で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
(普通にやってたら瞬殺していた模様)
羅畏也は混乱していた。
訳がわからない、と。
どうしてだ、と。
何故そんなことになったか。
月人が武装していたことか?
それは奴らの目的が「輝夜姫の奪還」である、ということを考えれば、何らおかしいことはない。
それは、帝の兵達が一瞬で無力化されたこと……でもない。むしろそれは予想できていた。
というか絶対にそうなると思っていた。
では、何か?
それは…………服である。
数人いる中の先頭の服がヤバい。まさかの赤青半々である。しかもご丁寧に上下で赤青逆になっている。なんだ? 何故真顔? 何故その服で一切の羞恥なくいられる? 月ではあんなのが流行っているのか? 遥か太古から生きている奴らは我々と美的感覚が違うのか? しかし後ろの連中の服は普通である。何故先頭の服があんなことになっている? 隊長服か? なんかの制服か? それともアイツ自身がヤバい奴なのか?
合わない。少なくとも今この瞬間の緊迫した空気とは圧倒的に合わない。
まあ、とりあえず結界を……
「構え」
あ、俺が動いたの見て弓向けてきた。
撃たれた。
どうしよう、痛くも痒くもない。いや何十本も撃たれたところでそんな……とりあえず倒れとこ。
「え? 都最強ってこんな……」(超小声)
おいそこの、聞こえたぞ。気に食わん、起きよう。
……うわドン引きされてる。ヤベぇ奴にヤバい奴認定された。屈辱だ。
……輝夜姫が話したそうにしてるな。こちらに敵意が無いことをアピールして会話を促すか。まずは両手を上げるところからだ。
「……姫様。刑期は終わりました、帰りましょう」
よし、伝わったな。しかし良い声だ。益々その服の残念さが際立つな。
「嫌よ。私、ここが気に入ったの」
「……わかりました」
お? 仲間撃ったな。姫が残りたいって言ったら残してくれるのか。いいね、それこそ真の忠義だ。感動的だな。だが無意味だ。
やはり数が物を言うか。強そうだったんだがな。もう針山みたいになっているぞ。……いやなんで弓止めないんだ。絶対死んで……は!? 動いた! 動いたぞあいつ!
なんで動ける!? 分からん! 不死身か!? (圧倒的おまいう案件)
「ちょっとアンタ早く永琳を助けなさいよ!」
アッハイ。ええと、じゃあ、
これでよし。ってうわ一瞬で殺し尽くした。強い。変な服なのに。じゃあもうこの定義要らんし消しとこ。
「姫様!」
およ? いつの間に?
………………いや待て待て待て待て……うわなんか投げて来た!
薬……絶対ヤバいヤツだこれ。やっぱアイツヤバいヤツだよ。うわ……
ってあ、やべ、逃げられた。おい、そっちは竹林……まあ問題ないか、あの強さだし。
………………え?
で?
こっからどうすりゃいいの? 兵士固まってるし、翁も固まってるし、その辺血みどろだし。
俺が片づけんの? ってか俺が責任とんの?
…………そういや幻想郷……だっけ? の完成が近いとか言ってたな。
もう人の姿も疲れたし、逃げるか。
薬は……その辺置いておくか……
次回あたりゆうかりん戦ですかね。