天竜王におれはなる! 作:リリーカーネーション
三行で「だいたいこんな感じたったなぁ」と思う前回のあらすじ。
1、えーハンコック覇王色使えないの? 九蛇よわよわ〜! くそ雑魚なめくじ♡
2、やってやろうじゃねえかよこの野郎!
3、(コイツ、自分も使える事に気づいてないのか⋯⋯!)
結論。魚人島、カチコミへ。
今回料理する相手は『白ひげ』エドワード・ニューゲート。おそらく作中最強と思われるロジャーのライバルにしてグラグラの実の振動人間とか言うぬるい命名に反し首都で撃てば軽く文明が終わるだろうマグニチュード8クラスのエネルギーを拳からポンポン打てる連射型人間戦術核だ。
では
さらに言えば能力による『振動』――――恐らくこれはバリアなどの概念防御でなければ防ぎようがない。
魚人空手も『衝撃』が防御を貫通するが、俺のガバガバ高校物理によれば衝撃とは単発の振動、つまり下位互換。光波、重力波、素粒子に至るまで、質量と実体の有無にかかわらず万物が振動する上に当然覇気も標準装備済み。
ゲーム風に言うなら物理ステータス参照の耐性貫通攻撃を単体、全体、フィールド問わず連発してくるフィジカルゴリラという一番厄介なタイプ。
当然、覇王色が使えるだけのガキが敵う相手じゃない――――と普通は考えるだろう。
ところがどっこい。どれだけ怪物的、英雄的だろうと所詮は人間、脆い者。そう思える悪辣さが誇らしい。
俺は他人より
魚人島へ初上陸した俺は青ざめる国王には目もくれず、視察の名のもとに訓練兵舎で
初日以来特に用も無かったので無視していた王宮の一室で、蒼い顔したネプチューン王と俺と御付きは
――号外!!世界貴族『魚人島』を購入か!?――
テーブルに乗る一流新聞をでかでか飾る三文記事。
こ れ は ひ ど い
「――ここに来るまで何人にも説明したが、少なくとも私じゃない」
「しッ、しかしレリエル聖!
「残念ながら、それこそ私の出る幕ではないですね」
そう言って紅茶を啜る傍ら、国王は天を仰ぐ。
記事には「誰が」とは書いてないが該当者は俺だけ。なのに心当たりがないという。
じゃあ勘違いだね!!で終われないのが世の通り。
「かと言って戦争は避けるべき。せめて穏便に終わるよう、今からでも連絡を取りたいのですがねぇ⋯⋯」
半ば核心を持ちながら暗に「よこせ」と迫る。
ナワバリと言うならある筈なのだ。
そう、この国が今存亡の危機にあるのも全ては
――プルプルプルプル、プルプルプルプル、ガチャ。
『――おいどうした。この記事はなんだネプチューン。何があった?』
「なにも!!! な゛がった!!!」
『⋯⋯だれだテメェ?』
瞬間、室内の海軍ズが
「我は
『はァ!? テメェ何を――!?』
通話はそこで途切れた。俺が受話器を叩きつけたからだ。
これが俺様からの宣戦布告じゃー!
さて、客人の招待を終えた所で凍える時の部屋を縫って歩く。目指すは出口。道すがら電伝虫を国王に押し付けるのも忘れない。
思考停止していたお供どもを引き連れて帰る最中、竜宮城の廊下には、野太い叫びが木霊したとさ。
――これかかって来たらどうすればいいんじゃもぉおおおおんッ!?――
知らんな。(無責任)
四皇同士の接触は世界政府上層が優秀な戦闘員をいくらか犠牲にしてでも止める案件、であるならば最近
がしかし上もまさか、俺発案で始まった
しちゃうんだな、それが。
そしてここは住民は魚人か人魚オンリーの魚人島であり島と海軍の仲はゼファー隊以外言わずもがなな上に世界政府に魚人のエージェントはおらず島の要所たる王宮の最奥にあるホットラインを『黒電伝』で盗聴できるかとくれば⋯⋯?
