で、俺が生まれたってわけ。 作:あかう
博麗霊夢は困惑していた。
紅魔館の吸血鬼どもが最近以前にも増して神社へと来るのだ。
この前あんな事があったのになんでこんなに来るのか、と霊夢は戸惑っていたのだが、本人たち曰く「妖神の覚えが良くて悪いことなんて無くない?」とのこと。
なんとまあ見上げた心の強さである。
ちなみに魔理沙と羅畏也とフランは外へ遊びに、スサノオは高天原から呼び出しを受けて戻っている。
──────────────────────
「だからね? 私はアレを毛布にするべきだと思うのよ。だからちょっと刈ってきてくれない?」
一体何を言っているの?
死ねと? 私に死ねと?
まぁ確かに羅畏也様の毛触りが良いのは同意するけど……多分刈ろうとしたら指の方が刈られるわよ?
「なんでよ。嫌よ……っていうか西洋って毛布使うの?」
「最近気付いたわ、アレは良いものよ……で、ちょっとだけ……ね?」
「いや”ちょっと“って……毛布作るのにちょっとじゃ無理でしょう」
「大丈夫よ。里にある程度の大きさまでなら複製が作れる人間がいるの」
そんな人いたんだ……知らなかった。
「しかし毛布ねぇ……安眠は出来そうね、ソレ。毛から何か変なのが出てなければ」
「出てるの?」
「わかんないわよ。今まで抜け毛の一本も見たことないんだから」
毛が季節で生え替わるなんてことは今まで一度もなく、夏はひんやりとしているし、冬はあたたかい。
……そう考えるとなんか最適に思えてくるわね……ただ本当に何かが出てなければの話だけれど。
「じゃあ霊夢、一本抜いて確かめてよ」
「嫌よ……本当に。触らぬ神に祟りなしって言葉がこっちにはあんの。下手に触りに行くとどうなるかわかったもんじゃないわ」
「あら? 博麗の巫女ともあろうものが怖がっているの?」
「怖いわよ……アンタはちょっとしかアイツのことを見てないからそんなこと言えるのよ」
はぁ……本当にアイツは気まぐれだし、頼んだらokくれるかもしれないけど……やっぱり怖いモンは怖いわよ。
「……失礼致します」
「咲夜? どうしたの?」
「それが……突如として謎の人物が妹様方の近くに現れまして……破壊行動を羅畏也様と共に開始しました」
「はぁ!? 誰!?」
「青い肌の男です」
「……知らないわ。……これは……ちょっと急いで行ってくるわ!」
────────────────────────────
魔理沙は呆然としていた。
隣にいるフランも呆然としていた。
魔理沙とフラン、羅畏也はつい先程まで普通に──普通と言っていいか分からないが──遊んでいた。
積もりに積もった雪中を縦横無尽に移動する羅畏也でモグラ叩きをしたり、雪像を作って破壊(破壊が本命)をしたりしていたのだ。
そして、雪合戦を始めようとしたその時……!
筋肉モリモリ、マッチョマンの変態が現れた。
しかもただの人間ではない。肌が青く額に目がついているし、極め付けは裸である。
流石に下は着けていたが上裸である。
“白銀の世界に佇む青肌で上裸のマッチョマン”
どっからどう見ても不審者です本当にありがとうございます。
と、そんなところから話は始まる。
──────────
うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
「ほう? まさかお前が来るとはなぁ!」
あ、なんだ。師匠の知り合いか。じゃあ変態なのも頷けるな。
「ハハハハハ! よォ羅畏也ァ! 今日こそテメェを追い越してやるぞ! この! 雪合戦でなァ! ……すまんなァ嬢ちゃん方。俺ァコイツを追い越さなきゃァならんのでなァ。今回ァ譲ってくれやァ」
「アッハイ」
うん! キャラが強い! それと声がデケェ!
「ルールァ単純! 先に当たった
「フハッ! 良い威勢だな! さぁ! かかってこい!! テメェのその修行を水泡にしてやる!」
「ハハハハハハ! おっしゃァ! 行くぞォ! フンッ!」チュドォォォォォォォン!
ファッ!?
待て待て待て待て待て待て待て待て!
なんだその破壊力!?
「フラン! 逃げるぞ!」
「えっ!? あ、ああ、うん」
──────
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」チュドォォォォォォォン! チュドォォォォォォォン!! チュドォォォォォォォン!!!
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」ドゴォォォォォォン! バゴォォォォォォォォォン!! ズドォォォォォォォォォォォォン!!!
ワー。スゴイナー。サッキマデアソコ、ヤマガアッタハズナノニナー。モウジメンガアナダラケダー。
……いやヤバすぎね?
雪玉の音じゃないんよソレ。
なんかもうソレ雪玉じゃなくて魔力砲とかじゃないのか?
……あ、雪玉だったわ。足元の雪が凄まじい勢いで減ってるわ。
……空が青いなぁ(現実逃避)
「魔理沙! フラン!」
「ん、おお。霊夢」
「大丈夫!? どうなってるの!?」
「あー……師匠と師匠の……ご友人? が雪合戦してる」
「ゆ……雪合戦?」
「うん」
「…………そう。大丈夫なのね?」
「おう、全然全然」
「じゃあ、ここは危険だし神社に戻りましょう。フランもね」
「……ウン」(遠い目)
ふぅ……帰るか。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」チュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォンチュドォォォォォォォン
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」バゴォォォォォォォォォンドゴォォォォォォンチュドォォォォォォォンズドォォォォォォォォォォォォンチュドォォォォォォォンバゴォォォォォォォォォンドゴォォォォォォンチュドォォォォォォォンズドォォォォォォォォォォォォン
「やめてェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!」
「うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
まさに地獄! 頑張れツクヨミ君! 負けるな紫ちゃん!
神話の時代よりはマシだから!
と、言うわけでシヴァ君登場です!
シヴァ君は何気に羅畏也さんと一番仲が良い神です。