IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜 作:XIYON
臨海学校で花月荘に泊まって、海で遊んだり、ISの授業をすることになった俺達は、その道中で異世界人である闇川月夜という人物と出会う…
彼は俺たちの世界に十六夜煉という年上の仲間を追うためにきたと言っていたがその真意は…
一方、アメリカでは試験中だった銀の福音が何者かに盗まれるのであった。
束「じゃじゃーん!これぞ箒ちゃん専用機こと【紅椿】!全スペックが現行ISを上回る束さんお手製ISだよ!」
箒「これが紅椿…」
束「さあ!箒ちゃん、今からフィッティングとパーソナライズをはじめようか!我が弟子がデータくれたからすぐに終わるよ!」
空中投影ディスプレイを展開してあっという間に作業を完成させてしまった束。そんな道中で月夜は俺と戦っていた時に使っていたライトセーバーのメンテナンスをしていた。
束「近接戦闘を基礎に万能型に調整してあるから…剣道が得意な箒ちゃんにはすぐ馴染むと思うよ?」
箒「ありがとうございます姉さん。では早速…」
「あの専用機って篠ノ之さんがもらえるの?……身内ってだけで?」
「だよねぇ。なんかずるいよねぇ?」
愚痴を零していた一般生徒達……その言葉に束さんは…
束「おやおや、歴史の勉強をしたことがないのかな?有史以来……世界が平等であったことなど一度もないよ?」
流石は天災兎……その一言で一般生徒を恐怖に陥れた。それが終えて作業に戻った彼女は月夜をジッーと見ていた。
束「ねぇ?君、紅椿と戦ってみる?」
「「え?」」
嶺賀「おい束姉さん。月夜はIS持ってないんだぞ?そんな奴にどうやって…」
月夜「いいぜ?ハンデでこのまま戦ってやるよ。」
志歩「いや即答だな!?」
杏「しかも私服のままで!?」
こはね「isスーツ一切着てないよ?」
嶺賀「うーん……束さん。俺は月夜に賛成だよ。」
千冬「おい封城、正気か?」
嶺賀「はいちっふー先生。ちょうどアイツの戦闘データを取りたかったんですからね。」
てなわけで箒の紅椿とライトセーバー使いである月夜との戦いが始まった。俺はライトセーバーが紅椿の刀を切り裂くかと思ったが、なんと互角に戦っていたのだった。
箒「なぜ私と対等に……ビームソードは刀でも切り裂く可能性はあるのに!?」
月夜「このライトセーバーはダイヤルを回せば調整が可能だ……お前の紅椿にはこれぐらいの濃度が1番だ!」
しかし箒は刺突攻撃の際にレーザーを放出する雨月で月夜を攻めていく…月だけに…
嶺賀「ぶっふっ……」
月夜「あぁ!?なんか笑ったか!?」
しかし月夜はライトセーバーの技で習得した跳ね返し技で逆に箒を攻めていく。
月夜「これぐらい…サルラック戦法(シャイ=チョー)を使えばどうだって事はない!」
箒「なら……空烈!」
サルラック戦法と呼ばれるライトセーバーの技を使う月夜に対して箒は斬撃そのものをエネルギー刃として放出することが出来る空烈で対抗していった。
月夜「エネルギー武器の使いすぎだな… 武器性能の把握が疎か過ぎる。」
そう言って月夜は手のひらを使って紅椿を箒ごと持ち上げ……
嶺賀「いや…あれは!?」
「「!?」」
持ち上げたんじゃない。宙に浮かせたのだ。
箒「な!?なんだこれは!?身体が自由に動かない!?」
月夜「安心しろ。ISは壊さん。」
と言ってそのまま前に押し出して紅椿を解除させてしまった。
箒「私の負けか…」
月夜「あぁ……だが、なかなかいい腕をしてたぜ?同じライトセーバーの使い手で軍人である友人には敵わないけどな…」
箒「友人?」
月夜「あぁ…その友人もライトセーバーの使い手だったんだがな…とある理由でライトセーバーを使うのを隠してるんだ。今はな。」
月夜と箒の戦いが終わり、戦闘データを取れた俺。これでまた新たなISが作れる。ぐへへへ…
真那「たっ、た、大変です!お、おお、織斑先生っ!」
すると山田先生が慌てて千冬先生のところに慌ててやってきた。
千冬「どうした?」
真那「こ、これを…」
千冬「ん?……なに!?」
山田先生が渡した端末を見て顔が険しくなるちっふー先生。どうやら嫌な予感がする。
千冬「特命任務レベルA、現時刻より対策をはじめられたし……」
真那「そ、それが、その、ハワイ沖で試験稼働をしていた……」
千冬「しっ。機密事項を口にするな。生徒たちに聞こえる。」
真那「す、すいません!」
嶺賀「(来たか……福音事件。)」
月夜「(やっぱりこの世界でも起きちゃうんだ。あの時は或兎や響子、咲姫達が助けに来てくれたけど…)」