さあ楽しくなってまいりました。
楽しくなってきたのに訓練所へ帰るや否や不服、不快、不可解な顔をした三人の男に詰め寄られた挙句緊急臨時会議をする羽目になったではありませんか。
ではまず今にも射殺さんばかりのアツい視線のゼファー君、どうぞ!!
「⋯⋯正気ですか!? 戦力に数えられるのは私とこの二人。この状況で⋯⋯貴方はいったい何がしたい!」
当然の疑問だな。だが無意味だ。
「この前の電話、資料、つーか
「――――ッ! そ、それは⋯⋯しかし勝機など――!」
「だから平和的解決や話し合いに応じると言ったろう。もっとも、闘ったとしてもわたしは誰にも負けんがね」
そこまで言うとゼファーは押し黙った。というより、背後の二人を気にしてる様子。
クザンとボルサリーノはなんのこっちゃ分からん顔をしているが無理もない。覇気のついでに調べさせたが、同じ海軍でも知られた奴によっては上に掛け合い魚人島から主権を奪いかねないネタなのだ。
が、
「かまわん。アレを彼らに」とゼファーへ命じると逡巡ののち薄っぺらな紙束を取り出した。受け取った者から順に目を丸くする。ヤケクソ気味だったクザンに何考えてるかわからない顔のボルサも一瞬で引き締まった⋯⋯ように感じる。
時に、この世界は大陸と凪の海により島々が行き来し辛く分けられて1000年近く時を重ねているのだが一向に航空機器が開発される気配すらない。まあ海賊漫画なので飛行機に出張られてもアレだからというメタ的な面もあるだろうが、ともかくオハラよろしく一部知識の独占や過激な情報統制が図られてるのは想像に易い。
という訳でなぜか存在しなかった絶対必要だろう『統計』を取らせた。それが
クザンが身震いする。
「なっ⋯⋯いや先生が出したんだからマジなんでしょうが。一、二式とはいえ"六式"使いがこうも増えるなんてのは⋯⋯」
「だが事実配属された後を辿ればこれだ。ここまで見越して私にやらせたなら恐ろしい限りだが――」
「そう見つめられても困ります。正直この結果を生んだ因果関係も不明。私は仕事を評価しやすくしただけにすぎません。これはゼファー、貴方の手腕だ」
「――だ、そうだ」
1000年軍隊やってて気合と根性一辺倒なのはどうかと思うがそこは世界政府クオリティなので困った時の皆殺し(生き残らないとは言っていない)という悪癖により然るべき文化の積み重ねが消えたのだろう。
名義上『魚人空手』と呼称するが教えているのは空手と柔術が基本であり、双方“水の制圧”を基本及びその神髄としていて熟練者ともなれば空気を殴りつけただけで
一方で海軍が教え込む体術『六式』は前提で超人的な身体能力が必要とどう考えても初心者には向かない技術。なればこそ「魚人空手をそこそこ覚えた中級者なら習得率上がるんじゃね?」という安易な発想を試したのである。
そして想像はその先へ。
「しかも肝心なのはこの後だ。
果たしてこの事に怖気を感じなかった者などいるのだろうか。
『覇気』を得ても急に強くなるわけじゃなく、あくまで体技が通じない相手に通るようになるだけだ。本体が貧弱なれば宝の持ち腐れでしかないものの、そこそこの『魚人空手』と初歩的な『六式』に足り得る身体能力があるならば話が変わる。
「説明どうも――そこで
てな建前。
