天竜王におれはなる! 作:リリーカーネーション
前回もしもの時用に温めていた最期のセリフ3選
1、このわちきが…!人間如きに…!滅べ!滅んでしまえぇぇぇ…!
2、だって五老星が言ったんだ…!そうだ、五老星がやれって!こんなことになるなんて知らなかった!誰も止めてくれなかっただろっ!俺は悪くねぇっ!
3、こんな がきに まじになっちゃって どうするの
結論、
えー、主な敗因につきましてはですねー、これはですねー、現状把握能力の欠如と言いますかー、えー、端的に述べますと、えー、一言で言いますと、これ僕わるく無いんじゃないかなって……
そうですね、僕わるくありません。これに文句言えるのはハンコックが俺を女だと認識してたと看破できてた者のみとします。今までの絡みがゆる百合空間に見えていた者だけが石を投げなさい。
どーりで、すぐ仲良くなれた訳だよ。そういや妹ズに「皇帝になれる」って言われてたけどあれが伏線とか分かるわけねぇじゃん。
というわけで反省会終了。
いやなに、土下座して時が戻るならいくらでもしよう。しかし全ては過去。もうどうしようもない。
どうしようもないってことは、どうもしなくていいって事なんですよ。
それに「女の子」というのも存外悪い身分じゃない。
じゃあ、いつ楽しむの? 今でしょ!!
そんなわけでレリエル聖改めレリエルちゃんは華の青春真っ盛り。大幼女時代を謳歌していたッ!
「うえ~ん! ハンコックおねーちゃん! おっぱ~い!」
「……………………はい?」
説明しよう! 「おっぱい」とは四歳言葉で「おっぱい触らせて」の意である! たが許される。そう、四歳ならね。
唐突に、全然そんな雰囲気のなかった我々が何ゆえこのような関係に至ったのか。それを説明するには今の世界の状況を整理する必要がある。少し長くなるぞ。
――――あの日「
これもレリエル聖の賜物だな!
ついでに後の四皇勢力圏も謎に誘蛾灯化し相対的に海賊が減って治安が安定するなどの副次効果が出ているらしく清掃ボランティアに自主参加した白ひげ君からも大きな声で祝電を頂戴したよ。ヤッタネ!
――焚き付けやがったなァッ!?――
知らねよ〜。オラ関係ねェよーー!! そもそも白ひげなんて
「だいたいなんでこの回線知ってるの?」
『ああん? そりゃケジメ用だろ。黒腕が制御できねぇンだ、おれから
……だろうね。とため息一つ。
しかし裏の常識として海軍単騎では四皇の一角に勝てません。(大問題)
マムもカイドウも「
それにキミ
「やっぱ
『いい性格してやがる……』
「センキュー。もう切りますね。急ぎお出かけの用があるので」
『⋯⋯“上”が出張って来る前に、か。玩具だけは全部かたづけとけよ』
信用ないなぁ。ダイナ岩は1個だっての。
『それ以外も、全部だ』
はて、にゃんのことでせう?
『とぼけンな。テメェみてェなのが前線出てくるってェ時は必ずあンだよ。最後に盤面ひっくりかえせる、より最低にハタ迷惑な
「だからおれは負けたんだー、って言い訳?」
『でなきゃ生かすか。黒腕の扱いといい手口といい、遠隔⋯⋯いやァ時限式ってとこだろ。“今殺すとより悪くなる” そういう文句をつけてな』
おお、怖い怖い。全部バレテーラ。
「よんさいだぞ。大目に見てよぉ……」
『ソレが通じるならな。おれァ良いが……テメェ、この件で〝上〟に切られたらどうするつもりだ?』
急に声のトーンが変わった。本題はこれか。
だからさぁ、
『…………ハナから切る気か。テメェの腕を』
『腕』との表現。そこまで読むか。
「自分の腕を切る趣味はないよ。それが俺の腕ならね」
『……違ェねェ』
そう〝俺の腕〟ならね。
この回線は使って数人。クザンとボルサは接点ナシで世代も違う。学習したゼファー君が首輪をつけに来たのかな?
