した軍用の戦術人形は均一化された戦力を持つ。
だが、我々G&Kは違う」
グリフィンが運用するのは中古の民生人形だ。接客やサービス業を担当する為、無論演算能力は軍用品以上だが戦闘能力や耐久性では大きな性能差がある。
「個性を持つ元民生人形が主体なのだ。軍用のような均一化された戦力は求められない」
「なるほど」
「彼女、そこのピンク頭のやった事は簡単だ」
ピンク頭と呼ばれた女は、ぼーっとしていたのか名前を呼ばれた事に気づいてビクッと背筋を伸ばした。
「個性や経歴がある以上、得意不得意は人間と同じ様にある。彼女はそれを活かして戦った。ただそれだけだ」
自分を褒められて隠れてニヤニヤとする彼女。その見た目に似合わず演習では見事なまでに元軍属を蹂躙してみせた。
軍が織り成した最新鋭の戦術ドクトリンと軍人時代の経験則に、戦場など知らない素人が打ち勝ったのだ。
ヘリアンに気にかけられるのもなるほどと言った感じだ。
「今回は初の実戦的な演習だ。諸君らが本調子でもなければ訓練途上なのは知っている。
来年度の各地域配属までの間、一層努力し訓練に励め。私からは以上だ。解散」
そうして、訓練は昼から夕方程までの時間で終わりを迎えた。
私には後の仕事は無い。だから、ホテル周りをぶらついて終わりだと思っていた。あの
つい思わず、少女は声をかけてしまった。
モスクワ市街、東区にある商業地区。雪がシンシンと降り、行き交う人々が家路に急ぐ中、少女もまた社寮へと帰る前に夕飯の買い出しに行きつけの店へと赴こうとした。
だ道中で、人混みの中にその人物を見つけてしまった。
キャリアスーツにトレンチコート、そして杖をつく女の姿を。
そして少女は、食料品店への用事を忘れた。
「君、どうして私に話しかけたんだ?」
華やかな商業街に並ぶレストランの一角、仕切りに区切られた喫煙可のボックス席にてその人はゆったりとした、落ち着いた口調でシャーロットは少女に語りかける。
「いえ、あの、つい」
そう、つい思わずに声をかけてしまったのだ。
「そうか、まぁここで君が声をかけてきたのも何かの縁だろう」
「はぁ・・・・・・」
「好きに頼むといい。訓練で勝てたご褒美だ」
ニヤニヤと腕を組んで少女の目の前で笑うシャーロット。
傍らに杖を立てかけて、ロングコートにセーターを着込んだスーツ姿は、少女から見ればやり手のキャリアウーマンにしか見えない。
だがシャーロットは数時間前まで、グリフィンの演習施設で少女の初めての戦術訓練を指導した。
コートの胸元につけていたくすんだブロンズのG&Kバッジは外されているが、れっきとしたベテラン指揮官だ。
それも、北方の貿易港であり軍港でもあるアルハンゲリスクで小規模な部隊を率いながらも欧州各方面のグリフィンの事業拡大の交渉窓口や軍相手の訓練教官を務めるほどなのだから、会社からの信頼の高さは優に察せられると少女は感じた。
「で、結局は何の用なんだ?」
ガラスコップに注がれた水を飲んだシャーロットが肘をつきながら少女に聞いてきた。
「えっと、訓練の事で少し・・・」
「ん?言ってみな」
「いえ、私の評価がこんなに高いのかが少し気になって」
「なんだ、自画自賛か?」
フッ、と笑って皮肉を口にしたシャーロットに、慌てて少女は取り繕った。
「いえいえ、そんな話じゃないんです。私っていつもの訓練じゃ成績はレポート以外はドベに近いんです」
その言葉に、シャーロットの眉がピクリと動いた。
「なのに、シャーロットさんだけ私の事を高く評価してくれてその・・・・・・」
「別に高く評価はしてないぞ」
「へ?」
「確かに、君が退役軍人共に指揮官候補の中で唯一勝てたのは事実だ。ヘリアントスが気にかける程にはな」
そう言って、シャーロットは続けた。
「だが、正直言って君の作戦は幾つかの賭けの元に成り立つ傾向がある」
「賭け、ですか?」
