で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
博麗霊夢は進んでいた。
先程ちょっと強めの妖怪と勝負したがそんなこと全くなかったが如く進んでいた。しかし。
「湖広くない? こんな広かったっけ?」
そうではない。霊夢は迷っていた。何で迷っているのか、真っ直ぐ進んでいたハズだが。と思っていると、
「それは妖精が迷わせているからよ!」
なんか出た。
「あ、アンタこの辺に島あったでしょ? 案内して」
「ちょっと! ちったぁ驚きなさいよ! 目の前に強敵がいるのよ!?」
「私には標的しか見えないわね」
実際そうである。
「ふざけやがって〜!」
そんなことは知らないこの⑨からしたら馬鹿にされたように聞こえたようだ。
「冷凍保存してやる! 『氷符』アイシクルフォール!」
と、弾幕を放ってきたわけだが。
「…………え?」
霊夢が困惑するのも当然である。一見隙がないように見える弾幕だが、何とあの妖精の目の前がガラガラなのである。これはでは本当に標的でしかない。
「……」
「何!?」
無言で⑨の目の前に移動する霊夢。それによって自分のスペルカードの欠陥に気づいた⑨は次のスペルカードを切ろうとする…が、
「くっ!『凍符』パーフェクt「ふん!」ぐはぁ!」
盛大にぶっ飛んでいく妖精。本当に何がしたかったのだろうか?とにかく迷っていた原因を除くことに成功した霊夢は進行を再開する。今度は迷わず進めるだろう。
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(多分此処が中心部……なんだろうけど……こんな館あったっけ?)
と、無事に島に着いた霊夢。館は紫が異変直前まで隠していたので、今まで霊夢は知らなかったのだ。
(真っ赤ね……住民は目が痛くならないのかしら?)
外観に驚いている霊夢だが、驚くところはそこではなかった。門(だっただろう)ものがものの見事に破壊されていた。門番だろう人物も倒れていたが今はいいだろう。とにかく侵入である。
何故こんなことになったか。それは少し前……
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「FUUUUUUUUUUUUUU!!!」
霧雨魔理沙は飛んでいた。音速手前の速度で。
勿論、Raiya's boot camp の効果である。羅畏也式空気抵抗減少技術は魔理沙の箒での移動にベストマッチであり、殆どの空気抵抗のカットに成功し、魔理沙に被害が及ばなくなったため、速度上限がほぼ無くなったのである。
さて、そんな具合に霧の湖上空を飛行中。なんか視界の端にそれっぽい館が映った魔理沙は方向転換を行い上空から館へ突撃……しようと思ったが、結界が張られている。
ちなみに何故分かったかと言うと羅畏也さんの「とりあえず見えたらマスパ」の指示に従った結果である。
どうやら結界は館をドーム状に覆うもののようであり、そう言うものは基本門から入れるというかつての平安京の結界を知る羅畏也さんから教わっている魔理沙は迷わず門目指し侵攻を始めた。
と、どうやら門番らしき人物……妖怪? がいるようである。かつての月人程ではないが変な格好である。
「あ、どうも」
「んお、どうも」
礼儀正しい人だった。変な格好だが。
「邪魔だからどいてもらっていいか?」
「門番だから邪魔してるんだけど」
どうやら本当に門番だったようだ。変な格好だが。
「お、アンタやっぱり門番だったのか」
「そうね、門番をしている者よ」
じゃあやることは一つである
「ok分かった。つまりぶっ飛ばせば良いってことね」
「貴女どんな教育受けたのよ」
というわけで戦闘開始である。当然魔理沙は羅畏也さんの教えに従い「とりあえずマスパ」である。
「『速符』マスタースパーク!」
先制攻撃を奪うことに特化した熱量低め威力弱めのマスタースパークを放つ魔理沙。熱量低め威力弱めと言ってもマスパはマスパであるため、当然門番は門ごと高熱の光の奔流に巻き込まれる。
───幸いにも門は破壊されたが門番は無事なようだ。妖怪というのも間違いではなさそうだ。
何はともあれ入れるようにはなった。が、正面玄関から入ることを魔理沙の本能が拒絶する。なんか違う気がするのだ。というわけで窓から侵入……と、魔理沙は思ったが窓が無い。なので「よし、ぶち抜こう」という考えに至るのは自然の摂理であった。
「『波符』マスタースパーク!」
このマスタースパークは波状に放つマスタースパークであり、本来は弾幕ごっこ終盤に放つ「マスタースパークは真っ直ぐ進む」という固定観念ができ始めた相手に効くマスタースパークなのだが、よく壊せるマスタースパークでもある。近似種として『貫符』マスタースパークがあるが、そのマスタースパークは一点集中の結界に対して使用する貫通力特化型のマスタースパークのため、そのマスタースパークで入り口を作ると館内部に甚大な被害をもたらす上、普通に殺すマスタースパークなので滅多に撃たない。
…マスタースパークって何だっけ?(錯乱)
とにかく、これにて道は開かれた。紅魔館は一体どうなるのだろうか。
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一方その頃
「はい、これで大丈夫だ」
「おぉ、有難う御座います、何とお礼をしたら良いものか……」
ツクヨミは人里にて傷ついた人間達を癒していた。
「こんなところか?」
「治りました、有難う御座います」
久々に自分の能力をまともな使い方で使えたことをツクヨミは喜んでいた。
そんな時。
(ツクヨミくーん?)
(霧の湖でなんかありそうだから終わり次第向かって〜)
…………まさかあの爆発の予感は……
その通りである!
頑張れツクヨミ! 負けるなツクヨミ! 月じゃないだけまだ優しいぞツクヨミ!
魔理沙はマスパキチ、霊夢はチートスペック。
さて、どうなるんでしょうねぇ…
魔理沙のマスパは
速符、遅符、長符、波符、鏡符、増符、貫符、広符、散符、残符、降符、昇符があり、ランダムで幾つかセレクトします。
後々増加するかも。