――……なあ、〝人の親〟として一つ聞いていいか?――
――…………なんだ急に。くだらねェ話なら切るぞ――
いや、公益のためにすり潰される位なら、今からでも賞金稼ぎに……というのはやはり傲慢か。
まあ誰が裏切っててもいい。ここは全員が
「というわけでレリエルは今日から普通の女の子になろうと思うの! だからおねーちゃん、おっぱい揉ませて!」
「「「どういうことなの……?」」」
――――というわけさ。
え、全然説明になってないし、意味わかんないんだけど。とはソニアの弁。つまりそーゆー事である。こういう時は無意味に動き回るに限る。するとどうなるか?
だから奇行に走る必要があったんですね。
「そんな子供騙しが通じるわけ――」
「残念。通じちゃったからどっこい生きてる」
「くっ……それは……! …………そうかもしれないけど……!」
どんなにイカれた理論でも有言実行で大戦果あげた前科があるので哀れハンコックの抵抗は低反発枕より弱かった。
おっぱいは高反発だがなぁぁぁっ!
「きゃーー!? ちょ、ちょっと! どこ触ってんの!?」
おっぱいですが、何か?
こんなクソガキのぬるい手に二つあるおっぱいを二つとも揉まれた少女は即座に赤面し飛びのいた。どうして逃げるの? どうして……
「こんなことされたら誰だって逃げるわよ普通!」
「違うね。なんで反撃じゃないのかって話」
「それはっ――! その⋯⋯」
彼女は決して馬鹿じゃない。馬鹿じゃないからこそ銃の早抜きのように口を開いて速攻で詰まった。罵倒でも羅列すればいいだろうに。悲しいかな、好感度が高い。そんな少女の生態を内心鼻で笑ったのがバレたのか若干涙目だ。妹ズは困惑している――安全確認ヨシ!
やーい、体は正直ぃ♡ 警戒心スカスカぁ♡ 敵味方識別コードガバガバすぎぃ⋯⋯ガバガバハンコック♡ スペックでは圧倒しているハズなのにぃ♡
一度
はい、好感度を上げ過ぎた私が悪うございますね。はいはい。
じゃあちょっと下げるか。(悪魔的発想)
「ハンコック以下、ボア姉妹に告ぐ――あいしてるんだぁぁぁ君たちをぉぉぉ!」
「「「――ッ!?」」」
なんの脈絡もない爆弾発言に更に色づくハンコック。そんな姉と俺の生み出した謎空間でチャンネル変えたら大音量でエッチなシーンが流れた夕食時の小中学生みたいになってる妹ズには悪いがご期待にそえる展開は無い。
「な、なに言ってんのレリエル!? ――⋯⋯え? ね、ねえ様?」
「⋯⋯そ、ソニア姉、これどういうことなの?」
――と、まあ。こう言えば非力な僕でもハンコックを動かせるよね?
「このように、どっしり構えられるより勝手に舞い上がってくれた方が動かしやすい。僕はこれを『こころの位置エネルギー』と呼んでいる」
「⋯⋯⋯⋯いや、ほんと何言ってるの?」
「⋯⋯⋯⋯ねえ様?」
“何”ってレクチャーだよ。
都合のいい事に「
だからまさか本気で照れてるワケじゃないよね。おねーちゃん?
「と、当然でしょ⋯⋯!」
と言う割に若干白けた妹ズと違い動揺を隠せないハンコックも俺の牙がどこへ向いたのか理解し脂汗をにじませた。
――レッスン2、“都合は押し付けろ”――
攻めに攻めてついに下がれなくなったハンコックを壁とサンドイッチにする。見上げれば臍に顎が乗る程度の僕が屈強な戦士を屈服させるこの快感。支配欲とでも言うべきか。大学で斜め読みした心理学だが、たぶん『趣味』なのだ。こうやって『人』を振り回すの。持って生まれた趣味なんで無自覚に付き合った結果がごらんの有様だよ!
ではこれより少女の純な心をバチボコに弄んで楽し――好感度下げましょうねー!