事程左様にご利益あるパワースポットならとうに魚人の天下だろう。入門編と上級編の間に初級、中級となる技術を挟んだことで習得が階段状に踏破しやすくなったと見るべきか、そこは追々要検証。必要なのはのっぴきならないこの状況。そこでちょっとお願いがあるんだな~。
逆らう暇など与えない。例えそれがどこまでも理解しがたく、正気を疑うような、不服極まる命令でも。
「よろしい。ではここにオペレーション・ラストダンスを発令する」
――では、
その瞬間のなんとも言えない彼らの顔を、俺は生涯忘れないだろう。
「――てなわけで海兵たちには来賓の歓迎、その仕込みに出ずっぱりさ。当日は見ものだよ。
会議を終えた宿舎の一角、何物も近づかないよう厳命している部屋の戸に寄りかかりながら中の人に話しかける。言うまでもなく相手はボア姉妹だ。
「聞いた限りじゃ話し合いで済まなさそうなんだけど⋯⋯挑発された海賊がそう簡単に引き下がるかしら」
だろうね。(確信犯)
その為の君たちでもある。
「ち、ちょっと待って! 確かに覚悟はあるけれど、あくまで見聞色を妨害するだけの話じゃない! 戦闘なんて聞いてないわ!!」
言ってないモン。
予想外の事態にハンコックが喚きだした所で隙間からそっとメモを投函。
「⋯⋯なによこれ。A、B、C⋯⋯文字が書いてあるけど、地図?」
「軍艦の木箱に同じ字が書いてある。
「誰に?」
「白ひげ」
「「「⋯⋯はぁッ!?」」」
それもまた当然の反応だろう。姉妹そろって「信じられない」と声を上げる。だが事実だ。
実のところ白ひげは殺すだけならさほど難しくない。問題は生かして『使う』場合だ。
「ま、とりあえず頼むよ」とその場を去ろうとしたのだが最後に投下した爆弾が余程衝撃的だったのか姉妹が揃って飛び出して来た。どういうことかと口々にまくしたてるので実に姦しい。ゼファーに感づかれたら色々アウトなので勘弁してください。
逃げようと思ったが現時点で体力、腕力、脚力、気配察知能力の全てで負け越してる身としては不可能に近くその間にも姉妹にがっちりホールドの上もみくちゃにされる。くっそ、3方向からおっぱいが!
だめだ体が正直になる――!
「どういうことなのレリエル。あの白ひげだよ!?」
「そ、そうだよ! てっきり海軍の大きな人達が戦うんだと」
「んな無茶な。――やだよ言いたくない。方法が方法だけに殺されちゃう」
「わたしに覚悟させたんだから死ぬくらいでガタガタ言わないの!」
「お前らを含めた身内にやられかねないの!! ボクお姉ちゃんたちに嫌われたくないし~」
「安心しなさい、元から嫌いよ!」
「知ってたけど泣きそう⋯⋯!」
あれ、おかしいな。目から涙が⋯⋯。なんかもう全てがどうでも良くなって来たぞ。
振り返って見ればそうだ。死にたくない、痛いのは嫌、楽をしたいと言いながら全力で死地にダイブし虎の尾を片っ端から踏んでる気がする。テゾーロとかなんなん。
頭じゃ理解してるのだ。巡り巡ってそれが我が野望成就の布石となるのだと。
だがいかんせんゴールが遠い。
ここで稼いだ好感度っていつ帰って来るのだ? 10年? 20年? そういうのが面倒で『天竜人』になったのではないか――――
ああ、そうか……
俺ってもっと、もっともっとずっと
傍若無人で良いんだ⋯⋯!
