で、俺が生まれたってわけ。   作:あかう

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はい、バトルです!
今回はひたすらに羅畏也無双回です!
そして空亡が可哀想な回です


決戦(笑)、からの封印

 羅畏也は感心していた。

 敵の用意の良さにとても感心していた。

 前回、空が死んだと言ったが、アレは実際には違う。正確には「隠された」、もしくは「覆われた」と言った方がいい。

 つまり、天空と都が分断されたわけで、それがどう言うことかと言うとアマテラスの加護を完全に遮断されたと言うことである。

 そうなるとどうなるか。

 人間は普段アマテラスとツクヨミの加護を昼夜で交互に受けることで生活しており、それらに守護されることである程度妖怪達に対抗できるわけだが、今この瞬間にそれが消えたのだ。

 当然、地獄絵図が出来上がる。

 

 ────────────────────────

 

 人柱! そうか人柱か! 

 確か……人の命を直接霊力に変換して使う儀式、だったな。

 なるほど、大体わかってきた……“災い”ではなく“誘拐”──いや、“神隠し”か? 

 確かにアマテラスの加護さえ遮断すれば後はどうとでもなるからな。

 それに金髪、赤目、黒服……奴がソラナキだろう。

 本当によく計画が練られている。

 そんな頭いい眷属がいて俺嬉しい。

 

 

 ──────────────────────────

 

 

 

 闇に包まれた平安京。混乱し、次々と食われる人々。狂喜し、手当たり次第に人を食う妖怪。逃げようにも道は分からず、戦おうにも敵は見えない。主神(アマテラス)の加護のない人間など、ただの雑魚でしか無かった。

 そして、妖怪達の腹も膨れてきた頃──────

 

 

 ──都に闇が降りそそぐ。

 闇は妖怪達を呑み込み……

 

 ぐちゃり、と。

 先程まで腹一杯になるまで元気に人間を食らっていた仲間が、

 

 ぐちゃり、と。

 かつて酒を飲みあった親友が、

 

 ぐちゃり、と。

 強大で、偉大な兄貴分が、

 

 一瞬で、

 

()()()()

 

 

 ────────────

 

「!!!」

 

 ほう!? ほうほうほうほうほう……

 いいね! 賢い! 

 確かにそうした方が漏れなく霊力(人間)を妖力に変換できるし、変換された妖力をより効率よく吸収できる。

 でもそれだとキツイんじゃないか? 

 消化に時間がかかるし、かなり隙ができるぞ? 

 ……お? ……おおおおおおお! 素晴らしい! 本命は“再誕”か! 

 いいねいいね! わかってるね! 

 

 ────────────

 

 

 そう、確かに殆どの妖怪は食われた。

 だがそれを免れた者たちもいた。都にいた強めの妖怪達────“恐妖”が、闇の中から這い出してきた。

 まぁ、“再誕”と言う言葉からわかると思うが、無論元の姿ではない。

 頭の先から爪先まで、漆黒に染まった変わり果てた姿だ。

 

 

 ──────────

 

 

 

 ふむ、吸収、再誕からの一体化。

 素晴らしい! 最高効率だ! 

 まさかこれ程賢い眷属がいたとは俺本当に思ってなかった! 

 まぁ、でも都を滅ぼされると色々不都合ではあるから今回は失敗してもらうが。

 

 

 羅畏也の体が大犬の姿へと戻る。

 そして、

 

 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッッッ!!!!!」

 

 

 天地を揺るがす程の大音量。

 それは妖しき神から変わり果てた眷族への慈悲であり、再誕者たちの姿をあるべき形へと戻した。

 

 

 ──────────────

 

 

 一方その頃空亡さんは、

 

「ええええええええええぇぇぇ?」

 

 すごい混乱していた。

 

「何故? やはり計画を前倒ししたから? いやでもあの化け物……」

 

 そう、実はこの空亡、羅畏也に滅茶苦茶ビビっていた。自身の『闇を操る能力』をもってこの計画を実行すればあいつ倒せるんじゃね? などという考えで着々と計画を進めていたが、まさかのご本人登場に焦り計画を前倒ししてしまっていたのだ! 

 

 計画が再誕の段階に入った時実は「もう大丈夫だろう」とか思っていたが、そんなことはなかった(非情)

 

 と、一体化する前に再誕者を解放されてしまった空亡さん。まだだ、まだ終わらんよ! とばかりに今度は羅畏也を狙い攻撃を開始する。が、

 

 ────────────────

 

 

 

 

「うわああああああああッ!」

「うるさい」

 

 マジでうるっせぇ。

 本当にマジで黙ってくれないかなコイツ。

 あの程度ならどうとでもなるっての。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『定義、定理を操れば』こんなもんよ。

 まぁ俺以外はもう操れないようにしたんだがな。

 ……あっ、逃げた。

 まぁ逃がすわけないんだよなぁ。(無情)

 

 

「やぁ」

「へっ? ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

「はいお休みー」

「ぐっ」ガクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、言うわけでこの異変も終わり、こいつどうしようかと考えていたんだが……

「封印しません?」

 と晴明が言った。まぁ確かに度々こんなことされても面倒なので、この賢き眷属には少々申し訳ないが、軽く力を封印するために、所謂りぼん、と言うものをしてみた。

 

 

 そしたらなんか縮んだ。

 

「そーなのかー」

 

 飛んだ。

 おーい。どこいくねーん。

 ……うん……まぁ、もう大丈夫だろ。うん。

 とにかく疲れた。

 ってか明日から復興か……面倒クセェ……

 寝よう。

 




羅畏也さんの能力は『定義、定理を操る程度の能力』
で、世界に対し自分の好きなルールを押し付ける
って解釈でお願いします

ちなみに
吸収→妖怪を取り込むこと
   妖怪はそのまま妖力に変換可能

再誕→吸収した妖怪を眷属として排出すること
   

一体化→同じような妖怪同士で結合すること
  今回の場合眷属とすることで無理矢理結合可能にした上、
  意識の主導権を握ろうとしていた
  能力も統合されるため、あのまま一体化していたら数十の能力持ちの化け物になっていた
  (ただし羅畏也さんには勝てない)
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