「言うだけタダだ。やりたいこと、したいこと、なんでもやった方がいい」
だからハンコック……おっぱい触らせて!
「だっ……ダメよ」
「……そっかぁ」
じゃあ関係ないね。
「――え。ちょ、ちょっと! なん⋯⋯で⋯⋯ダメって⋯⋯!」
海賊が、おっぱい揉まれて、泣きそうだ。カワイイね。
どこの世界に海賊に人権認めるバカがいんだよ。
白い肌丸出しの腹部に触れる。着てるのは水泳タオルに腰巻きつけたみたいな守備力の民族衣装。撫でるように登板すれば驚くほどあっさりとつつましいおっぱいへ行き着く。これが、楽園か⋯
柔らかくはない。むしろ硬い。これから膨れるであろう下地の肉。骨と薄い筋肉の上に乗ったグミのようなそれはなかなか揉みごたえがあるがこのままおっぱいソムリエしてると作文用紙120枚くらいの碌でもない文章が始まりそうなので断腸の思いで意識を戻す刹那、脳内で悪魔と天使がささやいた。
逆に考えるんだ「揉んじゃってもいいや」と。
――そしたら好感度も下がって一石二鳥だろ? (悪魔)
――そんなのダメ! 今は「女の子」なんだよ? じゃあ「女の子」として倍楽しまなくちゃあ!! (天使)
――天才か? (悪魔)
――それに本当にヤバかったら妹ズが止めるでしょ? 徹底的にやれよ!! 揉めってんだよポンコツがァ!! (天使)
――天才か? (悪魔)
判決。揉むしかない、このリトルおっぱい。
「あれれぇ? ダメなのにどうしてテーコーしないのぉ♡ そんなにイヂワルされたいんだぁ♡」
「そんなの⋯⋯
「せぇか~い♡ レッスン3、“有利盤面を作る"」
「わ、わかった! わかったから――!」
「では引き続き授業料いただきますね~」
「どうしてひとのおっぱい揉むのが授業料になるのよっ!?」
ボクよんちゃい。ママのおっぱいが恋しいんだも!
「なわけないでしょ! あなたにかぎって――ひっ! ちょ、ちょっと! へんな触り方しないで! あっあっあっ!」
ところがどっこい……嘘じゃありません…………!
だがハンコックは納得しないのでもう一個吹っ掛けられるね。
人差し指で渦を
なのに、『覇気』まだなんですよ。
覚醒イベで覚醒したの覇王色だけだよチキショウ。
「ボクとしては引き続きレッスンを頼みたいなぁ、って」
筋トレ以外で
「わかった! わ……かったからぁ……っ!」
「でもその為には君達にせっかく手に入れた『自由』をちょーっとだけ我慢してもらう必要があってぇ……一応結婚してもらわないとぉ……」
「「結婚!?」」
「だ、だから女の子どうしはーー!」
だからさぁ……関係ないのよ
中学か高校で習った柔道に沿って俺と壁で板挟みになっていた彼女の足を蹴り払えばボスンと腕に収まる。何が起きたのか、状況飲もうと鯉みたくパクパクしてるハンコックに畳み掛ける。
ハンコックしっているかーー!
「へ、な、なにを⋯⋯?」
というわけで彼女を繋ぎ止める唯一の倫理観を壊すために口を封じる。口で封じる。
でもそれだけだと鮮烈さがないのでベロ入れます。
イッツベロチュウゥゥゥゥゥゥゥゥ!