月夜が箒の紅椿と模擬戦するというイレギュラーな展開があったが、原作通り福音の暴走事件が起きたようらしい…
「ーー全員、注目!」
真耶が他の先生へ連絡をしに離れた後に千冬は特殊任務行動になるため試験は中止、専用機持ち以外は各自旅館の部屋での待機が命じられた。
俺、咲希、志歩、杏、こはね、陣平、研二、一夏、箒、セシリア、鈴音、シャル、ラウラ、そして何故か法花がまでもが残っていた。
そして専用機の隅では月夜がまだいた。ちなみに簪はまだ調整が出来てないが、観察という形で残ることになった。
千冬「では現状を説明しよう。二時間前にハワイ沖で試験稼働中だったアメリカとイスラエルの共同開発軍用IS『銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)』が何者かによって奪われた。」
「「えぇ!?」」
嶺賀「(暴走じゃなくて窃盗だと!?)」
月夜「嶺賀。ちょっと来いよ。」
嶺賀「ん?」
まさかの窃盗に困惑している俺を月夜が呼び出してきた。どうやら月夜はまるで盗んでいることを知ってるみたいだ。俺は小声でそのことを突き詰めることにした。
嶺賀「おい闇川。お前まさか…このこと知ってるんじゃないだろうな?」
月夜「似たようなことが俺の世界でもあってな?この感じだと、俺と…俺を助けた異世界人の戦いを思い出すなーって…」
嶺賀「まさか、お前の世界でも銀の福音事件に別世界の奴が?」
月夜「あぁ…まぁその時はイレギュラーなISもあったから、戦うのに一苦労はしたけど……まぁ、今回は逆に言えば人間が盗み出したのが妥当だろうな。」
嶺賀「たく……しゃーねぇな。」
衛星による追跡の結果、ここから二キロ先の空を通っちゃう事が判明したみたいで、IS学園のお偉いさんが今いる専用機持ちメンバーでの対処が命じられたみたい。
んでもって先生達は空・海域の封鎖に回ることになり、直接の対処は専用機持ちが行うということになっちゃったわけだ。
千冬「では作戦会議を開始する。」
セシリア「はい!」
真っ先に手をあげたのはセシリアだった。
セシリア「目標ISの詳細なスペックデータを要求します。」
嶺賀「いや、スペックデータを見てもダメだ。」
「「え?」」
嶺賀「盗まれたってことは……犯人は銀の福音に本来のスペックとは違う何かを装備した可能性がある。そう簡単に突破できるようなことはないと思うぜ?」
月夜「それにアメリカとイスラエル…二ヵ国の最重要軍事機密だ。口外して情報漏洩した場合、査問委員会による裁判と最低2年の監視がされちまう。」
嶺賀「まぁ、見ても損はないとは思うがな。」
千冬「なら、とりあえず渡しておこう。」
千冬先生がセシリアに銀の福音の情報を提供した。彼女はそのisの基本スペックを見たら…
セシリア「広域殲滅を目的とした特殊射撃型・・・・わたくしのISと同じく、オールレンジ攻撃を行えるようですわね。」
鈴「攻撃と機動の両方に特化した機体ね。厄介だわ。しかもスペック上ではあたしの甲龍を上回ってるから、向こうの方が有利・・・・」
ラウラ「しかも、このデータでは格闘性能が未知数だ。持っているスキルもわからん。偵察は行えないのですか?」
千冬「無理だな。この機体は現在も超音速飛行を続けている。最高速度は時速2450キロを超えるとある。アプローチは一回が限界だろう。」
嶺賀「(マッハなみの速さ……コナンの緋色の弾丸に出てた『超伝導リニア』2本分ってところか。) ちっふー先生。」
千冬「織斑先生だ馬鹿者。んで?何かサクがあるんだろうな?」
嶺賀「少し考えたんですが…フェーズで分けて…第一陣を俺と陣平、鈴音とシャルで先に偵察…んで、第二陣にセシリアとラウラがフェーズ2であるここを防衛…最後に…」
束「一夏くんと箒ちゃんがここで食い止めて倒しちゃうってことだね!」
千冬「だが何故偵察なんかする必要があるんだ?」
嶺賀「乗ってる犯人がもし……ノワール・ストラトスが作り出した遺伝子クローンだとしたら?」
ラウラ「なるほど……その目星は付くか。」
嶺賀「もしもの保険に杏とこはねもいるしな。研二、悪いけどここから福音を狙撃できるか?」
研二「あぁ、だが大丈夫なのか?マッハだぜマッハ。」
嶺賀「まぁ……万が一の時に闇川がいるから大丈夫だろ。」
月夜「あ、やっぱり俺頼っちゃうんだ。」
嶺賀「当たり前だろ。」
千冬「では各自準備を始めろ。無理と思ったら撤退しろよ?」
「「了解!」」
月夜「……(もしものためだ…オーバーデモンズとハイパーカブトを組み合わせた形態の最終調整をしとくか。)」