で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
ちなみに咲夜さんは瞬殺されます。
博麗霊夢は驚いていた。
館の正面扉から侵入したその瞬間に開いていたはずの扉が閉まったのだ。
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何が起きたのかしら? 魔力も妖力も知覚出来なかったわね。となると誰かの能力……
「はぁ〜。またお掃除の邪魔をする〜」
「! ……貴女――は、此処の主じゃなさそうね」
「なんなの? お嬢様のお客さま?」
あ〜。そのお嬢様ぶっ倒しに来たっつっても通してくれないわよね〜。
「通さないわよ。お嬢様は滅多に人に会うことはないわ」
「軟禁されてるの?」
「…………お嬢様は暗い所が好きなの」
今の間は? ……しかし『暗い所が好き』ねぇ? まぁいいわ。
「この霧出してるのアンタ達でしょ。アレが迷惑なの、何が目的で出してるの?」
「日光が邪魔だからよ。お嬢様は暗い所が好きって言ったでしょ」
「私は好きじゃないから止めて欲しいんだけど」
「お嬢様に言って欲しいわね」
「じゃあ連れて来て」
「お嬢様を危険な目に遭わせるわけないでしょ」
どうしろっていうのよ。うーん……じゃあ、
「此処で騒ぎを起こせば出てくるかしら?」
「さぁ? ま、貴女がお嬢様に会うことはないけどね。それこそ、時間を止めてでも時間が稼げるし、ね」
時間を止める!? そういうことね!
「『現世』ザ・ワールド!」
──世界の時が止まる。この世界を知覚し、動けるのはメイド──十六夜咲夜ただ一人。の、ハズだった。
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止まった。
止まったな? 確かに止まったぞ?
羅畏也は軽く苛立ちを覚えていた。
実は自分以外が世界そのものに干渉することがあまり好きではない男、羅畏也。──ちなみに今までコレを知覚出来なかったのはパチュリーの結界により紅魔館内部の事象が外の世界に干渉しないようになっていたからであるが、パチュリーが貧血で結界が維持できなくなった──そんな男が時間が止まったことを知覚したのである。当然苛立ちもする。さて、そんな時羅畏也はどうするであろうか。それは非常に単純。『時間停止はいかなる能力を用いても不可能』とこの世界に定義付けたのである。
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「え?」
「?」
「時間が止まらない?」
「は?」
え? なんで? さっき止めてたんでしょ? ……まぁいいわ。
「ッ! 『幻符』殺人ドール!」
……どこにこんな量のナイフ隠し持ってたのかしら? でも私には効かないわね。
「ふん!」つ札
「ぐっ!」
……なんか締まらないわね……なんで止められなかったんだろ? まあそんなことはどうでもいいわね。とにかく此処の主の所へ行きましょうか。
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多分此処ね。……でもなんで一階は壁が無くなってたのかしら?
──とか思いつつ霊夢は扉を開ける。そこにいたのは玉座に座る……幼女? の妖怪だった──
「あら、やっぱり人間は使えなかったか?」
「あ、あのメイドやっぱり人間だったのね」
妖力を感じないとは思っていたが本当にそうだったとは。
「アンタ邪魔だし迷惑だから出て行って欲しいんだけど」
「へえ? 此処は私の城だぞ? 出ていくのは貴様だ」
「あ〜言い方が悪かったわね、この世から出て行ってくれる?」
「ハハッ! 仕方がないな、今は腹一杯なんだが……食事にするか」
私を食材にするってことね?
「アンタみたいな護衛雇ってる妖怪なんて一瞬よ、一瞬」
「アレは掃除係だ。お陰で首一つ落ちていない」
「アンタ強いの?」
妖力量は紫より少ないけど……
「さあな。分からん」
「……」
「月が紅いな」
「こんなにも月が紅いのだ、本気で殺す」
「……こんなにも月が紅いのに」
「楽しい夜になりそうだ」
「永い夜になりそうね」
「ん? 今霊夢殺すっつった?」
レミリアはブレイクします。
レミリアの口調はブレイクしてからいつものに戻ります。