「ぬ゛ッ――っ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
これで好感度が下がろうが上がろうがなんかもうどうでもいい。でもできれば下がって欲しい。5か6くらいになればいいな〜御しやすいな〜と願いを込めて侵入すると
泣かないでハンコック。楽しくなっちゃうじゃん。
俺さくらんぼ結べるんだよね。
しかしそこは泣いても九蛇。暴れられたら普通に怖いので時折息継ぎしたがるハンコックに秒で食いつき直す。生かさず殺さず最低限に酸素を絞り、最初に触った時より熱を帯びた胸を夢中で揉み込むと、汗でしっとりした肌が手に吸い付く。むしろおっぱいに手が握られているのではないか? それを裏付けるように、片方ばかり弄っていると背中を反らし、もう片方が競うように突き出てくる。それは揉むしかあるまいて。
そんなこんな永遠に揉んでられそうだったが次第にハンコックが自重すら支えられなくなって強制終了。気が付けば胸だけまるで別人の皮を移植したみたく紅白パンダのような状態で腫れあがっていた。どうしよう⋯⋯めっちゃ痛そう。
一応言っておくと妹ズは一回も止めに来ませんでした。
Q、じゃあ何してたの?
A、これ見て茹ってる。
つまり同意と見てよろしいですね。
そうして数分か、数十分か、おっぱいを嬲られ続けて蒸し上がった少女がこちらになります。
浅い呼吸。虚ろな涙目。死んだ表情筋。閉じなくなった口。腫れ上がった胸。青白く握り込んだ手。乱れた衣服。その他全体的にしっとりとした雰囲気で――
だッ……誰がこんな酷いことを……ッ!?(現実逃避)
負けた海賊がどうなるか、残酷な現実だ。すべての不利益は当人の能力不足。ひとえにてめェが
ま、おふざけはここまでに唐突にちょっと自分を語ろう。
実は俺、おっぱいも好きだがロリも好きだ。その昔同級生から感じてしまった何気ないエロスに脳を焼かれて以来おっぱいのトッピングの一つとしてアリ寄りのドストライクである。
そんな私は考えました! 原作と違い『男嫌い』を無くしてしまったハンコックをルフィに引っこ抜かれないようにすべきなのか⋯⋯
――そうだ。性癖を歪めよう!――
天啓だった。何が嫌いかで自分を語れないのなら何が好きかで語らせればいいのである。
名付けて『おねーちゃん、もしかしてこんな小さい子に馬鹿にされて興奮してるのぉ? いぢめられて嬉しいとかやっばぁ……変態じゃん♡ あ〜〝変態〟って言われて喜んでるぅ♡ この、へんたい♡』作戦!
当然これを目撃する妹ズもねじ曲がる!
何よりも失敗しようが俺は楽しい
「あ、そうだ。名目上
「「ふぇッ!?」」
そんなこんな色々と言質もあるし気絶したハンコックもろとも燦々輝く太陽の下へ次なる航海へ出発しようとしたけど出航前にゼファー先生は間違って変なものも乗せちゃった。
――オトヒメ王妃!? ナズェイルンデェス!?――
――これからに向けて世界を見ておこうと――
――おいィィィィィィ! ゼファーくゥゥゥん?――
――航海責任者はわたしですので許可しました――
――ファァァァァ!?――
おい!
――あと魚人海兵のため、志願者がいたのでそれも乗せます――
あぁ〜!
ゼファー君たら自分が足枷にもならないと見るや手段を選ばなくなって来たな。
面倒くさいのでテゾーロに押し付けよう。芸術がわからんと山猿って馬鹿にされるからね。
旅費もタカれば一石二鳥だ! (まさに外道)
――ゴメンネ~チャルロス君。奴隷全部取られちゃってさ~! 全部白ひげの所為なんだよぉ~? いや海軍わるくない! 全部白ひげってやつのせいなんだ! 代わりに俺の持ってっていいから――ゑ? ?
