で、俺が生まれたってわけ。   作:あかう

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諸説アリです!
がギャグ漫画日和見て知りました!


登山、そして遭遇

 羅畏也は困っていた。

 蘇我に排除の対象として目をつけられ住んでいた場所を追われたのである。抵抗してもよかったが流石に都を壊すわけにもいかない。そのため羅畏也は都を出て放浪していた。

 

 そんなわけで都の外を歩いている羅畏也。

 適当に東の方へふらふらしていると、他の山とは一線を画す大山を見つけた。

 それに興味を持った羅畏也はとりあえずその山に登ってみることにした。

 

 その山は思ったよりも登りやすかった。

 普通の山は基本的に断崖絶壁やら何やらがあるのだが、何故かその山にはそれが無かったのだ。

 そんなわけで割と早く登ることが出来た羅畏也。

 山頂に着くとついつい吠えてしまいたくなるのは狼の習性だろうか。

 

「ウォォォォォォンッ!」

 

 と、遠吠えを一つ。

 実は数百年ぶりに吠えた羅畏也。

 と、登り切って満足した羅畏也は山を降りようとしたが、今は夜だ。変な所へ降りてしまったら色々と面倒くさい。

 というわけで羅畏也は今晩はここで過ごすことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝が来た。

 朝が来たわけなのだが、羅畏也はとても驚いていた。

 この辺り一帯がとんでもない濃度の神力に包まれていたのだ。

 このまま行くとここで第二の日本神話体系が確立してしまうレベルの神力だ。

 そんなものが出来てしまうと色々面倒臭くなってしまうと考えた羅畏也はもう少しの間ここに留まって神力を吸収することとした。

 と、長い眠りに就こうとすると、

 

 

 

「おや?」

 

 羅畏也は喫驚した。

 それはそれは強く強く喫驚した。 

 

「おやおやおやおや? 君、ただの犬じゃないね?」

「そりゃあそうだろう何言ってんだアンタ」

「キェェェェェァァァァァァッ!! シャベッタァァァァァァァァ!!!!」

 

 とても五月蝿い。

 コレは変人の予感がする。

 

「いや普通に考えてこんなところにいるやつが普通な訳ないんだよなあ」

「ふぅむ、まあそうなんだがね?」

「で、どちら様? 何でここに?」

「よくぞ聞いてくれた! 私は聖徳王! 豊聡耳神子(とよさとみみのみこ)! 何故此処にいるかって? そこに山があったからさ!」

 

 羅畏也は大体理解できた。

 変人確定です本当にありがとうございます。

 

「ハハッ(乾)……元気がいいな……俺は羅畏也というモンだ……知ってるか?」

「……へぇ……羅畏也大神……邪神羅畏也と言った方がいいかな? ……こんなところで何をしているんだい?」

「邪神と言われるのはかなり不本意だな、まあ何、ここにいい感じに神力が満ちていたから吸っていただけだ」

 

 雰囲気が変わった。

 まぁ目の前にいるのが邪神だとわかったのだ。

 逆に警戒しない方が変と言うものだろう。

 

「力をつけて復讐でもするつもりかい?」

 

 と、そう言うと。

 羅畏也は

 

「ハハッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!」

 

 爆笑した。

 

 「この俺が!? 力をつけて!? 復讐!? そんな馬鹿なことがあるか? 自惚れか? 人間様は強いんだぞってか? この俺相手に成す術なく滅びかけた種族が! この俺より! 強いってか!?ヤバい! 面白すぎる! 笑いが止まらん! 腹がぶっ壊れる! 」

 

「そ、そう……なの……かい……?」

 

 どうやら威圧が漏れていたようだ。

 テンションが高まると羅畏也は威圧してしまうらしい。

 

「ん、そうそう」

「そうか……」

 

 よかった(色んな意味で)

 

「ふう、で? 他に何かあるか?」

「ああ、えっと、そうだ、不老不死について知っているかい?」

 

 羅畏也である。

 

「俺だな」

「あー違う違う。申し訳ない。質問が悪かったようだ。えー……不老不死になる方法を知っているかい?」

 

 と、羅畏也はこの前に来たあの女のことを思い出した。

 

「ふむ、この前そんな奴がいたな」

「いたのか!?」

「うむ、妖怪を匿っているという僧なんだがな」

「あっ」

「ん?」

「そいつもう封印しちゃった」

 

 どうやら異端と見做されて封印されてしまったようだ。

 惜しい者を亡くしてしまった。

 

「マジ?」

「うん」

「マジかー」

「じゃあ知らん」

「そうか……」

 

 流石にここまで来て何もないは可哀想だな、と思った羅畏也。

 何かないか、と自身の記憶を探る。

 検索結果は二つほどでた。

 「悟る」か「仙人になる」だ。

 難易度としては圧倒的に仙人になる方が楽なので、そちらを教えてやることにした。

 

「アレだ、仙人に話を聞いたらどうだ」

「仙人……仙人か!」

「ん、仙人。大陸の方には居ると思うぞ」

「わかった、感謝するよ!」

「おう、じゃあな」

「君は来ないのか? 私が君の名誉を回復させればまた都に住めるよ?」

「いや、まだ此処を離れられんからな。残念だが」

「そうか……」

 

 またも可哀想だと感じた羅畏也。

 これは慰めるしかない。

 

 

「まぁ……何、いつか会えるさ」

「そう……だね。そうだろうとも!」

「ん。不老不死になれりゃあ会えるだろ」

「感謝するよ! 優しき邪神よ!」

「邪神言うな」

 

 山を降りて行く聖徳王。

 羅畏也はその背中を目で少し追い、目を閉じた。

 また会えることを少しだけ思いながら、羅畏也は今度こそ深い深い眠りに落ちた。

 




ギャグが書けん!
原作はまだか!
豊聡耳神子のキャラについてはスマン!
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