"日本国国防軍" -終わりなき戦い- 国際治安支援部隊 ISAF 作:Veruhu
*第一章*
「実状況開始」
「ああああああああああああああああああああああああああッ!」
――――タッタラッタタッタラッタタッタタッタタッタタータッタラッタタッタラッタタッタタッタタッタター
起床ラッパが鳴り響き、俺はベッドの上で飛び起きた。
――――ここは何処だ?
周りには死んだ筈の分隊の下士官達が、訝しげに俺を見つめていた。
「あ、あの、大丈夫ですか? 分隊長」
隣のベッドに居た第一班班長、黒木二等陸曹は心配そうに俺を見つめてきた。
「あ、あぁ、大丈夫だ…………」
俺は右手を上げて大丈夫だとアピールすると、ベッドから降りた。
どうも夢だったみたいだ。しかしこんな夢を見てしまうとは、PTSD、心的外傷後ストレス障害の前兆じゅないだろうか。
俺が内心心配しながら着替えはじめると、他の分隊の下士官達も一応安心したかのか着替えはじめた。
体に触れると、下着は汗で多量に濡れてしまっていた。とても寝汗で説明出来る量ではない。このまま着込めばせっかくの新型次世代デジタルマルチカム第七種戦闘服が、あっという間に汗で汚れてしまう。
俺は急いで新たな下着を取り出すと、それに着替えた。そしてその上から第七種戦闘服を着込み、必要な装備を整え、部屋を出た。流石に教育訓練中では無いので、そこまで急いで整列に向かわなくても大丈夫だ。しかし迅速である必要はある。
このような整列という簡単な状況でも、規律正しく行動出来なければ極限の戦闘状況に陥った時、規律正しく隊の戦闘を指揮することは非常に難しくなってしまうだろう。戦闘では一分一秒の差が生死を分ける。指揮官の命令通り隊員は迅速、確実に行動を実施しなければ、一人また一人と銃弾に倒れていくことになるだろう。簡単なことが出来ずに難しいことが出来るかと言われるように、簡単なことからの積み重ねは非常に重要なのだ。
俺は早歩きで宿泊用耐弾施設から出ると、外では半分以上の本部中隊
俺は第三分隊の並ぶ列まで行くと早速、当直谷口 優真二等陸曹からの報告を受けた。
「報告します! 第三分隊分隊長を除く総員11名! 全員整列完了!」
「了解!」
第三分隊は他の分隊よりも一足先に二列横隊を形成し終えていた。俺はその二列横隊の中央、列外に立つと、日朝点呼に備えた。
やがて小隊員全員が整列を完了したのを確認すると、小隊付 甲斐 栄輔
俺も教育訓練生時代のように、気合を入れて点呼を開始した。
「第三分隊! 総員12名! 番号!」
「イチッ!」
「ニーッ!」
「サンッ!」
「シーッ!」
「ゴーッ!」
「ロクッ!」
「欠ーッ!」
6で欠ということは、列内に11名の隊員がいるということだ。そこに列外の俺を含めて総員十二名、事故無しだ。我が第三分隊に不健康者が出ていなくて、本当に安心した。
そしてその後各分隊長が甲斐陸曹長に対して、報告を実施していく。
「第一分隊! 総員12名! 事故1名、列外1名。事故の1名は腹痛にて医務室! 現在員11名、その他異常なし!」
「第二分隊! 総員12名! 事故2名、列外1名。事故の1名は腹痛! もう1名は頭痛にて2名とも医務室! 現在員10名、その他異常なし!」
第一から第二分隊には僅かながらに事故者が出てしまっているようだ。今日の初任務にはどう対応するのだろうか。そう報告を聞きながら思いつつ、自身も大声を張り上げて報告した。
「第三分隊! 総員12名! 事故無し、列外1名! 現在員12名、異常なし!」
甲斐一等陸曹は手に持っていたメモ帳に、次から次へとそれを記載して行く。後で後方にて待機している小隊長 松平 虎鉄 二等陸尉に報告する為だ。
甲斐一等陸曹は記帳を終えたのか。ペンと手帳を仕舞い込んだ。そして小隊全体を
そして入れ替わりに松平二等陸尉が朝礼台に上り、声を張り上げた。
「おはよう!」
『おはようございますッ!』
松平二尉は元気な挨拶に満足したのか、軽く頷いた。
「今日は非常に良き日である! 我々、日本国国防陸軍、第一空挺団、第一普通科大隊、本部中隊隷下、偵察小隊の良き門出となることであろう! 今日はたらふく食べ、0900の状況開始に備えよ! 尚、各分隊長はこの後一度、私の元に集合だ。以上! 別れて
『別れます!』