オウム返しのように聞き返す少女に、シャーロットは「なんだ無自覚だったのか」と呟いた。
「不確定要素を多分に含んだゲリラ的ながらも場当たりな攻撃だ。
正規の軍人でも彼らが所属していたのはドイツやモスクワ付近に居た後方配置の部隊であって、教本に書かれた物量と火力に物を言わせての正規戦闘は出来ても、非正規戦は極めて不得意だ。それに実戦だって未経験だろう」
大戦後の各国正規軍は今なお、あの狂った消耗戦の影響を引きずっている。
人形で補って尚足りない兵士の不足は目に見えており、民間の警備や軍事請負に首都以下の主要都市や戦略要地以外の地方の防衛を委託しているのが現状である。
そのような状態で、優秀な軍人がこちらに来る訳が無い。
「そんな彼らを相手に自らの主力部隊を囮にベットして、君は勝ったのさ。
あぁ、タバコ大丈夫か?」
タバコの箱を取り出して、シャーロットが聞いてくる。その問いに、少女は大丈夫ですと返した。
「まぁ、君の同期達が負けたのだって別に弱いからじゃない」
シガレットを1本取り出し、箱をポケットに仕舞ってライターで火をつける。
「マニュアル通りにしか動けない程度の連中だ、シュミレーションでも勝てる訳がない。まだ素人だからな。
君が勝てた理由だって、教本と応用、撹乱戦術が組み合わさって成ったものだ。そこは褒めてあげよう、パフェでも頼むといい」
ここのは絶品だ。と付け加えてタバコを灰皿に置き、シャーロットはコーヒーに口をつける。
その間、少女はウェイターを務める人形に声をかけ、遠慮なくパフェを頼んだ。チョコレート尽くしの特大のやつを。
「それに、なんだかんだ言ってもあの軍人共も素人だ」
タバコをふかして、シャーロットは笑った。
「正直に言おう。グリフィン&クルーガー、民間軍事請負企業は民間警備としてはエリートの部類だか、実態は軍とIOPとの太いパイプの上で成り立っている。
簡単に言えば、軍からは大して能力のない高級官僚の息子が箔をつけた後の天下り先、IOPから見れば都合の良い実地試験場と言ったところか」
「へ、へぇ・・・、そうなんですね」
雲行きの怪しくなってきた会話。こんな話聞いてもいいのだろうかと少女は思わず苦笑いした。
「だから、私は君に聞きたい。どうして
兵役逃れや軍を退役した兵士の再雇用、もしくはこういった職業に着きたいがために入社試験を受ける人間は多少なれど居る。
実際、今のPMC業界というのは一種の特需状態にある。軍や政府との大口契約だって多い、そうそう食いっぱぐれることはない。
だが、そう言った気が全く感じられない彼女が、この場所に居るのにシャーロットは違和感を感じたのだ。
それに初めてで、これ程の応用力、理解が出来るのだから民間の大手企業などに簡単に就職出来るはずだ。
それ程の人間が、鉄火場に身を寄せようとする気が知れなかった。
しかし、シャーロットの問いに対して少女が言った答えは意外性も無ければ愉快な話でもなかった。
「私、孤児なんです」
運ばれて来たパフェをスプーンで口に運ぶ少女は、その言葉を表情を何一つ変えることなく言った。
「大戦中、リビアで両親を亡くしました」
「リビア・・・・・・内戦か」
世界大戦の最中、直接的な戦火を被らずとも国家体制が崩壊した国々は多い。
6年にも及んだ第三次世界大戦。数千発の核弾頭や生化学兵器まで使用されたそれがもたらしたのは総戦死者数600万、民間犠牲者数は関連死含めて概算で1億8000万という莫大な数の犠牲だ。
北蘭島事件以降減り続ける地球人口の中で、当時の総人口の7%が大戦という炎の中消えた。
欧州、アジアがその様な惨状なのだから、その他の地域が影響を受けない訳が無い。
東西の先進国に助力を得ていた第三世界の国々ほど、大戦による影響は国内情勢に顕著として現れた。
2047年12月、リビアで起きた3度目の革命もそのひとつだ。
「疎開先で伝手もなく、親族も被害にあって頼れる人は誰も居なくて」
