私達の艦隊は霧の中を進んでいた。
今回の私達の任務。
それは深海棲艦の迎撃だ。
涼月さんや、提督のいる鎮守府へ、絶対に通すわけには行かない。
今度こそ。
私達の誇りを失うわけには…
そう思い私は拳を握りしめた。
しかし、この霧は一体いつまで続くのだろうか…
この霧の中での戦闘は視界も悪く味方に誤射してしまう可能性もある。
それに…ちらっと横を見る。
相変わらず空母のみなさんも索敵がままならず首を振っていた。
突然旗艦から通信が来た。
「撤退!?」
思わず声を出してしまった。
今ここで引けば本土へ接近されてしまう。
皆もそう思っているのだろうか、内容に困惑しているようだ。
しかし考えている暇はなかった。
突如として砲撃音がして私の右の方にいた駆逐艦の娘が吹っ飛ばされ沈んでいったのだ。
そこからはもう一方的だった。
はずだった。
急に砲撃音がやんだ。
徐々に晴れていく霧に私は危機感を覚えた。
視界が良好となり辺りを見渡すと、味方はかなりの数が生き残っていた。
だが不可解なことに、深海棲艦の姿は見辺らなかったのだ。
すぐさま空母艦娘が艦載機を上に上げた。
しかし、いつまでたっても敵発見の報告はされなかった。
私は嫌な予感がした。
本来なら駄目だが、通信を自分の鎮守府へと繋いだ。
しかし本来なら絶対に誰かが待機しており、繋がるはずの鎮守府に繋がらなかった。
私はすぐさま艦隊の指揮官がいるところへと向かった。
しかし、さっきの霧で電波障害が起きているだけだと全く相手にされなかった。
私は決意を固めた。
すぐに数人を集めて全速力で鎮守府へと向かった。
彼女の予想は的中していたがハズレでもあった。
実際、鎮守府は壊滅していたが、敵の本体は艦娘の方を叩きに行っていたのだ。
しかし、私はそこで嫌なものを見てしまった。
鎮守府復旧作業中の人達の邪魔にならないように隅に並べられた怪我をしたり命を落とした人々。
そして、泣きながら呼びかける提督と包帯に巻かれた涼月
艦娘は陸上では死ぬと塵となって消滅する。
まだ消えていないということは生きているかもしれなかった。
「提督!涼月さんは!涼月さんは大丈夫なんですか!?」
提督「夕張?何故お前がここに…」
「そんなことは良いから!早くバケツを使わないと!」
提督「それが…敵の爆撃機に倉庫が集中攻撃されてしまって…」
「な…」
提督「暫く…二人にしてくれないか…」
………
夕張達が出ていったのを確認すると、俺は涼月に言った。
「どうして…あんな無茶をしたんだ…」
彼女はふっと笑って
涼月「あなたが死ぬのが私は一番嫌です。そして、守れたなら…良かった…」
涼月「もう、私は長くないです。提督、今まで本当に有難うございました。私の、ことを助けてくれて、有難う。…私を愛してくれて、有難う。」
気づけば俺は涙を流して泣いていた。
俺は胸ポケットから指輪を取り出し、涼月の指へとはめた。
「愛しているよ…涼月…たとえお前がどんな形で生まれ変わっても、俺はお前のことを愛し続ける。絶対だ。」
ふふっと笑って静かに消えていく涼月に俺は抱きしめてあげることしかできなかった。
どうでしたか?
やっぱり会話ぢで難しいですよね…
そういえばイベントどうでか?自分はe-3輸送が難しくて沼です……
ドラム缶を減らすべきか…
次回も多分もうちょっと記憶編