「わかった、教えよう」
ただし制限を付けた。彼女たちが何より信じているのは
そう、「ふたりっきり」 これが意味する所を一瞥してからドアにカギをかけた。
「もういいでしょ? それで、白ひげに勝てるって言い切る箱の中身っていうのは――――え、床に寝て何してるの?」
「足音が無いか調べてる。ボク見聞色つかえないし」
「そんな事しなくてもあたしがやってるわ。本当に海兵にすら聞かれたくないって、一体なにが入ってるのよ⋯⋯」
「いや、中身自体は大したものじゃないんだ。それで白ひげは殺せないし。問題は使い方なんだけど⋯⋯」
本当に教えるかどうか、落ち着くためにポケットを漁り、逡巡してから天竜人特有のシャボンマスクを外し手招き。窓際のカーテン近くへ呼ぶ。
「あの箱は――――――――」
「⋯⋯? まって聞こえない」
「だから、――――――――」
「ちょっと、もう少しだけ声大きくしてよ。全然聞こえない」
二度失敗し、こんどこそと彼女の耳が最接近距離まで近づきこそばゆいが、それは相手も同じ。
三度目の正直だ。これ以上はない。
「だからハンコック――――――――――――――――――――お前はもう死んでいる」
「んむぅ? ⋯⋯⋯⋯んぇ?」
ふざけた回答に漏れ出たのは間の抜けた声とカカオの香り。一瞬おいてハンコックは状況を認識する。ほの暗いカーテンの中、見聞色で室外を探りつつ
弾けたように飛びのく彼女だがカーテンを全部持って行ってしまい爆速で芋虫のようになった何かが床を転げ回る。
しばらく後、芋虫から赤い顔の潤んだ美少女が生えてきた。
「⋯⋯なによ⋯⋯これ」
「ミスディレクション。人は同時に複数の事へ注目できない。耳と室外に捕らわれた君は戦士だからこそ貧弱な俺をまず除外した。さっきも組み伏せられたしね。つまり『箱』なんてなんだっていいのさ」
授業中にめっちゃ集中してる奴の頭に消しゴムを乗せると気づかれない。あると思います。
「弱者侮ってると取り返しつかないぜ、ハンコックお姉ちゃん?」
「……所詮子供騙しじゃない。次は無いわ」
格下に生殺握られたからか若干拗ねているが、なにか勘違いしてないか? まだ俺のターンは終了してないぜ!
「そういう割には顔真っ赤で心臓バクバク、落ち着きもなく呼吸が乱れてる様だけど?」
「そ、それは急に動いたからで――!」
「違う。
たった一言で、纏う興奮が変わる。野生を取り戻すのがちょっと遅かったね。
因みにハンコックが食べたのはチョコレート。甘みと苦み。高度な機械技術と広い貿易網がなければ作れない文明の味に驚いただろうが、それだけじゃない。
「
「⋯⋯冗談よね?」
突拍子もない話に当然そんなものは信じないといった風だが、忘れてないか? 俺は白ひげに喧嘩売る
「どうする? 俺を人質に海兵を脅すって手もあるけど」
「⋯⋯ッ! そんな、なんでッ⋯⋯あたしの覇王色が⋯⋯いいえ、今はあなたも使える⋯⋯⋯⋯でもどうして!? こんな事する意味が解らない!!」
不安だったろう? 本当に白ひげをやれるか。だから体験してもらおうと思って。
殺しちゃいけない。なら心をへし折るしかない。その点、君ほどの女傑ならば良い練習になる。
「人質⋯⋯⋯⋯いいえ、そもそも作戦自体知らないのに、解毒剤なんて無理。それに、あなたを殺せば妹が――――だめ⋯⋯海の上で『次』なんてない。すっかり忘れてた⋯⋯」
足掻いた先に希望がない。人これを絶望と言う。さてさて、俺としては『活路』を見せたつもりはないが――――ハンコックはしっかり絶望している様子。美少女故に着こなしているがその顔は酷い。
しかしそこは戦士たる者。絶望の果てに見据えたものはギラついた闘志だ。
「でも、怖くないわ」
既に『負け』が確定した中で、いつだって諦めない。
「海に出た時点でその命はだれでもない自分の責任よ。解毒剤なんて欲しがらないでしょうね」
王道少年漫画は厄介なり。
「自由を失うくらいならきっと死を選ぶ」
ほんと、マジ面倒。そして最高。
「残された妹たちはどうするつもりかな? もっとひどい目に遭うかもしれない」
「九蛇を舐めないで。上で見たあいつら⋯⋯人をまるで道具みたいに⋯⋯あいつらに潰されるのは、死んでも嫌よ⋯⋯ッ! でもあなたは
"怖くない"は嘘だろう。だがその瞳に怒りや恨みの色はない。心の底から負けを受け入れつつ「でもあの二人は大丈夫だ」と確信している。そこに一切の不安はない。
なるほど、戦闘民族の価値観は分からんが、
「弱い事をここまで武器にできるのは凄いけど『白ひげ海賊団』までは無理ね。そこをどうするか聞きたいけれど――――その前に解毒剤よ。まったく、説明の為だけに毒を盛られるなんて思ってもなかったわ⋯⋯」
「ああ、それは大丈夫。全部嘘だから」
「⋯⋯聞きたくもないんだけど、どこからが?」
「毒の下り。いい演技だったでしょ!」
ウインクと共に投げかける。その瞬間俺は「振り回しすぎると人間から感情が抜ける」という事を知った。
因みにDHMOとは『水』の別名である。
しかしすべては必要なプロセスだ。
以上を踏まえてもらった上で俺は「本当の作戦」を説明した。それに対し、彼女は深く考え込んだ後で短く「悪魔ね」と、一言だけ。趣味はともかく協力はしてくれるらしい。
嫌われただろうか? だが"元から嫌い"なのだ。どうという事はない。(無敵モード)
まあ用も済んだので最後の仕込みに入ろうとドアに向かい、
「ま、待って!」
なぜだが今さっき話が付いたはずのハンコックに腕を掴まれた。握力が凄い!