……結構マジで当面本国には戻れそうにないので本格的にお金取りに行こう。最終目的地は
「――騙したわね!」
どういうワケか白ひげの懸賞金が5億増えて十と数日。刺すような日光と潮風のど真ん中、波をかき分け進む船。マストの上の物見台から地獄のようにシゴかれる雑魚共を眺めていると背後からハンコックが襲来した。べろちゅー以来である。
「よ、よく考えたらレクチャーとか言っといて、ほとんど
「⋯⋯そうだけど?」
「否定しないのね⋯⋯!」
「レッスン4、"価値は誤認させろ"。
「わ、悪びれもせずによくもぬけぬけと⋯⋯!」
だって悪くないモン。
この際はっきり言うが俺は物事の在り方とか責任の所在をはっきりさせないよう心がけているので『悪』という言葉を投げつけるのは大抵弱者。
さて、そんなよわよわおねーちゃんを数日振りに目に入れれば本当に文句だけ言いに来たのか威嚇するように唸る以外のアクションが無いではありませんか。ここで
「よわよわおねーちゃん負け癖ついちゃえ~♡ じゅるる~♡ じゅるる~♡ はい気持ちいい~♡」
てな具合にダルがらみしてもいいが、んな事より⋯⋯望遠鏡もってない?
「え? ⋯⋯ない、けど」
「じゃあこっから下にいる訓練兵を見て欲しいんだけど」
「そ、そう言って近づいた所でまた、す、する気でしょ! 騙されないわよ! この距離なら自分で見ればいいじゃない!」
俺の顔を見られたくないんだよ。これ以上変な
「――そこでじっとしてなさい! 絶対よ! 絶対に変な事するんじゃないわよ! ⋯⋯で、どの海兵」
「向かって船首、右下のグループの一人目立つ奴」
「右下⋯⋯目立つって、あの
やっぱ“赤い”よなぁ⋯⋯赤い肌にみえるよなぁ⋯⋯!
その人なんか鯛に似てるくない?
「上からじゃそこまでは⋯⋯ていうか、聞けばいいじゃない?」
「俺が気にしてるという情報すら与えたくないの」
「⋯⋯なんで?」
おれが
どうして魚人海兵を募集した途端に
いや、まだ「それっぽい人」だ! まだ慌てるような時間じゃない!
説明するとフィッシャータイガーとは魚人島で知らない人はいないだろう著名な冒険家だ。鎖国的な風土にも関わらず外界や人間への希望、未知への挑戦を止めない英雄と言っても差し支えないだろう。
そして奴隷だ。
理由は不明。人さらいか、天竜人の気まぐれか、気付けば
しかし、それでも『奴隷』だけは許せなかった。
一度は脱走した因縁の場所。海抜数千mはある断崖絶壁をフィジカルだけで踏破してマリージョアに火を放ち、その混乱に乗じ全ての奴隷を人種関係なく解放し、その内伝説になる男である。
俺からすれば放火系押し込み強盗だがな!
なんで本業『
正直、判断力足らんかった。テゾーロにボア姉妹という前例がありながら
……え、じゃあこれから世界回るたびに現地の原作キャラが毎回エンカウントすんの?
………………え?
「うわぁぁぁん! おねーちゃーん、慰めてぇぇぇっ!」
「わぁぁぁっ! やっぱりこうなるっ!」
そして俺は考えるのを止めた。これ考えるだけ無駄だな。忘れよう。しかし「俺が赤い魚人を気にしてる」という情報をどう処分すべきか⋯⋯
「きゅ、急にどうしちゃったのよ⋯⋯」
「――⋯⋯ねえハンコック『魚人』って⋯⋯え~、どうやって増えると思う? 卵かな? 赤ちゃんかな?」
「え? そんなことッ!?」
ナイスアイディア!
誰でも一度は思うだろう疑問に悪しき疑惑は幼き無知へ昇華される。はてさて、この無垢で純粋な四歳児に早くも「ええと、それは、アレよアレ」とお茶を濁し始めている人生の先達は一体どうご教授してくれるのでしょうか。私、気になります!
さあ! 明らかに尋常じゃない動揺を見せているハンコックおねーちゃん(12)の返答や如何に!?
アレってなーにー? 知ってるなら教えてー!
「え!? あ~⋯⋯うん。その⋯⋯子供っていうのは、あ、あいしあう二人のとこに海が運んでくるんだって⋯⋯⋯⋯⋯その⋯⋯⋯⋯いっぱいチューとかするとか⋯⋯みたいな」
おいどうするんだよ。ふざけんなよ。
「あっ、あ、でもそれは『オトコ』とチューする場合で! 女の子だと赤ちゃんは来ないって。けど、よくないって――」
あっあっあっあっ! 余罪が! 余の余罪がッ!
