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私は何をするべきか。
何をしたいのか。
すべて分かった。
そして…静かに進路を変更した。
全てがそこにあるかのように感じられた。
…………
涼月が居なくなってから数年後、海軍は新人の育成や人材のフル活用でなんとか戦況を立て直し、制海権を奪還していた。
そして、深海棲艦の親玉を最後の最後まで追い詰めたが敵の必死の反撃も激しく、海軍側も攻めあぐねていた。
各鎮守府の精鋭を集め、資材も十分に確保していたが戦況は長期化した。
提督たちも最前線に出て直接指揮を取っているため殉職率も少なくなく、このままではジリ貧だった。
そんな中海軍側に吉報が届いた。
海軍側も目をつけていた場所にて、突如として海上封鎖を行っていた深海棲艦の艦隊が姿を消し、艦娘側が拠点として前線を確保出来たのだ。
これにより、敵本陣への航空支援、支援艦隊、補給などが行えるようになった。
何が起こったのかはわからなかったが戦況が大きく傾いたのは間違いなかった。
…………
ふ〜…と私は息を吐いた。
ふと後ろから光が差し振り返ると朝日が顔お出していた。
普段ならキラキラと光るはずの海はどす黒い血で鈍く光っていた。
「提督…私にできるのはここまでです。信じています。」
そう呟き私は太陽に背を向け走り出した。
…………
突如として届いた知らせに俺は驚きのあまり昼食に使っていたスプーンを落としてしまった。
「それは…本当か!?」
飛龍「はい、海上封鎖を行っていた深海棲艦は突如姿を消し、現在は我が主力艦隊が選挙した模様です。」
「そうか…しかし…突如としてというのが少し気になるな…」
飛龍「海域の調査を行いますか?」
「あぁ、頼む。編成はこちらで組んでおくよ。今日はもう安め。明日から忙しくなる。」
飛龍「はっ!失礼しました。」
飛龍が去っていったあとのドアを見つめ俺は考えた。
今の海軍に一夜であの艦隊を一掃できる力はない…
つまり、深海棲艦か第三者のどちらかということなる。
深海棲艦の仕業という線は薄いだろう。
あの海域はどちらにとっても需要拠点だ。
気軽に手放せるわけがない。
撤退の線が薄いとなると…
「誰かが一掃したということか…いや…まさかな…」
頭をぶんぶんと振り、俺は机に向かった。
しかしその考えが頭から離れることはなく、俺は妙な胸騒ぎを覚えた。
念の為…
念の為さ…
そう自分に言い聞かせると俺は明日の海域調査の書類に少し訂正を加え書き終えた。
…………
「これより、先日占拠した海域での調査を開始する。残党がまだ残っているかもしれない。くれぐれも注意してくれ…では、メンバーを発表する。飛龍頼む」
飛龍「はい。それでは艦隊のメンバーを発表しますね。旗艦、矢矧、随伴艦として、谷風、海風、山風、江風の3名、そして…雪風、以上です。」
解散となった会議室には俺と雪風が残った。
暫くの沈黙の後、雪風が口を開いた。
雪風「しれぇ…どうして私を?」
「可能性の話だがな…もしかしたら…な。」
雪風はそれだけで察したようだ。
元気よく敬礼をして言った。
雪風「そういうことなら!おまかせを!それに…私以外もう殆ど死んでしまいましたからね…」
そう言うと雪風は少し悲しそうな表情をした。
雪風は提督が着任して間もなくから生き残っている歴戦の艦娘だ。
しかし、俺と同じで多くのものを失った。
二人で夜に話し合うことも珍しくなかった。
「そうだな…だから…もうこれ以上死なせるわけには行かない。終わらせよう…」
俺と雪風は顔を見合わせ無言で頷きあった。
あれあれ?このペースだと次回最終回になる!?