欧州、東南アジアでの戦い、そして後方地域を狙った空襲や核攻撃。
MIRVと呼ばれる多弾頭式ICBMは、迎撃を掻い潜って幾多もの都市に核弾頭の雨を振らせた。
民間を鑑みない国家総動員、総力戦は国民生活を圧迫した。
通商破壊によって干上がった市民生活に政府の配給など追いつく訳もなく餓死者や病死者が続出した。
インフラは破壊され、かつて欧州を縦横無尽に貫いた主要幹線道路や鉄道網は破断し、人々が暮らしていた都市は焼かれ、後には死体と焼け跡、住処を失った難民や被爆者、そして不発弾という有様だ。
先日だってアメリカ東部海岸沿いの主要港の沖合で、不発に終わったメガトン級の核弾頭が見つかったそうだ。
未だ、あちこちには戦火の爪痕が色濃く残っている。それは無論、人の記憶にも。
「だから、私は孤児基金と奨学金を頼りにここまで来たんです。自力で不自由ない生活を手に入れる為に」
パフェを口にしていた少女の手が止まった。
「民間の企業や政府関係に就職しようかと考えた事もあるんです。ですが、私は彼らの資本や利権に焦点を当てたやり方がどうにも好きになれなかったんです」
「とは言ったって、グリフォンだって後暗い話はないことには無い。結局、君の言ってることは綺麗事に過ぎない」
シャーロットの指摘に、少女は少し頬を膨らませた。
「でも、私はグリフィンで指揮官として真っ当な行いをしたいと考えて」
「それは結構。政治家の裏話や汚れ仕事なんぞ、関わるだけアホらしいだけだ。
だが、もし君が企業スローガンの『世界の輝きを更新せよ』などという戯言を少しでも信じて来たのなら悪い事は言わない。別の仕事を探すことをおすすめするよ」
北蘭島事件後、香港を拠点に汚染からの避難を最前線に立って指揮した国連遺跡署のメーデー・ロクサット。
彼は世界各国の自国第一主義や徹底した資本主義が後に人類の衰退を加速させると指摘し、北蘭島事件の調査報告書内にて今こそ資源を平等に配布し、世界の輝きを更新すべきだと主張した。
結果として、増え続ける一方にあった貧困層はこの主義にこぞって賛同し、ロクサット主義のシステムに利益の見込んだ富裕層すら巻き込んで世界中へと広がった。
しかし結局、大戦後には反政府論者や難民による政府非難のスローガンとなって混乱の要因を生み出し、汎ヨーロッパ連合という未だ国内の政情が安定しない欧州連合国家すら作り出した。
「”世界の輝き”何てもの元から無い。いや、半世紀前ならまだあったのだろう」
コーヒーの入ったカップを、彼女は手遊びのように揺らした。
「私もかつては最前線に立った身だ。だからこそ、忠告してやろう」
手に持っていたコーヒーカップを
「剣を取った者が剣で滅びるように、銃を手にした人間もまた銃で滅びる」
初めて銃を手にし、人を手に掛けた時からシャーロットはそれを見て来た。
民兵や正規の軍人、民間人など関係なしに、闘争の為に銃把を握った人間は皆、一様に滅んできた。
ある者は文字通り死に絶え、ある者は心を蝕まれた。
「今の時代なら尚のことだ」
もはや平和など、何処にもない。
何処がテロの対象となるのか、いつ自分がグリーンエリアに紛れ込んだ難民に背後から刺されるか分からない。
お互いを批判し合う難民と市民とで暴動や衝突は絶えない。その時、地方都市では矢面に立たされるのがグリフィン指揮官である。
実際、グリフィン幹部を狙った子供を使った襲撃も起きている程だ。
まともな職に就けるのならば、そちらに就いた方が良いのは通りである。
しかし。
「・・・・・・━━━━銃ならもう、握りました」
黙ってパフェを食べていた少女が、普段見せることは無いであろう表情を見せて、口を開いた。
「手ならもう汚れています」
少女の脳裏に一瞬、蘇ったのはかつての幼い頃の記憶だった。
「私はある人の背中を見て決めたんです。誰かを守れるようになりたいって」