「だ! だからね!? 一人前の九蛇は強くなきゃいけないの! 強くなって! 自分に勝てるもっと強い『イイオトコ』を見つけなきゃだめなんだって! そ、それにソニアやマリーもだなんて――」
アーアー聞こえなーい!
尾田くん⋯見損なったぞ! そうだよね! 「外に出て初めて『男』という生き物を知った」だっけ!? 大人コックが言うから流してたのに、その実
「で、でも、あなたが“どうしてもしたい”って言うのなら⋯⋯まあ? 一応『お嫁さん』⋯⋯ていう建前の密航者みたいなものだし? 本当に“どうしても”って言うのなら、しょ、しょうがないからわたしがすりゅけど⋯⋯だから! ソニアとマリーは――」
それはそれとしてハーレムはやる。暴力は最終手段だが『お人間遊び』が好きな身としては壊れそうなギリギリを攻めたいのであって壊しても別に楽しくない。ので、彼女にも頑丈になってもらおう。
「本当はダメなのよ!? ダメなんだけど、人の船に乗る以上そこのルールに従うのはしょうがない事だし! どうせ誰かひとりそうなるならわたしお姉ちゃんだし妹を守らなくちゃいけないし――」
結論がでたので意識を戻し見上げると、そこには虚空へわたわたと言い訳を飛ばし続けているハンコックがいた。なんの話これ?
「うん、だからしょうがない。しょうがないかなって、思っちゃったの⋯⋯」
…………で?
「そ、それだけよ。本当に! これでこの話はおしまい!」
どういう文脈か察する前に話がおわっちゃった!
まあいい。そんなことより、だ。
「ねえ、ハンコックおねーちゃん?」
「⋯⋯なによ」
――いっしょに強くなろ♡――
その瞬間、アニメで何回か聞いた「ドクン!」という脈打つ効果音が聞こえた気がした。たぶんローが心臓握ってる時のやつである。ダメージ音かな?
最早血より赤いハンコックに当惑する俺。まるで「今ここで恋に落ちました!」みたいな場面にも見えるけど「いっしょに強くなろ♡」のどこにそんな文脈があるというのか……
「レリエル、それってつまり、そういうこと⋯⋯なの?」
どういう事だってばよ!?
「いっしょに強くなろ」に「一緒に強くなる」以外の何を見出したんですか!?
わかんないわかんない! 全然わかんないよ! そんな時は確認がてらもっかいだ!
――や、やだなぁ⋯⋯いっしょに強くなるだけだよ? どんな逆境にも負けないように――
それは断末魔だった。
「はうわッ!」
俺の問いかけは心の臓を完全に射抜いていた。そうとしか感じられないようなオーバーリアクションでハンコックはのけぞっていた。なんかこんな光景、女ヶ島編で見たような気がする。それはまるでルフィの一挙手一投足全てを恋愛脳で変換し、世界を少女漫画みたいに見ていたハンコックが乙女心にクリティカル食らった時の様⋯⋯なんでや!?
「はぁ……はぁ……胸が痛い? 苦しい? わからない……けど、そう、〝例え禁じられていても一緒に強くなって誰にも邪魔はさせない〟って……そう言うのね」
「ちがうよ!?」
「え!?」
どこの行間にそんな文があったんだよ!?
……聞き流してた時か!