「なに、やっぱ嫌?」
「そうじゃなくて⋯⋯ねえ、あのチョコレートっていうの? あれ本当に何も盛ってなかったのよね!?」
「言ったじゃん」
「⋯⋯じゃあ、じゃあ食べて、同じの。私の目の前で食べなさい!!」
なんでぇ?(曇りなき眼)
「このまま上手く行けばきっと白ひげだって倒せる――――それくらいあなたの言う事がなに一つ信用ならないからよッ!!」
くっそ、否定できねェ⋯⋯!!
だがしかし空いた手でポケットをまさぐるもクシャクシャの包み紙と残り香だけ。しかしそれを言った所でハンコックの
うむ、面倒だ。(無敵モード発動)
人でなしが常人の理解を得るにはどれほどの苦労が必要か、想像もつかない。
故に、対話は非効率。
故に、実力行使。
評判の悪い笑みをたたえ呼び水に、あの感覚を呼び起こす。破れかぶれで習得したばかりの覇王色を最大強化で一点集中。目標はボア・ハンコック。
「――――ッ! あなた、何を――」
強弱の関係から気絶こそしないが、立ち眩みにも似たふらつきを与え拘束から逃れた俺は少女の頬を掴み、引き寄せる。
無毒を証明するための材料は現時点、この世にただの一か所しかないわけで、つまり僕は悪くない。(責任転嫁)
口が熱い。
怖いので目は閉じておく。懐かしい味だ。カカオは荒く粉っぽいし砂糖がざらざらする。前世の業務スーパーで買ったドイツ産の激安板チョコを思い出す懐かしい雑な味。10個で750ベリーくらいの味。
まあ「苦い思い出」って事で。(笑)
そう自己弁護してみるものの甚だ遺憾だが生殺与奪は目の前の屈強な戦士に握られてるワケで⋯⋯
いつまでも何ら抵抗らしい抵抗が無いことに恐る恐る片目を開放すらばただでさえ大きな瞳が満月以上ににかっぴらかれてこちらを凝視中。やだ怖い。
怖いので鼻をつまんでおく。
しばらくして酸欠に耐えきれなくなったハンコックが突き飛ばすが――――ヴァカめ!俺の後ろにあるのは『ドア』だッ!!
かかったな!ハンコック! これが我が『逃走経路』だ… きさまは、このレリエルとの知恵比べに負けたのだッ!
そしてハンコック⋯もうルフィとキスはしたのかい? まだだよなァ(生まれてない)
初めての相手はルフィではないッ! このレリエルだッ!
「この通り毒はない。異論はないな?レディー。⋯⋯逃げるなら、なんとかするさ」
クザンがな。またはゼファー。
流れるように退室した俺は全力で気配を消し鍛えた
ハンコックが再起動する前に三十六計なんとやら! 逃げるんだよォ!
――――以来わたしは彼女の顔を見た覚えがないが妹ズが言うには仕事はしたらしい。ただ『計画』については口を噤んだそうだ。ならばッ、何も問題は無いようですねぇッ!!!
なんだかわからんがとにかくヨシ!!
そうして組織内に致命的な欠陥を抱えたまま、約束の日はやって来たのだった。
あとがき
下ごしらえ回
白ひげまで行かんかった
再訂正、ルフィまだ生まれてなかったわ