「たとえそれが茨の道であろうとも、か?」
「はい!」
まだまだヒヨっ子にしては可愛らしいもんだ。
頬杖をついてシャーロットは少女を見つめた。
今の時代にしては稀な芯の強さだ。ここまで石頭なら民間企業じゃ逆にやっていけないだろう。
だが、指揮官として部下達を率いる分にはそれはメリットとして活きる。
自らの上官が優柔不断な無能など、何処にリーダーシップを見いだせようか。
「そうか・・・・・・芯が強いな、お前は」
「・・・・・・はい?」
「いやなに、そういうセリフをすまし顔で言えるのだから、若さってやつはいいなと思っただけだ」
唖然とした表情でこちらを見つめる少女にシャーロットは少し笑ってメモを取り出し、走り書きを少女に渡した。
「個人的なものだ。何か困り事があれば連絡するといいさ、少しは助力になるだろう」
アルハンゲリスクの市外局番から始まる電話番号のメモだ。
少女は小さなメモをポケットに入れて、私服にも関わらず立ち上がって敬礼を以てシャーロットを見送ろうとする。
それを、シャーロットは止めた。
「私達はただ、一人の個人として世間話をしただけだ。経歴も。先任も階級も関係無い。だから、敬礼も必要ない」
”あと、そういうの実は苦手なんだ”とシャーロットは呟いて、少女のパフェが無くなっているのを見てウェイター人形を呼び付けた。
「
黒いクレジットカードで会計を済ませ、席を立つ。
「あの・・・・・・」
「心配するな、サボタージュの件については私からヘリアンへ伝えておこう」
どうも最近のグリフィンの教官は質が下がり過ぎている。この機会に一新すべきだろう。
「後日、連絡が来るだろう。その時に全て話すといい」
シャーロットはそう言って、席を離れて行く。
「そういえば、名前を聞いていなかったな?」
杖をつく足を止め、彼女が少女に向き直る。そして、ピンクの髪の少女は名前を告げる。
「ジャンシアーヌ、
ジャンシアーヌのファミリーネームは本編では明かされていませんが、今作ではフランスの一般的な
戦死者600万、民間死者が概算で1億8000万・・・・・・。
第三次世界大戦の参戦国、NATOが米英仏独伊、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、ポーランド、カナダ。新ソビエト連邦側陣営として新ソ連と中華人民共和国、その他中東諸国が参戦。
開幕のソ連軍原潜のSLBM誤射とフルダギャップでの銃撃戦から1000発の核攻撃の応報に発展。
からのGPSがない事で大雑把な誘導になり人口密集地や不幸な村や街を直撃、8000万が死亡。
さらに5年にわたる戦火で難民が爆増、しかし国家は対応不能。
その頃、アジアでも第二戦線としてアメリカ軍が中国方面から新ソ連への侵攻を企図。アジアが地獄絵図に。(尚、日本は北蘭島事件時に北海道までの本土を放棄、米軍の介入で国民を見捨てて北海道に閉じこもってしまう。が、後にアメリカの内政干渉を抜け出し発展、ニューラルクラウドにて言及)であるからして在日米軍や沖縄、グワムや在韓米軍、台湾なんて便利なものはなく、アメリカ軍は東海岸から北極圏を通ってアリューシャン列島伝いでトンキン湾までの長大な補給線を維持するはめに。
その頃、国際社会の関心が無くなった第三世界と呼ばれた途上国では、内戦と民族浄化の嵐が(第三次リビア内戦とトリポリでの外国人虐殺がそれに該当)。
そこに皆さんお忘れですがELIDと遺跡性低濃度放射線(コーラップス液)の汚染もヨーロッパはスカンジナビアから、アジアは中国沿岸とベトナム(ベトナム戦争でアメリカ軍がばら蒔いた分)中東ではアフガン侵攻時にソ連がバイカル峠でばら蒔いたものが拡散、中南米と北アメリカはパナマと西海岸、アラスカから広がってるんだぜ。
ちなみにこれフルダでの銃撃戦と参戦国、総死者数以外は全部公式設定です(