で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
魔理沙は紅魔館内を探索していた。
いや、探索というのは正しくないのかも知れない。何度も同じ場所を回り、何度も同じ扉を開ける。それを繰り返していた。────つまり迷っていた。そんな時、
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くそう、なんなんだぜ!? この館! 絶対に外から見たのと同じ大きさじゃないぜ! 妖精は多いし! なんか緑色のよくわからんのいるし! ……ええーと……毛玉? もいるし! 面倒が過ぎるぜ!
こうなったら……!
「『散符』マスタースパーク!」
──なんということをしてくれたのでしょう(ビフォーアフター並感)。あれ程入り組んでいた館内部が、分散する、まるでシャワーのようなマスタースパークにより壁という隔たりがすっかりとなくなり、窓の無かった閉鎖的な空間は外の景色の見える開放的な空間へと様変わりしました。匠の粋な()心遣いが読み取れます。これには館内で働いていた妖精メイドもびっくり。泡を吹いて倒れてしまいました。あまりの嬉しさに倒れてしまったのでしょう。(圧倒的勘違い)────────
お! 階段があったぜ! やっぱり「とりあえずマスパ」だな! ……しっかしこう見ると……やっぱり外とは大きさが違うぜ。どうなってるんだ? まぁいいや! あの階段おりてみるぜ! …………お? おお? おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! すごい! すごい量の本だぜ! 何の本だ? 暗いから灯りをつけて……えっとコレは……絵本だな。次! ……なんだコレ……? 絵本……にしては色がついてないぜ……小さいし……でも面白そうではあるな……うん……次! …………おおおおおおおおおおおおおおおおおおお! コレだぜコレ! こういうのを待ってたんだ! この辺全部魔導書か!? これは貰って帰るしかないぜ! 師匠なら危ないタイプの魔導書も何とかなりそうだしそういうの持って帰るか……
「あ! ドロb「『速符』マスタースパークッ!」グヘっ!」
あ、やべ、なんかいきなり出できたからマスパ撃っちまったぜ……あ、コイツ悪魔じゃん。じゃあいいや。……って言うか本が全く焦げてないぜ……何かの魔法でもかかってるのか? ……かかってるんだろうな。(自己解決)……さて、この辺の目ぼしい魔導書は詰め終えたな。
────今現在魔理沙の着けている帽子は羅畏也製の所謂「四次元ポケット(笑)」であり、内部に多くのものを収納出来る。入れられる上限はあるが、どれだけ詰めても重くならず、帽子内に手を突っ込まないと中身が出ないという仕様である。────
じゃあもっと奥の方に進んでみるか! ……なんかいるな。紫色の……不健康そうな……もやしのような……まぁいいや。この辺のも良さげだし、貰っていくか。
「ちょっと。持ってかないで」
「だが断る。持ってくぜ」
「えぇーっと……目の前の黒いのを倒す方法は……」ペラペラ
え? 載ってるのか? そんな超限定的状況に対する対策載ってるのか?
「うーん……最近目が悪くなったわね……」
「いや部屋が暗いからじゃないか?」
「鉄分が足りないからかしら……」
「いやビタミンAじゃないか? どっちかって言ったら」
コイツ、頭悪いのか? こんな所に住んでるのに?
「貴女は?」
「ん、足りてるぜ! 色々とな!」
「じゃあ、頂こうかしら」
「私は美味しいぜ?」
「えっと……灰汁を効率よく取り出す方法は……なるほど、『火符』アグニシャイン!」
お、いきなりか。って! なんつー量の弾幕だぜ!
「『散符』マスタースパーク!」
「は!? えぇ……『日符』ロイヤルフレア!」
おぉ、本気出してきたな。
「『増符』マスタースパーク!」
────ミニ八卦路から放たれた光線が大量の弾幕をかき消し……止まった。丁度魔理沙と紫もやしの中間で止まり……ミラーボールに光を当てたかのように光が分散する。その光は周囲の弾幕という弾幕を消し去った──────
「ゲフッ、ゴフッ……熱過ぎる……何よあの熱線……」
「どうした? 私を頂くんじゃないのか?」
「ぐっ……『火水木金土符』賢者の石!」
おお、今までで一番いい弾幕だぜ。だが……!
「『遅符』マスタァァァァアアアア! スパァァァクッッ!」
────さて、皆「遅符」と聞くと何かしら遅いイメージが湧くと思うが、“遅い光”など存在しない。ならば何が遅いか? それは”攻撃までの時間“である。遅符は攻撃までに少しの溜めがいり、その溜めの時間が長ければ長いほど強くなる。具体的には1秒毎に恋符一発分である。今回は約3秒……つまり恋符の3倍になる。ちなみに「〜倍」についてもっと具体的に言えば魔力の溜め方によって大きさ、攻撃力のどちらかを倍に出来る、という風である。今回は大きさの方だ。別に広符でもよかったがそちらは溜めがなくなる代わり威力が落ちる。ではこのことを踏まえてこの後の結果を見てもらおう────
「ううううううううううっ!」
ほぉ、なかなかにやるな。あの一瞬で弾幕引っ込めて魔力を結界に回したか。じゃあその結界ごと……ん?
「う……貧血が……」ドサリ
……不健康すぎないか? 運動をおすすめするぜ。……お、奥に続く道発見! コレは進むしかないぜ!
「呼んだ!?」
「呼んでないぜ、アンタ誰?」
「えぇ〜? 人に名前を聞くときは……」
「ok、私は博麗霊夢! 博麗の巫女だぜ!」(大嘘)
「巫女は無理があると思うな〜?」
「ん、霧雨魔理沙。魔法使いだぜ!」
「私、フランドール!」
※次回は霊夢対咲夜です。
フラン戦は次々回!