原因が俺だけになんと返してよいやら悩んでいると誰かがここへ登って来たのかハシゴの軋む音がした。おかげで彼女との間にあった微妙な空気も雲散霧消。関係は即座に日常へ戻った。⋯⋯ハンコックは恨みがましそうだが。
「あのォー、頼まれてた物が届いたんですが⋯⋯え、なんでこんな睨まれてんの?」
哀れクザン。そしてありがとう。君は犠牲となったのだ。
「――で、この手紙。結局なんなんですかねェ。いや、"届く前に取ってこい"って時点である程度はわかるんですけど」
「あとその
「何って、"
「なわけないでしょ。どう見ても偽名――ってか
「よく分かったな。これこそ対白ひげ戦の切り札だった」
軽く返した一言で場の空気が数段引き締まる。彼らにどう思われてるかよくわかったのでもって来させた灰皿にオイル入れて着火してポイーで本日の業務終了。これよりわくわくパワハラ大作戦を開始する。
悪いね、わかっててもカサブタは弄くるタイプなんだ。返す刃でぶった切れる。そんなとこに居た
「この手紙の半分は委任状。僕の持つ
「……それは何とも物騒な話ですな」
教え子に大役が任された可能性を聞いたにしては怪訝そうなゼファー。まさか覇気の強い彼の事だ、悪意とか未来予知とか何かを感じ取ったのかもしれない。言外に「もう半分は何か?」と目が急かした。
「ま、待ってくださいよ。サカズキだってガキじゃないんだからァ、そんなおもちゃ貰ったってホイホイ使うワケないでしょ……」
そんな空気に耐えかねてか誰への言い訳とも分からないクザンの言葉は本人でさえ『俺』を見て半ば諦めつつある。逆にいえばソレは「大義名分が有れば動く」ということ。なら、ね?
「残りの半分は告発状さ」
「まさかネプチューン王を、魚人の未来を潰させる気だったと?」
「それじゃあ一発、一回、一カ所しか使えないじゃん。もっとリーズナブルな相手だよ」
「では誰が――」
誰って、そりゃあゴール・D・ロジャー
「バカな……! あり得ない。一体なんの冗談だ! その男はもう死んでいる! そんなもの――」
そんなの知ってる。だからそう、これはゴール・D・ロジャー……
どうした? 笑えよゼファー
「そんなことは
それともまさか……知っている?
いや、思い至った。至ってしまった。そう見える。
『あり得ない』なんてあり得ない。
海賊王の血を絶やすため、疑わしき赤子と母を皆殺した最悪の作戦。その苦労、苦痛、意味のすべてを無駄にした、罪深き裏切り者の可能性を見てしまった。
証拠は黒焦げ。あるのは言葉。
さて、君はどうしたいかな? かな?
読み飛ばしていいあとがき
タハインオニワサ
メサデッヘガギ
ニツタテタアノ
ナヨラアデマデ
ッブケソアリン
「なめんな! 俺は今流行りの闇バイトだぞ!」
「やみバイトでwwwイキるwwwおっさんwww!? ファー!」
「ブッ○ス!」
良い子の皆は気を付けようね!
前回の感想でレリエルの顔面偏差値についての話がそこそこありましたが本編で深く言及することは多分ないので自由にご想像下さい。
イメージ湧かない人は私判定「超レリエル聖っぽい」と思う曲を見つけたので参考にどうぞ。
1、愛・超兄貴 ボ帝コンシャス戦BGM (正式名称不明)
トキョーって叫んでるのゼファーで地獄のように嫌そうなフィーバーがクザン。一人ノリノリで踊るレリエルのイメージ。
2、The Last Crusade
とある動画ネタを知ってるか知らないかでイメージがあり得ないほど変わる曲。(知ってると不思議な踊りが見えてくる)
それでも、やっぱ、どんなイメージで書いてるの? と思う方へ。
レリエル聖の原材料(主にキャラと雰囲気)
ウキョウ(SAMURAI7)
カルマッソ会長(DQMJ)
コードギアス(ルルーシュ、シャルル、シュナイゼル他)
フェイスレス指令(からくりサーカス)
ドクターバイル(ロックマンゼロ)
その他アニカビ、小津と私(四畳半神話大系)、初期の劇場版ワンピのノリ等々⋯⋯
基本的に私の好きな悪役や外道やなにか踏み外してるキャラの煮凝りなので美醜には頓着ないです。それでもどうしても、どうしてもッ、確固たるイメージが欲しい人はSAMURAI7の19話を見て下さい。CV○安です。
でも個人的にハッカドール3号くんがいいなぁ⋯⋯一ミリも入ってないけど⋯⋯