"日本国国防軍" -終わりなき戦い- 国際治安支援部隊 ISAF   作:Veruhu

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"第七節" 「状況開始」

 下記に第三分隊の所持している無線を記す。

 

・指揮班(Sierra)

  分隊長 荒木 翔太 一等陸曹 AN/PRC-152

  無線手 田中 晃成 一等陸士 RT-1523G(ASIP): RF-7800S-TR

 

・第一小銃班(Alpha)

  班長 黒木 大輔 二等陸曹 AN/PRC-152(2ICの為)

  機関銃手 鈴木 悠斗 陸士長 RF-7800S-TR

  擲弾手 吉田 陸 一等陸士 RF-7800S-TR

  66mm無反動射手 山口 健太 一等陸士 RF-7800S-TR

 

・第二小銃班(Bravo)

  班長 谷口 優真 二等陸曹 RF-7800S-TR

  機関銃手 林 陸士長 RF-7800S-TR

  84mm無反動射手 清水 博人 一等陸士 RF-7800S-TR

  84mm予備弾運搬手 阿部 拓海 一等陸士 RF-7800S-TR

 

・第三機関銃班(Charlie)

  中機関銃手(班長) 朽木 海斗  三等陸曹 RF-7800S-TR

  中機関銃補助手 池田 海斗  陸士長 RF-7800S-TR

 

 

 小隊長は同じく第二分隊に対しても無線確認を実施して行った。第二分隊と小隊長は大した問題も無く、円滑に無線確認を完了して行く。次は俺の第三分隊だ。

 

「アラこちらマツ。152、感明送れ」

「マツこちらアラ。152、感明良し、感明送れ」

「アラこちらマツ。152、感明良し、終わり」

 

 AN/PRC-152携帯型軍用無線機は問題なく無線確認が完了した。次は背負式のRT-1523G(ASIP)の確認だ。

 

「アラ、マツ。1523、 感明送れ」

「マツ、アラ。1523、 感明良し、 感明送れ」

「アラ、マツ、1523、 感明良し、終わり」

 

 背負式軍用無線機RT-1523G(ASIP)も問題なく無線確認が完了した。これで作戦中も問題なく小隊ネットに参加できるだろう。俺は安堵すると無線手に対して中隊本部に無線確認を送るようにと命じた。

 

 続いて分隊ネットの確認を実施する。俺はAN/PRC-152のマルチバンド機能を使って、分隊員等に対して無線を発信した。

 

「こちらSierra。無線確認! 聞こえない隊員は居ないか?」

 

 分隊員等は無線機を取り出して、しっかりと無線機が動作しているかを確認し始めた。寸刻経ち、誰も異常を告げないことを確認すると、俺は念のために連絡通知を行った。

 

「こちらSierra、分隊! 連絡通は一番手より建制順に送れ!」

「一番!」

「二番!」

「三番!」

「四番!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「十番!」

 

 次は俺だ。

 

「十一番!」

「十二番!」

 

 全員問題無く無線を発信出来ることがこれで分かった。俺は溜飲が下がる思いを感じていると、小隊長より連絡通の命令が下って来る。

 

「こちらマツ。小隊! 連絡通はナカより送れ!」

「ナカ!」

「フジ!」

「アラ!」

「マツ了解! 小隊! 各分隊は密集二列横隊にて整列を実施せよ。最後の訓示を実施する」

 

 各分隊は「了解」と返して、分隊の整列動作に入った。俺も声を張り上げ、第三分隊を整列させる。

 

「第三分隊! 密集二列横隊! 隊形を取れ!」

 

 各分隊員は号令が掛かるや否や、素早く復命復唱を実施して、密集二列横隊を形成し始めた。俺は綺麗な二列横隊が形成されたことを確認すると、その横隊の前方二歩程度、列外に立ち、不動の姿勢を保って待機する。そして小隊長及び小隊付が、各分隊の前方中央3mあたりの所に立った。

 

 小隊長は各小隊員等を流れるように注視した後、口を開く。

 

「……いよいよ後僅かで作戦開始である! 皆、思うところ多々あると思うが……今、己が戦うのは何の為と考えるか! 

 

 …………自分の為か? 戦友の為か? 家族の為か? 国防軍の為か?

 

 皆、何の為に戦うか。それは各々自由に考えて貰って構わない。だが私はこのように考えている。

 

 …………私は、我が祖国、日本国。そして皇室の弥栄(やさか)を願ってここで戦う! 

 

 日本は未だ発展途上である。過去の自衛隊は世界にJapan Armyと言われながらも戦わず、ただ支援と言う名の誤魔化しを行っていただけに過ぎない!

 

 自衛隊も国防軍も日本がアメリカと安保を結んでいる以上、中立などとは程遠い、NATOに味方する軍である。

 

 過去、日本は人による支援を期待されたのにも関わらず、憲法上の問題でその支援を断念せざる負えなかった! 補給艦による燃料補給の支援や、多額の支援金による支援を一応は実施したが、結局それも大して評価されずに終わってしまった。

 

 しかし! 今の我々は違う! そのような様々な問題を乗り越え、そして世界が求める人による支援を今まさに、行わんとしているのである! またさらに我々は、その部隊で一番最初に出陣し、その軍の先陣を切る部隊なのだ!

 

 誇りを持て! 矜持を持て!

 

 皆が望む戦う理由の為、己が鍛え上げたその卓越した能力を、存分に発揮せしめよ!

 

 さすれば今に”アフガンの防人(さきもり)”となりて、その職責を全う出来るであろう! いざ、行くぞッ!」

 

 小隊長がそう言いくくると、小隊付 甲斐 栄輔 一等陸曹 が前に出た。

 

「――――これより実状況を開始する!」

 

 いよいよこの時が来た。

 

「――――状況開始ッ!」

 

 今此処に、日本国国防軍 第一空挺団 情報小隊の火蓋が、切って落とされた。

 

 

 

   *第一章*

     「実状況開始」 了

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