で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
ふむ……成程、俺はこの為に呼ばれたのか。しかし、中々に良い度胸を持っている。俺を馬車馬の如く働かせた上でコレを鎮めろ、か……。
羅畏也は八雲紫から「なるべく多くの妖怪達に幻想郷の存在を知らせて欲しい」との願いを受け、かつて登った……富士? だったか? 山に再び登り、そこで各地の妖怪達へ夢という形で幻想郷の存在を知らせた。大方終わった、という時に「神社が完成する」との報告を受けたため、幻想郷へと戻って来た。確かに神社は完成しかかっている。しかし、なんと妖怪が妖怪同士で殺し合っているではないか。人間には被害が出ていない……というか人間は眼中に無いと言った具合である。
コレはどうしたことか。と八雲紫に問うと、なんでも「幻と実体の境界」というものを「妖怪拡張計画」という幻想郷を作ると同時進行していた計画の最終段階として幻想郷を囲むように引こうとしたらしい。これは世界において幻想郷を幻とする事によって勢力の弱くなった妖怪を呼び込む効果を持つようだ。
俺が幻想郷を知らせていたのは、呼び込まれた時に幻想郷という場所を知識として持っていて欲しかったから、とのことだ。なんでも一々説明するのが面倒だから、らしい。
そんなことのために俺は働いていたのか……俺、神ぞ? ……ま、別に構わんが。
問題は、これを引くことを幻想郷に住む者達に通達した事によって起こった。此処に住む人間は「もうどうにでもな〜れ」と言ったようなもう疲れちゃった人が殆どのため、「ふ〜ん」と言った感じだったのだが、妖怪には「自分達を閉じ込めるための結界」と勘違いされ、暴動が起こったようだ。何度か説得を試みたが、失敗したらしい。
で、俺に助けを求めたってわけか。
その判断は非常に良かったと褒めて差し上げたい。
さあ行くぞとっとと行くぞ! 俺が2秒で鎮めてやろうではないか!
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妖怪達は激怒していた。必ず、かの邪智暴虐の八雲紫……は、強すぎて無理なので、ムカつく隣にいる奴を除かねばならぬと決意した。
何故我々が封印されなければならないのか、という怒りをとにかく闘う事で発散する。別にそんな気にしていない奴も面白いので闘っている。逃げる? 無理に決まっているだろうが馬鹿め! 死ぬわ!
と、各々が各々好き勝手に闘っていた時。
「おい」
凍りつく。
そんな感覚が体を襲う。
ヤバい。
「こっち見ろ」
身体が勝手に声のした方向へ向かう。
犬……ではない。狼でも無い。なんだ、アレは?
一歩引いた位置には八雲紫もいる。なんだ? 何が行われる?
「では……俺の話を聞いて欲しいんだが……いいか?」
これは聞くしか無い。(聞かなかったら死にます)
「よし、まずは自己紹介だな。俺は羅畏也。妖神をやっている」
妖神? (知ら)ないです。
「まぁ知らない者が大半だと思うが、妖怪の神だ。お前らが生きているのは俺のおかげだし俺が生きているのはお前らのおかげだ」
そうなのか。
「と、本題に入ろう。この八雲紫から既に話は聞いていると思うが、此処、幻想郷の周囲に『幻と実体の境界』を引く事になった」
はい
「まあそれが嫌で今戦っていたんだろうが、これはお前達の為になるものだ」
そうなの?
<妖神説明中……>
──と、いうわけだ」
そうだったのか。
「で、今の話を聞いた上で『幻と実体の境界』を引くか引かないか。それを聞いてみようと思う」
これは賛成するしかない。(しないと消し飛びます)
「では全会一致で賛成という事で、いいな?」
(問題)ないです
「うむ、と、いうわけだ。紫、やってきて」
「はい、分かりました」
「よし、じゃあ解散!」
──────────────────
俺にかかればこんなもんですよ。
2秒じゃないって? そんなこと言った? (すっとぼけ)
そんな訳で境界が引かれました! これで幻想郷自体は完成らしい。
じゃあ後は神社だな! すぐでいいよ!
いやー楽しみだなー。
後は…吸血鬼異変か…
博麗の巫女も…どうするか…